2月19日 正しい答えと優しい答え

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 2月もあっという間にあと10日となりました。1月29日と2月5日に何事もあきらめずに挑戦することの大切さ、努力をすることの美しさのお話をしたあと、いろいろな場面でみなさんのがんばる姿を見ることができました。
 今日のお話は、「学ぶ」ということを考えたお話です。
 校長先生が以前勤めていた学校の先生から聞いたお話です。
算数の割り算の学習をしていた時のことです。担任の先生が、「『10÷4』は、いくつになりますか?たとえば10個のお菓子を4人で分けるとどうなるでしょうか?」と問題を出したそうです。そうすると、一人の子が「2あまり2です。」と答えたそうです。すると先生は、「そうですね、答えは2あまり2ですね」と子供たちに説明しました。そうしたら、ある子供が手を上げてこう言ったそうです。
 「先生、違います。余りは出ません。」
 「どうしてですか。」と先生が再びたずねたら、その子はこう続けて言ったそうです。
 「僕の家では、10個のお菓子を、お父さんとお母さんが2個ずつ、ぼくと妹とで3個ずつに分けますから、余りは出ません。」
 この答えを聞いた先生は、思わずとてもやさしい気持ちになったそうです。算数の答えとしては「10÷4=2あまり2」があくまでも正解であって、余りが出ます。しかし、実際の生活の中では、この子が答えたように余りが出ないこともあるわけです。そして何よりその先生が感じたのは、その子の家庭の温かさであり、その子の柔らかい考え方だったと思います。
 「学ぶ」ということは、「正しい答え」をもとめることでもあります。たとえば「1+1=2」です。1リットルの水と1リットルの水を足せば2リットルになります。
 ところが、同じ「1+1」でも答えが2ではなく1になることもあります。水の温度が1度の水と1度の水を足しても2度の水にはなりません。あくまでも1度の水です。
 正しい答えが一つとは限らないことがこの世の中にはたくさんあります。見方・考え方を変えただけで、幾通りもの答えが出てくることもあります。それどころか「答えのないのも答えの一つ」(アメリカ大陸の先住民ホピ族の格言)ということもあります。また、「人と人との間に必要なのは、正しい答えではなく優しい答えである」とも言います。
 「学ぶ」ことによって正しい答えが出せると同時に、優しい答えも出せる人になって欲しいと思います。

2月5日 冬の桜の美しさ 〜見えない美しさを見ぬく〜

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 昨日、2月4日に立春を迎え、暦の上ではもう春です。これからだんだん暖かくなっていきますよということですね。春がスタートしたばかりということになります。ですから、まだまだ寒い日もあると思いますが、寒さに負けずに、頑張って生活していきましょう。
 さて、今日も入れて55日で、4月となり、新たな学年が始まります。学校に来るのは、5年生と6年生があと34日、1年生から4年生はあと33日です。
 今日は、寒く冷たい冬を乗り越えて美しい花が咲く桜の木の話をします。
 桜の木が最も美しいのはいつだと思いますか。そう、桜の花が咲く頃ですよね。だれもがそう思います。
 校長先生が今でも北町小学校に初めて来たとき、校庭の桜を見て、その美しさに感動し、とても明るく楽しい気持ちになったことを覚えています。
でも、桜の木の最も美しいのは、花も葉っぱもない黒々とした枝を空に突き出す、今の時期なのだと言う人がいます。
 なぜなのでしょうか。理由は、桜の木が今一番がんばっている姿を見せているからだそうです。桜の木は、今、枝や幹だけで冷たい風や雪、寒さに耐えています。そして、土に張り巡らした根っこから、4月に美しく立派な花を咲かせるため、一生懸命、栄養をくみ上げています。だから、1年のうちで一番頑張っている時期なのです。その頑張っている姿が一番美しいのだというのです。
 これから校庭が使えるようになったら、校庭の桜の木が頑張っている姿をじっくり見てみましょう。きっと桜の木が寒さに負けず努力していることがみなさんに伝わり、その美しさが分かると思います。
 校長先生は、みなさんに、桜の木のお話のように、見えないところでの美しさにも気付いてほしいと思います。ぱっと表面だけでは華やかな美しさが見えなくても、陰で一生懸命努力することの美しさに気付いてほしいと思います。
 そしてもう一つ。みなさんが4月から、すてきな中学生や次の学年になるには、桜の木のように栄養を体の中にため込み、頑張る時期が必要です。それがまさに今の時期です。その姿はとても美しいです。後34、33日あります。自分の得意なこと、やり残したことなどにじっくり取り組み、またまた、みんなががんばるえもんになりましょう。

1月29日 立春に卵が立つ?

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 あっという間に、1月も明後日の水曜日で終わりです。木曜日からは2月です。そして2月3日は「節分」で、2月4日は「立春」です。立春とは、二十四節季の一つです。二十四節気は、太陰暦を使っていた時代に、季節を表すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分にし、その区切りに名前をつけたものです。その中の一つが「立春」です。立春は、「春が立つ」と書きます。これから暦の上では春になります。これからだんだん暖かくなっていきますよ。という意味です。ですから、まだまだ寒い日が続きます。実際は一年で一番寒いときなのです。今日もとても寒い朝でしたが、寒さに負けず、朝早くからなわとびをしている人がたくさんいましたね。素晴らしいことです。
 さて、今日は「立春の卵」という話をします。今から70年前のことです。奇妙なニュースが日本に流れました。「立春の日に卵が立つ」というのです。隣の国、中国の古い本に「立春なら卵が立つ」と書かれているのが発見されたからなのです。みなさんはどう思いますか。この丸い卵が立つのでしょうか。
 「立春なら卵が立つ」というニュースを受けて、中国の上海で、東京で、アメリカのニューヨークで新聞記者はじめ多くの人が見守る中で、卵を立てる試みが始まりました。するとどうでしょう、何と卵が立ったのです。この不思議な現象に、世の中は「なぜ立つんだ」と大騒ぎになりました。やはり、立春と何か関係があるんだろうか。太陽に関係があるのかな…と、いろいろな意見が出ましたが、実は、立春に限らず、いつでも卵は立つのです。
 何百年も世界中で卵が立たなかったのは、みんなが卵は立たないと思い込んでいたからです。立たないと思っていたからだれもやらなかったのです。物事、最初から無理だ、できないとあきらめていては何も解決しないし、何もできません。まずやってみることが大切なんだということを教えてくれているのではないでしょうか。
 立春ではありませんが、早速やってみましょう。
(実際に試してみる。)
 うーん、残念。立ちませんね。
 「なあんだ、やっぱり立たないじゃないか。」
と思いましたか?そんなに簡単に立たせることができたら、「卵が立つ」ということがニュースにはならなかったことでしょう。世界の人がもっと早く卵が立つことを知ったことでしょう。でも、立つのです。今は立たせることができませんでしたが、校長先生は、夕べ30分近くかけて2回だけ、卵を立たせることができました。確かに卵は立ちます。だれがやっても立ちます。みなさんも、あきらめずにやってみてください。あきらめず、根気よくやると、きっとできます。
 そして、何事も初めからあきらめずに、挑戦してみる子になってください。

1月22日 食事は、良い人になる事

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 おにぎり2個、鮭の塩焼き、漬け物

 これは何の献立だと思いますか?
 これは、日本で一番早く始まった給食の献立です。今から128年くらい前の明治22年ことです。始まった場所は、山形県の小学校でした。
 当時は、お昼ご飯を食べられない貧しい子供たちがたくさんいました。学校に家からお弁当をもってくることができない子供たちがたくさんいたのです。そこで、学校の先生をしていたお坊さんが、おにぎり・焼き魚・漬け物といったお昼ご飯を、学校で出してくれたそうです。
 これが、学校でみんながそろって食べた「給食」の始まりです。みなさんの食べている給食とはずいぶん違うけれど、初めてみんなで一緒に食べた給食は、さぞおいしかったことと思います。24日の給食のメニューは、これにちなんだものです。
 明後日、1月24日から30日までの1週間は、「全国学校給食週間」です。
今から70年くらい前に、日本は戦争が終わった後、食べ物がほとんど無い時が続きました。おなかをすかした子供たちが日本中にたくさんいました。そんなとき、日本の子供たちを助けようと、世界中の国々から粉ミルクや缶詰などが送られてきました。それを、学校で子供たちに配り、給食が再開されたのです。
 この世界中の人々の温かい心によって、学校給食が再開されたことを大事にして、「全国学校給食週間」が始まりました。24日から始まる「全国学校給食週間」は、給食を通して食べ物の大切さとそれにかかわる人の温かさを考える週間です。
 では、今日は給食の「食」という字について、考えてみましょう。
 この字をよーく見てみると、「人(ひと)」に「良(よい)」と書きますね。「食」は人に良いのです。まずは、栄養が体に良いですね。栄養がなければ、生きていけません。さらに、友達や家族と一緒に食べると楽しくなります。心が豊かになります。心に良いのですね。
 「食事」は、「人に良い事(こと)」なのです。
 そしてもう一つ、「食事」をすることは、「良い人になる事(こと)」なのです。
 「食事」には、たくさんの方々がかかわっています。お米や野菜など、材料を作ってくださる方々、それを新鮮なうちに早く届けてくれる方々、そしておいしく調理をしてくれる方々、そんな方々の「みなさんにおいしく食べてもらいたい」という思いが詰まっているのが「食事」なのです。そんなたくさんの方々の温かな思いに、私たちは「食事」をすることを通して、「良い人になる事」を改めて心に刻みたいですね。
 この「全国学校給食週間」の期間を通して、給食の今まで(歴史)を振り返り、食べ物の大切さや食事にかかわる人たちの思いを知り、たくさんの方々の思いに感謝の気持ちをもって食事をしてもらいたいと思います。

1月15日 二言挨拶

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 今日の校長先生のお話は、先週の生活目標だった挨拶のお話です。
 先週は、校門での挨拶や校舎内で会った時の挨拶が、とても笑顔で元気に、心が込められているようになってきました。
 そんな中で、校長先生にこんな挨拶をしてくれるお友達がいます。『校長先生、おはようございます。』『おはようございます。今朝はちょっと寒いですね。』
 「おはようございます。」だけではなく、『校長先生』とか『寒いですね』といった“もう一言”の挨拶を付け加える挨拶ができる人がいるのです。すまいる学級のみなさんは、必ず「稲葉校長先生、おはようございます。」と校長先生の名前を付け加えてくれます。
 このような挨拶を「二言(にげん)挨拶」といいます。
 平成26年までプロ野球の横浜ベイスターズの監督だった中畑清さんという方がいます。中畑さんは、読売巨人軍の元選手で、現役時代には絶好調男といわれ、四番バッターでもありました。中畑さんは、大学の野球部員だった頃から、当時の大学の野球部の監督が、「二言挨拶」の上手な学生だったといっています。
 誰かに「こんにちは。」と声をかけます。普通ならこれで終わりですが、中畑さんは必ずその後に、「今日はいい天気ですね。」とか、「おばあちゃん、いつも元気ですね。」といったもう一言を付け加えるそうです。
 「二言挨拶」、みなさんもどうですか?
 お友達に朝会った時、「おはよう。今日も元気にいこうね。」
 学校から帰る時、「さようなら。また明日会おうね。」
 お家の人が仕事から帰ってきた時、「お帰りなさい。お疲れ様。」
 はじめの挨拶にこうして、もう一言加えると、挨拶自体に、さらに心が通ってきますね。
 それから校長先生はこの「二言」は、場合によっては必ずしも言葉である必要はないとも思っています。朝の校門での挨拶で、必ず立ち止まる。そして挨拶をしてくれる人もいます。また、挨拶の言葉とともに、両手タッチをする、または微笑んでみる。こんな形の「二言挨拶」もあるかもしれません。
 心を通わせる「二言挨拶」、ぜひみんなで取り組んでほしいと思います。

1月9日 3学期始業式『目標をもって努力できる人に』

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 明けましておめでとうございます。
 よいお正月を過ごすことができましたか?新年に当たり、元気なみなさんと会うことができて、とてもうれしいです。
 さて、酉(とり)年が去って、戌(いぬ)年の平成30年の学習が今日から始まります。「戌」という漢字は、もともと実った作物を刃物で刈り取り、ひとまとめに締めくくることを表していました。ですから、戌年の今年は、いろいろなことに積極的にチャレンジしてまとめていく1年にしていきたいと思います。
正月の『正』という字も、目標に向かって真っ直ぐにチャレンジしていくことを表しています。
 この漢字の成り立ちを見ると、それが確認できます。スタートライン、目標を表す『一』と足を表す『止』とを合わせた漢字です。つまり、正月は目標をしっかり立てて、その目標に向かって真っ直ぐに歩み始める最初の月なのです。
 1月は1年のスタートに当たりますが、それぞれの学年の仕上げをする3学期のスタートでもあります。これまで頑張ってきたことをもっと伸ばそうとする人もいるでしょう。苦手なことをなくそうという人もいるでしょう。また、6年生のように小学校最後のまとめを頑張ろうとか、1年生から5年生では、次の学年のことを考えて努力しようと考えている人もいると思います。努力を重ね、やるべきことをしっかりやっていくことが大切ですね。
 これから、1月、2月、3月と3ヶ月間ありますが、学校に登校する日は、1年生から4年生までは、53日、5・6年生は、54日です。
 一人一人が『一』にあたる年の初めの目標を立て、地道な努力を重ねて、重ねて、重ねて、さらに重ねて、着実に一歩一歩、学校生活を送っていくことが大切になります。そうすれば、よい結果が現れ、またまたがんばるえもんになるのですね。

2学期 終業式

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 おはようございます。
 今日は、2学期の終業式です。2学期の始業式に校長先生からの話は、「人の幸せを心から願い、人の不幸を悲しむ人になってほしい」ということでした。明日から14日間の冬休みでしっかり2学期を振り返り、よかったことと、もっとがんばらなくてはならないことをはっきりさせましょう。

 さて先日、北町小学校の私宛にお手紙が届きました。さっそく中を見てみると、お手紙が入っていました。
   
    算数の問題
  北町小の644人の子どもたちの『あゆみ』を読んで、わかったこと
 を式にして、答えももとめましょう。

 さっそく考えて式にしてみました。

( すきなこと、とくいなこと + 努 力 + 小さな挑戦 + 思いやりの心 )

  × 82日

 答えは、  
 北町小 644人のがんばるえもん

です。

 自分の好きなこと、得意なことに、毎日の努力をプラスし、そこに小さな挑戦しようという気持ちをプラスして、さらに友達を思いやる心をプラスします。それに2学期の学校での授業日数の82日をかけると、北町小644人のがんばるえもんになるのです。
 みなさんは、自分の好きなこと、得意なことを土台に、努力をすることを忘れずに、いろいろなことに挑戦してきました。時には辛く大変なこともあったと思いますが、そんなときはいつも、友達がいて優しい言葉をかけてくれたり、励ましてくれたりしたはずです。そして、82日という長い日数をがんばってきたのです。
 冬休みは、そんな自分のがんばりを家族と一緒に『あゆみ』を見ながら振り返り、さらに新しい目標を見つけましょう。
 よいお年を。

12月18日 22日は冬至

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 いよいよ2学期もあと1週間で終了です。
 さて、今週の金曜日、12月22日は「冬至」です。冬至とは、二十四節季の一つです。二十四節気は、太陰暦を使っていた時代に、季節を表すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分にし、その区切りに名前をつけたものです。冬至は、一年の中で日の出から日の入りまでの時間が短い日です。22日の日の出は6時47分で、日の入りは夕方の4時32分です。日の出から日の入りまでの時間、日照時間は9時間45分です。夏の夏至の時と比べると、日照時間は、約4時間40分も差があります。
 1年間のうちで夜の長さが一番長いため、昔は冬至の日は、「死に一番近い日」と言われていて、その厄をはらうために体を温め、無病息災を祈っていました。そのため冬至の日には、昔からいろいろな風習があり、現在も続いています。
 一つは、「ん」のつくものを食べると「運」が呼び込めると言われています。にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)、だいこん、みかん、……など「ん」のつくものを「運盛り」といって縁起を担いだのです。その中でもよくいわれるのが、かぼちゃですが、かぼちゃは「ん」がつきませんね。でも実は、かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」=「なんきん」と書きます。本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くところから、冬に栄養を取るための賢人の知恵でもあるのです。今日の給食でも、かぼちゃを練り込んだ団子入りの「だまこ汁」が出ます。しっかりいただいて、風邪の予防に役立てましょう。
 冬至には、他にもやるといいことがよくいわれています。こんにゃくを食べるとか、ゆず湯に入るとか。ぜひ、どうして冬至の日にこんにゃくを食べるといいのか、ゆず湯に入るといいのかを調べてみてください。

12月11日 いいこと日記

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 とても寒い日が続いていますが、今月の生活目標に従って、校庭で長縄跳び、鬼ごっこ、サッカー、ドッジボール、たくさんの遊具で元気に仲良く遊んでいる人がたくさんいるのを見て、校長先生はとてもうれしくなりました。寒いからこそ、元気に仲良く遊んで、冬将軍に立ち向かっていきましょう。
 さて、いよいよ2学期も残り2週間になりました。11月は、1ヶ月間「もみじの読書月間」でたくさんの本に触れ、すてきな本に出会ったと思います。北町小学校では、これまでも朝読書の時間があったり、読み聞かせの時間があったり、年に2回の読書月間があったりと、たくさん本にふれる機会があります。校長先生もいろいろなすてきな本と出会ってきました。
 先日、こんな本に出会いました。「小さなことにくよくよしない88の方法」という本です。くよくよしないで明るく過ごせたらうれしいですよね。その本の中に「いいこと日記」のすすめが書かれていました。私たちはつい、嫌なことや怒りたいことに気持ちがいってしまいがちです。でも、見方を変えると、何といいことがたくさんあることでしょうか。ほとんどのことがいいことなのです。あまりにもいいことが多いので当たり前だと思って感謝の気持ちが薄れ、いいことに気付かなくなっているのではないかと考えさせられました。
その本には、
 今日、順調に進んだことを数えてみよう。たとえば、こうだ。
 いいこと日記
 1 今朝も元気で目を覚ますことができた。
 2 家族全員が今日も健康に一日を迎えられた。
 3 時間に余裕をもって出社できた。
 4 仕事の電話もたくさんかかってきたし、プロジェクトも順調に進んでいる。… 略

とあったので、校長先生も自分に置き換えて、数えてみました。まだ今日が始まったばかりなのにたくさん数えられますよ。
 「目覚まし時計が狂わずにちゃんと時刻通りに鳴って、ぱっと目が覚めた。」
 「起きたら、いつものように新聞が郵便受けに入っていた。」
 「ガスコンロでお湯を湧かすことができ、美味しいコーヒーをいただくことができた。」
 「駅の駐輪場のおじさんに挨拶をしたら、いつも元気ですねとほめてくれた。」
 「電車が時刻表通りに到着し出発して、何事もなく東武練馬駅に着いた。」
 「北町小学校の先生方も無事に出勤している。」
 「シェリー先生と笑顔でgood morningの挨拶ができた。」
 ほら、どんどん見つかります。いろいろなことがうまくいって、にこにこしていられることは何とすばらしいことでしょうか。これがラッキーでなければ、何をラッキーというのでしょうか。今、この朝会の校長先生の話を聞いてくれている人は、すばらしくラッキーなのです。いいことを数えると心が豊かに安定します。心が豊かに安定すると幸せになれます。
 さあ、みなさんも今日学校から帰ったら、いいことを数えてみてください。そして「いいこと日記」を書いてみましょう。たくさん見つかることでしょう。

12月4日 おもいやり算

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 12月4日から10日までの1週間は、人権週間です。そして、その最終日の12月10日は、世界人権デーです。

 『人権』とは、人間が人間として生まれながらにしてもっている権利のことです。いいかえると、自分と他の人の命と気持ちを大切にしていくことです。

 今年の人権週間での目標は、
 「みんなで築こう 人権の世紀  
  〜考えよう相手の気持ち 未来につなげよう 違いを認め合う心〜」です。

 一人一人が人権を大切に考えるとともに、他人の人権にも十分気をつけて行動をすることができるように、相手の気持ちを考え、思いやることの大切さを考えたいと思います。
以前、テレビやラジオ放送の広告や新聞の広告に、『おもいやり算』というものが紹介されたことがあります。それは人を笑顔にする算数です。

 +「たす」  たすけあうと大きな力に
 −「ひく」  ひきうけると喜びが生まれる
 ×「かける」 声をかけると一つになれる
 ÷「わる」  いたわると笑顔は返ってくる
 

 困っていたり、悩んでいたり、人の心の中は見えにくいけれど、この『おもいやり算』を使うと、小さな優しさで、きっと気持ちは通じ合うはずです。一人一人の心づかいが、大きな答えになるはずです。

11月28日 継続は力なり

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 先週の金曜日、土曜日は学芸会でした。どの学年もすまいる学級もみなさんも、「自分の気持ちをみんなに伝えよう」「自分のよさを出し切って演技しよう」「友達のよさを発見しよう」など、しっかりとめあてをもって取り組んでくれました。だからとてもすてきな学芸会になりました。
 毎日の生活でもめあてをもって過ごすことは、とても大切なことです。
 そこで、覚えてほしいのが「継続は力なり」という言葉とその意味です。
 この言葉の意味は2つあります。
 一つ目の意味は、「めあてを達成するためには、続けることが大切である」ということです。めあてを決めただけでは、それは希望であり、目標です。希望を叶え、目標を達成するためには、努力の積み重ねが必要です。努力というものは、自分でめあてを意識していないとなかなかできるものではありません。めあてを達成するためには、「欠かさず、休まず続けましょう」という意味です。
 ところでみなさん、ここに1枚の紙があります。この紙の厚みが分かるでしょうか?手を離すと、ひらひらしながら落ちていってしまうこの紙の厚みです。さあ、どれくらいでしょうか?薄すぎてちょっと分かりにくいですね。
 努力というものも、1回や2回ではこの紙の厚みのようなものです。しかし、500回続けたらどんなことが起きるでしょうか?それをこの紙で観察してみましょう。
ここに紙を500枚用意しました。これなら500枚分の厚さが分かるでしょう。この厚さは、約4.5センチメートルあります。紙1枚では測ることもできないくらい薄い紙でも500枚集まると測れる厚さになります。努力も同じことです。1回や2回の努力ではなかなか結果は見えてこないけれど、100回、200回と続ければ必ず結果が見えてきます。ぜひ、めあてが達成できるように努力を続けてください。
 二つ目の意味は、「努力を続けることそのものに価値がある」ということです。自分でめあてや目標を決めても、それが自分の生活に活かされていない人が少なくありません。決めたことを実現しようと努力することそれ自体にも、すばらしい価値があるのです。「継続」とは、3日や5日のことではありません。目標が達成できるまで続けることです。目標によっては、最初の目標が達成された後も、さらに新しい目標を決めて努力を続ける場合もありますね。
 そのよい例が、9月にもお話しした大リーグで活躍しているイチロー選手です。
イチロー選手は、小学校の時から、「いつかは大リーグでプレーしたい。」と夢をもち、希望をもって努力を欠かさず続けたといいます。それを実現した今も、さらに新しい目標を自分で決めて努力を続けていると聞きました。イチロー選手は、こんなことも言っています。
 「努力を続けられるということそれ自体が才能です」と。
 みなさん。継続することで、「努力という才能」を身に付けてください。
 継続は「力」になるのです。目標を達成する「力」になるだけでなく。自分の人間としての可能性を広げてくれる「力」になるのです。
 「継続は力なり」という言葉を大切にしていきましょう。

11月20日 3つのレベルの「感謝の心」

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 いよいよ今週の金曜日、土曜日は学芸会です。あと3日間仕上げの練習をして、みなさんのすべてを出し切ってすてきな学芸会にしましょう。
それでは、今日のお話です。11月23日は、勤労感謝の日です。今日は、「感謝の心」のレベルについてお話しします。
 「感謝の心」には、3つのレベルがあると言われています。

 レベル1  何かをしてもらったときに「ありがとう」と感謝できる心
 「感謝しなさい! 感謝しなさい!」と言ってもすぐにできるものではありません。次のような振り返りを時間をかけてやってみましょう。
  ア 自分が人にお世話になったことを思い出してまとめよう。
  ・家族より ・祖父母より ・先生より ・友達より ・他の人より
  イ 人のために自分が取り組んだことをまとめよう。
  ・家族へ ・祖父母へ ・先生へ ・友達へ ・他の人へ
  改めて自分の生活を振り返ってみると、いかに「人にお世話になったこと」が多いかが分かります。周りの人たちのおかげで今があるのです。そのことが理解されれば、「感謝の心」は自然と出てきます。

 レベル2  あって当然、当たり前と思っていることに感謝できる心
  あって当然な食事や水、家や服、学校やいろいろなお店、当たり前のように学校に通い、勉強をして、友達と遊んで…、そんな毎日に感謝する心です。

 レベル3  自分に降りかかる困難や問題点にさえ感謝できる心
  自分に降りかかる困難や問題点に「ありがとう」は、なかなか言えません。困難や問 題点に立ち向かっていくことは、最も重要なことです。これは大人でも難しいことです。叱られたり注意されたり、失敗したりしたときに、「ありがとう」と言える感謝の 心を大切にしていきましょう。どんな困難に出会おうと、どんな問題が起きようと、感 謝の心で強く立ち向かっていく人間になってほしいと願っています。
 
 さあ、あなたはどのレベルの「感謝の心」が身に付いていますか?

11月13日 「差別」の反対の言葉

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 今日は、最近聞いた話の中で、みなさんと一緒に考えてみたいと思ったことをお話しします。それは、「差別」という言葉です。「差別」という言葉を辞書で調べてみると、「差を付けて取り扱うこと。わけへだて。正当な理由なく劣ったものとして不当に扱うこと。」とあります。
 みなさんは友達を差別したことはありませんか。少しだけ仲間と違っているからといって、ちょっと力が弱いからといって、少し行動が遅いからといって、差別したことはありませんか。差別意識は、いじめにつながります。いじめは、相手の心をグサグサと突き刺し、引き裂いてしまいます。こんな悲しくて嫌なことはありません。
 ところで、「差別」の反対の言葉は何だと思いますか。差別の反対の言葉は、「えこひいきをしないこと」「公平にすること」と思っていたら、そうではなくて、「尊敬という言葉ですよ」とある方が教えてくれました。「差別」の反対は、「尊敬」だというのです。どういう意味かさっそく考えてみました。
 「尊敬」という言葉は、辞書には「他人の人格・行為などを尊び敬うこと」とありました。難しくてよくわかりませんでした。そうしたら、偶然、ラジオ放送の中で、外国から来た人が、「わたしの国では、尊敬は相手のことを大切にすることです。まずは、あいさつをすることだと教えられています。」と語っていました。
 挨拶は、相手を尊敬することの第一歩です。でも、相手の人を大切にするのですから、人に言われる前に挨拶をしなければ意味がありません。みなさんは、挨拶をする時、相手の人を尊敬する気持ち、相手を大切にしようとする気持ちで接していますか。自分から先に頭を下げて笑顔で挨拶をしていますか。
 人は一人では生きていくことはできません。たくさんの人に支えられ、生かされているのです。周りとの人間関係をよくして、楽しい生活をしていくためには、相手の人を大切にする思いを行動として表すことが大切です。そのためのポイントとなるのが挨拶です。明るく気持ちのよい挨拶が交わされる学校は、差別やいじめが生まれにくいのです。
 10月の挨拶運動の時は、学校中に挨拶の花が咲いていました。挨拶運動ではなくても、いつでも北町小学校中に挨拶の花が咲き、みんなが笑顔になれるといいですね。

11月6日 いじめについて考える

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 今日は、いじめについてお話をします。
 練馬区では、毎年「練馬区いじめ一掃プロジェクト」に取り組んでいます。この取組は、練馬区からいじめをなくし、子供たちみんなが明るく楽しい生活が送れるように、みんなでいじめについて考え、いじめを防止しようとする気持ちを育てようというものです。北町小でも、「いじめ防止シンボルマーク」の募集をするとともに、11月1日から11月30日までの1ヶ月間、「ふれあい月間」として、北町小学校がよりよくなるように、代表委員会でスローガンのリニューアルと「自分のいいところを発見しよう」という取組を提案してくれました。新しいスローガンは、みなさんからたくさんいただいたので、今一生懸命に、代表委員会でまとめているところだそうです。どんなスローガンになるか楽しみですし、北町小学校のみなさんのいいところがたくさん掲示されることも楽しみです。

 さて、「いじめ」とてもいやな響きの言葉です。言葉もいやですが、いじめ自体も大嫌いです。
 「いじめ防止対策推進法(いじめ防止法)」という新しい法律が、平成25年6月に法案が成立し、その年の9月28日から使われるようになりました。
 しかし、この「いじめ防止法」が成立したからといって、いじめがすぐになくならないかもしれません。でも、いじめは絶対にしてはいけないことなのだということが、少しずつたくさんの人に広がっていってほしいと思います。それが、いじめをなくす大切な一歩に繋がるからです。
 学校は、たくさんの子供たちが集まり、たくさんのことを学び合う場所です。だから、学校での生活は、楽しいことばかりではなく、友達と意見がぶつかり合ったり、誤解されたり、けんかになったりすることもあります。がんばってもなかなかうまくいかなかったり、いらいらしたりすることもあるでしょう。こんないろいろ大変なことがある中で、みなさんには自分の力で乗り越えていく力も身につけてほしいと思っています。
 北町小学校では、いじめがあるのでしょうか。校長先生は、学校からいじめをなくしたいと本気で考えています。いじめられている子がいたらその子を全力で守ります。
 ですから、みなさんも、「いじめは、しない、させない、許さない」という強い意思をもつとともに、人に対しての思いやりの心を忘れないでほしいと思います。

10月30日 さすが6年生!と読書の秋

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 今日は、校長先生から二つの話をします。
 一つ目の話、「さすが6年生! 第2弾」です。10月26日に「北町インターンシップ」が行われました。19回目を迎える北町小独自の行事で、毎年6年生が北町小の周りのお店や会社で職場体験をするのです。それぞれのお店、会社で役割を与えられて、緊張しながらも真剣に仕事をしている姿は、さすが6年生という感じでした。私たちがいろいろな人に支えられていることを実感し、感謝の気持ちをもつことができたと思います。これからも卒業まで、さすが6年生という姿が見られることを期待しています。
 二つ目の話は、「読書の秋」についてです。
 10月27日から11月9日まで読書週間です。北町小も、この読書週間に合わせて、11月1日から12月1日まで、「もみじの読書月間」を実施します。週に2〜3日間、北町小学校図書館には、学校図書支援員の島尻朋子先生が来てくださっています。保護者ボランティアのみなさんによる読み聞かせも続けて行いますが、もみじの読者月間中は、先生方による読み聞かせや高学年のみなさんが下学年のみなさんに読み聞かせも行います。
 さて、5月にも「青葉の読書月間」に合わせて、一生に読める本の話をしました。「人間の一生で読める本の数は、限られているので、読む1冊1冊を大切にしましょう。」という話をしました。覚えているでしょうか?
 今日はもう一度、本を読むことのよさをお話ししようと思います。
人は、外の世界との関わりをもって学ぶことで、初めて人間になると言われています。赤ちゃんの時は、親との親密な関わりから始まり、小、中学校と進むにしたがって、多くの人と出会い、様々な体験、経験をして、自分自身ができあがっていきます。
 しかし、どんなにがんばってみても一人の人間が生活する範囲は限界があります。出会う人や行くことができるところ、体験も限られてしまいます。そんな限界をなくして、いろいろな新しい世界に連れて行ってくれるのが読書です。本の中では、昔でも、今でも、未来でも、どの時代へも行くことができます。別な人でも、動物でも、魚でも、何にでも変身することができます。本の中ではできないことはありません。

 最後に校長先生のお薦めの本をいくつか紹介します。

「まほうよりもすごいもの」 さえぐさ ひろこ 作 
     ⇒まほうつかいのジョジョさんの「スープラプイ」というおまじない
「おしゃべりな たまごやき」 寺村 輝夫 作   ⇒王さまシリーズの第2巻
「へわって すてきだね」 安里 有生 作     ⇒6歳の男の子が書いた詩
「ルドルフとイッパイアッテナ」 斉藤 洋 作  
     ⇒黒猫のルドルフと土地のボス猫との愉快なノラ猫生活のお話

 もし、みなさんが読んでおもしろかったなあと思った本があったら、校長先生に紹介してください。待っています。

10月16日 「あいさつのお話」

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 今日は、あいさつのお話をします。
 突然ですがコンビニエンスストアーのクレーム(お客さんからの文句)で一番多いのは何だと思いますか?
 あるコンビニチェーンのクレーム(文句)の多い順は、……
 1位 店員さんのあいさつや態度(53%) 2位 商品について(17%)   3位 店内の清潔さなど(9%)なんだそうです。「品物が無い」とか「賞味期限が切れている」などの商品に関するクレームが多いのではなく、「店員さんが挨拶をしない」「挨拶をしているが挨拶がぶっきらぼう」といった挨拶に関してのことが圧倒的に多いそうです。
 コンビニって、よい品物が揃っている、24時間営業をしているとかではなく、実はお店の人がいかにちゃんと挨拶できるかで、よい店、悪い店が決まってしまうのですね。
 そのコンビニチェーンで決めている店員さん用の正しい挨拶の仕方というものがあります。では、その一部を紹介しますね。

   〈正しい挨拶のポイント〉 〇〇〇〇コンビニエンスストアー
   1 心をこめる    2 正しい形   3 元気が良い
  
 心がこもっていれば、形はどうでもいいと考えるのは間違いです。本当に相手のことを思い、心がこもっていれば、自然と形が整うものです。ただ正式な形を知らないと、いくら心をこめたところで、相手に伝わらないこともあります。また心をこめて、正しい形で挨拶したとしても、やはり元気な挨拶でなければいくら正しい形を知っていたとしても価値が半減してしまいます。
 しかし、ただ元気とは、…大きな声を出すということではありません。TPO(Time時間 Place場所 Occasion場合)に合わせた元気のよさを表現するように意識してください。

 みなさんの中には、「挨拶なんて・・・」と軽く思っている人はいませんか?
 ある有名な会社の社長さんが言っていました。『社員が「おはようございます。」と挨拶できない会社は、絶対収益が上がりません(儲かりません)。挨拶ができていないのに収益が上がっている(儲かっている)会社があったら教えてほしい。』実は、大人になってこそ挨拶は最も重要なことなんです。
 さあ、北町小のみなさんは挨拶はできていますか? 先週1週間はあいさつ運動週間で、北町中学校の生徒会のみなさんと北町小の代表委員のみなさんが、一緒に毎朝校門で挨拶をしてくれました。みなさんも明るく元気に心を伝えようとあいさつをしっかりやってくれました。挨拶は人として必ずやらなければいけないことの一つです。挨拶は大人になってから急にできるようにはなりません。挨拶をすると、お互いにとてもよい気持ちになることを、それはすばらしいことであることを、これからもずっと感じてほしいのです。いつでもどこでもみなさんの元気で明るく心のこもった挨拶がたくさん交わされることを願っています。

9月25日(月) 努力することの大切さ

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 みなさんは、現在アメリカのメジャーリーグで活躍しているこの選手について知っていますか?そう「イチロー選手」(43才)です。今日は、イチロー選手についてお話をします。
 イチロー選手は、日本ではもちろん、アメリカのメジャーリーグにおいても、数々の記録を打ち立て、2010年、平成22年には、日米通算3500本安打、10年連続200本安打の大記録を打ち立てるなど、今や日本だけでなく、世界のイチローとして活躍している選手です。
 なぜ、イチロー選手は、このような大記録を達成することができたのでしょうか。「天才だから」「もともとそういう素質があったから」などと、多くの人は思っているのではないでしょうか。確かにこれだけの活躍ぶりを見ると、天才という言葉がふさわしいように思われますね。
 2004年、平成16年、イチロー選手が262本のヒットを打ち、不滅の記録といわれていたメジャー年間最多安打の記録を84年ぶりにぬりかえた時のことです。彼はあるインタビューに対して、「小さなことを重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だと思うのです。」と語り、さらに、「努力をせずに何かできるようになる人のことを『天才』と言うのなら、僕はそうではない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』と言うのなら、僕はそうだと思う。」と言ったそうです。
 このように、イチロー選手は、目標を達成するために、厳しい練習を怠ることなく、毎日の努力や積み重ねを大切にしているのです。しかも、彼の素晴らしいところは、一つの記録を達成するとそれに満足するのではなく、次の目標を掲げ、それに向けて努力し続けていることです。
 私たちは、人生をよりよく生きるためにも、夢や希望をもつことが大切です。しかし、夢や目標を実現することは、そう簡単なことではありません。しかし、だからといって、決してあきらめるのではなく、イチロー選手のように、常に努力することを忘れないように、夢や目標の実現に向けてがんばってほしいと思います。みんなが常にがんばるえもんでいられるように応援しています。

9月11日 「トビウオになる」

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 2学期が始まって10日が過ぎました。みなさん一人一人が、夏休みと同じように2学期も題名がつくように、しっかりめあてをもって学習や生活に取り組んでくれていますね。
 さて、今日のお話は、「トビウオ」です。
 「トビウオ」は、名前の通り空を飛ぶことができる魚です。
最高で、高さ10メートル。校舎を超える高さです。飛ぶ距離は、約400メートル。北町小の校庭から東武練馬の駅くらいまであります。魚なのにすごいですね。魚とは思えない不思議なパワーをもっています。
 しかし、こんなすごい能力をもつ「トビウオ」も急にそんなに高く遠くまで飛び上がれるわけではありません。
 水面の下を、時速70キロになるまで、泳いで、泳いで、泳いで………、走り幅跳びのような助走をつけて、それから一気に飛び上がるのです。
 みなさんも、2学期の学習、遠足や移動教室、宿泊学習、さらには、学芸会に向けて自分の力をしっかり発揮して、「がんばるえもん」になって飛び上がるために、このトビウオのように「水面の下」で準備して、じっと力をためながらスピードを上げていきましょう。
 このじっくりの時が大切なのです。このじっくりの心が必要なのです。だれでも簡単には飛び上がれませんから、今、飛び立つための準備をしっかりしていきましょう。こつこつやっていく毎日の努力が大切です。力をじっくり、しっかりためていきましょう。

9月4日「北町小学校の誕生日をみんなでお祝いしよう」

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 9月3日は、誰の誕生日か知っていますか?ドラえもんの誕生日です。では、8月7日は、誰の誕生日でしょうか?のび太君の誕生日です。5月1日は、誰の誕生日でしょうか?しずかちゃんの誕生日なんです。そして、明日9月5日は、大切な大切な誕生日でもあります。知っていますか?そうです。9月5日は、北町小学校の誕生日、開校記念日です。
 北町小学校は、今から65年前の昭和27年9月1日に開校しました。子供たちは614名で、先生方主事さん方は、31名でスタートしたそうです。
今年、北町小学校は、65歳になります。その65年間という時間は、どんな長さになるのか表してみました。1年間をこの30センチメートルの物差しの長さだとすると、北町小学校の65年間のあゆみは、こんな長さになります。(巻き年表を広げる。)
 65年間という時間は、とても長いですね。現在北町小学校の一番大きなお兄さん、お姉さんの6年生でさえ、生まれてから、まだ11年か12年しか経っていないのですから。
 この65年間の間に、北町小学校を卒業した子供は、10173名です。もしかしたら、みなさんのお父さんやお母さんで北町小の卒業生の人もいることでしょう。神宮副校長も北町小学校の卒業生の一人です。
 さて、みなさんは、「おかげさま」という言葉を聞いたことがありますか?「お元気でしたか。」「ええ、おかげさまで。」という会話を聞いたことがあるでしょう。
「おかげさま」の「かげ」という言葉の意味の一つに、「表面に現れないもの」という意味があります。自分の知っている人だけではなく、表面に現れない、目に見えない様々な人や物のお世話になっていることに「お」と「さま」を付けて「おかげさま」といいます。
 例えば「給食を食べること」ができるのは誰のおかげでしょう?朝からずっと準備をして給食を作ってくださっている給食室の調理の方々がいます。それだけではありませんね。みなさんが給食をおいしく食べてもらえるように、毎日一生懸命になってお米や野菜を作ってくださっている皆さんの目に見えない人たちもいます。
 目に見える人だけでなく、見えない「かげ」の力によっても、自分は支えられているのですね。きっと見えない「かげ」の力の方が見えている力よりも何倍も何十倍も何百倍も大きいと思います。
 「今こうして北町小で勉強できるのも、10173名の卒業生の皆さんのおかげなんだ!」
 「そうか、自分が生きているのは、世の中のいろいろなたくさんの方々のおかげなんだ!」
 そのことに気付くことができたら、その感謝の気持ちをまずは、周りの人々にお返ししてみましょう。「ありがとうございます。」と笑顔で心を込めて言うのもいいかな。そうすることで、感謝の気持ちが周りの人に伝わり、みんなの心が温かくなると思います。
 明日の9月5日は、北町小学校の開校記念日をみんなでお祝いしながら、いつまでも「おかげさま」という感謝の気持ちを大切にしていきましょう。

2学期始業式 「人の幸せを心から願い、人の不幸を悲しむ」

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 長いと思っていた夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期が始まりました。夏休みは楽しかったでしょうか?夏休み前の1学期の終業式に、校長先生から宿題を出しました。覚えていますか?自分の夏休みに題名をつけようということでした。きっと、普段できないことにたくさんチャレンジして、思い出を作り、自分の夏休みの題名が付いたと思います。校長室の掲示板にみなさんの夏休みの題名を張り出せるようにしてありますから、ぜひどんな夏休みだったのか教えてください。

 さて、2学期スタートの校長先生の話は、この二人のお話です。のび太君としずかちゃんですね。
 第25巻の「のび太の結婚前夜」というお話の中の出来事です。のび太君としずかちゃんはやがて大人になって結婚します。のび太君は本当にしずかちゃんと結婚できるのか心配で、ドラえもんにお願いしてタイムマシンで未来を見に行きます。そしてこっそり見たのは、結婚式の前の日、しずかちゃんがパパに「結婚してうまくやっていけるか心配だわ。」と話しているところでした。その時しずかちゃんのパパはこう言いました。
 「大丈夫だ。あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。人間にとって一番大事なことなんだ。彼なら間違いなく君を幸せにしてくれると僕は信じているよ。」しずかちゃんのパパは、のび太君のことをそう話したんです。
 校長先生はみなさんに、のび太君のように、「人の幸せを心から願い、人の不幸を悲しむ人」になってほしいと思っています。友達に対しても、様々な人たちに対しても、思いやりをもって取り組んでほしいです。
 2学期は、82日あります。その82日間にはいろいろな学習もいろいろな行事もあります。ぜひ、みなさんの心にこの言葉を深くとめておいて取り組んでほしいです。

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