元々四川料理の麻婆豆腐は、日本人の口に合わないと言われていました。しかし、それを日本人向けの味にアレンジした中華の料理人がいました。それが評判を呼び、爆発的に普及します。その結果、本場四川の味も受け入れられて広がり、日本には四川料理の麻婆豆腐と、和風アレンジの麻婆豆腐が定着しています。辛味が強い麻婆豆腐のままならば、ここまで広がらなかったし、定着もしなかったでしょう。おいしく食べてほしいという料理人の思いと工夫が、麻婆豆腐を全国に広め、本場の味も広められたのです。歴史に残る料理を考えた人は、本当にすごいですね。