校長挨拶


 練馬区立南が丘中学校長 宮田健史です。着任3年目となります。
 35年も前ですが、教員として歩み始めたとき、学区域の南田中一丁目で数年暮らしていました。これも何かの縁かと感じています。昨年11月に行われた青少年育成地区委員会主催のスタンプラリーの際に、ちょっと足を伸ばして近くまで行ったら、当時のままでそのアパートは立っていました。
 本校は今年開校45年を迎えます。学区域は練馬区の中央部南に位置し、南側は杉並区に、南東側は中野区に接している区境にある学校です。学校の東側に環八通りと笹目通りが合流(分岐)する地点がありますが、学校の周りには畑や竹林があり、緑多い閑静な住宅地の中にある学校です。
 我が南が丘中学校の特徴を二つ紹介します。
 一つ目は、季節の移ろいに合わせ装いをかえる前庭です。生徒たちは、この前庭の木や花から新しい一日の始まりのエールをもらいます。 早春の訪れを知らせる紅白の梅。別れと出会いを演出する桜花に芝桜。初夏の萌黄色の若芽や新緑の葉。背を伸ばすように青々とした濃い緑をたたえる桜とケヤキ。秋の深まりを刻々と告げるイチョウ。新たな春の準備をしつつ、白雪と共演し墨絵の世界を醸す木々。前庭の草木それぞれが、季節毎の豊かな空間を作っています。
 もう一つは、生徒が伝統として受け継いでいる学校生活の合い言葉です。「あ・じ・み・こ・し」です。挨拶、時間、身だしなみ、言葉遣い・心づかい、姿勢、それぞれの頭文字です。卒業生たちに、南が丘中学校の良いところはと聞くと、ほとんどの生徒から「あじみこし」への取組です、と返ってきます。いつから始まったかは定かでないのですが、「あじみこし」の合い言葉の元、生徒同士でお互いを認め合いながら豊かな学びの場を作ろうと、学級、学年、生徒会、それぞれのレベルで取組んでいます。生徒の自律的な活動の大きな指針です。
 この素敵で豊かな自然環境と伝統を学びに生かし、次代に受け継ぐために、次の教育目標を掲げ、教育活動に励んでいます。
  (知)進んで学び、深く考え積極的に行動する人
  (徳)思いやりの心をもち、互いに協力する人
  (体)心身ともに健康で創造力のある人
 教育目標の実現を図るため、学びにあふれ生徒が自律した社会人となる基礎を築けることを願い、教職員、保護者・地域の方々と協働ながら日々の教育活動を進めています。


 南が丘中学校 校長 宮 田 健 史