11月28日(火)6年生の鑑賞教材になっているこの曲は、オーケストラの楽器の響きを味わいながら、指揮者によって音楽表現に違いがある事を聴き取ることをねらいとしています。緊張したテーマと優しいテーマが交互に表れ、その構成の面白さや緊張を高めていくクレッシェンドの効果、フェルマータの効果が特徴的な曲でもあります。それだけに、指揮者による演奏の違いが表れやすい曲です。 今日は2人の指揮者の演奏を聴き比べて、その違いを感じ取らせていました。2人の指揮者とは、カラヤンとバーンスタインです。どちらの指揮者も30年以上前に他界していますが、クラシック音楽を鑑賞する上では外せない20世紀の名指揮者です。視覚からの情報を入れないように、聴き比べは音だけで行いました。(写真上) カラヤンは、世界最高峰のオーケストラであるベルリン・フィルを指揮し、ゴージャスで流麗な響きが特徴です。綺麗この上ない響きといったところでしょうか。一方のバーンスタインは、少し「ため」のある演奏で、指揮者の思いが強く出ている感じがします。比較後、子ども達に気に入った演奏について聞いていました。1組の子ども達は、どちらかというとバーンスタインの方に多く手が挙がっていました。 指揮者による演奏の違いは、クラシック音楽のおもしろさの一つでもあります。フルトヴェングラーやトスカニーニ、最近の演奏ではクルレンティスが指揮したCDを聴かせてあげたら、その違いにもっと驚くことでしょう。 今回の鑑賞教材の学習を機に、クラシック音楽に興味・関心をもつ子が出てきたらいいなと思います。ちょうど自分がクラシック音楽を好きになったのは、小学校6年生の時でした。その頃買ってもらったラジカセを通じて、FM放送をよく聴いていました。きっかけは、当時来日していたウィーン・フィルが演奏した新世界交響曲を聴いたことでした。カセットテープに録音して、何度も聴きました。以来、音楽鑑賞が自分の趣味の一つになりました。 3年生は、算数の時間に「重さのたんいとはかり方」の学習をしています。gやkgの単位について、さらには1kg=1000gであることを学習しました。また、実際にはかりを使い、その目盛りの読み方についても学習しています。子ども達にとっては、これが一番難しいところです。 今日は、ランドセルの重さについて勉強していました。4kgまで量ることができるはかりを使い、目盛りを読む練習をしていました。ランドセルは、1kgを超える重さがあります。その場合には、〇kg〇gという表し方や、g単位だけで表すこともできます。ランドセルの中身を出して、はかりの上に恐る恐る載せてみました。意外や意外、ランドセルは1.5kgほどの重さでした。昔に比べて、ずいぶん軽くなったものです。(写真中) 3年生のこの単元では、子どもなりに重さについてのおおよその概念を身につけさせておくことも必要です。筆箱はだいたい何gだろうか、国語辞典はどのぐらいの重さだろうかと、関心をもたせるようにしたいものです。 4年生は、図工の時間に「レインスティック」の制作に取り組んでいます。レインスティックは、もともとはアフリカで生まれ、中南米にも広がっていった民族楽器の一種です。枯れた木にサボテンの針を刺し、中に入れた小石や雑穀がその針にあたりながら落ちることで、雨のような音が出る楽器です。 4年生の授業では、大きなラップの芯のような素材を利用し、外側からたくさんの釘を打ち付けました。金づちを上手に使いながら、らせん状になるように無数の釘を打ち込んでいきました。筒の横から中を見ると、たくさんの釘が四方八方から伸びていて、空間に隙間が無いくらいになっていました。(写真下) 最後にビーズを入れて、筒の両側を封印します。傾けると雨や波の音がする素敵なレインスティックが完成します。 |
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