「わくわく・どきどき」の学びを目指して

4月30日(木)

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 4月も今日で終わりです。1日早いですが、校長室にある犬のカレンダーを一枚めくり、5月にしました。
 4月の気温が全体的に低かったため、今年はサクラ草が長く楽しめました。鉢植えのサクラ草はすでに学校裏に移動してありますが、学校のところどころにある植え込みには、まだ花が残っています。今日から25度を超える夏日が続くようなので、4か月近くも楽しめたサクラ草もいよいよ終わりです。西洋サクラ草は一年草なので、全て枯れてしまいます。しかし、花の終わりとともに、毎年たくさんの種を残していってくれます。
 上へ上へと段々に咲いていく花茎の下の方には、熟したサクラ草の種ができていました。(写真上)茶褐色の小さな粒々がサクラ草の種です。花びらと比較すると、どれだけ種が小さいかが分かるのではないでしょうか。一つの花の下にある部分だけでも何十粒も種があるのですから、サクラ草一株で何百〜何千粒もの種ができることになります。放っておくと、自然に種がはじけて庭に飛び散ります。来年の春、知らないうちにサクラ草が咲いていた…ということがよくあります。
 私の家では、最近休みの日にサクラ草の種取りをしています。封筒に種を集め、だいぶたまってきました。では、種まきはいつ行うか・・・毎年、5月の連休明けに種をまいています。ということで、田柄小では再来週、中庭で種まきをする予定です。
 学校の敷地内に一番多い植木は、「コデマリ」です。ぐるっと校庭を歩いただけでも、いたるところに植えてあります。そして、けやき広場にも、学校裏にも…それだけ手軽で丈夫な植物ということでしょうか。毎年4月から5月にかけて、白い小さな花をつけます。枝先にたくさんのつぼみがあるので、この先も長い期間楽しむことができそうです。(写真中)
 コデマリに対して「オオデマリ」という植物もあります。これから初夏にかけて咲く花で、コデマリよりも1つの花が大きく、ライムグリーンや白色の美しい花が楽しめます。コデマリがバラ科であるのに対して、オオデマリはスイカズラ科の植物であり、ともに全く違う仲間です。
 コデマリの花に黒いクモが…先週は「デーニッツハエトリ」というハエトリグモを紹介しましたが、これは同じ仲間の「ネコハエトリ」というクモのオスです。(写真下)
 ネコハエトリのオスは、ゴールデンウイーク前後にしか現れません。メスとの繁殖のために出現し、それ以外の時期は全てメスになるという変わったクモです。それだけに、ネコハエトリのオス同士が出会うと、前足を大きく広げて激しいケンカが始まります。この繁殖行動が盛んなネコハエトリグモのオス同士を戦わせる競技は、「ホンチ相撲」という名前で昔から行われていました。1950年代に、子ども達が夢中になった遊びだそうです。(私はまだ生まれていなかった頃)自然の生き物を相手に遊ぶ、そんな幸せな時代背景を感じます。現在も「横浜ホンチ保存会」があり、GW中に横浜でネコハエトリの相撲大会が開かれているそうです。

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