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5月26日(火)

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 サクラ草の種まきをしてから2週間が経ちました。中庭の日陰で、毎日水やりをしながら管理を続けてきました。気がつくと、育苗箱にまいた種から小さな芽が出始めていました。大きさが分かりやすいように、左側につま楊枝を置いて写真を撮りました。(写真上)
 種まきの時に伝え忘れましたが、細かな種をまいた後には土をかけていません。サクラ草の種は「好光性種子」と言って、発芽する時に光が必要な植物です。土をかけてしまうと、発芽率が低くなってしまいます。同じように好光性種子の植物には、ペチュニアやキンギョソウなどがあります。どれも種がとても細かい仲間です。また、野菜の種にも好光性のものがあります。ニンジンやレタスの栽培では、土をかけずに育てます。
 ところで、サクラ草のこの後の管理についてです。このまま明るい日陰で水を切らさずに育てていきます。時々うすい液体肥料(規定量の倍くらいうすくして…)をあげながら、真夏の暑さが来る前にある程度大きく育てるようにします。
 「ある程度大きく」と言っても、すぐに大きくはなりません。夏の暑さが大の苦手であるサクラ草は、9月まではゆっくりとした成長です。7月下旬頃から、1回目の植え替えが始まります。割りばしで根を切らないようにすくい上げ、小さなビニールポットに植え付けていきます。そして8月下旬にその苗がある程度大きくなったら、一回り大きなビニールポットに2回目の植え替えをします。つまり、10月の全校児童の植え替えまでに、2回の植え替え作業が行われているということです。
 「ウドンゲの花」を見つけました。植物の茎や葉の裏に、白い玉をつけた無数の糸が出ています。(写真中)一般にウドンゲの花と呼ばれていますが、これは「クサカゲロウ」という昆虫の卵です。
 「優曇華」と書いて「うどんげ」と読みます。仏教の説話に出てくる伝説上の植物の名前を表しています。その花は3000年に一度咲くと言われ、そこから転じて、「めったにないもの」を例える言葉としても使われます。昔は、クサカゲロウの卵を見て、伝説の「優曇華の花」と思い、大騒ぎになった事があったそうです。昭和の高度成長の頃に、「うどんげの花がみつかった?」という記事が写真入りで新聞に載った事もあったとか・・・。
 さて、肝心のクサカゲロウという昆虫のことですが、薄緑色の小さな羽虫で、よく街灯の明かりに誘われて飛んでくるので、誰もが見たことがあるでしょう。飛び方が陽炎(かげろう)のようにはかない様子なので、その名が付いたようです。
 一方、クサカゲロウの幼虫は、畑の益虫として有名です。幼虫時代の10日間に、約600匹ものアブラムシを食べてしまうほど、畑の強い味方です。無農薬栽培の農家では、クサカゲロウの幼虫を畑にばらまく農法を行っているところもあるそうです。
 チューリップの種を見たことがありますか? チューリップは、球根を植えて育てるのが一般的です。種をまいて育てる人はそうめったにいません。種をまいたら、花が咲くまでに5年以上もかかるそうです。
 実は、私も初めて発見したのですが、プール横の花壇に植えてあったチューリップに種子ができていました。(写真下)花が咲いた後のふくらみが「実」で、中にたくさんの小さな種ができているはずです。
 チューリップは、自家受粉しない植物なので、自然な状態で種ができることは滅多にありません。人がわざわざ別の品種の花粉をつけてあげなければ種子ができないのです。
 球根は、元のチューリップと同じ種類の花が咲きます。しかし、種から育てると、花色や花の形がどうなるかは咲いてからのお楽しみです。もしかしたら、世界にない新品種が生まれる可能性も・・・5年後に「タガラスペシャル」という名のチューリップが出回っていたら、この日のことを思い出してください。

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