体育館から合図の太鼓の音が聞こえてきます。6年生がマット運動前の準備運動をしていました。軽く柔軟体操をした後、それぞれのめあてに沿って技を始めました。前転(前回り)を見ましたが、皆なかなかに上手くできています。が、細かい点を突けばまだまだです。大人になるとこういった運動や体操をする機会はぐっと減ります。「子供の時は普通にできたのに」とはよく聞く台詞です。たかが前転、されど前転です。侮るなかれ、「足を揃えて直立するまで」をできる人は意外と少ないのです。
靴の中もポケットの中も、髪の中も耳の中も、土埃、砂だらけで遊んだ私の子供の頃なら分かりますが、いったい何処で子供たちは「前転」の練習をしているのか不思議に思いました。