2月26日 自分一人の力ではない

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 平昌オリンピック冬季競技大会が、昨日閉会式を終え、17日間に及ぶ熱戦の幕が閉じました。平昌オリンピックでは、日本選手の活躍とともに多くの感動がありました。みなさんもテレビに見入っていたことでしょう。メダルを手にした人からも、残念ながら夢に届かなかった選手からも私は多くの感動をもらいました。そんな中、インタビューに答える選手たちが必ず口にした言葉は何だったと思いますか?
「自分一人の力ではない」
という言葉です。応援してくれた日本や世界中の方々、指導してくれた監督やコーチのみなさん、チームメイト、ライバル、そして家族に支えられて今の自分があるのだと、異口同音に話していたことが心に残りました。そう、私たちは決して一人ではありませんし、一人でできることなどないのです。自分を取り巻く多くの人々のお陰で、自分も成長していけるのです。学校もそうですよ。先生、友達、支えてくださる保護者・地域の方々…と、数え切れない人々に囲まれ、自分があるのです。それを「心の糸 絆」といいます。絆を感じ取れる人が、感謝の気持ちをもつことができ、苦しいときも頑張る力が湧いてくるのです。そして、自分でも驚くほどの力を発揮することができるのです。
 この絆という漢字をよーく見てみると、糸が半分と書いてあります。「半」という漢字は、2年生以上は習いましたね。1年生は2年生になったら習います。
 さあ、この「絆」という漢字をもう一度よーく見てみましょう。
 そう、糸は半分ずつなんです。自分から半分、相手から半分。ちょうど真ん中で糸を結ぶのです。自分の糸で相手をしばってはいけないし、相手にしばられてもいけません。お互いがお互いを助け合った時、「絆」が生まれるのです。
 みなさんはどうですか?心の糸は、絆は、何本結んでいますか?友達と結べていますか?先生と結べていますか?おうちの人と結べていますか?地域の人と結べていますか?
きっと、何本も結べているのではないかな。
 結ばれた「心の糸、絆」は、どこに行っても、いつまで経っても切れることはありません。
 平成29年度、今の学年もあと1ヶ月で終わってしまします。ぜひ、今結んでいる「絆」をさらに太く、強くしていきましょう。
 長くなりましたが、あと二つお話をします。
 平昌オリンピックに続いて、3月9日から10日間の日程で、同じ韓国の平昌でパラリンピックが行われます。パラリンピックは、4年に一度、オリンピックの後に開かれます。世界中から障害のあるスポーツ選手が集まってそれぞれの競技の世界一を競う大会です。オリンピック同様、選手のがんばりに声援を送りたいと思います。
 最後のお話は、明後日のお話です。28日水曜日に元オリンピック選手で夏と冬のオリンピック両方に出場している青戸眞司選手のお話を聞く会と陸上教室があります。楽しみにしていてください。

2月19日 正しい答えと優しい答え

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 2月もあっという間にあと10日となりました。1月29日と2月5日に何事もあきらめずに挑戦することの大切さ、努力をすることの美しさのお話をしたあと、いろいろな場面でみなさんのがんばる姿を見ることができました。
 今日のお話は、「学ぶ」ということを考えたお話です。
 校長先生が以前勤めていた学校の先生から聞いたお話です。
算数の割り算の学習をしていた時のことです。担任の先生が、「『10÷4』は、いくつになりますか?たとえば10個のお菓子を4人で分けるとどうなるでしょうか?」と問題を出したそうです。そうすると、一人の子が「2あまり2です。」と答えたそうです。すると先生は、「そうですね、答えは2あまり2ですね」と子供たちに説明しました。そうしたら、ある子供が手を上げてこう言ったそうです。
 「先生、違います。余りは出ません。」
 「どうしてですか。」と先生が再びたずねたら、その子はこう続けて言ったそうです。
 「僕の家では、10個のお菓子を、お父さんとお母さんが2個ずつ、ぼくと妹とで3個ずつに分けますから、余りは出ません。」
 この答えを聞いた先生は、思わずとてもやさしい気持ちになったそうです。算数の答えとしては「10÷4=2あまり2」があくまでも正解であって、余りが出ます。しかし、実際の生活の中では、この子が答えたように余りが出ないこともあるわけです。そして何よりその先生が感じたのは、その子の家庭の温かさであり、その子の柔らかい考え方だったと思います。
 「学ぶ」ということは、「正しい答え」をもとめることでもあります。たとえば「1+1=2」です。1リットルの水と1リットルの水を足せば2リットルになります。
 ところが、同じ「1+1」でも答えが2ではなく1になることもあります。水の温度が1度の水と1度の水を足しても2度の水にはなりません。あくまでも1度の水です。
 正しい答えが一つとは限らないことがこの世の中にはたくさんあります。見方・考え方を変えただけで、幾通りもの答えが出てくることもあります。それどころか「答えのないのも答えの一つ」(アメリカ大陸の先住民ホピ族の格言)ということもあります。また、「人と人との間に必要なのは、正しい答えではなく優しい答えである」とも言います。
 「学ぶ」ことによって正しい答えが出せると同時に、優しい答えも出せる人になって欲しいと思います。

2月5日 冬の桜の美しさ 〜見えない美しさを見ぬく〜

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 昨日、2月4日に立春を迎え、暦の上ではもう春です。これからだんだん暖かくなっていきますよということですね。春がスタートしたばかりということになります。ですから、まだまだ寒い日もあると思いますが、寒さに負けずに、頑張って生活していきましょう。
 さて、今日も入れて55日で、4月となり、新たな学年が始まります。学校に来るのは、5年生と6年生があと34日、1年生から4年生はあと33日です。
 今日は、寒く冷たい冬を乗り越えて美しい花が咲く桜の木の話をします。
 桜の木が最も美しいのはいつだと思いますか。そう、桜の花が咲く頃ですよね。だれもがそう思います。
 校長先生が今でも北町小学校に初めて来たとき、校庭の桜を見て、その美しさに感動し、とても明るく楽しい気持ちになったことを覚えています。
でも、桜の木の最も美しいのは、花も葉っぱもない黒々とした枝を空に突き出す、今の時期なのだと言う人がいます。
 なぜなのでしょうか。理由は、桜の木が今一番がんばっている姿を見せているからだそうです。桜の木は、今、枝や幹だけで冷たい風や雪、寒さに耐えています。そして、土に張り巡らした根っこから、4月に美しく立派な花を咲かせるため、一生懸命、栄養をくみ上げています。だから、1年のうちで一番頑張っている時期なのです。その頑張っている姿が一番美しいのだというのです。
 これから校庭が使えるようになったら、校庭の桜の木が頑張っている姿をじっくり見てみましょう。きっと桜の木が寒さに負けず努力していることがみなさんに伝わり、その美しさが分かると思います。
 校長先生は、みなさんに、桜の木のお話のように、見えないところでの美しさにも気付いてほしいと思います。ぱっと表面だけでは華やかな美しさが見えなくても、陰で一生懸命努力することの美しさに気付いてほしいと思います。
 そしてもう一つ。みなさんが4月から、すてきな中学生や次の学年になるには、桜の木のように栄養を体の中にため込み、頑張る時期が必要です。それがまさに今の時期です。その姿はとても美しいです。後34、33日あります。自分の得意なこと、やり残したことなどにじっくり取り組み、またまた、みんなががんばるえもんになりましょう。

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