全校朝会講話
7月6日(月)
今日は、とても嬉しい表彰があります。
6年生の益子 芽里さんが、陸上の大会で表彰状とメダルをいただいているので、皆さんに紹介します。
第31回前項区小学生理樹上競技交流大会東京都代表選手選考会 女子小学5・6年 走り高跳び 第1位 1m32 益子 芽利 板橋AC 平成27年6月28日 公益財団法人 東京陸上競技協会
金メダルです。
東京都にはいくつの小学校があるが知っていますか? 1296校。およそ1300校があります。その小学校にだいたい2学級ずつあるとして、5・6年児童数は70万人を超えます。そのうちの半分が女子ですから、35万人の5・6年女子児童がいます。中には陸上競技が好き、得意、という人もたくさんいます。一つの学校に陸上競技が好きと言う人が10人いたとしても13000人、その中で一番になった、ということです。
走り高跳びは体育の授業でやったことしかない、という人もたくさんいますね。その代わり、走り高跳びが好きで好きで、毎日何時間もの練習を小さいときからずっと続けてきた人たちもいます。その中で、一番になった。これは、得意不得意、もって生まれた才能、と言うだけでは無理です。運がいい、悪いということもあります。
ですが、運が悪くて記録が落ちることはありますが、運では自分の能力は伸びません。同じように努力をしている人たちの中で1位になる、ということは、最後の瞬間まで、不安になる自分と戦い、力を出し切った、ということです。
何百人という選手の中で、頑張りきった。2位の人も、3位の人も同じようにがんばりきった。その上での1位です。素晴らしい記録と心です。
益子さんは、この後、8月7日から北海道函館で行われる東日本都道県小学生陸上競技交流会に出場し、その後8月21日全校小学校陸上競技交流大会に出場します。今度は全国で同じように選ばれた何十人、トップの中のトップの人たちと競い合うのです。
ぜひ、1位になってほしいと思います。何より益子さん自身がそう強く思っているでしょう。そのプレッシャーは、想像できないくらい大きいと思います。
みなさんは、例えばピアノが上手な人のピアノを聞いて、上手で良いなあ、と思うことがあると思います。あるいはサッカーが上手な人のプレイを見てうらやましいなあ、と思うことがあると思います。そう言われたことがある人は、知っていると思います。上手だなあと言われる陰で、どれだけの練習を積んできたことか。何時間、何百時間の練習を積んできたことか。文字通り、血を流すような練習をしてきたはずです。ステージやグラウンドで、脚が震えるような思いをしたはずです。そのときに支えてくれたのは、練習をしてきた自分への自信と、その練習を支えてくれた家族や友達への思いです。
そこまでに行く間には、本当に厳しくて辛くて、何度も心が折れそうになりながら、それを支えてくれる多くの人の力を感じて、乗り越える喜びを感じるでしょう。
ですから、これから更に大きな舞台でチャレンジする益子さんに、東京都大会1位おめでとうという気持ちと、東日本大会、全国大会でも力を尽くしてほしい、応援していますという気持ちを込めて、もう一度拍手を送りましょう。
さて、みなさん。5年後には東京でオリンピックが開かれます。みなさんの多くは、もちろん校長先生も含めて、オリンピックに出ることはないでしょう。がんばり続けていたら、益子さんはそこにいるかもしれませんね。
ですが、オリンピックに出ることができなくても、それぞれの場所でがんばりきったら、頑張りきった人には、必ずご褒美があります。頑張りきった人だけが知っている、気持ちよかったあ、という思い。自分の力を尽くせた、という思い。1位になれなくても7位でも、10位でも、70位でも、がんばりきったという思いが、皆さんを成長させます。それぞれの場所で、自分のやることを頑張りきりましょう。
お話を終わります。
7月17日(金) 夏休みに向けて
みっつ、お話をします。少し長くなるので、その場に座りましょう。
指示をされなくても、一言も話さず座ることができたのは、とても立派です。
さて、一つ目です。昨日まで6年生は移動教室に行ってきました。移動教室は、ただの友達旅行ではありません。普段は保護者という大人の人と一緒に生活する子供の皆さんが、おうちから離れて、3泊4日、子供同士の集団生活の中で、自分で考え、行動するという学習です。大人になって、自分で考えて生活することができるようになるための学習です。
6年生の皆さんも、まだ子供ですから失敗をした人もいます。けれども6年生の人たちがすごかったのは、そこできちんと勉強したことです。先生たちから指導を受けることがあったら、その失敗を考えて、最後の日にはきちんと修正してきた、直すことができていたということです。
お天気もとても素晴らしかった。気持ちの良い移動教室でした。ですが、何より素晴らしかったのは、6年生のみなさんが自分で考え、成長することができたと言うことです。そして、そこで勉強してきたことを、きっとこれから下学年のみなさんにも伝えてくれることと思います。
さて、二つ目のお話です。宇宙飛行士のお話をします。宇宙に40日間行って、地球に戻ってきた宇宙飛行士は、帰ってから、まず何をすると思いますか。ずっと狭い宇宙船の中にいたのだから、遊びに行く、友達と会う、家族のいる家に戻る。全部違います。帰ってきてから2週間くらいかけて、トレーニングとリハビリをするのです。なぜなら、40日、宇宙にいた宇宙飛行士は、歩くことや動くことができなくなっているからです。
宇宙は無重力、といって重さのない世界です。そこに40日いると、身体中の筋肉が弱くなって、自分では立ち上がることさえできなくなるのです。とてもとても頑張り屋さんの宇宙飛行士でさえ、40日間まるまる休んでしまうと、歩くこともできなくなるのです。
では皆さんのお話です。勉強をしなさい。みなさんは40日の長いお休みに入ります。最初にだけ夏休みの宿題をした、最後に頑張った、では、9月になったときに、勉強する頭が動きません。毎日、決めた時間を、集中して頑張りきりなさい。そうすれば、9月になってすぐ学校で頭が働き出します。
もちろん、毎日と言っても、夏休みですからお休みをとっても良いのですよ。土日は勉強も休み、それもいいでしょう。家族旅行の時に宿題ノートを持って行かなくてもいいのです。けれど、そういう特別なことがない時は、毎日、学年10分の勉強に取り組むと決めて、やり通すことが大事です。勉強をしなさい。自分をもっと強くするために。
最後のお話です。皆さんは、身の回りに交通事故に遭ったことのある人を知っていますか。
実は、目の前にいます。そう、校長先生です。校長先生は4年前の夏休みの学校帰りに、自転車に乗っているところを車にはねられました。どおん、という大きな音の後に、真っ暗になって、それから薄目を開けると空に浮かんだ白い雲が見えました。
身体中が痛くて、息をすることもできません。あまり詳しくお話をすると、小さい学年の皆さんが怖い思いをするので、詳しいお話はしません。でも、それはそれは苦しくて、その後、手術をして3週間入院し、さらに3週間学校をお休みしました。今でも、校長先生が時々肩を押さえているのは、そのときの怪我がまだ痛むからです。4年間ずっとずっと痛いままです。今でも病院に通っています。
毎年、夏休みの終わりにとても残念なニュースを見ます。明日が始業式の日に、交通事故に遭ってしまった、海で遊んでいて溺れた、とても哀しいニュースです。この後、生活指導の先生から夏休みの過ごし方について詳しいお話がありますが、しっかりと聞いてください。校長先生は、なによりも9月に、またこうして皆さんと会いたいと思います。校長先生のような思いは、絶対にしてほしくありません。安全な夏休みの過ごし方を考える、これが一番大切なお話です。


