9月10日 努力はたし算 協力はかけ算先生が好きな言葉の一つに、「努力はたし算、協力はかけ算」という言葉があります。算数の時間では聞いたことがないと思います。この言葉は、みなさん一人一人が学校生活を送る上で大切なことを、一つのたとえとして簡単に表現したものです。 まず「努力はたし算」ということですが、小さな努力でもそれを続けていけば、たし算の答えのように大きくなっていくということです。たとえば、毎日の計算練習のプリントを1枚ずつ3日間がんばれば、1+1+1で3になります。読書の時間に普段よりも厚くて難しい本にチャレンジしている人もいると思います。毎日5ページずつ読めば、3日間で5+5+5で15ページになりますし、そのまま読み続けていけば、必ず厚い本でも読み終えることができます。みなさんにも苦手なことがあると思います。でも苦手だからといって逃げていては、いつまでたってもできるようになりません。漢字が苦手な人は毎日一つずつ覚えましょう。算数が苦手な人は、毎日ドリルなどで練習しましょう。努力したのに何もならなかったということは決してありません。「努力はたし算」ですから、努力した結果は必ず増えていることを信じてがんばることが大切です。 もう一つの「協力はかけ算」についてですが、かけ算はたし算より大きな結果になることがあります。3人が二つずつ頑張れば2×2×2で8になります。たし算よりも大きい結果になります。しかし、もし一人でも協力しない人がいると、2×2×0で答えは0になってしまします。3人が協力していれば「8」なのに、一人でも協力しないと「0」になってしまいます。 たとえば、5月に行われた運動会の時、6年生が組み体操ですべての技を見事に成功させました。いろいろな技が成功したのも、6年生全員が同じ思いで力を発揮したからです。一人でも力を抜いたり、嫌々やっていたりしていたらどうなっていたでしょうか。成功するはずがありません。授業の場面でも同じことが言えます。みなさんが学習に集中している時に、勉強が飽きたからといって大声をだしたり立ち歩いたりしたらどうでしょう。あるいは、間違った答えを言った人に対して、笑ったり馬鹿にしたりしたらどうでしょう。勉強は間違ってもいいのです。いけないのは笑ったり馬鹿にしたりすることです。また、みんなでやろうと決めたことなのに、「自分一人ぐらいやらなくてもいいよな。」「誰かがやってくれるからいいや。」という気持ちの人はいないでしょうか。そのような人が一人でもいれば、授業は進まないし、周りのみんなも嫌な気持ちになってしまします。逆に、みなさん一人一人が同じ思いで協力し合うことができれば、大きな力になります。一人一人は小さな力でも、その力を結集すれば、一人ではできないこともできるようになります。 学校は、みんなで学習したり遊んだりするところです。一人一人が努力することが大事です。そして、みんなと協力することがとても大切です。そして、失敗したりまちがったりする友達にも「大丈夫だよ、がんばれ!」と励ましてあげる人になってほしいと思います。 |
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