1月29日 立春に卵が立つ?

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 あっという間に、1月も明後日の水曜日で終わりです。木曜日からは2月です。そして2月3日は「節分」で、2月4日は「立春」です。立春とは、二十四節季の一つです。二十四節気は、太陰暦を使っていた時代に、季節を表すための工夫として考え出されたもので、1年を24等分にし、その区切りに名前をつけたものです。その中の一つが「立春」です。立春は、「春が立つ」と書きます。これから暦の上では春になります。これからだんだん暖かくなっていきますよ。という意味です。ですから、まだまだ寒い日が続きます。実際は一年で一番寒いときなのです。今日もとても寒い朝でしたが、寒さに負けず、朝早くからなわとびをしている人がたくさんいましたね。素晴らしいことです。
 さて、今日は「立春の卵」という話をします。今から70年前のことです。奇妙なニュースが日本に流れました。「立春の日に卵が立つ」というのです。隣の国、中国の古い本に「立春なら卵が立つ」と書かれているのが発見されたからなのです。みなさんはどう思いますか。この丸い卵が立つのでしょうか。
 「立春なら卵が立つ」というニュースを受けて、中国の上海で、東京で、アメリカのニューヨークで新聞記者はじめ多くの人が見守る中で、卵を立てる試みが始まりました。するとどうでしょう、何と卵が立ったのです。この不思議な現象に、世の中は「なぜ立つんだ」と大騒ぎになりました。やはり、立春と何か関係があるんだろうか。太陽に関係があるのかな…と、いろいろな意見が出ましたが、実は、立春に限らず、いつでも卵は立つのです。
 何百年も世界中で卵が立たなかったのは、みんなが卵は立たないと思い込んでいたからです。立たないと思っていたからだれもやらなかったのです。物事、最初から無理だ、できないとあきらめていては何も解決しないし、何もできません。まずやってみることが大切なんだということを教えてくれているのではないでしょうか。
 立春ではありませんが、早速やってみましょう。
(実際に試してみる。)
 うーん、残念。立ちませんね。
 「なあんだ、やっぱり立たないじゃないか。」
と思いましたか?そんなに簡単に立たせることができたら、「卵が立つ」ということがニュースにはならなかったことでしょう。世界の人がもっと早く卵が立つことを知ったことでしょう。でも、立つのです。今は立たせることができませんでしたが、校長先生は、夕べ30分近くかけて2回だけ、卵を立たせることができました。確かに卵は立ちます。だれがやっても立ちます。みなさんも、あきらめずにやってみてください。あきらめず、根気よくやると、きっとできます。
 そして、何事も初めからあきらめずに、挑戦してみる子になってください。

1月22日 食事は、良い人になる事

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 おにぎり2個、鮭の塩焼き、漬け物

 これは何の献立だと思いますか?
 これは、日本で一番早く始まった給食の献立です。今から128年くらい前の明治22年ことです。始まった場所は、山形県の小学校でした。
 当時は、お昼ご飯を食べられない貧しい子供たちがたくさんいました。学校に家からお弁当をもってくることができない子供たちがたくさんいたのです。そこで、学校の先生をしていたお坊さんが、おにぎり・焼き魚・漬け物といったお昼ご飯を、学校で出してくれたそうです。
 これが、学校でみんながそろって食べた「給食」の始まりです。みなさんの食べている給食とはずいぶん違うけれど、初めてみんなで一緒に食べた給食は、さぞおいしかったことと思います。24日の給食のメニューは、これにちなんだものです。
 明後日、1月24日から30日までの1週間は、「全国学校給食週間」です。
今から70年くらい前に、日本は戦争が終わった後、食べ物がほとんど無い時が続きました。おなかをすかした子供たちが日本中にたくさんいました。そんなとき、日本の子供たちを助けようと、世界中の国々から粉ミルクや缶詰などが送られてきました。それを、学校で子供たちに配り、給食が再開されたのです。
 この世界中の人々の温かい心によって、学校給食が再開されたことを大事にして、「全国学校給食週間」が始まりました。24日から始まる「全国学校給食週間」は、給食を通して食べ物の大切さとそれにかかわる人の温かさを考える週間です。
 では、今日は給食の「食」という字について、考えてみましょう。
 この字をよーく見てみると、「人(ひと)」に「良(よい)」と書きますね。「食」は人に良いのです。まずは、栄養が体に良いですね。栄養がなければ、生きていけません。さらに、友達や家族と一緒に食べると楽しくなります。心が豊かになります。心に良いのですね。
 「食事」は、「人に良い事(こと)」なのです。
 そしてもう一つ、「食事」をすることは、「良い人になる事(こと)」なのです。
 「食事」には、たくさんの方々がかかわっています。お米や野菜など、材料を作ってくださる方々、それを新鮮なうちに早く届けてくれる方々、そしておいしく調理をしてくれる方々、そんな方々の「みなさんにおいしく食べてもらいたい」という思いが詰まっているのが「食事」なのです。そんなたくさんの方々の温かな思いに、私たちは「食事」をすることを通して、「良い人になる事」を改めて心に刻みたいですね。
 この「全国学校給食週間」の期間を通して、給食の今まで(歴史)を振り返り、食べ物の大切さや食事にかかわる人たちの思いを知り、たくさんの方々の思いに感謝の気持ちをもって食事をしてもらいたいと思います。

1月15日 二言挨拶

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 今日の校長先生のお話は、先週の生活目標だった挨拶のお話です。
 先週は、校門での挨拶や校舎内で会った時の挨拶が、とても笑顔で元気に、心が込められているようになってきました。
 そんな中で、校長先生にこんな挨拶をしてくれるお友達がいます。『校長先生、おはようございます。』『おはようございます。今朝はちょっと寒いですね。』
 「おはようございます。」だけではなく、『校長先生』とか『寒いですね』といった“もう一言”の挨拶を付け加える挨拶ができる人がいるのです。すまいる学級のみなさんは、必ず「稲葉校長先生、おはようございます。」と校長先生の名前を付け加えてくれます。
 このような挨拶を「二言(にげん)挨拶」といいます。
 平成26年までプロ野球の横浜ベイスターズの監督だった中畑清さんという方がいます。中畑さんは、読売巨人軍の元選手で、現役時代には絶好調男といわれ、四番バッターでもありました。中畑さんは、大学の野球部員だった頃から、当時の大学の野球部の監督が、「二言挨拶」の上手な学生だったといっています。
 誰かに「こんにちは。」と声をかけます。普通ならこれで終わりですが、中畑さんは必ずその後に、「今日はいい天気ですね。」とか、「おばあちゃん、いつも元気ですね。」といったもう一言を付け加えるそうです。
 「二言挨拶」、みなさんもどうですか?
 お友達に朝会った時、「おはよう。今日も元気にいこうね。」
 学校から帰る時、「さようなら。また明日会おうね。」
 お家の人が仕事から帰ってきた時、「お帰りなさい。お疲れ様。」
 はじめの挨拶にこうして、もう一言加えると、挨拶自体に、さらに心が通ってきますね。
 それから校長先生はこの「二言」は、場合によっては必ずしも言葉である必要はないとも思っています。朝の校門での挨拶で、必ず立ち止まる。そして挨拶をしてくれる人もいます。また、挨拶の言葉とともに、両手タッチをする、または微笑んでみる。こんな形の「二言挨拶」もあるかもしれません。
 心を通わせる「二言挨拶」、ぜひみんなで取り組んでほしいと思います。

1月9日 3学期始業式『目標をもって努力できる人に』

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 明けましておめでとうございます。
 よいお正月を過ごすことができましたか?新年に当たり、元気なみなさんと会うことができて、とてもうれしいです。
 さて、酉(とり)年が去って、戌(いぬ)年の平成30年の学習が今日から始まります。「戌」という漢字は、もともと実った作物を刃物で刈り取り、ひとまとめに締めくくることを表していました。ですから、戌年の今年は、いろいろなことに積極的にチャレンジしてまとめていく1年にしていきたいと思います。
正月の『正』という字も、目標に向かって真っ直ぐにチャレンジしていくことを表しています。
 この漢字の成り立ちを見ると、それが確認できます。スタートライン、目標を表す『一』と足を表す『止』とを合わせた漢字です。つまり、正月は目標をしっかり立てて、その目標に向かって真っ直ぐに歩み始める最初の月なのです。
 1月は1年のスタートに当たりますが、それぞれの学年の仕上げをする3学期のスタートでもあります。これまで頑張ってきたことをもっと伸ばそうとする人もいるでしょう。苦手なことをなくそうという人もいるでしょう。また、6年生のように小学校最後のまとめを頑張ろうとか、1年生から5年生では、次の学年のことを考えて努力しようと考えている人もいると思います。努力を重ね、やるべきことをしっかりやっていくことが大切ですね。
 これから、1月、2月、3月と3ヶ月間ありますが、学校に登校する日は、1年生から4年生までは、53日、5・6年生は、54日です。
 一人一人が『一』にあたる年の初めの目標を立て、地道な努力を重ねて、重ねて、重ねて、さらに重ねて、着実に一歩一歩、学校生活を送っていくことが大切になります。そうすれば、よい結果が現れ、またまたがんばるえもんになるのですね。

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