6月25日 四つ葉のクローバー

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 先週、すまいるのみなさんと軽井沢宿泊学習に行ってきました。
 梅雨に入り天気がはっきりしない中でしたが、一部予定を変更しただけで、3日間楽しく学習することができました。
 しかし、この3日間は、楽しいことばかりではありませんでした。山登りでは、ごつごつの岩や石がたくさんある中で歩いたグループが、足を滑らしたり、転んだりしながら歩ききることができました。カーリング体験では、慣れない氷の上で、尻餅をついたり、膝をぶつけたりして痛かったことも困難もがたくさんありました。
 でも、そんな痛さや困難に負けずにがんばっていたすまいる学級のみなさんを見ていたときに、四つ葉のクローバーの話を思い出しました。
 四つ葉のクローバーは、「幸せを運ぶ」とか「しあわせになる」とか言われています。そんな四つ葉のクローバーには、4つの葉それぞれ一枚一枚に意味があります。


 1枚目「誠実」(うそをつかないこと)
 2枚目「希望」(将来に夢をもつこと)
 3枚目「愛」(お友達に優しくすること)
 そして4枚目が「幸運」(いいことがあること)です。


 自然界では、10万分の1の確率、つまり10万枚に1枚でしか発見できないために、滅多に見られないことから、「四つ葉のクローバーを見つけると幸福が訪れる」と言い伝えられていることもあるようです。
 四つ葉のクローバーが現れる原因の一つは、普通の三つ葉のクローバーが若い芽のうちに踏まれることによって、生長点という葉の一部に傷がつき、そこからもう一枚葉っぱが出てくることによってできると言われています。
 ですから、四つ葉のクローバーは、道ばたや広場などの人間によく踏まれているところで見つかりやすいのです。幸せのシンボルは、平和で穏やかなお花畑にはないのです。
 本当の幸せとは、踏まれてこそ生まれてくることを四つ葉のクローバーは教えてくれているのかも知れません。
 全力でチャレンジしているとき、苦労して苦労して困難を乗り越えたときに、達成感とともに幸せがやってくるということを四つ葉のクローバーから学びました。
 さあ、いよいよ来週には、7月です。1学期もあと20日間で、一人一人がしっかりと1学期のまとめをする時期になりました。北町小学校のみんなが、「がんばるえもんになったよ!」と胸を張っていえるように、もうひとがんばりしていきましょう。

6月4日 きみって大事 だから人も大事

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 今日ここに、669人の人がいます。それぞれ違った顔をしていますね。顔が違うということは、みんな違う人間だということです。
 何だ、そんなこと当たり前じゃないかと思うでしょう。しかし、みなさんそれぞれ違う人間なんだという、この当たり前のことを、忘れてしまってはいませんか。
 例えば、50メートルを走るとします。クラス全員で走ってみんな同時にゴールすることはありません。次に1キロメートル走ったとします。当然全員が同時にゴールするということはありませんし、50メートルで一番だった人が、またまた一番になるとは限りません。それは、みなさん一人一人、違う力をもっているからです。
 みなさんそれぞれが、すばらしい力をもっているのです。それを忘れないでください。
 みなさん一人一人が、この地球上にたった一人しかいない、かけがえのない存在なのです。そして、自分が地球上に一人しかいないかけがえのない存在であるのと同じように、みなさんの周りにいる人も、この地球上にたった一人しかいないかけがえのない存在なのです。
 だから、自分と違うということを大切にしてほしいのです。学級全員の人が、同じ顔をして、同じ服装をして、同じことを考えているとしますと、実につまらないことだと思いませんか。
 みなさん方は、縁あって同じこの北町小学校の、同じ学級で生活することになったのです。みなさんには、それぞれ良いところもあり、悪いところもあります。だからこそ、お互いを理解し合い、かばい合い、支え合い、助け合っていかなくてはならないのです。
 みなさんのそれぞれに違う力を集めると、すごく大きな力を生み出し、今以上にもっともっとすてきな学級、北町小学校ができあがってくると思います。
 「この学級で、この北町小学校で一緒に学習、生活できてよかった。」と思える学級、学校にしていくためには、自分のことと同じように、相手のことを考える、つまり、友達や周りの人を大事にできる人になってほしいと思います。
 最後に、金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩を読みます。


 私と小鳥と鈴と    
     金子みすゞ

 私が両手を広げても、
 お空はちっとも飛べないが、
 飛べる小鳥は私のように、
 地べたを速くは走れない。

 私が体をゆすっても、
 きれいな音はでないけど、
 あの鳴る鈴は私のように、
 たくさん歌は知らないよ。  
 
 鈴と、小鳥と、それから私、
 みんなちがって、みんないい。

5月29日 自分のもっている才能に努力という水をあげよう

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 土曜日に行われた運動会では、みなさん一人一人が自分のもっている力を出し切り、その力を一つにまとめ上げることができました。みんなががんばるえもんのとてもすてきな運動会になりました。1学期後半も運動会でつけた力をエネルギーにしてがんばっていきましょう。
 さて、みなさんの前の竿に鯉のぼりが泳いでいます。この高さは、2メートル45センチメートルあります。これは、陸上競技の走り高跳びの世界記録です。この高さを何も使わずに走ってきて、跳び越すのですから驚きですね。
 さらにもう一つ、こんな形のものを投げる競技があります。何という競技だか分かりますか?そう、ハンマー投げです。これはハンマー投げのハンマーの本当の重さは、約7.2キログラムあります。ボーリング場にある一番重いボールの重さと同じです。とても重たいです。室伏広治という日本人の選手は、この重たいハンマーを84メートル86センチメートルも飛ばします。この記録は、日本記録です。どのくらいの長さになるかというと、正門の前の赤いコーンからジャングルジムの横のバックネットまで飛ばすことになります。
 さて、6月には体力テストがあります。体力テストをやる時に、「ぼくは、私は、体が小さいから、才能がないから良い記録なんてでるわけがない」、「無理だ」と思ってあきらめてしまっていませんか?そう思っているとしたらとでも残念です。体力テストは、誰かと比べるのではなく、今までの自分と比べて、伸びを確かめてみましょう。自分の良いところはどんなところで、もう少し頑張った方がいいところはどこなのかを考えるきっかけにしてください。
 もちろん才能は、スポーツだけとは限りません。絵を描く才能がある人、料理をする才能がある人、友達のことを思いやる才能がある人もいるでしょう。みなさんのだれもが、必ずいろいろな才能をもっています。今はまだ、気付いていないだけかもしれません。
植物が成長するためには、水や光が必要です。私たちも才能を伸ばすためには、努力という水が必要です。
 室伏選手だって小学生の頃、このような記録を出せるなんて夢にも思っていなかったでしょう。でも彼は、自分の中に眠っている才能を信じて、努力という水を自分に与え続けて目覚めさせたのです。みなさんも自分自身の中に眠っている、もうすでに芽を出し始めている才能に努力という水を与えてみましょう。みなさん一人一人の可能性は、計り知れないものがあると思います。きっと一人一人がいろいろな花を咲かせることでしょう。

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