「わくわく・どきどき」の学びを目指して

5月27日(月)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 今週からあいさつ運動が始まりました。今週一週間は、代表委員会の児童が正門側と東門側に分かれて、登校してくる子ども達に毎日元気よくあいさつの声かけをします。(写真上)
 毎年、学校評価において、「登校班での集合時など、子ども達の地域でのあいさつが十分にできていない」という声をいただきます。そこで、校内の生活指導部中心に、年間を通じで定期的にあいさつの声かけを子ども同士で行えるように計画を立てました。
 今まであいさつ運動の声かけ役は、いつも代表委員会が行っていました。今年度は、6月は5年生、7月は6年生、9月は4年生・・・と、毎月4〜6年生が交替であいさつ運動を行うことにしました。学校での取り組みとともに、各ご家庭や地域での指導も欠かせません。毎朝登校班の集合場所でのあいさつの様子を見ていただき、きちんと近所の子ども達がお互いに気持ち良くあいさつができるように指導してあげてください。よろしくお願いいたします。
 先週末から、真夏のような暑さが続いています。今朝の全校朝会は、校帽をかぶって行うようにしました。今日は、「低学年への優しさ」という内容の話をしました。先週の子どもまつりでは、6年生が1年生の手をつなぎ、校内のお店を案内してあげていました。学校では、このように異学年が一緒に活動する場面がたくさんあります。登校班やたてわり班活動では、特に上の学年が自分よりも小さな学年の子どもに優しくしてあげる必要があります。そこで、その「優しさ」とは、具体的に何をしてあげることを言うのかという内容の話です。
 ・・・登校班では、高学年の班長が時々後ろを振り返りながら学校まで歩いてくる姿をよく見かけます。きちんと低学年の子ども達が、いつも自分の班についてきているかどうかを見てあげること、そして危なくないかを見てあげることが、低学年への優しさです。また、登校班の先頭の班長がきちんとあいさつをするところほど、低学年の子ども達もあいさつが上手な班です。正しいお手本になる行動をすることが、そのまま低学年への優しさにつながっていると言えます。
 さらに大切なことは、言葉づかいです。低学年の子ども達に対して優しい言葉で話しかけてあげていたとしても、6年生同士や5年生同士の言葉が乱暴であったりしたら、その言葉を聞いた低学年の子はどう感じるでしょうか。
 明日は、全校で一斉に体力テストを行います。正しい測定ができるように、2つの学年がペアを組み、それぞれの体力テストの場所に移動していきます。上の学年の子は、自分より小さな学年の子に対し、安全に配慮してあげること、お手本となる行動をすること、そして言葉づかいに気をつけることを意識するようにしてください。・・・
 小学校では、学年差が大きい分、お互いに気をつけなければならないことが多くあります。しかし一方で、他学年から得られることも大きいものです。子どもが子どもを育む良さを、学校教育の中で大切にしていきたいと思います。
 4年生の理科では、「天気と気温」の学習があり、温度計の使い方を学びます。正しい気温を測る方法について、実際に温度計を使って学習していました。(写真中)直射日光を当てないようにして日陰で測ることや、正確な気温を測る高さ、目盛の読み方などを習います。
 気温と言えば・・・アメダスのデータによると、都内で最も気温が高かったのは、練馬の34.2度でした。先週のPTA総会の時に紹介した「熱中症計」(体育館内に設置済)を時々見に行っています。今日の2時の段階では、気温33.1度、湿度31パーセントで、WBGT値(熱中症指数)が25でした。5段階のうちの3段階「警戒」のランプが点滅していました。これは、「積極的に休憩をとり、水分補給をすること」となっています。
 先週、体育館に行く渡り廊下に「ミストシャワー」を取り付けました。今日は、一日中蛇口を開け、ミストを出した状態にしました。休み時間に校庭に出る際、ミストを浴びて一瞬ヒヤッとして子ども達が気づいたようです。(写真下)ほんの少しの暑さ対策ではありますが、今後も活用していきます。

5月24日(金) その2

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 午後から離任式がありました。昨年度末で退職されたり異動された教職員を迎えて、子ども達とお別れの式を行いました。
 本日は、離任された教職員のうち、5名の方々にお越しいただきました。体育館に入場すると、子ども達から歓声が沸き上がりました。お別れして2か月近く経ちますが、子ども達にとって学校の教職員は、心に残る大切な存在であるということを毎年この瞬間に感じます。
 本日欠席された7名の職員を含め、たくさんの離任職員へ、各学年から手紙を読む代表児童が選出されていました。一人ずつステージ上で手紙を読み、お世話になった教職員へ花束とともに手渡しました。
 欠席された職員への手紙は、私が代表で受け取りました。緊張しながら手紙を一生懸命読むその姿に、そして心のこもった手紙の内容のすばらしさに、代役である私にも子どもの気持ちがよく伝わってきました。
 全員で校歌を歌う時には、ステージ上にいらした大内先生に指揮をしていただくことにしました。体育館中にすてきな田柄小の校歌が響き渡り、離任された職員の方々と全校児童とで、思い出に残る大合唱になりました。
 最後に、花のアーチをくぐって退場です。中には、涙を流しながらお世話になった先生を見送る児童もいました。今後の学校行事を通じて、また成長した姿を見ていただけるようにがんばっていくことでしょう。
 児童が下校した後、PTA主催の歓送迎会が体育館で行われました。地域の皆様にもご参加いただき、楽しく会を進めることができました。ありがとうございました。

5月24日(金) その1

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 1校時に、算数少人数指導の視察がありました。練馬区の教育指導課から指導主事の先生が見え、6年生の算数の授業の様子を見ていただきました。(写真上)算数の少人数担当の教員が配置されている学校(ほぼ全校ですが…)に、毎年こういう視察が入ります。習熟度別できちんと加配教員を活用した指導が行われているかを確認するためです。
 本校では、6年生は3クラスを5人の教員(クラス担任と少人数担当教員、そして学力向上支援講師の5名)でコース別に指導をしています。今日は、分数のかけ算の学習でした。「分数×分数」の答えの求め方について考える時間です。普段の生活の中で、「分数倍する」ということはなかなかないことです。小学校では、数式だけで教えずに問題文から立式させるようになっています。そのため、今後習う「分数÷分数」の学習もそうですが、あまり現実的でないお話の問題文が出てきます。
 1年生の遠足が、いよい一週間後に迫ってきました。今日は、しおりが配布され、担任の先生から説明を聞きました。(写真中)1年生は、毎年光が丘公園に行き、ちびっこ広場で遊んだり、芝生広場でお弁当を食べ、クラス遊びなどをしたりしてきます。
 しおりには、遠足の約束や持ち物などが書いてあります。持ち物の中に、「お菓子」が書いてありました。「おやつ」のことです。さらに、カッコ書きで「ほんのすこし・たべられるだけ」と書かれていました。「お弁当をきちんと食べ終わってから、少し食べるお菓子を持ってくるんですよ…」と先生が説明していました。1年生にとっては、小学校に入って初めての遠足であり、また初めて校外に出る活動でもあります。まずは、天候に恵まれることを願っています。
 今日は、2校時に6年2組、3校時に6年3組の授業観察を行いました。2組の方は、「なれなかったリレー選手」という資料を使った授業でした。「節度・節制」について考える内容です。話の内容は・・・前日に夜遅くまでゲームに夢中になってしまい、寝不足のまま登校したら、リレー選手を決める短距離走でいいタイムが出せずに終わってしまいました。・・・誰にでも、「ああ、あの時こうしていれば…」と後から悔やむことはあるものです。
 教育実習生も、6年生の2クラスの道徳の授業を参観していました。(写真下)実習最初の今週は、校内の様々なクラスをまわり、たくさんの先生方の授業を見て勉強しました。来週からは、少しずつ4年1組の子ども達に学習指導をしていきます。

5月23日(木)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 2校時に、1年生が50m走のタイムを計っていました。学年合同で行い、スターターとストップウォッチを持つ先生達とに分かれて行いました。50m走は、8種目ある体力テストの一つであり、すばやく走る力(走力)を調査するためのものです。
 入学してもうすぐ2か月近く経つ1年生は、休み時間や体育の授業を通じて徐々にたくましさを増してきました。スタートの合図とともに、力いっぱい腕を振って走り始めていました。(写真上)
 しかし、1年生のこの時期では、まっすぐに引かれたコース内を全力で駆け抜けるのはまだまだ難しい子もいるようです。(ゴールに行く前に息が上がってしまった子もいました。)秋の運動会までにさらに体力を高めて、走る力をつけていけるように指導していきます。
 今日は、5年生以外の各学年にセーフティ教室がありました。(5年生は、「情報モラル教室」として、7月に行います。)
 午前中は、光が丘警察の方々によるセーフティ教室でした。2校時は、3,4年生対象の「万引きの犯罪防止」に関する授業でした。DVDの中で友達に誘われて万引きをするシーンでは、どの子も息を飲んでスクリーンを見つめていました。
 3校時は、1,2年生対象の「連れ去り防止」に関するセーフティ教室でした。低学年の子ども達も、最初にDVDを見て学習をしました。知らない人に声をかけられ車に乗せられそうになった場面では、「ダメダメ…」とどの子も思わず声が出ていました。
 4校時は、保護者対象のセーフティ教室として、警察の方々から様々な話をうかがいました。14名の保護者の皆様に参加をいただきました。(写真中)「万引き」に関しては、まず親の財布からお金を盗むことがきっかけになるそうです。そして、学校の備品や友達の物品の盗み、店舗での万引きへとつながっていくそうです。
 SNSのトラブル・被害についても話がありました。「小学生には、携帯を買い与えるのではなく、貸し与えるという感覚でいなければならない」とのことでした。また、必ずフィルタリングをかけ、子どもが携帯を使って何をしているのかを常に保護者が把握することが大切であると説明がありました。
 5校時は、6年生対象に「薬物乱用防止教室」がありました。元薬物捜査官をされていた警察OBの方による指導でした。ちょうど昨日、芸能人が大麻所持で逮捕された事件があったばかりです。6年生の子ども達にとって、薬物の所持が大変な犯罪であることや、その怖さについて正しい知識をもたせることが重要です。今後、保健の授業でも学習するとともに、中学や高校でも繰り返し指導を受ける内容です。
 3,4校時に、5年3組が「ゆで卵」の調理実習をしていました。炒り卵に続いて、卵を使った調理実習の2回目でした。今日は、各自で卵のゆで時間を考え、思い思いに調理をしてみました。子ども達の予想は、お湯が沸騰してから「3分」「5分」「7分」「10分」「15分」・・・といろいろでした。時計を使って厳密に計りながら、卵を鍋から取り出し、殻をむいてみました。(写真下)
 半熟状態のものがほとんどでした。ゆでる時間によって白身や黄身の固まり方が異なるということが分かりました。また、料理によってもゆで時間を加減する必要があります。ゆで卵を使って、サラダやサンドイッなど、様々な利用の仕方があります。ちょうど良い固さ、そして黄身が真ん中にくる方法、さらには殻をむきやすくするためのコツなど、ゆで卵の調理だけで奥の深さがあるものです。家庭で一緒に調理をしながら教えてあげてください。

5月22日(水) その2

画像1 画像1
画像2 画像2
 先週、2年生が野菜の苗を植え付けました。ミニトマトやナス、シシトウなどの苗が一人一鉢ずつ植えてあります。昨日の大雨と台風で、植えたばかりの苗の状態が心配でしたが、特に被害がなく済みました。
 今日は、2組の子ども達が中庭に出て、鉢に支柱を立てていました。(写真上)これから暑くなってくると、夏野菜の苗はぐんぐん大きくなってきます。特に実がつき始めると、その重さで倒れやすくなるため、支柱を立てておくことは欠かせません。
 昨日の大雨て鉢の中は十分に湿っていましたが、支柱を立てた後、子ども達はまたたっぷり水やりをしていました。
 5校時に、3年1組の体育の研究授業がありました。今年度最初の校内研究授業でした。連休明けから取り組んできた、「ティーボール」の授業を校庭で行いました。
 3年生は、先週ジャイアンツアカデミーのコーチ2人に来ていただき、バッティング授業をしてもらいました。ティーボールを打つことを中心に指導してもらったことを生かし、どの子もバットの振り方にずいぶん慣れてきたようでした。そして、何よりも野球のルールに関心をもち、生き生きと試合に向かっている姿が印象的でした。(写真下)
 打った子がベースを回ってくるのではなく、1塁方向に用意されたベルを鳴らしながら真っすぐに走っていきます。守りのチームがボールを取ってアウトを宣告するまでに、ベルをいくつ押せたかで点数が入るというルールになっていました。さらに、バットを円の中に置いてから走り始めるというルールにもなっていました。
 授業後、先生達が分科会に分かれて授業を振り返った後、研究協議会を行いました。また、講師の土屋先生からは、たくさんのご指導をいただきました。2週間後には、5年3組の研究授業が控えています。研究授業は、先生達がお互い切磋琢磨して指導に磨きをかけ、成長していく場です。時間を惜しまず研究に向かう田柄小の先生達の熱意を感じました。

5月22日(水) その1

画像1 画像1
画像2 画像2
 今日は、1校時から4校時まで、授業観察で校内を回りました。
 1校時は、5年2組の図工の授業を見に行きました。「トランプ版画」の最初の授業でした。まず、トランプの絵札(J、Q、K)が配られ、そのデザインを見て気がついたことを書き出し、発表し合いました。トランプの絵札を見ると、いろいろなことに気がつきます。「上下逆さまにしても、同じ絵であること」「顔の向きや服の模様がいろいろであること」「それぞれ手に持っているものが違うこと」などです。
 今日は、実物のトランプをよく見ながら絵を描き写してみました。(写真上)とても細かな模様が入っていることが分かりました。
 今後は、自分で作りたいトランプのデザインを考え、木版画で表現していくようです。版画は何枚も同じ絵を印刷することができるので、上下に向きを変えて2回印刷すると作品が出来上がる予定です。子ども達が、どんなトランプを考えていくか楽しみです。
 2校時は、けやきルームでの小集団指導、3校時は2年1組の体育の授業、そして4校時は5年2組の国語の授業を参観しました。
 体育館で行われた2年1組の授業は、体力テストの種目を含めた様々な運動遊びが中心に行われていました。また、後半はボールを使ったいろいろな運動遊びも取り入れていました。低学年のうちに、ボールの扱いに慣れておくことは、とても大切なことです。(写真下)

5月21日(火)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 今日は、子ども達が楽しみにしていた「子どもまつり」の日でした。どのクラスも、4月から学級会を開いて、どんなお店にするかを話し合い、使う材料を持ち寄って準備を進めてきました。
 毎年私が楽しみにしていることの一つに、新たな工夫を取り入れたお店を発見することがあります。今年も各クラスで知恵を出し合い、様々な工夫いっぱいの子どもまつりになりました。
 開会式は、全校放送によって代表委員が行いました。放送室から全校に語りかけながら、各クラスの熱気がなんとなく伝わってくるようでした。「では、子どもまつりをこれから始めます。3・2・1・スタート!」と言ったとたん、校内から「わぁ〜」という歓声が響き渡りました。
 子どもまつりは、クラスでお店番をする子と遊びに行く子に分かれ、前半と後半の時間制で入れ替わるようにしています。大人側から考えると、遊びに行く方が断然に楽しいと思うのですが、子ども達の中にはお店番をしている方が楽しいと思っている子がたくさんいます。自分達で考え工夫したお店に、たくさんの子が遊びに来て楽しんでいってくれるのがうれしいようです。各クラスを見て回ると、受付でスタンプを押す係の子も、ゲームの説明をする係の子も、得点を数えて賞状を出す係の子も、とても楽しそうにしている様子がよく伝わってきました。
 1年生は、今回が初めての子どもまつりでした。輪投げや箱積み、ボーリングのお店がありましたが、先生に手伝ってもらいながら、上手にお店を開いていました。また、遊びに行く子は、たてわり班の6年生が迎えに来てくれてペアになり、校内を回っていました。6年生が優しく案内してあげている様子が、とても微笑ましく感じられました。
 片づけが終わってから、4校時に子どもまつりの振り返りをしているクラスがたくさんありました。スタンプカードに貼ってもらった記録証や賞状を見ながら、他の教室で遊んだ内容を振り返り、感想を書いていました。来年はこんなことをしてみたいなという思いをすでに抱いている子もいたようです。このような特別活動は、子ども達の経験にアイデアをプラスして、さらにより良いものを築き上げていくというすばらしさがあります。

5月20日(月)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 全校朝会の前半は、「看板がなくても」という話をしました。先週、2年生の遠足で行った板橋区立植物園でのことから話を始めました。
・・・植物園の中を歩いていると、いろいろな立札があることに気がつきました。「芝生の中に入ってはいけません」と書かれたものや、「植物をとらないでください」という看板もありました。こういう立札は、果たして必要なのだろうかと疑問に思いました。
 田柄小にも芝生があります。今は、このようにロープで囲ってあります。芝生は養生期間が必要で、きちんと芝が生えそろうまで、人が入り込まないようにしなければなりません。そのためにロープを張り、立ち入り禁止にしています。「芝生の中に入ってはいけません」という立札を作らなくても、田柄小の皆さんだったら中に入ってはいけないことぐらい分かりますよね。でも、ロープに寄りかかったり、ロープを引っ張ったりしている子を時々見かけるので、注意することがあります。ロープに力が加わると、立ててある杭が曲がってきてしまうのです。では、「ロープに寄りかかったり、引っ張ったりしないでください」という立札をつけた方が良いでしょうか? そういう注意書きがなくても、やってはいけないことを判断できる子であってほしいと思います。・・・
 駅も公園も、どこに行っても「〜してはいけません」とか「〜しないでください」といった禁止の貼り紙が目につきます。「そんなこと当たり前なのに」と思うのですが、それでも守れない人がいるから貼り紙や立て看板を作らざるを得ないのでしょう。
 おとといの土曜日に、埼玉県伊奈町にあるバラ園に行ってきました。埼玉県内随一と思われるほどすばらしいバラ園です。とにかくバラの種類が多いのと、株の管理が行き届いているバラ園です。当日は、「バラ祭り」期間となっていて、たくさんの人が訪れていました。やはりそこでも、立て看板が至る所にありました。「柵内に入らないでください」というのはまだ分かりますが、「株を引き抜かないでください」という注意書きがあるのにはびっくりしました。珍しい品種がたくさん植えてあるので、株ごと持って行ってしまう人がいる(いた)のでしょう。そのような心をもつ人がバラ園に来ること自体信じられませんが、そんな注意書きは必要なのかと思ってしまいました。
 全校朝会では、教育実習生の紹介もしました。今日から4年1組を中心に実習生が入りました。教員を目指してがんばっている大学4年生の学生です。元気よく全校児童の前で自己紹介をしました。(写真上)
 今週から3週間の教育実習は、来年度以降教員になってからもずっと心に残る記憶となるはずです。(ぜひ、そうなるようにしてもらいたいです。)それだけ学校生活の中から学ぶものが多い毎日でしょう。教員のだれもが、教育実習を通じて教師となる志を強くもち、現在に至っています。教職の楽しさや、やりがいが感じとれる3週間となるように、応援していきます。
 3年生の理科の時間に、カイコの観察をしていました。(写真中)子ども達が虫眼鏡でのぞいているシャーレの中に、一週間前に卵から生まれたばかりのカイコの幼虫が動いていました。まだ1センチにも満たない小さな幼虫です。カイコの餌はクワの葉です。毎日新鮮なクワの葉を摘み取って世話をしています。
 こんな小さな幼虫でも、新鮮なクワの葉の匂いはちゃんと分かる様です。しおれかかった葉の近くに新鮮な葉を置くと、すぐにそちらの方に移動して行くから不思議です。
 5校時は、先週の火曜日に続き、新規採用教員に対する教育アドバイザー訪問がありました。今日は、けやきルームで行われた授業を参観し、授業者への指導をしていただきました。授業はプレイルームを使い、体力テストのいくつかを個別に指導する内容でした。「立ち幅跳び」では、腕の振り方を教えると、マットにつけた全国平均の印の近くまで記録が伸びました。指導を受けた子が、運動への自信をもつことにつながる授業でした。(写真下)

5月19日(日)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 午後から、PTAおやじの会主催の「段ボールハウスづくり」が開催され、たくさんの親子が集まりました。
 今年も体育館中央に大量の段ボールが山積みにされ、子ども達を待ちうけていました。これだけたくさんの段ボールを集めるのは大変なことであったと思いますが、それだけおやじの会の皆さんの「子ども達のために」という気迫がうかがえました。
 開会式の後、いよいよ段ボールハウスづくりの開始です。様々な形の段ボールを往復して運びながら、子ども達はいろいろな発想を広げて家を作り始めました。立派な柱を立てて屋根を作ったり、窓やえんとつをつけたり、郵便受けがあったりと、細部へのこだわりは子どもならではの世界です。
 2時間かけて、子ども達は夢中になって段ボールハウスづくりに取り組みました。審査のために、足の踏み場のない体育館をまわり、それぞれの作品を見ていきました。最初にいくつかのヒントを話しおいたので、カフェや犬、花のある家がたくさん見られました。いくつかのグループに賞が贈られましたが、どの作品も本当に夢があってすばらしいものばかりでした。片づけのために取り壊してしまいましたが、写真として、あるいは子ども達の心の中にずっと残るすてきな家になりました。

 今日は、たくさんの保護者の方々が一緒に参加されていました。子どもと保護者を含めて130名の参加があったそうです。ご参加いただけた保護者の皆様、どうもありがとうございました。
 全員で片づけをしてから、おやじの会特製のカルピスとポップコーンが配られました。準備から運営、そして片付けまで、おやじの会の皆様には大変お世話になりました。おやじの会は他校でも組織されていますが、こういう企画をしている学校は田柄小だけのはずです。

5月17日(金)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 3年生各クラスに1時間ずつ、「巨人軍バッティング授業」がありました。読売巨人軍のジャイアンツアカデミーから2人のコーチに来ていただき、今週から始めたティーボールの打ち方を中心に指導をしていただきました。(写真上)
 ティーボールは、バッティングティーにボールを載せ、止まったボールを打つことからゲームが始まります。そのため、簡単にボールを打つことができるゲームルールになっています。現在「日本式ティーボール」は、学習指導要領に取り上げられているので、全国の小学校でも体育の授業でよく行われています。また、3年1組が来週水曜日の5校時に、ティーボールの研究授業を行う予定にもなっています。それもあり、ちょうど良い時期に指導をしていただけることになりました。
 バットを「合わせて」「引いて」「くるっ」という3段階で振り、ボールをミートする方法を習いました。ボールを思い通りに遠くに飛ばすことができるようになると、ゲームがより楽しく感じられるようになるものです。ティーボールでは、打ったボールがキャッチャーまで戻ってくるまでにどれだけ進塁できたかで得点を数えていきます。今日の授業では、バッターが打った後、バットをフラフープの中に置いたら「プラス1点」というルールにもなっていました。安全面を考え、バットの片づけを意識させるルールの工夫は面白いなと思いました。
 ジャイアンツアカデミーは、野球の指導を通じて子ども達の健全育成を図る目的で開催されています。2人のコーチ(芳川コーチ、住田コーチ)に話を聞くと、アカデミーでの指導の傍ら、学校を回って様々な授業も行っているとのことでした。また、2人とももちろん子どもの頃から野球に情熱を注いできたそうです。住田コーチは練馬区の出身で、中学生の時は野球部でがんばっていたとのことでした。芳川コーチは、育成選手として巨人軍に入団し、キャッチャーとして活躍した経験があるそうです。学校用に、2人のサイン色紙をいただきました。
 1年生の図工の授業で、粘土あそびをしていました。(写真中)ケーキやお菓子などの食べ物を作った子や、好きな動物を作った子もいました。粘土で作品を作りながら、子ども達はおしゃべりが止まりません。図工の造形あそびの際に、手と心が一緒に連動して作品を生み出していくことから生じる「おしゃべり」です。小さな子が、独り言のようにお話ししながらブロックやレゴを組み立てていくのと同じです。自分の世界があり、それを一生懸命形に表そうとする姿が、粘土あそびの活動を通して見ることができます。
 ところで、最近の油粘土は色が白く、図工の時間に使う「粘土」のイメージが全く変わりました。とても軽く、手触りがサラサラしていて嫌なにおいもありません。昔の粘土は、石鹸で何度手を洗っても、においやべたべたがなかなか取れなかったものでした。
 3年生が、理科の時間にホウセンカの種をまきました。ホウセンカの種は。小さな丸い種です。先生から種を手のひらに乗せてもらい、指先で穴を作ってそっとまきました。(写真下)ホウセンカは成長が速く、観察をしやすい植物です。7月頃には赤・白・ピンクなどの花が見られるようになるでしょう。
 3年2組では、今朝モンシロチョウが成虫になりました。教室の後ろのロッカーの上に、伸ばしたばかりの白い羽を広げた姿が見えました。午後、みんなで外に逃がしてあげるそうです。途中、連休をはさみましたが、無事に卵から幼虫、さなぎ、成虫と変わっていく様子を観察することができました。

5月16日(木)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 今日は、2年生の遠足がありました。日差しが出ると暑く感じられたものの、日陰では涼しい風も吹き、気持ちの良い遠足日和になりました。2年生に進級して1か月半・・・どれだけ成長しただろうかと、期待を込めて遠足の引率を行いました。
 田柄小から最初の目的地の東京大仏までは、子ども達の足でも40分ほどで着きます。遠足としてはちょうど良い距離です。東京大仏は、乗蓮寺(じょうれんじ)というお寺の境内にあります。インターネットで調べると、「坐像で青銅製の鋳造大仏」という条件では、奈良と鎌倉に続いて3番目に大きい大仏とされています。(そんなすごいものがこんな近くにあったんだ…と思われるかもしれません。)同じ境内には、様々な石像があり、どれもとてもユニークなものばかりです。中でも、「がまんの鬼」という石像は、本当にがまんしているなという表情をしています。
 大きな大仏を見上げたり、子ども達にとっては怖そうな石像の一つ一つを見学したりしながら、疲れた体を一休みさせました。そして、乗蓮寺のすぐ隣にある次の目的地の「赤塚植物園」に向かいました。
 赤塚植物園は、四季折々の花が楽しめるようにレイアウトされ、たくさんの植物が植えられているところです。区立の植物園で、無料で開放されているのはとてもありがたいことです。
 園内の入口に大きな「ユリノキ」があり、ちょうど花が咲いている時でした。光が丘に「ゆりの木通り」がありますが、きっとそこのユリノキも今頃花が咲いているのかもしれません。
 個人的には、園内のバラ園に魅了されました。白いバラの名花「アイスバーグ」の見事なアーチを通ると、様々なバラの甘い香りが漂ってきました。バラ園では、花がらをつんだりして手入れをする人がいました。土日にたくさんの人が訪れるため、毎日しっかり管理をしているのだなと思いました。
 3つめの目的地「赤塚城址公園」では、広い原っぱで思いっきり駆け回ることができ、子ども達はとてもうれしそうでした。田柄小の校庭ぐらいの広さがある「原っぱ」は、今の東京にはなかなか見られません。きれいな芝生でもなく、土のグランドでもなく、いろいろな草が生い茂る「原っぱ」は、子どもが自由に遊びまわるのには最適の環境です。周りの森の緑と合わせ、グリーン一色に囲まれた中でたっぷり遊んだ時間が、このままずっと続いたらいいのになと思ったほどです。
 田柄小では、遠足の時だけが唯一「おやつ」を持ってきて良い日になっています。しおりには、「おやつ(すこし ガム・あめはなし)」と書いてありました。「少し」というのは、「食べきれる分だけ」ということで指導しています。
 子ども達の様子を見ていると、グミやチョコの他に、駄菓子を持ってきている子が多く見られました。お弁当の後に少し食べるおやつとして、駄菓子はちょうど良い量であり、また子どもにとって楽しいお菓子でもあります。駄菓子屋さんは少なくなりましたが、スーパーのお菓子売り場に駄菓子コーナーがあり、根強い人気なのが分かる気がしました。
 一日を通じて、昨年度1年生だった子ども達がずいぶん成長した様子を感じました。集合・整列や道路の歩き方、仲間との過ごし方のどれもが、たくましい2年生として見えました。

5月15日(水)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 今日は、2校時から5校時まで、続けて授業観察がありました。2校時は1年1組(道徳)、3校時はけやきルーム(自立活動)、4校時は1年3組(国語)、5校時は2年2組(道徳)の授業を見に行きました。その中から、1年生と2年生の道徳の授業について紹介します。
 1年生の道徳の授業は、「みんな いきている」という「生命の尊さ」についての内容でした。道徳の教科書では、2ページにわたって大きく5つの場面の絵が描いてあるだけです。昨日もお伝えしましたが、1年生の最初の時期は、ひらがなを一つずつ学習している段階なので、文章を書かせたりする授業ができません。道徳の授業でも、絵を見て考えたり、話し合ったりする学習が中心になります。
 5つの絵というのは、「ご飯を食べているところ」「本を読んでいるところ」「けがをしたところ」「おんぶしてもらい、眠ってしまっているところ」「顔を洗っているところ」の場面です。それぞれの絵から、どんな気持ちである時か、そして自分も同じような気持ちになったことがあるかを子ども達に問いかけていきます。
 1年生の子ども達に、「生きている」ということを実感させるのは難しいことです。授業の後半では、自分の胸に手を当てて心臓の鼓動を感じさせたり、隣の子の背中に耳を当てて音を聞かせたりもしました。また、隣の子同士で考えを交流する場面もありました。(写真上)他の教科と同様に、主体的で対話的な授業となるように、道徳の授業でも積極的に教師側が意図して指導していきます。
 5校時は、2年2組で道徳の授業がありました。「ぐみの木と小鳥」という資料を使った、「親切」について考える道徳の内容でした。病気で寝ているリスさんに、小鳥がぐみの実を届けに行くことから「親切」について考えます。親切は、した方もされた方も気持ちが良くなるということに気づかせていきます。(写真中)
 ところで、都会ではぐみの木を見たことがある人が少ないのではないでしょうか? 私が子どもの頃に住んでいた田舎には、家のすぐ近くにぐみの木がありました。いつも真っ赤な実がたわわになり、食べてみたいなと思っていました。ゼリービーンズ(これも昔の人でないとわからないかもしれませんが…)に似ているぐみの実は、いかにも甘くておいしそうに見えました。でも、いつも両親から「腹を下すから、ぐみの実だけは絶対に口にするな。」と言われていました。ある時、あまりにもおいしそうなので、一つとって口に入れてみました。とても酸っぱくて苦いような味だったと記憶しています。しかし、自分の父親は、ぐみの実をとってきて焼酎に漬け、「ぐみ酒」を密かに作っていました。それを飲んだかどうかは定かではありませんが、いつも戸棚の奥にしまってありました。
 4月に注文していた花の苗が届きました。さっそく中休みに、美化・環境委員会の子ども達と植え付け作業をしました。(写真下)
 けやきの木の下の花壇には、「インパチェンス」の苗を植えました。日陰に強い植物です。正門を入った左側の花壇には、「バーベナ花手毬(はなてまり)」を植えました。そしてその先の花壇には、「サフィニア」です。どれも生育旺盛な植物なので、1〜2か月後には花壇いっぱいに広がり、あふれんばかりの花・花・花…となる予定です。

5月14日(火)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 サクラ草の種まきをしました。先月、サクラ草の花は終わったばかりですが、今年の秋から全校児童で育てていくための苗作りは、今からスタートです。サクラ草の種は、とっても細かく、一株からたくさんとれます。今年も、栽培していた鉢からとった種と、インターネットを使って購入した種とをまいて育てることにしました。
 場所は、中庭の日陰(校長室前から中庭に出る扉近く)です。育苗箱に赤玉土を入れ、細かい種を均等になるようにバラバラバラ…とまきました。朝休みに外に出てきた子ども達にも少し手伝ってもらいました。(写真上)種がとても小さいので、みんなびっくりしていました。毎日ジョーロで水やりをして、乾かさないように管理をすると、2週間ほどで芽が出てくる予定です。
 蒸し暑くなる夏前にある程度大きくしておくことがコツです。大きくと言っても、2か月経っても1〜2センチほどにしかなりません。しかし、夏の暑さが苦手なので、苗が小さいと一晩で溶けてしまうことがあります。とにかくなるべく涼しく、風通し良く管理するようにしなければなりません。後は、ノラ猫がやって来て、トイレ代わりに入りこまないように気をつけます。
 1校時は、理科専科の授業観察に行きました。今年度から高学年の理科は専科教員が指導することになったので、理科室が整備されてきれいになりました。また、理科室に元々置いてあったテレビと拡大提示装置が、いつも有効活用されるようにもなりました。
 5年生の理科では、植物の発芽の条件について学習しています。温度の条件を変える実験では、室内と冷蔵庫内とで比較実験をしました。今日は、発芽に空気が必要かどうかを調べる実験について考えました。空気がない状態をどのように設定するかというのは、一工夫が必要です。真空状態が作れれば別ですが・・・さあ、5年生の理科では、どのように空気がない場合の発芽実験をすることになったでしょう。
 2校時と3校時は、初任者研修の一環として、教育アドバイザーの先生に来ていただき、授業観察を行いました。2校時は、1年2組の国語の授業でした。1年生は、「はなのみち」という物語の学習をしています。場面ごとの絵を比べながら、登場してくる動物たちの気持ちを考え、発表し合う授業でした。くまさんやうさぎさん、ことりのお面を先生が用意し、役割が決まった子は、それをかぶりながら動物が考えたことを発表します。(写真中)
 1年生の今の段階ではノートに文章を書くことができないので、教科書を読むこと(音読)と、考えを発表し合うことが中心の授業を展開しなければなりません。子ども達が集中できるようにと、様々な工夫をして授業に臨む低学年の先生達の苦労が伝わってきました。
 3校時は、4年2組の教室で算数「角の大きさの表し方を考えよう」の授業でした。2つの三角定規を組み合わせると、いろいろな角度をつくることができます。自分で考えて作った角度について、式を立てて計算したり、説明を考えたりしてから発表し合いました。
 授業の中では、自分で考える時間や作業をする時間、隣の子と意見交流をする時間、そして発表し合う時間と、様々な活動を教師が意図的に取り入れていく必要があります。さらに、考える時間では、子ども達の間を先生が移動しながら個別に指導すること(机間指導)も大切な指導技術となります。(写真下)
 初任の先生方は、授業後、教育アドバイザーの先生から別室で授業についての指導を受けました。どんなに年数を重ねても、なかなかうまくいく授業をするのは難しいものです。若手もベテランも、日々子ども達と向き合いながら研鑽の毎日であることは共通しています。

5月13日(月) その2

画像1 画像1
画像2 画像2
 2校時は、2年3組の算数の授業観察をしました。たし算の筆算の学習もそろそろ単元の終わりに近づき、今日は練習問題を行う時間でした。前半は文章問題を読んで立式し、筆算を書いて答えを求めました。後半は、12問ある教科書の計算問題を、各自がノートに書き写して解いていきました。ずいぶん個人差があることに気がつきました。一の位に繰り上がりがある2桁の筆算なので、たし算に時間がかかる子がいるのかと最初は思いました。よくよく教室内を見て回ると、それよりも「取り組み姿勢での個人差」が大きいようでした。ノートを開けて書き始めるまでに時間がかかっていたり、教科書の問題を見てノートに筆算を書くだけで時間がかかる子もいました。習熟度別の算数の指導は、本校では3年生以上で行っていますが、2年生でも必要であることは明らかです。
 4校時は、4年1組の国語の授業を見に行きました。説明文「大きな力を出す」の導入の授業でした。各学年で様々な説明文を学習しますが、4年生にとっては今年度最初の説明文の教材です。段落ごとに要点をまとめ、説明文全体の構成を考える…という授業は、だれもが子どもの頃に繰り返し行ってきたことでしょう。
 最初に担任の先生が範読をしました。次に、子ども達が音読をします。音読には様々な方法があり、授業の中で各教員が工夫して指導しています。4年1組で行われていたのは、「全員立って片手で教科書を持ち、もう一方の手で文字を追いながら小さな声で音読する」という方法でした。(写真上)
 物語文も同様ですが、国語の時間には繰り返し教科書を音読することが重要です。音読の宿題が出されている学年が多いと思いますが、しっかり声に出して読むことが「音読」になります。読み方がぎこちない子は、最初のうちは教科書を指で追うようにさせても良いので、確実に文字が読めるようにすることが大切です。
 5校時は、5年3組の社会科の授業観察をしました。「日本の地形と気候」の学習で、日本が6つの気候区分に分かれていることと、それぞれの気候区分の特徴を学習します。授業では、それぞれの気候区分の中から、6つの都市の気温と降水量を表すグラフが提示されていました。グラフの特徴から、どの気候区分のものかを考えさせていました。(写真下)
 日本海側の気候の代表として、新潟県上越市のグラフが出てきました。(私の故郷です。)冬に雪がたくさん降るため、冬の降水量が多くなる特徴があります。大雪に見舞われて大変な思いをした記憶は、ずっと心の中に残っています。いくら時間をかけて説明したとしても、あの大変さは経験した人でなければ絶対に分かりません。
 上越市(旧高田市)は、海岸から10キロと離れていない平野部ですが、昔から大雪で有名なところでした。里雪型の気圧配置になると、地形の関係で一晩で1m以上雪が積もることがたびたびありました。自分が子どもの頃は、今のように除雪されていなかったため、降った雪は全てを埋め尽くしたままでした。中学生になると大屋根(2階の屋根)に上って雪下ろしをしました。家の周りの雪が2階をはるかに超える高さにまでなった年を何度か経験しました。それでも毎日学校に通い、大人はみんな歩いて仕事に行っていたのです。

5月13日(月) その1

画像1 画像1
画像2 画像2
 久し振りの全校朝会となりました。今日は、新しい年号の「令和」について、最初に紹介をしました。・・・「令和」という二文字は、日本で最も古い歌集である「万葉集」から選ばれました。そして、その意味は、「春の訪れを告げ、見事に咲き誇る梅の花のように一人ひとりが明日への希望とともに、それぞれの花を大きく咲かせることができる、そうした日本でありたいとの願いを込め、決定した。」と言われています。・・・朝会が終わってから、南校舎1階の掲示板に「令和」の言葉の由来について貼っておいたところ、たくさんの子ども達が集まってきました。(写真上)
 1か月前に新元号が発表になったばかりの時は、ほとんどの人達の予想に反した漢字が使われたこともあり、少し戸惑いがありました。しかし、もうすでに「令和元年」が全ての書類で使用されるようになり、すっかり国民に定着した感じがします。連休中に盛んに報道されたお祝いムードが、新元号の定着にプラスに作用したところもあるのでしょう。
 全校朝会の話の後半は、「外に出て運動をしよう」という内容を伝えました。・・・5月に入り、とてもさわやかな気候が続くようになりました。一年の中でも、学習にも運動をするにも、とても適した季節です。特に、外に出て運動をすることは、体をじょうぶにし、健康な毎日を過ごすためにとても大切なことです。運動することや、体を動かして遊ぶことの多くは、体力を高めると同時に、友だちとの関係を深めて、お互い仲よく過ごすことにもつながります。「天気の良い日は、外で遊びましょう。」とよく言われるのは、そういう理由があるからです。
 今月は、体育の時間などを使って体力テストの測定があります。様々な運動能力をバランス良く高めていくためには、体育の時間にいろいろな運動に力いっぱい取り組むこと、そして普段から外遊びを進んで行うことが大切です。・・・紫外線の強さを感じる頃となりましたが、外遊びの大好きな子ども達になるように声をかけていきましょう。
 今日は、5校時まで授業がありましたが、3校時以外は全て授業観察で各教室に行っていました。1校時は、4年3組の国語の授業観察でした。3年生では国語辞典の使い方を学習しますが、4年生では漢字辞典の使い方を指導することになっています。漢字辞典を使うと、漢字の読み方や部首、画数、使い方など、様々な情報を得ることができます。それだけに、いろいろな辞典の引き方があるので、使いながら覚えていくことが重要です。(写真下)
 国語辞典も同様ですが、ネット社会になり、漢字辞典を手にする機会がほとんどなくなってきています。漢字の成り立ちや書き順についても調べることができること、そして何よりも子どもの語彙力を高めるために、漢字辞典をしっかり使えるようにさせていきたいものです。

5月10日(金)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 新年度の学校生活が始まってから1か月が経ち、席替えをしたクラスがあちらこちらで見られます。子ども達にとっては、わくわくドキドキ、そして楽しみな席替えです。
 今日は、2年2組で席替えがありました。席替えと同時に、生活班のメンバー構成も新しくなります。このクラスでは、4人組の生活班になっていました。カードが配られ、4人それぞれの役割分担を話し合って決めていました。(写真上)
 まずは、「班長」です。当然のことながら、リーダーとなる子どもが必要です。(大抵は、どの子もみんな競って班長に立候補します。)他の役割分担には、「集め長」、「配り長」、「ヘルプ長」と書いてありました。集めたり配ったりという役割は分かりましたが、「ヘルプ長」は何でしょう? 近くの子に聞いてみたら、誰かが休んだらその子の役割を代わりにやってあげたり、大変そうな時に助けてあげたりするのが「ヘルプ長」とのことでした。なるほど、と思いました。
 低学年〜中学年では、4人グループが生活班としてちょうど良い人数と言われています。授業中に班で話し合って意見をまとめたりする時に、グループ活動をします。来年度からの学習指導要領の柱となる「対話的で主体的な・・・」にあたる部分は、今までも小学校では学習中に当然のごとく行われてきていたわけです。
 生活科や理科の学習で外に観察に出た場合、班ごとにまとまって活動するようにさせます。安全管理の点からも、班ごとの活動を教師は意図して使います。他にも、給食を一緒に食べたり、掃除や給食の当番をしたりするのも班活動の一つとすることがあります。学校生活のあらゆる場面を通じて、自分の役割を果たす責任感や友達との協調性を高められるように指導しています。
 3年生の教室では、2週間後の離任式に向けた手紙の準備をしていました。(写真中)手紙を書く学年は、離任された職員にかかわりが深かった学年を優先して決めています。3年生は、2年生の時に指導していただいた図工の先生に向けて全員が作文を書きます。昨年度指導していただいたことへの感謝の気持ちを伝えるとともに、3年生になってがんばっていることも手紙に書くようにしていました。
 我々教職員にとって、教えた子ども達が元気にがんばっている姿を知ることが、学校を離れて何よりもうれしいものです。
 今日は、3校時と4校時に授業観察をしました。3校時は、5年1組の家庭科の授業でした。家庭科室で、お茶の入れ方の調理実習を行いました。お茶の葉をたくさん入れすぎた班があり、かなり濃いお茶を渋そうに飲んでいる姿が見られました。ちょうど良い濃さでお茶を入れる練習が家庭でもできると良いのですが・・・先日もお伝えしましたが、煎茶を家で飲んだことがないという子どもが多いようです。急須の持ち方を先生が教えていましたが、初めて手にした子がたくさん見られました。
 4校時は、4年1組の音楽の授業を見に行きました。箏を使った授業で、今日初めて子ども達が手に爪をはめて音を出してみました。(写真下)箏の演奏技術だけでなく、準備や片づけ、そして姿勢や礼儀(演奏の前と後、箏に向かって礼をする)についても学習しています。次の授業では、「さくら さくら」に挑戦するようです。

5月9日(木) その2

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 6年生は、算数の時間に「円の面積」の学習をしています。円の面積=半径×半径×円周率(3.14)と覚えてしまうのは簡単なことです。しかし、どのようにこの公式ができたのかということを考えさせることが重要です。それは、算数の学習の難しさであると同時に、楽しさでもあるからです。
 円をたくさんの半径で切り取ると、細長い二等辺三角形(厳密には、底辺は円の弧であり、曲線です)がたくさんできます。それらを互い違いに組み合わせると、長方形ができます。長方形の面積は、「縦×横」・・・縦にあたる部分は「円の半径の長さ」であり、横にあたる部分は、「円周の半分の長さ」です。円周=直径×3.14とすでに習っているので、「円周の半分の長さ」=「直径×3.14÷2」・・・数式を並び替えて「直径÷2×3.14」・・・直径の半分は半径なので、長方形の横の長さは結局、「半径×3.14」となります。ゆえに、円の面積を長方形の面積に置き換えると、「半径×半径×3.14」の公式が導かれるということになります。
 こういう考え方を理解し、「おおぉぉぉ〜」と思える子は、数学的な頭脳の持ち主です。理数系の道が開けてくるでしょう。学校には、円の面積説明器という一年で一回だけ活躍する教具があります。円をばらばらに開いて組み合わせると、長方形になることが分かります。(写真上)
 6年3組が、「炒り卵」の調理実習をしていました。登校する時に、卵が入った手提げを大事そうにそっと持ってきていました。
 まず、一人ずつ卵を割って、お椀に入れました。「卵を割ったのは初めて」という子がいました。(なるべくいろいろなことを経験させてあげてください。)次に、軽く塩・こしょうで味をつけてかき混ぜます。そして、フライパンに油をひき、卵とバターを入れてからかき混ぜます。きれいな黄色い炒り卵の完成です。(写真中)今日から、三色丼の一色は子どもに任せるようにしましょう。
 今日はこれだけの試食でしたが、子ども達にとっては大切なご馳走のようでした。
 出張から帰ってきたら、2年3組の子ども達が野菜の苗を植え付けていました。生活科の学習で、一人一鉢ずつ野菜を育てるようです。野菜は4種類あり、ミニトマトとナス、ピーマン、シシトウです。自分で育ててみたい野菜を選び、苗を注文したようです。ついこの間までサクラ草を育てていた青い鉢が、今度は家庭菜園のようになりました。
 野菜は、収穫する喜びを味わうことができます。シシトウができたら、炒めて食べると思いますが、辛い野菜であるということは知っていたのでしょうか…。
 ホームセンターなどで、野菜の苗がたくさん出回っています。野菜の種類にもよりますが、畑がなくてもプランターなどで手軽に家庭で栽培することができます。ただし、草花と違い、高さのある深いプランターが適しています。ということで、2年生は牛乳パックを切り開いて鉢の周りに敷き、土がたっぷり入るように工夫していました。(写真下)

5月9日(木) その1

画像1 画像1
画像2 画像2
 バラの美しい季節になりました。午前中、出張で区役所まで自転車で出かけました。途中で咲いているバラの数々に、思わず目が行きました。バラの魅力はたくさんありますが、花色や花の形が豊富であることがその一つにあります。「赤いバラ」といっても、いろいろな「赤」があり、そして花びらの形は様々です。
 田柄小には、校庭の花壇にピンク系のバラがいくつか植わっています。連休明けから咲き始めました。校庭で長なわに取り組む子ども達を応援するかのように、風に揺れていました。(写真上)
 体育朝会で行った長なわ記録会では、クラスごとに練習をしてから、5分間の記録タイムが始まりました。どのクラスからも、一斉に大きなかけ声や跳んだ回数を数える声が聞こえてきました。長なわ記録会は、各学期に1回ずつあります。今回は比較する記録がないものの、修了の笛の合図とともに歓声が沸き上がりました。きっと、クラス全員でがんばったという気持ちの表れだったのでしょう。
 給食の時間に、運動委員会の児童から各クラスの記録発表が放送で流れました。次回の記録会に向けて、クラスの目標ができました。
 昨日から、視力検査が始まりました。昨日の6年生に続いて、今日は5年生が保健室で検査を受けていました。視力を測定する機械を使い、養護教諭と担任が、2か所で一斉に行っていきます。(写真下)
 学校での検査は、簡易検査です。A(1.0が見える)、B(0.7が見える)、C(0.3が見える)、D(0.3が見えない)の4段階で判定します。視力が悪かった場合は、眼科で詳しく検査をしてもらうように用紙が渡されます。勉強や読書の環境か、ゲームやテレビの環境か・・・視力低下の原因を考えることも大切です。
 私は、昔から視力は抜群に良い方でした。(視力は、遺伝も関係していると思います。)しかし、管理職となり、パソコンに向き合う仕事環境からか、視力の低下を実感しています。それだけではなく、手元がよく見えない系のメガネも必要になってきました。大人も子どもも、日頃から目を大切にしたいものです。

5月8日(水) その2

画像1 画像1
画像2 画像2
 明日の体育朝会は、今年度第1回目の「長なわ記録会」をします。昨日から、休み時間に長なわを手にけやき広場や中庭に出て、猛練習する様子が見られるようになりました。(写真上)
 低学年から高学年まで、気合いの入ったかけ声が聞こえ始めると、自分のクラスも負けまいとさらに気合いが入っていくようです。校長目線で見ていると、子ども達は意識していなくても、先生同士が張り合っているように感じました。上学年の先生は、下学年には負けたくないという気持ちをもつものです。あるいは、同学年のクラスに負けたくないと…。クラスの記録を伸ばすことが目的なので、勝ち負けではないと子ども達には指導しています。しかし、大人でも他のクラスと比べたくなるのは当然の成り行きなのかもしれません。
 昼休みが最後の練習と思っていたら、5校時の終わりに帰りの支度をして外に出て、長なわの練習を始めたクラスがありました。他のクラスも負けじと、すぐにランドセルを持って出てきました。・・・明日の体育朝会は、全校児童と先生達の気合いが一つになり、熱い闘いが期待できそうです。
 5校時に、けやきルームの授業観察を行いました。小集団指導(と言っても2人ですが)の授業でした。前半は、連休中のことを伝えるスピーチをしました。発表のめあてを確認してから、一人ずつ前に出てスピーチをしました。けやきルームでは、聞くことや話すことの訓練としてスピーチをよく行っています。
 後半は、児童2人と先生2人の4人で、「ブロックス」というゲームをしました。(写真下)様々な形のピースを一人ずつ順番に並べていくゲームなのですが、結構大人でもハマってしまうもののようです。以前テレビでも紹介され、単純そうで奥深い戦略がかくされているゲーム内容が話題になりました。
 本来は、自分の番でピースが置けなくなったら負けになります。けやきルームの指導では、ゲームに勝つことが目的なのではありません。今日の学習では、「協力して楽しくゲームをしよう」というめあてで行っていました。自分のピースだけでなく、相手のピースの置き方にも注目させ、教えてあげながらゲームを進めていました。

5月8日(水) その1

画像1 画像1
画像2 画像2
 今日から、1学期の授業観察が始まりました。校長と副校長とで、先生方の授業の様子を1時間ずつ見に行くことを「授業観察」として、年間3回位置付けています。普段も少しずつ各教室を回って授業の様子を見ていますが、指導案を基に1時間分の授業をきちんと見るようにするのが「授業観察」です。子ども達の様子を把握するためでもありますが、教員の指導力向上に役立てる目的が第一にあります。授業後の面談を通じて、授業改善を図っていきます。
 1校時は、6年3組の体育の授業を見ました。校庭で「短距離走・リレー」を中心とした陸上運動を指導していました。4チームに分かれて、バトンパスの練習を中心に授業が行われました。チーム内のバトンの渡し方がうまくいくことで、リレーのタイムが縮むとともに、リレー競技の楽しさが倍増します。バトンを渡す側と受け取る側のタイミングを何度も試しながら、バトンゾーンを有効に使って練習を繰り返していました。
 最後に、4チーム対抗でリレーのタイムを計りました。どのチームも練習の成果が発揮され、スムーズなバトンパスでゴールすることができました。(写真上)担任の先生から、今日のタイムの発表がありました。どのチームも前回を上回る記録だったようです。「さらにタイムを縮めるにはどうするか」・・・バトンの渡し方やバトンゾーンの使い方をさらに考え、次回の練習につなげていくことでしょう。
 中休みに、美化・環境委員会の児童と一緒に、サクラ草の鉢土の片づけ作業をしました。(写真下)1か月前の入学式後、学校のサクラ草の鉢(約200鉢)をあおぞら農園に移動しました。すっかり地上部は枯れた状態になっていました。毎年、学校の鉢土はリサイクルしてまた使うようにしています。畑の奥に鉢の中身をあけて、枯れ枝や根っこを取り除き、培養土を山積みにしておきます。夏にサクラ草のポット苗を作る際には、この培養土を再度使うようにしています。
 さて、今年度のサクラ草ですが、来週中に種まきを始める予定でいます。現在、私の家で育てているサクラ草を親株として、種を採取しているところです。
 昨日、けやき広場の花壇にあったサクラ草やパンジーを抜き取り、片づけをしました。何人かの子ども達が近寄ってきて、不思議そうに見ていました。まだ咲いているサクラ草やパンジー(と言っても、終わりかかっている株です。)を雑草のように抜き取っているのですから、「もったいない」「かわいそう…」と子どもなら思うのでしょう。でも、来週には夏用の花の苗が届いて、すぐに植え付けなければなりません。
 女の子がそっと話しかけてきました。「うちのサクラ草、連休中に枯れちゃいました。」・・・サクラ草は、暖かくなると自然に枯れてしまう一年草です。もうこの時期のサクラ草は、とっくに終わりにして良いのですが、その子にとっては申し訳ないことをしてしまった感覚だったのかもしれません。とても優しい気持ちのある子だなと思いました。

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31