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フジの写真_2

フジの写真_1

『宿場町から学校の校庭へ』

 練馬東小の校庭にある藤は、四月〜五月はじめにかけて長さ1メートルにもなる花房が棚一面にぶら下がります。
 もともと、宿場町であった北町一丁目の「藤棚」という染物店の店先にあり、川越街道の名物でした。
その後、板橋区成増の並木家兎月園(昭和初期に土支田付近にあった遊園地)に持ち主が変わり、
昭和三十五年、練馬東小ができたときに地元の有志から学校に寄贈されました。
 寄贈された当初は枯らさないために、きれいな水がたっぷり必要でした。
毎日、石神井川の水をおけにくみ、リヤカーで五〜十個積んで運んだそうです。
当時の石神井川の水はきれいで染めた布や大根・ごぼうなどを洗っていました。魚もいっぱいいました。
 転々と場所を変えながらも、大切に育てられてきた藤の花は、練馬東小の校庭でひときわ美しく咲いています。
                                                開校50周年記念誌「練東」より 寄稿:芹沢一二三氏

フジが「ねりまの名木」に

 「ねりまの名木」とは、区内にある練馬を象徴するような大木や、古くから日常生活の中で育まれてきた古木などを指定したものです。
 区民推薦を基に、練馬区名木選定委員会で審議された候補樹木のうち、所有者の方の同意を得られた107件が平成6年4月に指定されました。