全校朝会のお話
12月12日(月) 体力
先週は学力調査のお話をしました。今日はスポーツテストのお話をします。
今年の6月に、皆さんは全員、スポーツテストを受けました。先日、一人一人に結果のカードが渡されました。これも、友達と比べて、良かったと喜んだり、悪かったとがっかりしたりした人がいるのではありませんか。
スポーツテストでわかるのは、体力と運動能力という二つの力です。似ているけど少し違います。スポーツテストで測れる体力は今もっている力、強い力を出したり長く動いたりする力などです。運動能力はそれらを上手に使う力、と言っても良いでしょう。
人によって、身体のつくりは違いますから、身体の能力も違います。ブルドーザーとみなさんのおうちの車が違うようなものです。ブルドーザー、凄いなあ、うちの車にはあんなたくさんの土を動かせないなあ、ブルドーザーが良いなあ。はい。買いますか?おうちにブルドーザー。お買い物に行くの、大変ですよね。
ブルドーザーは工事の場所にあれば凄い力を出しますが、お買い物には向きません。旅行にもむきません。クレーン車も救急車も同じです。皆さんの体力・運動能力も同じです。何度も言いますが、周りのお友達と比べても意味がありません。自慢しても仕方ありません。ブルドーザーが消防車に、おれはたくさん土を運べるんだぜえって威張ってるようなものです。
でもね、ブルドーザーはもっと立派なブルドーザーになることができます。パワーを付けて、スコップを改良して、エアコンも付けた方が良いかな。きれいな色を付けると嬉しくなりますね。みなさんも同じです。みなさんは車と違って、これからどんな仕事をすることになるかは決まっていません。みなさんがこれから決めていくのです。ですから、みなさんは、自分自身の力を強くしていくのです。
スポーツテストの結果では、それぞれの違いを合わせて、学校全体の様子を見ます。男子は東京都の中でも高い能力を示していました。残念ながら、6年生以外の女子は、東京都のお友達に比べると、かなり弱い力しか出せていません。一人一人の力ではなく、全体の力です。力の違いがあるのは、当たり前ですけど、頑張り方で負けているならちょっと残念です。運動遊びの時間、しっかりと遊んでいますか。身体を使って、汗をかいていますか。これから大きくなったとき、しっかりとお仕事ができる、楽しいことができる力が伸びていますか。
そんなことを言っても、ぼくわたしは運動が苦手だから。
そうですね。伸びる時期も人それぞれなので、頑張っても伸びにくい時期があります。けれど、例えば、ソフトボール投げで、10m記録を伸ばしたい、っていうときに、野球が得意な人と、全く野球をやったことがないと、どっちが伸ばすことができると思いますか。
野球が得意な人だと思う人。は、残念。だってね、これまですっごく練習して80m投げられる人は、もう限界までがんばっているので、あと10mは無理。全く練習したことのない人なら、ボールを10mだけ投げればOK。どっちが簡単でしょう。
実は苦手な人ほど、記録は伸ばしやすい。伸びるんです。もちろん、得意な人、がんばって来た人は、記録がよい。それぞれの良さがあるんですよ。
12月19日(月) 鍛えましょう
今日は二学期の終業式です。昨日には担任の先生から二学期のあゆみが渡されましたね。
校長先生が子供の頃、通知表をもらう前は、いつも想像していました。そりゃあテストはあまり良くなかったかもしれないけど、でもがんばったと思うし、そりゃあ宿題はしょっちゅう忘れてきたけど、でもがんばって昨日はやったし、そりゃあノートも机の中も汚かったけど、でもがんばって昨日片付けたし、だからもしかしたら通知表には「よくできる」が一杯付いているかもしれない。そう思いながら、通知票を開きます。どうなったと思いますか。
そうですね。「よくできる」もあったけど「できる」のほうがずっと多いし、「がんばろう」もいっぱいありました。そりゃあそうですよね。宿題をやってないけど頑張った、なんて頑張ったことにはなってないですよね。頑張ったけどできなかったって言い訳をしていただけです。だから「がんばろう」って言われてしまいました。一日だけ頑張って、「よくできる」が貰えるほど「よくできる」は甘くありません。
でも小学生の時はこう考えました。昨日あんなにがんばったのに、「よくできる」が貰えないなら意味ないじゃん。どう思いますか。
先日の朝会でお話ししたように、みなさんは一人一人違います。だからある人は新しい漢字をすぐ覚えます。でもある人は何度漢字をノートに書いても忘れてしまう。ある人は、本を読むのが楽しい。ある人は何度読んでも、なんのことかわからない。それはね、ずるいとかずるくないとかではなくて、そういうものです。一人一人違う。だから、人と比べてはダメですよ、という話をしました。
でも、自分と比べれば、昨日の自分より成長しています、ってお話しもしましたね。それはどんな人でも同じなのです。もちろん成長の仕方は違います。けれど努力を重ねればより成長する、これは同じです。漢字を覚えるのが苦手な人は、努力をしなければまず覚えられません。けれど努力すれば5個、覚えられるかもしれません。もっと努力すれば10個覚えられるかもしれません。もっともっと努力すれば100個も500個も覚えられるかもしれません。
しかも、そういう努力の仕方をした人は、集中力、記憶力、自信、なにより努力する力が伸びます。自分の人生が豊かになります。
ドラえもんののび太君のように大人になったみなさんに、もし学生の頃に戻って自分に言うなら、?もっと遊びなさい、?もっと勉強をしなさい、どちらを選ぶか聞いてみましょう。ほとんどの大人が自分に「もっと勉強をしなさい」と言うと思います。勉強したぶんだけ、自分の人生が広がることがわかったからです。
子供のみなさんにとって、長い冬休みはいろいろな体験をするチャンスです。それも勉強の一つです。でもそれだけでは不十分です。苦手だったり、苦しかったりする勉強をやりきることで、みなさんの人生は豊かになるのです。


