<校歌に想う>
高らかに校歌は歌おう
本校の『開校記念誌』に「校歌に想う」と題して、開校当時の音楽科の会田寛雄教諭 の書いた次のような文がありましたので、ここに掲載します。本校の校歌はこのように して誕生したのです。
校歌は縁があって平井康三郎先生に作曲を依頼することに決定しました。 あまりにも偉大な先生でしたので、校歌完成の知らせがあって、先生のお宅に楽譜 をいただきに伺ったときは、足がガクガクしていたことを今でも昨日のように思い出され ます。 平井先生は自ら校歌をピアノでお弾きになり、「さあ、今度は会田君、歌ってごらん。」 と言われ、先生と一緒に口ずさんだあの瞬間から「すばらしい!」と心の中で叫び ました。 作詞の中村千榮子先生は、生徒の心や、そこに住む地域への愛があふれんばかり の詩を作ってくださいました。平井先生はその詩の心を受けて、歌いやすい、きれいな メロディーを作曲してくださいました。私はかつて、作曲とは素直に作る事すなわちは 「作直」であると恩師に教わったことを記憶しています。平井先生のメロディーも心な しかそのような気がしてなりません。
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