5月16日(火) その1そら豆の花は、同じマメ科のスイートピーと似ていて、とてもきれいな姿をしています。花色は紫と白の複色で、チョウチョが羽を広げているように、ひらひらした花びらが特徴です。給食のクイズにもありましたが、「そら豆(空豆)」というだけあり、上の方に向かって実がつきます。 1年生にとっては、さやを開くのはとても力がいる作業のようでした。パカッと上手にさやを割った子もいましたが、ほとんどの子は絞るようにさやを割り、中の豆を取り出していました。だんだん慣れてきたようで、次第に紙で作った箱いっぱいにそら豆がたまっていきました。(写真上) さやを手に取って触り心地を確かめていた子がいました。それぞれのクラスでは、事前に先生から「そらまめくんのベッド」の絵本を読んでもらっています。そのお話を思い出しながら、時々さやの内側のふわふわ感を確かめていたようです。ちなみにこの絵本は、「そらまめくんシリーズ」の第一作目にあたり、さやむき体験の前には、必ず読み聞かせをしておくべき本です。・・・そらまめくんのふわふわのベッドをグリンピースくんたちがうらやましがりますが、絶対に貸そうとしません。ところが、ある日そらまめくんのベッドが見当たらなくなって、さあ大変・・・。ストーリーも絵も、とてもかわいらしい一冊です。 旭町小の給食室は、隣りの豊渓中と親子給食方式になっています。1年生は、旭町小の児童・職員分だけでなく、中学生の分までそら豆のさやむきをがんばりました。給食の時間に、塩ゆでになったそら豆を大切そうに口に入れて味わっていました。自分たちの手で取り出したそら豆の味は、きっと格別なものだったことでしょう。 そら豆は、まさに今が旬の野菜です。私は、この間の土曜日に買う機会がありました。鴻巣市でポピー祭りが行われていたので、雨が降る前の午前中に出かけてきました。もちろん、日本一のポピー畑もすばらしかったのですが、農産物を直売しているテントも気になりました。朝採れの野菜が並ぶ中、そら豆は一袋200円という安さでした。(スーパーだと、4〜500円はします。)家に帰って、すぐに塩ゆでにして味わいました。職員室で先生方に聞いてみると、さやごとオーブントースターで焼き、味わうこともできるそうです。 2年生は、国語の時間に「たんぽぽのちえ」という説明文の学習をしています。たんぽぽは、2年生の子ども達にとって身近な植物でもあるので、興味をもって取り組める説明文です。また、題名になっている「知恵」が、たんぽぽのどういう性質を言っているのかを探しながら読み取っていくおもしろさがあります。(写真下) 大人でも初めて知るたんぽぽの知恵がたくさん書かれているため、とても興味深く読むことができます。花が終わった後のたんぽぽの知恵について説明している部分には、このように書かれています。「かれてしまったのではありません。花とじくをしずかに休ませて、たねに、たくさんのえいようをおくっているのです。」…これは、大人でもほとんど知られていないことではないでしょうか。 現在、朝の連ドラのおかげで、練馬区にゆかりのある牧野 富太郎さんが一躍有名になっています。「たんぽぽのちえ」の作者は、植村 利夫さんです。東京都で中学校の校長をされていた方で、クモの専門家でもあったようです。富太郎が、このたんぽぽの知恵のことを知ったら、どんなに目を輝かせたことでしょう。 |
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