全校朝会のお話
4月7日(木)
平成28年度、練馬区立開校70周年、記念の年が始まりました
新しい担任の先生、専科の先生、支援員や主事さん方、養成塾生の先生などをお迎えして、新しい学校作りの年です。
学校とはなんでしょう。普段皆さんが学校に行く、というとき思い浮かべるのは、この場所、この校舎でしょう。確かに、ここは学校です。でも春休み中の学校は、本当の学校とは言えません。なぜなら一番肝心なものがいないからです。なんでしょう。
そう、みなさんです。学校は子供の皆さんを成長させる場所です。ですから、皆さんがいない学校は、学校の建物、というのが正しいでしょう。つまり、新しい学校を作る、というのは、皆さんがこれまで以上に友達や先生たちと力を合わせて、いろいろなことをやり遂げる、ということなのです。
みなさんがいるこの大泉小学校は、70歳。ここを卒業した児童は5,677名。途中転校していった友達を入れると、大一小で学んだ児童の数は、6,000名近いと思います。その中には、皆さんの家族の人もいるかもしれません。大一小で、勉強して力を付けて、いろいろな仕事をしたり、仲間の人と力を合わせて仕事をしたりすることができるようになりました。
皆さんも、やがてこの学校を出て、自分の仕事を見つけます。ただ、やりたい、というだけでは無理です。ケーキ屋さんになりたい人は、ケーキを作るだけではなく、食べる人の気持ちを考えて、お店を清潔にしたり、気持ちよく買い物ができるようお話ができたりしなければなりません。販売員の人、材料を売ってくれるお店の人、お店のお掃除をしてくれる人、お手伝いの社員さん、いろいろな人を大切にして、協力しなければなりません。電車やバスの運転士さんやサッカーの選手でも同じことです。自分の力を精一杯出せるよう努力すること、周りの人に感謝しながら、協力すること。お仕事をするのに必要な力です。
皆さんの前にいる大人の人たちは、それができている人たちです。先生たち、事務や用務の主事さんたち、支援員の先生、交通擁護のみなさん、みなさんにおはようございますの挨拶をしてくれる人たちは、全て皆さんがこれから身につけなければいけない力を身につけて、お仕事をしている人たちです。この目の前にいる大人の人たちをお手本にしましょう。ですが大人たちは、お手本を示すことはできても、学校を素晴らしくするのは学校の主人公であるみなさんの仕事です。
70周年の大泉第一小学校。新しい学級、新しい学年が素晴らしくなるかどうかは、皆さん一人一人が毎日をどう過ごすか、失敗した後、どう成長するかにかかっています。大一小はステキな学校です。それは、これまでの卒業生たちが頑張ってくれたからです。70周年の今年、ステキな学校になるかどうかは、今ここにいる皆さん一人一人が決めることなのです。
4月11日(月) あいさつは
ひとつめのお話し。日曜日に校庭で「桜祭り」、「朝市」という催しが開かれました。商栄会や町会、男組やPTAの皆さんがお店を出していたほか、大一小の児童もバザーを開いていました。楽しんだ人も多いと思います。
校長先生はそこでたくさんの人から、こういう催しが学校で開かれるのは、最近は大変珍しい。地域のために校庭を貸してくださってありがとうございます、とお礼を言われました。
いえいえ、と校長先生は答えました。こういう催しは学校ではできません。子供たちに体験させたいと思ってもできるものではありません。商栄会さんを始めとする地域の方々が、子供たちや地域の人が喜んで、この大泉町を元気にしようと考えて、大変な苦労をされながら続けてこられました。おおいちまつりや夏祭りもそうです。
子供たちは卒業して何年もたった後、小さかった頃のことを思い出して、校庭のイカ焼きやステージや、盆踊りのやぐらを懐かしく思い出します。子供たちの心を温かくする体験をいただいているのは学校のほうです。ありがとうございます。そう伝えました。
楽しいお祭りは、それを支える人の努力でできています。努力した人たちの喜びは、皆さんの元気、皆さんからの感謝の気持ちです。お店を開いてくださったり準備をしてくださったりした人たちにお会いした時は、ぜひ、お礼の気持ちを伝えましょう。それが、皆さんが大泉町、大泉第一小を元気にするためにできることです。
二つ目のお話し。その朝市の場で、やはり何人もの方に、大一小の子供たちのあいさつがよくなりました。学校の外でもいい挨拶が聞こえます、とお褒めをいただきました。
挨拶ができることは素晴らしい。ですが、できればいい、というものではありません。たとえば、小さな子供に「よくできましたね」とほめると、目はあっちを向いたまま「ありがとうございます」と応えます。それは保育園児としては立派なのですけども、たぶんほめられたことがよくわかってないですね。教えられたとおりにする挨拶です。
これは時やところが変わると、上手にできません。まだ小さい子たちは、この場ではこう言うと覚えたとおりにしているからです。
本当の挨拶は気持ちを伝える言葉です。相手を見て、自分の伝えたい思いを言葉に乗せる。それができる人は、成長しているのだと思います。朝、一日が始まって嬉しい。友達にあえて楽しい。笑顔を見て嬉しくなった。その気持ちに応えたくなった。それを表そう。そう考える、感じる人は、自然と笑顔で相手を見て、言葉を出します。
廊下を歩いていて、お客様に挨拶ができる。ようこそいらっしゃいました、という気持ちを自分は持っていますよ、ということを相手に伝えよう。そう考える人は「こんにちは」を丁寧に言います。心が成長した人にしかできないことです。
学校の外で、地域の方に挨拶をする人が増えた。それはすごいことだと思います。地域の方に感謝する気持ちを伝えよう、そう考えていないとできないことです。挨拶をすることは大切です。でも何よりも大切なのは、相手に気持ちを伝えることができる成長をすることです。地域の方がほめてくださったのは、皆さんの成長です。
4月18日(月) 一年生を迎える会
一年生の皆さん、ようこそ大泉第一小学校へ。もちろんみなさんは入学式からずっと、この大一小の子供でしたが、今日から運動遊びの時間も、お昼休みも校庭で、お兄さんお姉さんと一緒に遊ぶ、本当の仲間入りです。
これから、みなさんは大一小でたくさんのことを勉強し、たくさん考えて、お兄さんお姉さんになっていきます。体の向きを右側に向けて、2年生さんを見てご覧なさい。まっすぐ列を作り、しっかりと背筋を伸ばして姿勢を作っています。みなさんも、こういうお兄さんお姉さんになります。2年生さんをお手本にして、大きくなりましょう。
そのずっと向こうに、背の高いお兄さんお姉さんたちがいます。6年生さんです。とても頼りになりますが、そのままお手本にするのは、1年生の皆さんにはまだ無理です。大きくなったら、ああいうかっこうのいいお兄さんお姉さんになろう、と思ってください。6年生をお手本にするのは5年生のみなさん、2年生がお手本にするのは3年生、3年生がお手本にするのは4年生、4年生がお手本にするのは5年生です。それぞれが自分の目標を作って、大きくなっていきます。これが大一小です。
さあ、今年は学校が70歳になった誕生年、開校70周年の年です。1年生の皆さんと一緒に、学校の70歳のお誕生日をお祝いしようと、みんなで待っていました。今年は普段の年にはしないたくさんの行事があります。記念の集会では、風船を大空に飛ばしたり、歌手の人を呼んでコンサートをしたりします。皆さんの学習を発表し合う集会も行います。
校舎の屋上を見てください。少し難しい文字ですが、開校69周年 練馬区立大泉第一小学校と書いてあります、屋上に森田先生と用務主事の櫛田さんがいます。これから、あの看板が70周年へと変わります。森田先生、櫛田さん、お願いします。
(拍手)
さあ、いよいよ、開校70周年の年が始まりました。みんなで70周年の大一小を作っていましょう。
さて、二つ目のお話をします。たいへん残念なお話です。みなさんも、テレビのニュースを見ていますね。九州地方で大きな地震が起きました。
震度7という大きな揺れです。震度7というのは、学校に来る起震車でもなかなか体験できません。道路に止めてある車がぽんぽんとばされるような揺れだそうです。地面が大きく揺れて、車も飛ばされれば、人も立っていることができません。
おうちやブロック塀などが崩れて、下敷きになってしまった人がたくさんいます。一度は家から出たけれども、地震が収まったと思って家に戻り、また来た地震の揺れで家が押しつぶされ、亡くなってしまった人もいます。
地震が起きて今日で4日目。今、私たちはこうして、これからの未来の話をしていましたが、みなさんと同じ小学生が、今、九州では授業も受けられず、家にも戻ることができず、たった一つのおにぎりを受け取るのに1時間以上も列に並んで待ち、お風呂にも入れず、トイレもバケツの中にしたり穴を掘ってしたりする生活を続けています。中には体調を崩して病気になる人もいます。
自衛隊や警察、消防署や役所の人たちが必死に助けを求めている人たちの力になろうと、取り組んでいます。
私たちにできることはないでしょうか。同じ星の上にいる、同じ国の人間として、できることがあるはずです。学級で、おうちで話し合ってみてください。
わたしたちにできることをしましょう。
4月25日(月) 運動会
運動のしやすい、気持ちの良い季節になりました。各学年では運動会に向けた練習が始まっています。
運動会では皆さんの普段の学習の成果、心と体の成長を保護者の皆さんや地域の皆さんにご覧いただきます。
かっこいいところをご覧いただきたいですね。リレーの選手になる、徒競走で1位をとる、そう思って取り組んでいる人も多いと思います。ですが、リレーの選手にならない人、徒競走で1位でないひとのほうが、なる人よりもずっと多いです。そういう人はかっこよくないのでしょうか。
リレーの選手は、走るのが得意な人で、しかも練習にしっかり取り組んだ人がなります。それはかっこいいです。ですが、走るのが凄く速くても、「俺様超速くてすげえんだぜ、へへーん」って言う人がいたら、みなさんはかっこいいって言ってあげますか。絶対に言ってやらない、って思いますよね。どんなに速くても、当たり前にいばりんぼの人のことをかっこいいとは思いません。かっこよいのは、そこで頑張る姿です。
徒競走では、組み合わせ次第で順位は変わります。同じ組み合わせでも、誰かが転ぶなんてアクシデントがあると、順位は変わります。順位が変わったからと言って、がんばったことは、変わりますか。変わりません。1位になるというのは、頑張ったことを目に見えるようにするための目印です。
全力で走る、力一杯動く、器用に体を使う、バランス良く動く、友達と協力する、体を意識して動かす、どれも運動会で見ていただきたいみなさんの成長です。もちろん、得意不得意があります。勝ち負けもあります。でも、おうちの方や先生たちが見ているのは、みなさんが成長したというところです。たとえ勝負に勝ったとしても、相手を馬鹿にしたり、思いやりのないことをしたりしているのを見て、成長したと思えるでしょうか。大きくなったなあ、と言えるでしょうか。
手を抜かず、頑張る姿を見せることです。勝ち負けや技の成功失敗はその後のことです。
そういう意味で、一番皆さんの成長が分かる演技があります。それは開閉会式です。入場行進で、友達と調子をそろえて、曲のリズムに合わせる。足を上げ、手を振り、前を向き、姿勢をちゃんと作って、しっかりと歩く。だらだら動いているのではない、努力してその姿を作っているのだ、周りの人のことを考えて動ける成長をしたのだ、というところを見せることができます。
ラジオ体操もそうです。教わったことを意識してやっている。見られているということを常に意識して動いている。大人の人にはちゃんとわかります。自分だけが一番、ではなくみんなで一番を作ろうとしている、その心の成長を見ていただきましょう。
運動会は誰が一番の競技大会ではありません。展覧会や学芸会と同じ、皆さんが協力して、心と体の成長をみせる場です。運動会が終わった後、おうちの人がみなさんの演技や競技のことだけでなく、友達全体のことを、今日の運動会は良かったねえ、と言ってくださったら、それが運動会が成功するということです。


