4月2日(木)芝生は、大きく分けて夏芝と冬芝に分類されます。一つは夏芝で、気温が25度以上の暑い気候を好み、冬になると休眠して枯れた状態になります。もう一つは冬芝で、気温が15〜25度程度の穏やかな気候を好みます。冬芝は冬になっても枯れた状態にはならないものの、夏になると夏枯れを起こす可能性があります。 田柄小の校庭で、今元気に茂っているのは冬芝です。これから徐々に夏芝が生えてくるようになり、5月頃を境に入れ替わります。よく、「田柄小の芝生は、いつ見てもきれいですね。」と褒め言葉をいただきますが、冬芝と夏芝をうまく管理して育てているからです。そして、それを行っているのが主事室の方々です。 校庭では、昨日一日の雨のうっぷんを晴らすように、子ども達の元気の良い声が聞こえてきました。風で桜の花びらが舞う中を、校庭遊びに来た子や学童の子ども達が、楽しそうに遊んでいました。 4月1日(水)1か月前、長い冬眠から目覚めたカメ吉は、現在もミッキー池で子ども達の姿を待っている毎日です。(写真上)は、3月19日に撮影したものです。背中の甲羅がめくれ上がっていたのでびっくりしました。これは、カメの甲羅の脱皮によるものです。それから1週間ほど経過した3月27日の様子が(写真中)です。甲羅の中央部分はすでに新しいものに替わり始めています。しかし、甲羅の周りはまだこれから脱皮する状態でした。 (写真下)は、今日のカメ吉の様子です。頭に近い方は、新しい甲羅にすっかり替わり、きれいになっていました。(しっぽに近い甲羅の脱皮がもう少しです。)カメも毎年成長して大きくなっていきます。硬い甲羅も、こうやって脱皮を繰り返しながら大きくなっていくのです。 カメ吉は、このように古い甲羅を脱ぎ捨てて新しいものに生まれ変わりました。しかし、カメ吉の本質は変わりなく継承され続けています。つまり、カメ吉の子ども達を見つけると寄ってきたり、首を伸ばしてのんびりと日向ぼっこをするのが好きだったりという性格は、これからも変わらないのです。 先月まで、「テセウスの船」というテレビドラマが放映されていました。「テセウスの船」とは、ギリシャ神話を基にしたパラドックスのことです。「ある物体を構成する要素が全て入れ替わった時、それは元の物体と同じものと言えるだろうか」と人々が問答したことから出てきた言葉です。 田柄小では、毎年6年生が卒業した後、1年生が新たに入学してきます。また、今回も多くの教職員の異動があり、人が入れ替わりました。しかし、田柄小学校64年間の本質は変わりなく引き継がれていきます。 来週から始まる教育活動のスタートに向けて、今日から準備が始まりました。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。 |
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