4月22日(月) その21校時は2組、5校時に1組の子ども達が実施しました。この調査は、子ども達の学校や家庭での勉強や生活の様子について尋ねる内容になっています。全部で63項目の質問があるので、かなり詳細なとろまで調べます。(写真上) 例えば…「朝食を毎日食べている」、「毎日同じくらいの時刻に寝ている(起きている)」といった生活習慣に関する設問があります。また、1日あたりのゲームをしている時間やスマートフォンなどでSNSや動画視聴をしている時間を調べる項目もあります。また、日頃の学習時間や読書をしている時間、どれくらいの本が家にあるかを問う内容もあります。文科省のホームページから全ての質問内容を見ることができるので、関心のある方はぜひご覧ください。 先週行った国語と算数の採点結果とともに、質問調査で回答した内容の分析も後日公開されます。毎年の傾向としては、「朝食を毎日しっかり食べている子ほど学力が高い」とか「本や新聞をよく読んでいる子ほど学力が高い」という結果が出ています。さらに、言わずもがな「ゲームをしている時間が長い子ほど…」という分析も出されています。 1年生は、算数の時間に「なかまづくりと かず」という学習をしています。最初に、「おなじかずの なかまをさがそう」という小単元があり、数量と数字を対応させることを学習していきます。教科書の絵から数えた「〇個」という数詞に対して、数字の1〜5を対応させていきます。大人にとっては当たり前に思うかもしれませんが、これから様々に学習していく数の概念として、子どもにしっかり指導する必要があります。また、1〜5について最初に学習し、6〜10は後で行うことになっています。 1組では、1〜5の数字の書き方を練習していました。絵を見て、数えた数字を教科書に書き込んでいきました。「5」は、書き順が大切です。1画目と2画目を間違える場合が多く、1年生のこの時期にしっかり身につけておくことが欠かせません。今後、学習していくうちに出てくる「+」や「÷」なども、教科書には書き順が必ず示されています。(写真中) 4年生は、国語の時間に「白いぼうし」という物語文の学習をしています。この物語は、昭和49年の教科書から採用されているというので、もう半世紀もの間親しまれてきたことになります。最初の3年間は5年生の教科書で扱われ、昭和52年版から4年生の教科書に移りました。 今年から教科書がリニューアルされました。「白いぼうし」の本文はもちろん変わりませんが、挿絵が変更になっています。この物語は、あまん きみこ さんが著した「車の色は空の色」にあるお話の一つです。「これは、レモンのにおいですか。」という印象的なフレーズで始まるファンタジーな物語です。運転手の松井さんが白いぼうしの中から逃がしてしまったちょうちょと、タクシーに乗ってきた女の子との関係は…。読み進めていくうちに「あぁ、なるほど」と気がつくのですが、意外と説明してあげないとどういうことか理解できない子が多いものです。こういう物語のおもしろさ、不思議な世界にはまる子が増えてほしいものです。 ところで、今回変更になった挿絵を担当したのは、柿崎サラさんというイラストレーターです。物語教材では、教科書に載せるイラストも重要な位置を占めます。10ページの物語の中に、ほとんどのページにイラストが入っています。どれもとても淡くきれいなイラストです。夏みかん、白い帽子と松井さんの足元、後部座席に座る女の子、虫取り網を手にした男の子、空色のタクシー、バックミラー・・・そして最後のページには、たくさんのたんぽぽの上を舞うちょうちょのイラストが描かれています。そして、この挿絵が一番大きく描かれているのがまた印象的です。(写真下) 教科書会社のホームページをたどると、柿崎サラさんの言葉が載っています。「『白いぼうし』は思い出の色」というタイトルで書かれています。挿絵の依頼を受けて、子どもの頃にこの物語を勉強した思い出が蘇ってきたことが記されています。そして、「『思い出』のような色合いがこの物語に合うのではないかと思い、淡いピンクや水色の中に、はっきりした赤や紺色を入れて表現しました。」と書いてあります。さすが、プロのイラストレーターです。そう言われて挿絵に注目すると、「白いぼうし」のファンタジーな世界が、一層すばらしいものに感じられてきます。 |
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