5年生軽井沢移動教室の様子をできごとにアップしました。ご覧ください。

第一弾!せんぱいにまなぶ〜重田亮一さん〜

谷原小学校では今年から、キャリア教育の一環として集会の時間に先輩(谷原小の卒業生や地域の方)にお話を聞く時間を設けました。
今日はその第一弾、谷原小学校の32年前の卒業生であり、現PTA会長である、重田亮一さんにお話を伺いました。

重田さんは、ふとん屋さんをしています。
おふとんを売っているだけではなく、おふとんを作る、ふとん作り職人でもあります。

最初にスライドで、ふとんの作り方、打ち直しを説明してくださりました。
まず綿(綿花)という天然素材は、ポリエステルと違って汗を吸収する上に、何度でも打ち直しがきく、大変“エコ”なものだということを教えてくださいました。

また、機械で作ると真っ平らなものしかできないが、手作りすることで真ん中を少し厚くして眠りやすく、使うほどに平らになっていくといった、心配りができるのだそうです。

そして、ふとん屋さんになった経緯を次のようにお話してくださいました。

『私は谷原小学校の卒業生で、小学校の頃は背が低く、好きな教科は図工と算数と理科で、手先の器用な子でした。
子供の頃から物作りが好きで、中学生、高校生となり、そのような仕事に興味をもち始めました。
大学では、電子工学を学び、電気会社に就職をして、プリント基板の設計の仕事に携わっていました。
ところがある日、家庭の事情で父親がやっていたふとん屋を継がなければいけなくなり、
悩みに悩んだ末、63年間続いているお店を引き継ぐことを決心しました。
16年前の28歳のことでした。
それから、ふとんの作り方の勉強に励み、たくさん練習もしました。
技能士という国の資格を取り、全国のいろんな職人さんが集まって技を競う、技能グランプリという大会にも出場し、日本で三位になりました。
最初は悩みましたが、今はこの仕事が自分にぴったりだと思っています。
ふとん作りをしていて、いいなと思ったことがあります。

ふとん作り職人は、針2本、指ぬき、糸切はさみ、の四つだけで、一番道具にお金がかからない職人さんであること。

自分や子供たちの寝るふとんがすぐに作れること。

打ち直しをして、捨てようと思っていたふとんが見違えるようにきれいになってうれしいといわれたこと。ゴミが減ることで、世の中に貢献しているなって思えるのです。

なんといっても、「よく寝られたよー。」「気持ちよかった。」「ありがとう。」
と言われた時が一番嬉しいです。』

重田さんは、最後に子供たちに、
みんなもいろいろ勉強すると自分の得意なことがあることが見つかるはず。
いろんなことに挑戦してほしいと笑顔でメッセージを贈ってくださいました。
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