全校朝会講話

1月8日(金)

それでは、新年のご挨拶をしましょう。
あけまして、おめでとうございます。

お正月に初詣に行った人も多いと思います。日本のほとんどの人は、神様を信じているから初詣に行く、というのではなく、新年を迎えて気持ちを新しくするために、行く人が多いようです。以前もお話しした、儀式というものの一つですね。日本の伝統、昔から伝わる習慣です。

よく神様にお願いをする、という人がいますが、本当はお願いするというのは違う、というのを知っていますか。。TVのニュースインタビューで、初詣のみなさんがよくするお願いで多いのは、「家族の幸せ」、「健康」、「世界の平和」だそうです。ただ、これらは、神様がほいって与えてくれるものではない、と思っています。

もし「家族の幸せ」を願うなら、例えば朝起きたときに「おはよう」と言う。ご飯を出してくれた人に「ありがとう」を言う。お仕事をしてくれた人に、「お疲れさま」を言ったり、自分でできる家の仕事をしたりする。自分たちにできることを積み重ねていくことが、家族の幸せになります。

健康を願うなら、しっかりと運動をする、好き嫌いをしないで食事を取る、早寝早起きをする、それでも病気になったらお医者さんに早く相談し、しっかりと休む。

世界の平和を願うなら、まずクラスの友達を大切にする。兄弟を大切にする。家族を大切にする。毎日過ごしている場所、街や電車などで、お互いに気持ちよく過ごせる過ごし方をする。

初詣でお祈りをするというのは、そういうことを自分がするという誓いを聞いてもらうのです。

前にお話ししたことがありますが、時間というものは二度と戻らないくせに、とてもさりげなく過ぎてしまいます。人間は儀式のような区切りを作って、しっかりと自分を振り返るようにします。ですから、初詣に行っていない人も、それはそれでいいのです。大事なのは新年という区切りに、今年はどうしたい、自分がどんな努力をし、どのように成長するかを考えることです。

さあ、今日からまた学校生活が始まります。6年生には、小学校生活は3ヶ月もありません。一生に一度の小学生時代が、もう少しで終わります。他の学年の皆さんにとっても、一生に一度の学年が終わります。新しい学年では、友達も、先生も替わります。皆さん自身も変わります。

友達と仲良くしても、ケンカをしても、もう二度とない時間です。学年の残りの2ヶ月と少し。どう使いますか。

1月12日(火)

みっつお話しします。

一つ目です。金曜日から校長先生はマスクをしています。風邪を引いてしまいました。日曜日には、校長先生の奥さんも風邪を引きました。どうやら移してしまったようです。風邪はウィルスというばい菌より小さなものが原因になって移ります。ですから、ウィルスが伝わらないように、ウィルスを身体に入れない工夫が必要です。大切なのは、うがい、手洗い、咳エチケット、そしてウィルスを教室から追い出す空気の入れ換えですね。

ウィルスに負けない身体作りも大切です。毎日の運動、好き嫌いのない食事、しっかりとした睡眠をとって、風邪を引かないようにしましょう。

二つ目のお話です。土曜日に大一男組の皆さんが親子スポーツ大会を計画して、楽しいドッヂビー大会を開いてくださいました。たくさんの大人の人が、子供の皆さんが楽しい時間を持つことができるように、成長するための豊かな経験をして貰えるようにと、準備して、楽しい会を作ってくださいました。

大人の人は、子供たちのために、力を貸してくれています。助けて貰っています。でも、子供の皆さんも助けられるばかりではありません。子供として、それぞれの学年として、他の人を助けることをしているはずです。ドッヂビー大会でも協力して楽しい会にしようとする姿が見られました。

それぞれの場所、それぞれの年齢で、自分にできることをして、楽しい、気持ちの良い世界を作っていきましょう。

三つ目のお話です。親子スポーツ大会が終わった後、校長先生は大慌てで飛び出していきました。実は、大泉東地区の校長先生方と一緒に旅行に出かけたのです。旅行と行っても遊園地や温泉に行ったわけではありません。茨城県常総市の水海道地区というところに行きました。ここは去年の9月に、大水害があった街です。ここで、校長先生たちは、もし災害があったらどんなことがおきるのだろう、そのときにどのようにすれば良いのだろう、災害に遭った人々は今どうしているのだろう、自分たちにできることは何だろう、そんなことを考えるために、旅行に出かけたのです。

水海道の街の真ん中に、見渡す限りの広い野原がありました。何もない。足下には砂がたくさん積もっていました。そこは以前、街と畑や田んぼがあった場所でした。たくさんの砂は水害で、川が運んできたものでした。

広い野原の真ん中に、一軒の家がありました。ただ、その家の屋根は地面に着いていました。床は空を向いていました。家の中には、誰かが暮らしていたときに使っていたお布団や洋服などだったものが散らばっていました。この家にいた人たちは、今どうしているんだろう。無事でいるのだろうか。無事でいるにしても、家も道具も全て失って、どうしているのだろう、と思いました。

その街に住んでいる70歳を越えた女性の方が話していました。70年、ここに住んでいたけど、こんなことは初めてだ、と。私たちも毎月避難訓練をします。校長先生がよくお話しするように、避難訓練で身につけた力を使うのは、一生に一度かもしれません。ですが、70年の人生を生きてきて、それでも初めてということがあるのです。そのたった一度の時に、自分、家族、大切な人を守ることができるなら、何度でも避難訓練をする意味があります。

自分のいる場所で、自分に何ができるか、どうすればいいのか、考える生活をして欲しいと思います。
お話を終わります。

1月18日(月) 大雪の日に

今日は大雪で、朝会ができなかったので、お昼の放送でお話しすることにしました。

校長先生は、TVニュースで街の様子を見ていました。都内でも電車が止まったり、高速道路が止まったりしています。道路で車がひっくり返っていたり、転んで骨折したりする人がたくさんいるそうです。大変な大雪です。

今、皆さんは美味しい給食をいただいています。こんな大雪の日に、当たり前に給食が食べられるということは、当たり前でない人々の苦労があったからです。朝早く、この大雪の中、食材を届けてくださった皆さんがいます。その食材を給食にするために、雪の中を遅れずに給食室に来て、給食の準備をしてくださった調理員さんたちがいます。栄養士の櫻井さんも、ぎりぎりまでお豆腐が届くか、牛乳が届くかと心配してくださっていました。

校門から校舎に入る通路は、用務主事の峯田さんと櫛田さんが、朝早くからみぞれが降る中を雪かきをしてくださいました。遠くから出勤してきた先生方も、カッパを着て雪かきをして、みなさんが安全に通れるように準備をしてくださいました。きっと登校する道も、地域の方が除雪してくださったところが合ったのではないかと思います。そういうたくさんの人が、皆さんのためにと、力を尽くしてくださったことを当たり前だと思ってはいけません。ありがとうございます、という感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。

では、みなさんができることはなんでしょう。みなさんができることは、安全に生活することです。今日の雪は濡れていて、とっても重くなっています。雪遊びをすると、びしょ濡れになったり、固められた雪で怪我をするかもしれません。今日は外遊びをしないで、教室で過ごしましょう。

また、放課後、家に帰った後も、今日はお出かけを控えてください。おでかけを控えるというのは、遊びに行ってはいけません、ということです。最初にお話ししたように、都内では交通事故が大変増えています。皆さんが歩きにくい道は、自動車にとっても大変通りにくい道になっています。事故を起こした車も、普通に走っていてスリップし、転がってしまったようです。つまり、皆さんが気をつけて普通に歩いているだけでも、車が飛び込んでくることがあるかもしれない、ということです。

もちろん、その他にも自分が氷の上に乗って、滑って転ぶと言うことがあるかもしれません。皆さんにできること、皆さん自身がまず自分の安全を守るために、危険なことをしないことです。今日のように、外が危険な場合は出歩かないということです。

どうしても出かけなければならない習い事や塾、学童などに行く人以外は、今日はお友達と遊ぶことは我慢してください。どうしても出かけなければならない人は、十分に注意してください。雪があるということは、普段の何倍も危険が増しているということを、絶対に忘れないようにしましょう。

明日は普段通りの登校ですが、早めに校門を開けます。今朝のように、学校に着いた人から順に、どんどん教室に入ることができるようにしておきます。気をつけて登校してください。

お話を終わります。

1月25日(月)

【PTAより、ベルマーク収集によるスポーツ用具の贈呈−ベルマーク60万点分でようやくこれらの品物と交換できること、そのために学級代表さんたちが、きれいに整理して、数えたこと、ベルマークの点数と同じ額が、募金として、開発途上国の子供たちの支援に使われていることなどの説明】

今、PTA学級代表の梶ヶ谷さんと村上さんから説明があったとおり、みなさんができることをしたことで、みなさんは世界の国に繋がりました。アジアの国で、アフリカの国で、みなさんが集めたベルマークのお金が、誰かを助けています。

誰かを助けると言うことは、大きなことでなくて良いのです。無理をしなくても良いのです。自分にできることをすることが、周りの誰かを助けます。

自分にできることをがんばった、ということでは、先週の土曜日の朝一番に、校長先生は練馬区立美術館に行き、書写展を見てきました。大一小の代表として出品した作品は、どれも丁寧に書かれており、一生懸命に取り組んだ成果が一筆一筆に現れていました。

また金曜日には、生涯学習センターというところで、練馬区教育委員会が、皆さんの模範となるようながんばりを見せた人たちを誉める、練馬区教育委員会児童・生徒表彰という表彰式が行われました。そこでは、以前も紹介した二人、4年の小久保さんが空手の取り組みで、6年の益子さんが高飛びの取り組みの成果を表彰していただきました。改めてここで、表彰状をお渡ししたいと思います。

(表彰状の授与)

スポーツで頑張る人、書写で、図工で、読書で、それぞれのがんばりがあります。できることをする、ということでは、先週に雪が降ったときに、用務主事さんや先生方が雪かきをしてくださったことはお話ししました。その他にも、学校の周りを雪かきしてくれた人たちがいました。

6年生の今井さんと桑野さん。雪が降った翌日に、道路の雪かきをしてくれたそうです。これは、今井さんや桑野さんが、自分でやったんだと話してくれたのではありません。今井さんと桑野さんが雪かきをしているのを地域の方が見て、素晴らしい、と学校に伝えてくれたのです。

つまり、今井さんと桑野さんがしたことが、誰かを助ける役に立ったのです。ひょっとしたら、今挙げた二人の他にも、自分の家の周りの雪かきをした人は、他にもいるかもしれません。(うんうんと頷く顔があちこちに)

そうです。あなたがやったことが、誰かの役に立ちました。あなたが誰かを助けました。誰かが、助かったなあとつぶやきました。

今週も、自分自身ができることに取り組み、素敵な一週間を作りましょう。