3月5日 植物期間

画像1 画像1
 3月になりました。春が足音を立てて近づいてきています。みなさんはどんな時に、春を感じますか。
 雪国では、積もった雪や湖の氷が溶け始め、その溶け出した水が流れる「ちょろちょろ」というせせらぎの音が耳に届くと、春を感じる人が多いそうです。
 私が最も春を実感するのは、柔らかな風が吹く中で、タンポポ、スミレを皮切りに、菜の花、桜というように、目にも鮮やかな花々が咲き始める光景を目にする時です。次から次へといろいろな花が咲き競う、そんな春を楽しめるのは私たち日本人だけだとも言われています。
 ところで、植物が生長できる温度、つまり芽が出て伸び始める温度は何度だと思いますか。それは、一日の平均気温が5度以上であるといわれています。
 このように、植物が生長できる平均気温5度以上の日が継続する日数を、植物学上、「植物期間」といいます。
 日本は南北に長い島国です。南の九州地方は2月のうちに「植物期間」に入るのに対して、寒さの厳しい北海道は4月になってからということになります。したがって、1年の「植物期間」が、九州では320日以上もあるのに対して、北海道は200日程度しかありません。
 日本の稲の「植物期間」は約140日、みかんは約230日必要とされています。ということは、「植物期間」が200日しかない北海道では、230日必要なみかんは育たないということが分かります。このように植物は、その生長期間が温度によって決められてしまうので、生長できない場所もあるのです。
 もうすぐ、いろいろな植物が芽を出す季節です。6年生にとっての春は「卒業」、1年生から5年生にとっての春は、「進級」、まさに成長する季節ですね。
 植物は、その生長期間が温度などによって決められてしまいますが、みなさんの成長を決めるものは何でしょうか。私は、みなさんの成長を決めるもの、それはみなさん自身の努力、がんばり、意志、意欲、心がけ……。つまりみなさんの「心」が決めるのだと思います。
 これからも自分自身を成長させるために、努力し、がんばって、相手を思いやって、心を豊かにしていきましょう。

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

学校だより

給食だより

献立表

学校評価

学校いじめ防止