校長あいさつ


 令和2年の臨時休業から始まった新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う対応から4回目の春を迎えました。
5月8日に感染症法上の2類の位置付けが5類へと変更されることで、これまでの様々な制限が大きく緩和されること
でしょう。やっと新型コロナウイルスへの対応の出口が近づいてきました。まだ油断できるレベルにはありませんが、
これまで積み重ねてきた知見は、必ずや今後に生きていくと確信しています。そのような中で、入学式を予定通り実
施でき、新入生180名を迎えることができました。進級した2年生179名、3年生160名、全校生徒519名で、
今年度も1学級増となった谷原中学校の生徒がそれぞれの大きな目標に向かい出発しました。
 本校は、昭和52年4月1日に開校し、今年で、47年目を迎えます。校名は、古くから地名が「谷原(やわら)」
であったことから、保護者や地域の皆様の強い希望により「谷原(やわら)中学校」と名付けられました。
 本校の特色の一つに、「やわらの森」と呼ばれる自然林があります。校庭の南西の一部に、あづま屋のある林があり
ます。クヌギ、ナラ等の木が多く群生しており、武蔵野の面影を今も残している場所です。この自然林は植林ではなく、
自生し自然と林になったものといわれています。明治初期からあるといわれ、百年を超える歴史を誇ります。
 校歌は、「緑は木々に照りはえて」で始まり、校章もクヌギの葉とドングリの実をデザインしているのも、本校の立
地している環境が、自然豊かな素晴らしい環境であったことを表しています。
 令和3年度に新しい学習指導要領が完全実施となり、それに合わせ、本校の教育目標を新たに定めました。この一年
間、教職員一同が新しい教育目標のもとで、生徒の育成に全力で取り組んでまいります。これまで築いてきた本校の歴
史と伝統を引き継ぎながら、生徒一人一人を大切にした指導を推進し、生徒や保護者、地域の皆様のご期待にさらに応
えていける学校にしていきたいと考えています。
 そのためにも、以下のような目指す学校像に向けて、全教職員が一丸となって教育活動を進めてまいります。生徒の
健やかな成長のために、学校、家庭、地域が互いに連携しあうことが大切であると考えております。
これからも本校の教育活動へのご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

【谷原中学校を次のような学校にします】
 (1)生徒が安心して通える学校
 (2)生徒の主体性を育み、学ぶ喜びを味わわせ意欲を向上させる学校
 (3)人との関わり合いを通し、コミュニケーションの能力を高める学校
 (4)教職員が専門職としての力量を高め、生徒たちと共に努力し学ぶ学校
 (5)情報発信を通して、保護者が信頼し、地域が誇りに思う学校

                                    練馬区立谷原中学校 校長 大槻 亨