「わくわく・どきどき」の学びを目指して

5月18日(月)

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 すでに一週間前、鹿児島県奄美地方や沖縄県が梅雨入りをしました。平年通りであれば、関東地方も2〜3週間後には梅雨入りを迎えることになります。
 今日は、予報に反して朝から小雨が降り始めました。今週は晴れマークのない週間予報になっています。そんな気候にぴったりな植物がアジサイです。田柄小の敷地内には、いたるところにアジサイが植えてあり、連休明けからつぼみがぐんぐん大きくなってきました。
 中には、花びらに色がつき始めた株があります。(写真上)アジサイの花色は、青系の色(青や青紫)と赤系の色(赤や赤紫)に分かれます。「最初に買った時は青いアジサイだったのに、次の年庭に植えたら赤紫になった。」ということが良くあります。アジサイの花色は、土の酸性度によって青系や赤系に変わることが知られています。酸性に傾いた土では青系になり、アルカリ性に傾いた土では赤系の花色になります。
 アジサイを青系の花色に・・・つまり、土を酸性にしたいのであれば、鹿沼土やピートモスを混ぜます。そして、赤系の花色にしたいのであれば、土に石灰を混ぜるとアルカリ性にすることができます。
 ここまで、「アジサイの花びら」という言葉を使ってきましたが、花びらに見えるところは、正確には「がく片」です。本来のあじさいの花は、がく片の奥にある小さく色づいた部分ということになります。
 校庭の花壇の国旗掲揚塔近くに、毎年ホオズキが茂ります。今年も白い花をつけ始めました。(写真中)ナス科の植物なので、2年生が育てているピーマンや6年生の畑にあるジャガイモの花とよく似ています。
 夏になると、全国各地のお寺や神社でホオズキ市が開かれます。鈴なりに実った鑑賞用の鉢植えが出回ります。また、お盆にはホオズキの枝ものが仏花として飾られるなど、日本の夏の風物詩となっています。
 オレンジ色の袋の中にある実は、昔から小さな笛のようにして遊びに使われてきました。中身を抜いた実をふくらませ、舌で押すと「キュッ、キュッ」と鳴らすことができます。(子どもの頃、教えてもらった通りに練習しましたが、結局鳴りませんでした。母親は得意気だった…。)
 実は、ここでも「がく片」が関係しています。ホオズキの花が咲いた後、がく片が大きく成長して丸い実を包んで袋状になっているのです。
 この時期、ムラサキツユクサも学校の敷地内のいたるところで見られます。一つの花は小さいながらも、鮮やかな紫色の3枚の花弁が目を引きます。ムラサキツユクサは一日花なので、朝開いて夕方閉じたらその花は終わりです。しかし、つぼみがたくさんついているので、毎日花を目にすることができます。(写真下)
 ムラサキツユクサは、学習に欠かせない植物として、昔からどこの学校にも必ず植えられてきました。花びらの汁で色水遊びができる・・・低学年の生活科に役立ちます。細長い葉の表皮(半透明な薄皮)が簡単に取れる・・・6年の理科で気孔細胞を顕微鏡で見るのに適している。おしべに毛がある(1列に連なった細胞)・・・高校の理科で細胞核や原形質流動の観察に適している。(写真下の黄色いのは、おしべの先の約(やく)。その元の方に見える毛が重要)どれも、理科の勉強に欠かせない植物として、実験で重宝されてきています。

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