12月19日(木)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 午前中は、練馬区連合音楽鑑賞教室があり、5年生と練馬文化センターに行ってきました。練馬区小学校教育会が主催して、毎年区内の高学年を対象に実施している行事です。学校からは、地下鉄を乗り継いで文化センターまで行きました。(写真中・下) 東京都交響楽団による様々な曲の演奏があり、全て解説付きで楽しめるプログラムになっていました。(曲の解説と進行役は、元テレビ朝日アナウンサーの朝岡 聡さんでした。)ビゼー作曲のカルメン前奏曲で始まり、次に楽器の紹介がありました。オーケストラを4つの楽器群(弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器)に分け、それぞれの音の重なりを聞かせてもらいました。弦楽器は、ベートーヴェンの第九の第4楽章「喜びの歌」のテーマを使って紹介していました。低弦のコントラバスからテーマが始まり、チェロ、ビオラ、第2・第1バイオリンと、次第に厚みを増していくところです。他の楽器群もそうですが、生のオーケストラを聴く醍醐味は、音場空間を実際に体験できるところにあります。特に弦楽器の音の厚みと広がりは、直接ホールの中で聴く以外に味わうことができません。 楽器紹介の後は、シベリウス作曲のカレリア組曲から「行進曲風に」が演奏されました。とても明るく気分の盛り上がる小品です。次は、グリーグ作曲の「山の魔王の宮殿にて」・・・組曲「ペールギュント」の中にある1曲です。不気味な感じを表現した曲として紹介していました。 人間の声も大切な楽器の一つであるということから、ソプラノ独唱によるオペラのアリアが次に演奏されました。プッチーニ作曲の歌劇「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」です。容姿も声もとてもきれいなソプラノ独唱でした。 ここで、1600人の子ども達が全員で「ビリーヴ」を歌いました。各学校で事前に練習済みの曲です。オーケストラの伴奏に合わせて、子ども達の歌声が文化センターいっぱいに広がりました。多分、今後の人生で生オケ(カラオケではなく、生のオーケストラという意味)をバックに歌う機会はそうないのではないでしょうか…。 プログラム最後の曲は、ドヴォルザーク作曲の交響曲第9番「新世界から」の第4楽章でした。自分にとって、思い出の曲です。小学校6年生の時にクラシック好きになったきっかけがこの曲でした。(ウィーンフィルの来日公演で、当時無名だった指揮者ムーティが振った演奏でした。) 最後にアンコールとして、「ラデツキー行進曲」を全員で手拍子を入れながら楽しみました。あと10日ほどで年が明け、ウィーンでニューイヤーコンサートが開催されます。恒例のアンコール曲の1つがこの曲です。 田柄小の今回の座席は、1階の前から3列目〜10列目でした。S席です。練馬区の子ども達は、とても幸せです。このような日本を代表するオーケストラの演奏を無料で聴くことができるのですから。クラシックに限らず、音楽は人の心を癒してくれるものです。生涯にわたり、音楽好きな子ども達に育ってほしいと思いました。 |
|