「わくわく・どきどき」の学びを目指して

5月29日(金) その2

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 このところ、毎日チョウの話題が続いています。今日も素敵なチョウに出会いました。どうも愛宕神社の林がチョウの住み家に適しているのか、校庭の南側の築山の辺りにいろいろなチョウがやってきます。
 今日は、濃い茶色の羽に3本の白い帯がある「コミスジ」というタテハチョウの仲間を見つけました。調べてみると、「羽を開いてとまることが多い」とありますが、その通りでした。(写真上)
 飛び方にも特徴があります。数回羽ばたいたかと思うと、空中で羽を広げて止まった姿勢になり、そのままひらひらと紙切れが舞い降りるような感じで飛びます。
 チョウの採取を趣味にしている人は、珍しいチョウを求めてありとあらゆる場所まで捕獲網を手に入っていくそうです。以前、科学実験教室でかかわったことがあるチョウの専門家の方と話をしたことがあります。日本でのチョウの収集に飽き足らず、大企業を退職されてからエクアドルに土地を購入し、1年の半分を現地で過ごしているとのことでした。それも、購入した土地の大半はジャングルのようなところで、何メートルもある木のてっぺんにチョウがくる仕掛けを作って捕獲するという話もされていました。趣味が高じてすごい人生を歩まれている姿がとてもうらやましく感じられました。
 長い休業期間の最後の写真は、これもチョウに関するものです。しかし、花のチョウ・・・「胡蝶蘭(コチョウラン)」です。校長室の窓辺で、今年9年目になるコチョウランが咲き始めました。(写真下)
 「サザンウィンド」という名前がついたコチョウランで、黄色地に鮮やかなオレンジ色のストライプが入った珍しい品種です。コチョウランは、贈り物としてよく使われます。校長に昇任が決まり、前任校の校長室に4月1日に届いたのがこの鉢でした。贈っていただいたのは、大先輩の女性の校長先生で、自分が主幹教諭の時に大変お世話になった方でした。翌年、自分が副校長になった時、温かく送り出していただくとともに、「いつか校長職として一緒に仕事をしましょう。」と声をかけていただきました。
 3年前に定年退職されましたが、その春から一年間、田柄小の校内研究の講師としてお越しいただきました。ちょうどその年から田柄小では道徳の校内研究を行うことになり、「この先生しかいない」という思いで連絡をとり、ご指導をいただくことが決まりました。
 3年前の今頃、田柄小に寄られた時に、咲いたコチョウランを見ていただきました。大切に管理していることを褒めてもらってから、なぜこの品種を選んだのかをその時初めて聞かされました。「コチョウランって、だいたい白でしょ。清水さんには当たり前のランは似合わないから、思いっきり珍しい色を選んだの…。」
 その先生は、残念ながら昨年の5月11日にご病気で逝去されました。とても明るく、そして個性豊かで誰からも慕われていた先生こそ、このコチョウランのような方でした。花が終わったら、今年こそ寄せ植えの鉢から抜いて、新しく植え替えようと思います。

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