11月5日 まほうよりも すごいもの

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 今日は、「まほうよりも すごいもの」というお話をします。
 実はこれは、本の題名です。幼稚園や保育園で読んだ人もいるかな?
 校長先生は、ずっと前に図書館で絵本を見ていた時に、この本の題名がおもしろくて、思わず手にとってしましました。「まほうよりも すごいもの」っていったい何だろうと思って、その絵本を借りてじっくり読んでみました。みなさんは「まほうよりもすごいもの」って何だと思いますか?
 このお話の主人公は、魔法使いのジョジョさんです。でも、今は魔法を使いません。なぜかというと……魔法を使わず、人のために自分で料理をつくることが楽しいことに気付いたからです。ジョジョさんは野菜でスープを作るのが大好きです。くまのゴン、きつねのラン、ふくろうのヤンの三人は、ジョジョさんが作るスープが大好きです。
 そんなジョジョさんは、ある日、料理をつくる大事な野菜を守るため、大雨に打たれて高熱を出して寝込んでしまいます。心配した三人は、ジョジョさんの病気を治そうと、「おくすりスープ」を作ろうとします。でもそのためには、森に行って泉の水と木の実を取ってこなくてはなりません。くま、きつね、ふくろうの三人とも、とてもこわがり屋で自信がないので、強くなる魔法をかけてくれるよう、ジョジョさんにお願いをしました。でも、ジョジョさんは魔法をかけるかわりに『スープラプイ!』っていう勇気が出るおまじないを教えてくれました。三人は、ジョジョさんのために泉の水と木の実を探しに森へ冒険に出かけました。
 こわがり屋の三人は、次々にたくさんの困難や危ない目に遭いますが、何としてもジョジョさんの病気を治してあげたいという気持ちに支えられて、教えてもらった『スープラプイ!』というおまじないを言いながら乗り越えていきました。そしてとうとう泉の水と木の実を手に入れました。そして、みんなが作ってくれたスープを飲んで、ジョジョさんは元気になりました。三人は、ジョジョさんの魔法のすごさにびっくりしました。
 しかし、実は魔法なんか使わなくても強くなることができたのです。つまり、勇気と自信は、魔法より勝ることに気付いたのです。
 そして、それは「ジョジョさんのために」と思う気持ちが、大きな勇気と自信を与えてくれたと言うことに気付くのです。
 作者の さえぐさ ひろこ さんは、この絵本の最後にこう書いていました。
 「何かをしようと思う時、なかなかできなくて悩んでいることって誰でもあると思います。そんな時、自分を信じて、まずやってみることが大切です。そして何か一つのことをする時、自分のためにすることも大切ですが、人のためにつくすことも大切なことです。」校長先生も本当にそうだなと思いました。何とかして誰かを助けてあげたいという強い気持ちをもっていると、自然と勇気がわいてきて、困難なことでも克服できてしまいます。それは魔法よりも、すごいものです。
 そして、それは誰もがもっているものです。みなさんも一人一人が『まほうよりも すごいもの』をもっているのです。それは、相手を思う気持ちと勇気と自信です。
 ぜひ、みなさんも、自分のもっている『まほうよりも すごいもの』を発揮してみましょう。

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