全校朝会のお話
7月4日(月) 積み重ねたこと
今日は嬉しいお話をします。
先日、全校でスポーツテストを行いました。担任の先生からお話を聞いたかもしれません。そのスポーツテストで、幾つかの学年の結果を抜き出して調べてみました。そうすると、ほとんどの種目で、去年より大きく結果が伸びていました。
去年までも、大一小の子供たちは、種目によってはよい記録を残しているものもありましたが、今年の結果はそれを大きく上回っています。去年の学校の記録を見ると、多い池沼よりは練馬区、練馬区よりは東京都、全国の方が優れた成績をだしていました。ですが、今年の皆さんの結果は、東京都の中でもかなり優れた記録となっています。
去年も、大一小の子供たちは元気に遊ぶ子供たちでしたが、今年の皆さんの記録は、どこに行っても恥ずかしくない、優れた体力のある子供と胸を張って言えるものです。
どうしてこんなに力が伸びたのか。何かを伸ばしたいときに、いきなりに効く特別なお薬というようなものはありません。毎日の積み重ねだけが、皆さんを成長させます。去年の9月から大一小では中休み時間をなくして、運動遊びにしました。外に出るのが面倒くさいな、と思った人もいるでしょう。運動得意じゃないしな。そう思った人もいるでしょう。それでも学校に来ているうちに、外で遊ぶのがだんだんと増え、当たり前になってきました。
今年の三月に養護の斎藤先生に調べてもらったところ、外遊び中の怪我がぐんと少なくなっていました。冬の間にインフルエンザで学級閉鎖になることもありませんでした。これも体力がついた、ということです。毎日の取り組みが、みなさんの体力を育てたのです。今の皆さんの体力、運動能力は去年の自分自身と比べて大きく伸びました。皆さんはどこに行っても、しっかり体を動かすことができる子、運動能力のある子と胸を張って良いのです。自信を持ちましょう。
みなさんはやがて大きくなります。みなさんは必ず大人になります。みなさんが大人になったときに、自分のやりたいことをするだけの力を持つためには、毎日の取り組みを積み重ねることです。皆さんの未来は、誰かがくれるものではありません。皆さんの未来は、皆さんの毎日の積み重ねが創ります。今ここにいる皆さん自身が未来を創るのです。
今日も暑くなります。しっかりと水分をとり、運動遊びの後は汗を拭いて教室に入りましょう。
7月11日(月) お日さまのように
今日の日差しはとても強いです。
今月号の学校便りで、大一小はお日さまの指導を目指します。と伝えました。今日のお日さまはとても強く輝いていて、厳しいほどですが、お日さまの出ない日はなんだか元気が出ない。強い日差しですが、水泳学習の予定のある学年の人には、嬉しい日差しです。
以前、校長先生は皆さんに、学校は成長する場所だと言いました。勇気を持つこと、失敗して学ぶことから成長するのです。誰かに言われたとおりに上手に行動するのが目的ではなくて、なぜそうするのかを考えられるようになることが目的です。
では、先生たちの目的は何でしょう。子供の皆さんにこれはこうだよ、と覚えさせること。子供の皆さんに大人の言うことを聞かせること。先生のお手伝いをさせること。全部違います。先生たちは、みなさんに成長して欲しいのです。やがて大人になる人として、自分で何が正しいのかを考える人になってもらうことです。
自分で考える人になってもらうことが、先生たちの願いです。
どうすれば、これまで以上にみなさんが成長できるだろう。自分で考えることができるだろう。そう考えました。
もちろん皆さんが人を傷つけることをしたら、先生たちは絶対に止めます。いじめをすることは絶対許しません。人に暴力をふるうことは、言葉でも身体でも、許しません。
でも、そんなことをした皆さんにも、その他の失敗をした皆さんにも、大きな声で命令をして言うことを聞かせたとして、心の中が本当に変わるのかな、と考えました。みなさんは失敗をした時に、もう自分でもマズイと気付いているはずです。だったら、大きな声で怒るより、皆さんの中にある、失敗したな、どうしよう、という気持ちを表に出すお手伝いをした方が良いのではないか、と考えたのです。
校長先生は、学校にいる全ての先生たちと話しました。先生たちはそれぞれの思いの中で、みなさんとどう接したら、みなさんが考えてくれるだろうという思いで、毎日教室や校庭に立っています。時には大きな雷を落としたり、北風のような冷たい風を吹かせることもありました。でも、先生たちは考えました。お日さまのような先生になろう。みんなを怖がらせる先生じゃなく、お日さまのようにみんなを力づけることができる先生になろう。
自分の学級や専科の先生を見てご覧なさい。ほんとうによく見ると、4月や5月から、先生方の伝え方が変わっています。それは先生方のがんばっていることです。
でもね、子供の皆さんも頑張らなければいけません。それは友達に対してです。先生方ががんばって、お日さまのように温かな声かけをしようとしているように、皆さんは友達に対してそうであろうと頑張りましょう。
大人も子供も全ての人がお日さまのようにぽかぽかと温かく声をかける、そうして大一小は本当にお日さまの小学校になります。70周年のお日さまの小学校です。
7月19日(火)
今日、皆さんには通知表が渡されます。担任の先生からお話があったと思います。今年から練馬区は1年を3つに分ける3学期制になりました。夏休みと冬休みを区切りとして、そこまでの生活や学習を振り返るようにしよう、と考えたのです。ですから、きちんと振り返りができるように、夏休みの1日前に通知表を渡すことにしました。
この通知表を作るために、先生たちは大変な苦労をしています。「たいへんよい」も「よい」も「もう少し」も、先生たちはとても悩みながら付けています。なぜなら、先生たちも昔、小学生だったからです。自分が通知表をもらったときの気持ちは、今でも覚えています。所見の言葉も、一つ一つの言葉を選んで、何度も書き直しをしています。
通知表に「たいへんよい」がいくつあったか、テストで言うと何点だったか、これは皆さんもおうちの方も一番気になるところでしょう。「たいへんよい」がいくつあるか、数える人もいるのではないでしょうか。それも大切です。ですが、いくつあったか、だけで終わってはいけません。
みなさんの人生が、この通知表をもらったのを最後に終わってしまうなら、それでいいのです。ですが、皆さんの人生はまだまだ途中です。今、「たいへんよい」がいくつあったかは、今までがんばったことを計ってくれた物差しです。よい」や「もう少し」は、これから先、自分がどんなことをがんばるかという物差しです。「自分は何が苦手だったのかを振り返って、苦手を直すための努力をすれば、次の振り返りの次期には評価を変えることができます。
その努力というのは、特別の苦しいことをしなさい、というのではありません。自分にできることを毎日少しずつでも続けることです。スポーツテストの話を思い出してください。一年前の大一小の子供と今年の大一小の子供は違います。外に出て遊ぶ、それだけのことですが、続けることは大変でした。大変なことを習慣にするために、「運動遊び」を続けました。これだけはする、という形を決めることです。
時々、「夏休みの宿題は、始めの1週間で全部やったから、後は遊ぶだけだった」という人がいますが、何のために「夏休みの宿題」があるのかをよく考えましょう。夏休みの宿題で大切なのは、決められた宿題をやってしまうことではなくて、毎日の学習で必要な力を付けることです。もちろん遊ぶだけの日があっても良いのですが、遊ぶだけの日が続くと自分を甘やかしてしまいます。
さっきも言いましたが、夏休みで人生が終わってしまうなら好きなだけ甘やかせば良いのです。ですが、皆さんが本当に自分の好きなことをできるのは、皆さんが一人の大人になったときです。そのときに、自分の好きなことをすることができる力をつけておくこと、が目的です。
考えることを続けること、体を動かすことを続けること、人と気持ちを伝え合うことを続けること、その中で何をするべきなのかが見えてきます。40日間積み重ねた人は、40日分の成長をします。
今日通知表と一緒に持って変える、夏休みの目標。自分ができること、積み重ねることができることを書いてください。「漢字を頑張る」、「計算をがんばる」だけではダメです。どのくらいがんばるか、を目標にします。「1日30分がんばる」、や「1日5個覚える」などのように、やったことが積み重ねられることを目標にします。
9月になったとき、皆さんがどれだけ分の積み重ねをし、どれだけ成長したか、皆さんに会うのが楽しみです。
1学期終業式
今日は大変嬉しいことがありました。終業式の中ですが、式に相応しい出来事だと思うので、ここで紹介します。
土曜日に行われた青少年育成大泉北地区委員会主催の少女バレーボール大会で、本校のチーム、大一クイーンズABチームがそれぞれ優勝しました。大一クイーンズの皆さんは壇上に上がってください。
(賞状と優勝杯の授与)
キャプテンに一言、この1年間どんな気持ちで活動に取り組んできたか、聞いてみましょう。
それでは、もう一度大きな拍手を贈りましょう。
さて、皆さん。今日、終業式の式典の中に、クイーンズの表彰を行ったのには意味があります。今日は終業式、1学期の学校生活を締めくくり、明日からの2学期に向けて取り組んでいこうと言うことを考える日です。
大一クイーンズは2チームとも優勝しました。素晴らしいことです。何が素晴らしいかと言えば、これまで取り組みをずっと続けてきた、そのことです。去年の大一クイーンズには6年生がいなくて、5年生も入ったばかりの人が大半を占めていたと思います。試合に出たとき、周りのチームは大きな6年生や経験者の人が多く、正直、手も足も出ませんでした。言ってみれば、ぼこぼこにされたのです。悔しかったと思います。
そこから1年以上にわたって、クイーンズの皆さんは練習に取り組んできました。練習は、地道です。基本を何度も何度も繰り返します。こう動けば良い、ということが判っていても、とっさの時には動けません。とっさの時に身体が動くようにするためには、同じ動きを何度も何度も繰り返すしかありません。バレーボールでボールを拾うことをレシーブと言いますが、おそらくクイーンズの皆さんは1年間の間に1000本を越えるレシーブをしたのではないかと思います。ある日突然上手くなったのではなくて、1000本の間、上手にできない900本を重ねて、徐々に成功率が上がっていきます。
練習の方が試合の何倍も厳しいのです。厳しくないと試合では力を発揮できません。練習したからと言って必ず勝つとは限りません。相手チームの人たちも、それぞれの思いをもって一生懸命練習しているのです。でも、やらなければ勝てない。勝敗は運だ、と言います。でも勝利を引き寄せるのは練習に裏付けられた実力なのです。
さて、みなさん。昨日通知表を貰い、おうちで振り返りをしたことと思います。厳しい結果だった人もいるかもしれません。ですが、そこからが勝負なのです。勝負する相手は、自分自身です。おうちの方でも学校の先生でもありません。
皆さんが大人になったとき、おうちの方も先生たちもそこにはいません。今と同じように、という意味ですよ。何かができないときに助けてくれる人はいません。「よくできる」がたくさん付いて安心した人と、「もう少し」がたくさんついてしょんぼりの人、今は勝負の結果が出たわけではありません。1年後、10年後、自分がどんな結果を手にするか、たった今始まったところなのです。
夏休み、みなさんが楽しみにしていることは何でしょう。どこかに連れて行ってもらう、何かをしてもらう、確かにそれは楽しみです。家族の人と過ごすのは大切な時間です。
ただし、してもらう、だけでは赤ちゃんと同じです。みなさんはもう赤ちゃんではありません。小学生であり、あるいは、もうすぐ中学生になる小学生です。自分で何をするべきか、考えて行動しましょう。考えて行動する、自分が行動したことは、全て自分の責任です。「おうちの人が言ったとおりにしたら、こうなった」という場合でも、言われたことを聞いて、自分がそうすると決めたから、行動したのです。良いことができたときは、皆さんの力、失敗したときもまた、皆さんの力です。
この後、終業式の終わりの挨拶があった後で、生活指導の中西先生からお話があります。中西先生の言葉は、皆さんへのヒントです。それを聞いて、どう行動するかまでは中西先生にも校長先生にもわかりません。夏休みが終わって、皆さんが事故に遭わず、豊かな体験をしてきたと報告できたら、それは助けてくださった家族の方のおかげでもありますが、なにより皆さん自身が考えて行動した証しです。
大人がいないときにこそ、皆さん自身の力が試されます。「誰々が言ったからこうした」なんて責任逃れの言葉は投げ捨てて、自分自身の力で夏休みを過ごして下さい。


