2学年 鎌倉校外学習を終えて「他者を理解するということ」 空高く滑翔する鳶、街を練り歩く人力車、由緒ある神社。古都の歴史と文化を感じさせる風景が、そこには広がっていた。私達は校外学習で鎌倉を訪れた。銭洗弁財天、佐助稲荷神社を散策し、鶴岡八幡宮を見学した後、小町通りを巡った。鎌倉では日常であろうこの光景が、私には物珍しく感じられ、目に焼きついた。ここまで鎌倉の街に浸ることができたのは、仲間と事前に十分な準備ができていたからだろう。事前の準備では、1年生ではなかなかまとまらなかったことをスムーズに決めることができたり、苦手なものがある人に配慮ができたり、班の中で他者理解を深めることができた。インタビュー時には、親子に質問をした。子どもは2歳から3歳程で、母親の押すベビーカーに乗っていた。その時私は、ベビーカーだと、佐助稲荷神社の急な階段は厳しいと思った。移動時間の短さや効率の良さなどを踏まえ、家族連れに最適なプランを考えたつもりだったが、実際に対象者を目にすると、再考すべきだと感じた。 このことから私は、他者を完全に理解することはできなくても、新たに得た知識や発想を利用し、理解しようと努力し続けることが大切なのだと思った。 「鎌倉校外学習で感じたこと」 今回の鎌倉校外学習でもっとも感じたことが、観光地が本当に観光地になっているということです。昔からの伝統の場所が伝統をつないでいく場所ではなく、伝統を見せる場所になっていると感じました。また、外国人観光客の人数もとても多いなと思いました。それ自体は悪くないのですが、電車内で大声で話したり、ごみを捨てたりしているのを見るとなんとも複雑な気持ちになりました。また、伝統を知っている人が多いのに、それを次の世代に伝えている人が少ないなどのニュースを見ることが多くなってきました。なので、僕は観光地を、“見せる観光地”ではなく、“伝えていく観光地”にするべきだと思いました。 大切な伝統を“伝えて”いくのか“見せて”いくのかを観光地の人達は考えなければいけないのではないかと思う校外学習でした。 |
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