練馬区立旭丘中学校

2024/07/11 13:49 更新

《今年度の達成目標と具体的方策》

1.確かな学力の向上

1.学力の向上
 1)基礎・基本の定着、授業力の向上、指導方法の工夫改善
  ・学習指導要領を踏まえ、考える時間や表現する時間を確保し、資質・能力の3つの柱
  (知識及び技能、思考力・判断力・表現力等、学びに向かう力・人間性等)の育成を目指す。(考える時間や表現する時間の確保)
  ・適正で分かりやすく信頼される評価を行う。(年度当初に保護者説明会を実施)
  ・年間指導計画や評価計画、週ごとの指導計画に基づいた見通しのある授業を行う。(週案簿の提出100%)
  ・多様な生徒の実態に応じた指導の工夫や、既習事項を活用した授業を行い、基礎・基本となる学習内容を身に付けさせる。
  (「数学チャンピオン」の取組)
  ・数学科において、少人数授業を充実させ、基礎・基本の定着を図る。(学力向上支援講師の効果的な活用)
  ・英語科において、発話や表現の機会を多くし、コミュニケーション能力の向上を図る。(ALTや英語4技能検定の効果的な活用)

 2)ICT教育の推進
  ・タブレット端末を効果的に活用して、全教育活動で情報活用能力の育成に取り組み、個別最適な学びと協働的な学びを推進する。
   (ICT支援員との連携・活用)

 3)読書活動の推進、学校図書館の活用
  ・朝読書の時間を通し、広い視野や教養を身に付けさせるとともに、落ち着いて授業に臨む学校環境づくりを行う。
   (朝読書の時間の設定と充実)
  ・図書館管理員の活用・連携を推進し、学校図書館や図書委員会の活動を充実させる。(「ビブリオバトル」の開催)

 4)望ましい学習習慣の定着、家庭学習の定着
  ・年度当初に生徒・保護者に評価基準を示し、目標を定め自主的に課題を発見し、その解決のために意欲的に学習活動に取り組む
   生徒を育成する。(家庭教育への支援)
  ・生徒の日々の学習状況等を確認して、認め励まし応援する指導を行う。(生徒との連絡帳のやり取りや教科の振り返りシートの活用)
  ・「1時間×学年」の家庭学習を呼び掛ける。(eライブラリの有効活用)


2.研究・研修の充実
 1)校内外の研究・研修の充実
  ・各教科等の授業において、「ねらい」の明確化や「振り返り」での確認等の共通実践を行い、組織的に授業改善を図る。
   (全教員による共通実践)
  ・タブレット端末を活用した授業の研究や、旭丘小学校・小竹小学校と連携した研修を実施する。(小中の連携)
  ・ICT支援員との連携と活用により、教員のICT活用能力のスキルアップを図る。(OJTとOff-JT)
  ・練馬区中学校教育研究会、東京都教職員研修センター、他校の研究発表会等に積極的に参加し研修を深める。
   (積極的な研修参加と校内への還元)

2.豊かな心の醸成

1.人権教育の推進・道徳教育の充実
 1)挨拶・返事を大切にする指導の充実
  ・コミュニケーションの第一歩となる挨拶や返事を大切にする取組を推進する。(校内の取組、家庭への働きかけ、地域との連携)
  ・旭丘小学校・小竹小学校と連携した挨拶運動を推進する。(小中での連携)

 2)自他を大切にする心の育成、「命の授業」を柱とした人権教育の推進
  ・自分が人から認められる場面を増やし、自尊感情を高め、差別や偏見を許さなず個性を認め合う豊かな心を育成する。
   (自己有用感や自己肯定感の育成)
  ・教職員の適切な言葉遣いや指導、生徒の掲示物や放送等の諸活動における言語環境を向上させる。(学校の教育環境の整備)
  ・服務事故防止研修や人権教育プログラム等を活用した研修の実施、児童生徒性暴力等防止の「3ない運動プラス」を徹底することで、
   体罰および人権を侵害する行為を根絶する。(教職員の人権感覚の向上)
  ・「命の授業」を柱とした人権教育の推進し、自尊感情、人権意識を育成する。(外部講師の招聘等)

 3)「特別の教科 道徳」を要とする道徳教育の充実
  ・道徳教育推進教師を中心に、組織的に「特別の教科 道徳」を要とする道徳教育の充実を図る。(授業内容・時数・評価の充実等)
  ・学年教員による交代制の道徳科の授業を行い、様々な教員の多様な授業による道徳教育の充実を図る。(ローテーション授業の実施)
  ・「道徳授業地区公開講座」を土曜日に実施し、家庭や地域との連携について相互理解を深め道徳教育の啓発や充実を図る。
    (「道徳授業地区公開講座」の充実)

 4)いじめ防止に関する組織的かつ迅速な対応
  ・校内いじめ等対応支援特別チームの機能を強化し、いじめ問題等の未然防止、早期発見、早期対応に向けて、学校全体で取り組む。
   (組織的かつ迅速な対応)

 5)登校支援の実践
  ・不登校の生徒の悩みや相談に迅速に対応するとともに、SCや心のふれあい相談員、SSWrと連携して登校支援に取り組む。
   (相談体制・支援体制の充実)

 6)美しい歌声が響く学校づくり
  ・実技教科等の創造的な活動を通して、生徒の感性を高め、情操豊かな生徒の育成に努める。(校歌や合唱コンクールの充実)


2.特別支援教育の推進
 1)通常の学級と特別支援学級の交流、特別支援教室の充実
  ・共生社会の形成に向けて、通常の学級と特別支援学級の生徒との交流及び共同学習を実践し、共に学ぶ教育を目指す。
   (特別支援教育の充実とインクルーシブ教育の推進)
  ・特別支援教室での支援の充実を目指し、巡回指導教員との連携を図る。(特別支援教育コーディネーター・巡回指導教員との連携)

 2)校内委員会の充実、関係機関との連携
  ・定期的に特別支援教育校内委員会を実施し、全教職員の共通理解を図り、組織的に支援できる体制づくりを行う。
   (特別支援教育校内委員会の週1回の開催)
  ・特別支援学級設置校として、多様な生徒の支援の在り方等の専門的なスキルを積極的に学ぶ研修等を実施し、
   特別支援教育の一層の充実を図る。(校内研修の実施)
  ・外部機関の連携を図り、関係機関を交えたケース会議の実施等により、多様な課題の解決を図る。(関係機関との連携)

3.健康な心身の育成

1.健康の保持増進と体力の向上
 1)健全育成の推進
  ・各教科、道徳、総合的な学習の時間との関連を図り、生徒の自主的・実践的態度を育て、生徒の自立を促す。
   (自主的・実践的態度の育成)
  ・様々な体験活動を通して、個性の育成と同時に集団や社会の一員としての自覚や責任感、規範意識を育成する。(規範意識の育成)
  ・生徒と教師、生徒間の好ましい人間関係を育てるとともに生徒が自主的に判断し行動できるように指導する。
   (好ましい人間関係の構築)

 2)キャリア教育の推進
  ・自己理解と特性を捉えさせ、自己の能力について自信をもたせ、将来への希望と目的をもった「生き方」を意識させる指導を行う。
   (キャリア・パスポートの活用)
  ・年間指導計画に基づき、学年ごとに指導内容の具現化を図る。職業調べや職場体験を実施し、正しい勤労観・職業観を身に付けさせる。
   (系統的な指導)

 3)体育における運動量の確保と指導の工夫
  ・東京都統一新体力テストの結果を基に体力向上推進計画を作成し、保健体育科の授業や体育的行事等において、生徒の健康の保持増進・
   体力の向上を図る。(東京都統一新体力テストの活用)

 4)オリパラ教育レガシーアワード校としての取組の推進
  ・オリンピック・パラリンピック教育レガシーアワード校として、これまでの成果を生かした取組を深化・発展させる。
   トップアスリートとの交流や日本の伝統文化の専門家から学ぶ機会を充実させる。(「学校2020レガシー」の構築)

 5)食育の推進
  ・学級担任を中心に給食の時間に偏食や残食、食物アレルギーを注意し、食生活の重要性について指導する。(食育の指導の充実)
  ・食育推進リーダー、栄養士、養護教諭、保護者、学校医と連携を図り、食に関する指導の情報を提供し、日常の指導に生かす。
   (関係機関との連携)

2.生活指導の徹底
 1)授業規律の確立
  ・ノーチャイムでの始業の着席、規律ある始業・終業の挨拶、忘れ物をしないことや提出物の期限を守ること等、授業のルールを守り
   集中して取り組む指導を推進する。(授業規律の確立)

 2)学校の美化と地域での安全の推進
  ・校舎や体育館、校庭等の学校施設の安全・美化に心掛け、きれいで安心して過ごせる環境をつくる。(点検活動や清掃活動の推進)
  ・避難訓練、安全指導の徹底と内容の充実を図る。(月1回の実施、安全教育プログラムの活用)
  ・PTAや警察署等と連携して、セーフティ教室等を開催する。(関係機関との連携)
  ・学校保健委員会(2学期)を実施し、保護者、関係機関と連携・協力しながら組織的に取り組む。(学校保健委員会の開催)
  ・危機管理マニュアル、感染症防止対策マニュアル、地震の手引き、不審者対応の手引きの活用と見直しを行い、
   計画的・組織的に安全教育を推進する。(危機管理体制の整備)

4.信頼される開かれた学校

1.特色ある教育活動の充実
 1)学校行事の充実
  ・運動会、文化発表会(舞台の部・展示の部)、校外学習、スキー移動教室、修学旅行等で一人一人の個性の伸長を図る。
   (伝統ある旭丘中学校の一層の躍進)
 2)小中一貫教育の推進
  ・「目指す15歳の姿」の実現に向けた小中一貫教育を組織的に推進する。(小中一貫教育の推進)
  ・部活動体験や挨拶運動、特別支援学級の交流や共同学習を行い、計画的・継続的な交流を行う。(小中学校の円滑な接続)
  ・小中一貫教育校の開校に向けた諸準備を計画的に行う。改築に伴う仮設校舎での日常の教育活動や学校行事等の実施の工夫に努める。
   (計画的な準備と実施の工夫)
 3)大学との連携
  ・学校支援コーディネーターを通じ、日本大学芸術学部、武蔵野音楽大学、武蔵大学と連携して、地域人材を活用した教育活動を実施する。
   (合唱コンクール、放課後勉強会、数学勉強会等の指導)
 4)ESDの推進
  ・一人一人の生徒が実生活の課題と向き合う学習に取り組む環境教育を推進する。(持続可能な社会の創り手を育む教育の推進)

2.家庭・地域との連携
 1)信頼される教職員
  ・接遇の心構えや挨拶を大切にし、保護者や地域の願いを真摯に受け止め、誠実で丁寧な対応を行って信頼関係を構築する。
   (丁寧な対応)
  ・教育公務員としての自覚をもち、服務事故を絶対に起こさない。(服務の厳正、「服務事故0宣言」)
  ・学校経営計画に基づいた予算執行と会計事務を行う。(適切な事務処理)
  ・業務改善や校務の効率化を推進し、学校教育の質の維持向上を図る。(学校における働き方改革)
 2)開かれた学校
  ・定期的な「たより(学校、学年、学級、保健、給食だより等)」の発行や、学校ホームページの更新、情報伝達サービス「sigfy」
   の活用により、家庭・地域へのタイムリーで効果的な学校の情報発信を積極的に行う。(積極的な情報発信)
  ・学期に1回の学校評議委員会の開催、積極的な学校公開、学校関係者評価や保護者・生徒による学校評価アンケート等を実施し、
   より良い学校づくりに役立てる。
 3)PTA活動、地域行事
  ・PTA、町会、育成委員会との連携を一層推進する。PTA活動や地域行事等に参加・協力する。(家庭や地域との協働)

5.おわりに

学校は、生徒のためにある。私たち教職員は、生徒が自らの力で芽を出し、葉を茂らせ、花を咲かせようとする発達過程に寄り添い、
自己実現へと導く重要な役割を担う。旭丘中学校で学び、旭丘中学校の教職員に出会えてよかったと、生徒からも保護者からも地域からも
思われるような学校で常にあり続けたい。そのために、職務と責任を自覚し、 生徒には愛情を、教職員には信頼を、保護者・地域には理解と協力
の感謝
をもち、本校が地域の学校として愛されるよう尽力していく。