キャリア教育を通してメタ認知を高める

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 「キャリア教育」とは、子供たちの将来の社会的・職業的自立に向けて、社会の中で自分の役割を果たしながら自分らしい生き方を実現するための力を育てる教育です。

 本校では、6年生に対して、週の学習計画を自分で立てるためのいくつかの実践を行っています。家庭での課題を与えるのみでは、将来の学習や生活の中で計画的・能動的に物事に取り組む姿勢は育ちません。臨時休業中も一人一人が自ら計画的に学習に取り組むよう課題を提示しました。
 卒業生が、学期の終わりに元担任の先生に中学の期末考査の結果を報告に来る姿をよく見かけます。本校の「風物詩」となっています。他の先生方と職員室前の廊下で、話に花が咲く様子も見られます。「小学校のまとめノートの積み重ねのおかげで良い成績でした」などと誇らしげに語る姿を見るのは、まさに「教師冥利に尽きます」英語でわからないことがある、数学を教えて欲しいなどと相談にくることもしばしばです。
 写真は、元担任の先生が、卒業生に対して勉強についての相談に乗っている様子です。
 メタ認知は、小学校だけでなく、中学やさらに先の人生などあらゆる場面で高まるという見通しをもって価値づけの工夫を行っています。

メタ認知が高まった場面

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 7月17日に図画工作の授業で遠近感のある下絵を紹介したことを覚えていますか。写真は、それをかいた子がつくり上げた作品です。
 終業式の日に、その子は嬉しそうに図画工作の先生と校長室を訪れました。先生にお聞きすると、その子は誰の手も借りずに全て自分でやり通したそうです。「学びに向かう力」で言えば「粘り強い姿勢」「見通す力」です。遠近感のある下絵をかいた時に、先生が視点の素晴らしさを大いにほめて、技能との価値づけをされていました。「どんな作品になるか楽しみですね」と声をかけたことをよく覚えていました。「これからの作品づくりや算数の図形の勉強にも役立ちますね」「この才能は将来の仕事にも生かされるかもしれませんね」その子のメタ認知が大いに高まったことがわかる場面でした。

深く考えるための手立て

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 ごみの問題に話合いが深まってきたところで、先生から「ごみを捨てないための心に響くきまりを作ろう」との提案。
 今日の授業の核となる「めあて」でもあります。一心不乱にプランを考える子、コミュニケーションを取りながら考える子。本時の学習目標が定まることで深い学びや粘り強く取り組む雰囲気が生まれます。
 写真のプランを考えた子は、「ごみを出した人が真剣に振り返る言葉が必要。でも最後に、ちゃんとごみ箱に入れようねと優しい言い方で締めくくると効果が出る」という発表をしてくれました。それを聞いた子供たちから「なるほど」という反応が。
 週に1回の道徳の時間は、自分の心根を素直に表現できる貴重な機会ともなります。

深く考えるための手立て

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 「分別せずにごみを捨てている」「芝生の中を自転車が走っている」「花壇に入って虫取りをしている」など、規則を守っていない行動や「ごみを集めている」「ベンチの席を譲ろうとしている」などの建設的な行動がたくさん発表されました。積極的に挙手をする子が多く感心します。また、手を挙げていない子の考えも聞こうとする先生の姿勢にも感心です。
 一通り意見が出た後に先生から「どうしてきまりはあるのだろう」という投げかけがありました。「みんなが楽しく生活するため」「きまりがないと自分勝手なことが起きるから」
 学校のきまりにも目を向けさせます。「きまりがあるけど、廊下を走っている人が多い」「ごみを捨てないきまりは環境やコロナ防止にもなる」「きまりは仕方なく守るものではない」少しずつ先生が考えてほしいことに授業が深まります。

特別の教科 道徳  5年生

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 「公園のきまりを作ろう」という資料をもとにした道徳の授業です。「規則の尊重」という価値項目について考えます。
 道徳の授業は、「教師がどのような指導観をもつか」が重要であると言われます。この学級の子供たちには、「きまりがある意味を自分なりに考えて望ましい行動が出来るようにさせたい」という先生の思いが指導観となっています。
 導入では、写真の公園の絵を見ながら、気が付いたことを出し合います。

8月の予定について

本日このことについてのプリントを配布しました。


8月の予定

1学期の大きな成長

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 先生がいなくても黙々と下駄箱の掃除に取り組む2年生です。自分の下駄箱だけではなく1年生の下駄箱もきれいにしてくれています。こういった態度も「学びに向かう力」に結び付きます。
 「本当にすごいですね」「もしからしたらお家のお手伝いや学校の勉強でも一人で出来るかもしれないですね」「相手のことを考える優しい気持ちは他でも見せられるかもしれませんね」と価値づけをしました。「メタ認知」を高めるための声かけです。
 すごく誇らしい様子でさらに「せっせと」取り組む子供たちです。
 「お家でもいっぱいほめられたと報告してくださいね」とも伝えました。

終業式 6年生の素晴らしい代表の挨拶

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 第1学期の終業式を放送にて行いました。まずはじめに、今年度の代表委員会委員長さんが児童を代表して挨拶をしてくれました。
 コロナ対応の中、分散登校にはじまり、今までの学校生活について取り組んだこと、頑張ったことをわかりやすく詳しく、語りかけるように話してくれました。さらに夏休みを安全に健康に過ごすための方法を具体的に伝えてくれました。
 学びに向かう力を大事にしている学校の学期の締めくくりにふさわしい立派な挨拶でした。挨拶の後に大きな拍手が校内に響きました。
 代表委員長には多くの6年生が立候補してくれました。校長先生から、今日の堂々とした態度に匹敵する姿を示してくれたことの紹介がありました。
 その後、校長先生から「命の話」がありました。
 「自分や周りの命を大切に夏休みを過ごして、8月24日の始業式に会いましょう」

 保護者の皆様には、コロナ禍の中、毎日の健康に十分なご配慮をいただき1学期を終了することが出来ました。ご理解、ご支援に心から感謝いたします。

ピアノの生演奏

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 最後はピアノの生演奏です。ベートーヴェン作曲「悲愴」を鑑賞しました。子供たちは、音の強弱・高低の違いに気をつけながら熱心に聴き入ります。演奏後は子供たちから拍手が沸き起こりました。

ピアノの中をのぞいてみると

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 交代でピアノの内部をのぞき込みます。「かまぼこみたいなのがある!」「したから白いのがたたいてる!」「針金のようなものがある!」「弱くたたくとトーンで、強くたたくとドーンだよ。」など、子供たちは次々と発見していきます。
 ピアノは鍵盤を押すとハンマーという部品が連動していて、ハンマーが下から弦を叩きます。その振動が音となり、伝わっていきます。弦の上にある「かまぼこ」みたいなものは、ダンパーといい、音の反響具合を調節します。ペダルを踏むとダンパーが弦から離れ、音が響きます。

ピアノ博士になろう 5年生 音楽

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 本日は音楽の授業を3名の教員が参観しています。本校では「学びに向かう力」を育てるための授業を公開し、教員同士が参観するという取り組みを行っています。
音楽記号「P」は「弱く」という意味です。反対は「f」で、「強く」です。ピアノは強弱がはっきりと表現できる楽器であることから正式名称は「ピアノフォルテ」といいます。
 そんな話を先生から聞き、子供たちも私たち教員も「そうなんだ!」と驚きました。そして、本日のめあては「ピアノの強弱の秘密を探ろう」です。ピアノの内部の観察を通して、部品や作りから秘密を考えます。

カリキュラムを学校の財産に

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 粘り強く取り組む全体の「学習うず」が出来ているので、先生は一か所にいて、質問や個別の相談に乗ることに徹することが出来ます。3枚が目標でしたが、10枚以上達成する子が多くみられました。写真は、スペシャル問題です。多くの子が取り組みました。
 文部科学省では、学びに向かう力を高めるためには「粘り強い姿勢」を育てることが重要と言っています。
 同様のカリキュラムを他の学年でも行っています。今後は、本校のスタンダードにしていくなどのことを、学力向上委員会でも話し合っていきます。

時間があっという間に過ぎます

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 カフェのメニューは「パン=角度を測る問題」「サイドメニュー=測ってかく」「デザート=三角形をかいて角度を求める」「おまけ=スペシャル問題」に分かれています。始まる前から、「全部やってもいいでですか」と質問する子供たちから「やる気満々」の気持ちが伝わります。始まるや否や、好きな問題をバランスよくセレクトして黙々と取り組む様子に感心します。
 デジタル時計の時間を15分から25分に増やしたところ、「やったー」という反応。普通は「えー」と逆な声が上がるところですが、「水野カフェ」の効果は絶大です。

粘り強く取り組むための新たなカリキュラム

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 ひたすらプリントに取り組む粘り強さも大切ですが、「楽しく」できたら何よりです。「われを忘れて」熱中すると時間があっという間ですよね。そのための少人数の先生による子供たちへの投げかけた課題が、題して「水野カフェ」です。
 「4年生の角度のキャラクター「パックン」ランチバイキングでバランスよく食べて、角の大きさエネルギーをたくわえよう」が今日のめあてです。聞いただけで「わくわく」します。写真のワークシートをもとに角度のさまざまなプリントを自分で選んでバランスよく習熟プリントに取り組みます。プリント3枚以上で目標達成です。

学びに向かう力(粘り強い姿勢)を育てる 算数 4年生

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 算数少人数の先生は、3年生から6年生までの習熟度別の授業づくりを中心となって進めてくださいます。
 学年の先生と打ち合わせをして単元の計画を立てたり、レディネステストなども取り入れグループ作りを行ったりしています。
 今日は、単元のまとめの習熟の時間です。次回の「まとめのテスト」に向けて、「角度」について、様々な練習問題に取り組みます。粘り強く取り組むことが大きなねらいです。

環境は人を整える

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 この学級は、教室環境がよく整備されています。黒板周りもすっきりしています。これは、「ユニバーサルデザイン」という手法でもあります。きれいな環境で視覚的な刺激が少ないと授業への集中力が格段に高まると言われます。

ティームティーチングによるきめの細かい指導

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 低学年の算数は、区の学力向上支援講師の先生がT2として加わりきめの細かい指導をしています。学びに向かう力を育てるためには基礎基本の知識技能の習得が土台になります。写真は、終盤の「自立解決」に取り組んでいる場面です。

具体物を使って 算数 1年生

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 10までの数の「ひき算」を学習しています。実際にブロックで数えて揃えたり比べたりしながら式を考えたり答えを求めたりする段階です。
 視覚的にもわかりやすくなるように、デジタルテレビに教科書の映像を拡大したりブロックの置き方を投影したりします。
 今日のめあては、「どちらがいくつ多いか、ちがいはいくつかをブロックでかんがえてしきにしよう」です。

先生からの賞賛は魔法の言葉

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 途中、準備が整った子が見本として発表する機会を設けました。その子は文章を読み上げるだけではなく、時々顔を上げて話しかけるように発表していました。すかさず先生がそのことを取り上げ、全体の前でほめました。ほめられた子の何とも言えない嬉しそうな表情にこちらまで幸せな気持ちになりました。
 そのうち、発表の練習も始まりました。「アナウンサーみたい」「6年生みたい」「堂々としてかっこいい」先生からの賞賛は「魔法の言葉」です。

主体性を育むために「めあて」の焦点化を図る

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 今日の「めあての焦点化」のポイントは、「レベルを選んで文を考えるです」写真のメモをもとにして文章を考えます。メモの項目は「本の題名」「書いた人」「とうじょうじんぶつ」「どんなお話か」「お話のおもしろいところや、すきなところ」です。
 以下の3つのレベルから選んで文を考えます。
 「メモの文をそのまま写して紹介文を作る」「黒板の先生のヒントを見ながら、あてはめて紹介文を作る」「メモを見ながら話す」
 つまり、今日のめあては「明日の発表会に向けて、レベルを自分で選んで文章を考えたり練習したりする」です。45分の中で一番重要な10分間を子供たちに意識させることで「めあて」の焦点化が図られます。
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