7月8日(月)〜12日(金)に個人面談があります。ご協力をよろしくお願いいたします。

5月24日(水) その2

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 3校時に、1年2組の授業観察がありました。算数の授業で、「なんばんめ」という学習をしていました。今までの算数の時間では、1〜10までのものの数を数える学習を中心に行ってきています。しかし、数には、順序を表す時にも用いられる場合があります。かけっこの1位、2位…や、前から何番目という場合の数字です。
 まず、この単元の最初の学習は、「前から3人」と「前から3人目」の違いを理解させる内容がありました。「前から3人」が3人全てを言うのに対して、「前から3人目」は3番目の1人を表しています。算数でありながら、国語の力も必要とされる学習です。
 続いて、「ばしょは どこかな」という学習があります。1列に並んだものを「前から何番目」、「後ろから何番目」というように言い表していきます。今日、2組で行っていた学習は、さらに平面(二次元)での位置を言い表す内容でした。教室の机の位置を「前から何番目で、左から何番目」というように言い表していきます。(教科書39ページ)
 この座標の考え方は、1年生にはとても難しい思考です。「前から…」という場合もあり、「後ろから…」とも言えるので、前後と左右からの位置で言い表す方法は、何通りかあります。また、列で見ていくことになるので、きっと大人が見る感覚とは違う困難さが1年生にはあるのでしょう。教科書の絵はかわいらしい動物の絵なのですが・・・。(写真上)
 4校時は、6年1組の授業観察に行きました。算数の「分数のかけ算を考えよう」の単元を学習していました。分数同士のかけ算は、分母同士と分子同士のかけ算で答えが求まることは前時に学習済みです。今日は、約分がある場合の計算方法について考えていきました。
 まず、子ども達の自力解決では、分母同士・分子同士のかけ算をしてから約分をする方法と、計算途中で約分をする方法が出されました。数が大きくなってくると、途中で約分をしてしまう方が簡単であることが分かります。さらに、3つの分数のかけ算の場合には分母分子がかなり大きくなってしまい、後から約分をするのが大変であることが分かりました。
 今年度も、全校で算数の校内研究に取り組んでいきます。昨年度から、課題解決のための計画を立ててから自分の考えを出すとともに、友達と考えを説明し合う交流タイムを実践しています。子ども達にもきちんとその方法が定着していて、すぐに教室内で意見交流が始まりました。同時に、6年生として真剣に学習に取り組む姿勢も感じられました。(写真下)

5月24日(水) その1

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 1校時に、2年生がグリンピースのさやむき体験を行いました。大きなかごにどっさりと入ったグリンピースがそれぞれの教室に届きました。最初に、栄養士さんからグリンピースの秘密についての話がありました。
 グリンピースは、サヤエンドウと同じ仲間です。というよりも、全く同じものです。確かに見た目も違うし、さやを食べるか実を食べるかという大きな違いがあり、全く違う種類のように思いがちです。しかし、昔は同じ種を使い、若いうちにサヤエンドウとして収穫し、一部をグリーンピース用に残して実を成熟させていました。今は品種改良が進んで、それぞれ専用の種を使っているようですが、それでもサヤエンドウを成熟させればグリーンピースになります。
 2年生も、あらかじめ紙を折って、グリンピースを入れる箱を用意していました。さやを縦に持ち、端の方を指で押すと「パチッ」と音がして割れ目ができます。さやを真っ二つに割ると、まん丸のグリンピースが行儀よく並ぶ様子を見ることができました。(写真上)
 先週は、1年生がソラマメのさやむきをしました。グリンピースのさやむきを2年生にしている理由は、子ども達の様子を見ているとすぐに分かります。グリンピースは丸いので、コロコロと転がってしまいます。どちらのクラスでも、さやむきに慣れてくるほどグリンピースを床に落とす子が増えていきました。2年生でもこれだけ大変なのですから、1年生には難しいでしょう。(集めたグリンピースは、給食室でよく洗って調理しています。)
 今日の給食は、グリンピースご飯でした。旬のグリンピースを生の状態から調理していたので、とてもおいしく感じられました。コロコロと転がるグリンピースに苦戦した2年生の子ども達は、さらにおいしく感じたことでしょう。
 2校時に、3年1組の授業観察がありました。道徳の「持ってあげる? 食べてあげる?」という教材を使った「親切、思いやり」について考える授業でした。「友達に親切にしましょう」という言葉は、小学校に入る前から言われてきているはずです。親切にすることはとても大切であり、当たり前のようにしてあげなければならないことであると、どの子もとらえています。しかし、友達に「してあげる」こと全てが、本当に親切と言えるのでしょうか?
 まず、電子黒板にスライドを映し、資料提示をしていきました。1つ目は、やさしい人になりたいと思っている「わたし」が、学校の帰りに友だちのランドセルを持ってあげる場面です。「重いからランドセルを持って。」と言われて自分の分の他にもう1つランドセルを持ちました。「よかった。みきちゃん喜んでくれた。ランドセル重いけど、優しい人になるために、がまん、がまん。」と言っています。(写真下)
 2つ目は、給食の場面です。たけし君が、「ナスを食べて。」と言ってきました。「私はナスが好きだし、たけし君はナスが嫌いだから、食べてあげれば2人ともうれしくなる。たけし君に優しくできてうれしいな。」と言っています。
 子ども達からは、「頼みごとを引き受けてあげることはいいことだと思う。」という考えや、「相手のためによくないと思う。」などの考えが出されました。相手の気持ちを考えない「お節介」や身勝手な押し付けに協力することは、親切とは言えないことに気が付いたようです。相手のことを考えた「本当の親切」について考えを深めました。

5月23日(火)

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 1校時に、4年1組の図工の授業観察がありました。「へんてこ山の物語」という題名の平面作品に取り組む授業でした。「へんてこ山」という言葉から、自分なりに想像を広げて物語を作り、並行してそれを絵に表していきます。図工の授業において、「思考力、判断力、表現力」を培うのにぴったりな教材です。
 授業では、画用紙とともに罫線の入った「物語シート」が配布されていました。自分で考えたへんてこな山が出てくるお話を、シートに文章でも書き込むようにします。例えば、「その山は、いつも怒っている山でした。」と書いたとしたら、山の色や形はどうしようかな? と考えて、絵に反映させていきます。自分の想像で絵を描いていきながら、考えついた物語によって新たに絵が加わったり、色の使い方が変わったりと、どんどん変化していく作品です。
 他の教科も同じですが、授業の始めにしっかり本時のめあてをもたせることが大切です。黒板には、板書カードできちんとめあてが提示されていました。また、絵の具の使い方についての指導も行われていました。パレットや水入れの基本的な使い方や、鉛筆の線が見えるように絵の具の濃さを調節すること、筆の使い方なども指導してから作品づくりに取りかかりました。(写真上)
 ところで、へんてこ山の「へんてこ」という言葉は、久し振りに聞いたような気がします。へんてこの「へん」は、漢字で「変」です。「変わっている」や「変だ」という意味に、接尾語の「てこ」(〜のようだ)をつけた言葉です。そのため、単に「変だ」というのではなく、少しかわいげがあり、親しみを込めた響きがします。4年生の子ども達から、どんなへんてこ山の物語が生まれるのか、作品の完成がとても楽しみになりました。
 2校時は、2年1組の授業観察に行きました。算数の「長さをはかってあらわそう」の学習でした。昨日は、1年生の長さの学習の復習として、テープを使った長さ比べをしている様子をお伝えしました。今日は、長さの共通の単位として「cm」があることを指導していました。(「cm」の書き順の指導もしました。)
 教科書の後ろの付録ページには、1cm目盛りの簡易物差しがついています。それを切り取り、0から15までの数字を書いて、手作り物差しを作りました。これを使えば、昨日の鉛筆の長さ比べも簡単です。きちんと数値で長さを比べることができました。
 続けて、教科書の練習問題にも取り組みました。2年生の保護者の方は、42ページの3番の設問をよく見てください。図を見ながら、クレヨンとクリップの長さを答える問題になっています。簡易物差しの「0」の位置に合わせてあるクレヨンは、簡単に「7cm」と答えが出ます。しかし、物差しの途中に置いてあるクリップの長さは、間違えている子が何人かいました。1cmずつの目盛りの数を数えずに、クリップにかかっている線の数を数えたのか、「4cm」と答えている子が多かったのです。教科書の問題は、どれも実によく考えて作られているものです。(写真中)
 3年生は、総合の学習の時間にカイコの飼育に挑戦しています。先週木曜日は、その日の朝、卵から孵化したばかりの「毛蚕(けご)」という段階の幼虫を観察していました。今日は、それから5日経った「2齢」と呼ばれる幼虫の観察をしました。
 1組では、各自にプリンカップに1匹ずつ分け入れて観察をさせつつ、テレビ画面には大きく拡大した姿も映し出していました。書画カメラで拡大しているので、人工のエサに幼虫が群がって動く様子を生々しく見ることができました。(写真下)
 幼虫は、脱皮をしながら大きくなっていきます。1回目の脱皮で脱いだ皮も確認できました。(先生が指をさしているところ)これからも定期的に観察し、幼虫が大きくなっていく様子を見守っていきます。体とともに、フンの大きさも変わっていくことに気がついていくでしょう。

5月22日(月) その2

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 2校時に、3年1組の授業観察がありました。国語の「もっと知りたい ともだちのこと」という「話すこと・聞くこと」の授業でした。この単元では、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉えるために、必要なことを質問しながら聞く活動を中心に行います。そしてさらに、自分の考えがもてるようになることをめざしていきます。今まで、友達と話す側と聞く側に分かれ、身近な話題について話すとともに、質問をしたりそれに答えたりする「トークタイム」の活動を行ってきました。
 今日、1組で行っていたのは、単元のまとめとして「きちんと伝えるために」というコラムを使った授業でした。「相手にきちんと伝えるために、落としてはいけないことを考えましょう」というテーマで、4コマ漫画で2つの話題が掲載されていました。
 1つは、犬を散歩させている女の人を見ていた2人の会話のすれ違いが描かれています。「あっ、かわいい。」と、一人は犬のことをかわいいと言いました。もう一人は、それを聞いて女の人の服がかわいらしいと思いました。…最初に、「あの犬、かわいいね。」と言っていれば、すれ違いにはならなかったはずです。(写真上)
 もう一つの話題もよくある光景です。「すぐにおいで〜。」と違う部屋から子どもを呼ぶ母親の声がします。部屋の中で工作をしていた男の子が、もう少しで完成しそうだから「はあい、すぐ行くよ。」と答えました。作品ができて10分後に行ってみると、アイスクリームが溶けてしまっていました。…最初に「アイスクリームがあるから、すぐおいで。」と言えばよかったことや、男の子が「あと10分くらいで行くよ。」と言っていれば、すれ違うことがなかったはずです。話す側の言葉不足によって行き違いが生じるということは、日常生活でよくあることではないでしょうか。
 2年生は、算数の時間に「長さをはかってあらわそう」という学習をしています。「長さ」の学習は、1年生の時にも行ってきました。その時は、直接比較(端をそろえて長さを比べる)や間接比較(テープに長さを写し取って比べる)の方法を学習してきました。2年生では、普遍単位としてcmやmmを指導し、ものさしの使い方を主に学習していきます。
 1組では、単元の導入として、教科書の3本の鉛筆の長さ比べから始めていました。1年生の頃の長さ比べのことを思い出し、鉛筆の長さをテープに写し取る方法で行っていました。テープを上手に使うと、どの鉛筆の長さがどれだけ長いかを正確に知ることもできます。テープをしっかり押さえながら、印をつけて正しく長さ比べをしようとがんばる姿が見られました。(写真中)
 4校時に、1年1組の授業観察がありました。国語の「かきとかぎ」という教材を通じて、濁点のあるひらがなについて理解させる学習場面でした。教科書には、サルが手に鍵の束を持っている絵が描かれています。そのページには、「さるの だいじな かぎのたば げんかん うらぐち まど とだな どれが どれだか わからない」という文が書いてあります。よく見ると、濁点(゛)がついているひらがながたくさん出てくる文章です。何度も音読を繰り返し、文の中から濁点のある言葉に気づかせていきました。また、濁点のある言葉探しをするなど、言葉遊びをする中から濁点への関心を高めていきました。(写真下)

5月22日(月) その1

校庭で全校朝会を行いました。「目で話を聞こう」というテーマで話をしました。
・・・先週の水曜日に、4年生の「ふれあい環境学習」がありました。練馬清掃事務所の方々から、ごみの分別の仕方やごみの行方などの話を聞きました。4年生全員の学習態度がとてもすばらしいなと思いました。それは、説明している方々のお話をきちんと聞いている姿勢から感じ取ることができました。
 今月は、校長先生と副校長先生とで、いろいろなクラスの授業を見に行っています。教室の後ろからみなさんの授業の様子を見ていると、話をしっかり聞いている子をすぐに見つけることができます。後ろ姿を見ただけで、先生の話をきちんと聞いているかどうかがちゃんと分かるものです。
 ところで、話を聞くの「聞く」という漢字は、このように書きます。(「聞」という漢字を見せながら)2年生で習う漢字なので、ほとんどの子は知っていますよね。門構えに「耳」と書いて「聞」という漢字になっています。このうち、「門」は、立ち上がった2人の直立した人間の側面を表した象形文字です。この2人の人間の間には「耳」がついていて、「響いてくる神の声をきく」というところからこの字ができたと言われています。確かにそう言われると、人と人とが会話をする間に耳があり、注意深く耳を通して話を聞くことから「聞」という字が生まれたように感じられます。
 先ほどの話に戻すと、授業中のみなさんの様子を見ていて、なぜ話を聞いているか聞いていないかが分かると思いますか? それは簡単です。授業をしている先生の方を見ているかどうかですぐに分かるのです。よく、「目で見て、しっかり話を聞きましょう。」と先生に言われることがあるでしょう。それには、2つの理由があります。まず、音がする方を向くことで、自分の耳にしっかり音が入ってくるからです。人間の耳は、その形から、自分の前の方から来る音が良く聞こえるようにできています。よそ見をしているのと、きちんと話し手の方を見ているのとでは、耳への音の入り方が違ってきます。
 「目で見て、しっかり話を聞く」ということのもう一つの理由は、話す人の目や表情から、大切な話の中身がしっかり入ってくるからです。例えば、テレビ番組を画面を見ないで音だけで楽しむ場合と、画面を見ながら音と一緒に楽しむ場合とでは、ずいぶん感じ方が違ってくることが分かります。人の動きや表情など、目から入ってくる情報は、耳からの音の情報とともにとても大切なものだからです。
 さあ、授業中は、話をしている先生や友達が発表する方を向き、相手の顔を見ながらしっかり話を聞くようにしましょう。きっと目で話を聞いていると、「この勉強では、ここが一番大事なんだ。」ということが分かってくるはずです。そう、勉強がよく分かり、できるようになるための第一歩は、きちんと話を聞くことから始まります。・・・

5月19日(金)

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 1年生の算数の授業で、「0というかず」の学習があります。1つもないことを「0」と表すことを理解させる学習です。教科書には、輪投げをしている場面の絵があります。輪が1つも入らなかったところに「0」という数字があり、その下に「れい」という読み方が書いてあります。
 「0」は、「ゼロ」という読み方もあります。「交通事故ゼロ」や「ごみゼロ運動」のように、何もない状態を「ゼロ」として使っています。一方の「れい(零)」は、「降水確率0(れい)%」のように使われています。「ゼロ」と「れい」は、英語の「ZERO」と漢字の「零」の違いもありますが、「ゼロ」が全く無いという意味で使われるのに対して、「れい」は「ほんの少し」という意味も込められています。
 2組では、「0」の書き順についての学習をしていました。(教科書にも書き順が載っています。)上からスタートし、反時計回りに書きます。ちなみに、「0」を下から時計回りにぐるりと書くのは、「〇(まる)」を書く時です。文章の最後に書く読点の「。」を、「0」(れい)の書き方で書く人が、大人でも結構います。あるいは、「ぱぴぷぺぽ」の半濁音の「゜」も同様です。学校での書き順指導は、漢字だけでなく数字や記号もしっかり身につけておく必要があります。(写真上)
 3校時に、5年2組の音楽の授業観察がありました。「ハロー・シャイニングブルー」という曲を教材として、自然からのメッセージを感じ取りながら歌うことをねらいとした授業でした。今日は、この曲に取り掛かる最初の授業場面だったので、歌を聞きながら歌詞の意味をとらえさせる展開でした。授業の終わりに、先生のピアノ伴奏で歌の練習もありました。次回からは、歌の後半を二部合唱で盛り上げていけるように指導していきます。(写真中)
 シャイニングブルーというタイトルだけあり、教科書にはすばらしい青空と青い海を背景に歌詞が書いてあります。2番の歌詞の中に、「コバルトに輝いた波が踊る…」という言葉が出てきます。子ども達からは、「コバルトって何ですか?」という質問が出されました。コバルトブルーは、顔料にあるコバルト青が示す、強く明るい青色のことです。自然界の中で、本物のコバルトブルーの空や海の色を、ぜひ子ども達に見せてあげたいものです。こればかりは、言葉や写真などでは本来の色彩の感動は到底伝わらないでしょう。
 5年生は、社会科の時間に「自然条件と人々のくらし」から、暖かい地方のくらしについての学習をしています。日本で暖かい地方と言えば、沖縄県です。沖縄県の気候の特色やくらしの工夫、産業の特色などを学んでいきます。ちなみに、沖縄地方は昨日、梅雨入りの発表がありました。
 1組では、沖縄県の家屋の写真を見て、建物の特徴から気候や人々のくらしについて考えていました。沖縄県は、台風の通り道となる場所に位置しています。昔からの家屋は、石垣に囲まれた平屋が多く、台風に備えた造りになっています。(写真下)
 春休みに、石垣島や西表島に行ってきました。やはり旅行で実際に現地に行ってみると、その土地のくらしの様子がよく分かるものです。「石垣やいま村」では、昔ながらの町並みを再現したテーマパークのようになっていました。赤瓦屋根の民家を移築してあり、家の中まで見学できる場所でした。また、辺りの植物の様子からも、年間の気温がずいぶん違うことが容易に想像できました。百聞は一見に如かず…です。

5月18日(木)

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 昨日と今日の朝は、登校してすぐに1年生の声が外から聞こえてきました。「あっ、め がででる!」・・・先週種をまいたアサガオの鉢から、かわいらしい双葉が出てきたのを発見したようです。
 種をまいた日が1日ずつ違うため、昨日1組の鉢から発芽し、今日は2組の鉢からたくさんの芽が伸びてくる様子が見られました。植木鉢には、5〜7粒ほどの種をまきました。種によって発芽のスピードが違い、さらに植え付けた深さによっても芽の出方に違いが生じるのでしょう。まいた種が一斉に発芽するのではなく、早いのもあり遅いのもあるのがおもしろいなと思います。人間も、素早く理解する子もいれば、後からゆっくり分かってくる子がいるのと同じです。ペットボトルのジョーロを使い、今日もたっぷりと水をあげていました。(写真上)
 ところで、なぜ昔から1年生の教材としてアサガオを育てているのでしょうか? 低学年で「理科」があった時代も、「1年生でアサガオ、2年生でヒマワリ」が定番でした。その後、理科から生活科に変わり、2年生はミニトマトを栽培するようになりましたが、やはり1年生はアサガオが続いています。
 子ども達にとっての栽培活動は、毎日が発見や感動の連続です。アサガオは、種まきをしてから発芽し、みるみると葉が増えていき、開花・結実します。きっと、他のどの植物よりもその成長過程が分かりやすく、特徴を捉えやすいからだと思います。アサガオでなくてもよいのですが、これだけ丈夫で花の時期が長く、育てやすい植物はありません。アサガオは、水分量が少々調整できなくても、枯れにくく丈夫で、必ず花が咲いて種もできます。1年生が、植物を育てることに期待と親しみを込めて世話をするには、アサガオは最適な教材であると言えます。1年生にとって、アサガオの世話をする喜びが、学校に行く楽しさにまでつながっていくといいなと思います。
 5年生の国語の教科書に、「古典の世界」という単元があります。小学校の国語の授業では、日本古来の文学に親しみをもたせる内容が盛り込まれています。学年の発達段階に合わせて、3年生から古典や文語文に少しずつ触れられるように、教科書に登場してきています。
 5年生のこの単元は、2時間扱いではありますが、それぞれの古典の内容にかかわる絵巻物の挿し絵を入れながら、かなり詳しく引用しています。「今は昔、竹取の翁といふものありけり。…」で始まる「竹取物語」の冒頭部分。「祇園精舎の鐘の声、…」で始まる「平家物語」の冒頭部分。「つれづれなるままに、」で始まる「徒然草」。「月日は百代の過客にして、」で始まる「奥の細道」。・・・これらは多分、現在の大人世代は、中学校で習ってきているはずです。
 ところが今は、5年生の国語の教科書に掲載されるようになりました。ただ、古典に親しむという目標なので、言葉の響きやリズムを味わったり、様子を想像したりしながら音読するという学習です。内容を詳しく学習し、文法を学ぶわけではありません。子ども達は、何度か繰り返し音読するうちにすぐに覚えてしまいます。一度覚えておくと、きっと中学、高校での古典の学習に役立つことでしょう。(写真中)
 3年生は、総合の学習の時間に、カイコの飼育に取り組み始めました。今日は、各クラスで今朝誕生したばかりの幼虫を観察していました。卵から出てきた幼虫は、「毛蚕(けご)」と呼ばれています。長い毛に覆われているのでこのように呼ばれるそうです。と言っても、ほんの1〜2mm程度の大きさなので、肉眼では黒っぽい小さな糸くずのようにしか見えません。でも、プリンカップに1匹ずつ入れて観察すると、一生懸命動いている姿を確認することができました。
 カイコの卵は、今週初めに見て、とても小さいことは分かっていました。子ども達は、そこから出てきた幼虫の小ささに改めてびっくりするとともに、生命の神秘を感じていたようです。もちろん、人の手で直接触るのは厳禁で、先生が筆を使ってプリンカップに入れてあげていました。(写真下)
 カイコの卵は、注文してから郵送で送られてきました。しばらく冷蔵庫に入れておき、指導するタイミングを見計らって室温に置き、孵化させました。エサはもちろん桑の葉ですが、最初のうちは人工のエサを使うようにします。桑の葉のエキスを配合したものなのか、カイコは人工のエサを食べながら育っていきます。そして、頃合いを見て本物の桑の葉に切り替えていきます。不思議なことに、カイコは本物の桑の葉を一度食べたら、人工のエサを全く食べなくなるそうです。

5月17日(水)

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 6年生は、理科の時間に「ものの燃え方」の学習をしています。4月から取り組んできた単元のまとめの段階に差しかかりました。今日は、2組が「ものが燃える時の空気の変化」を調べる実験を行っていました。
 集気びんの中に火のついたろうそくを入れ、燃やす前と燃えた後の空気の違いを調べます。空気の違いというのは、酸素や二酸化炭素がどう変化するのかということです。手軽に調べることができるのは、石灰水を使う方法です。二酸化炭素が石灰水を白く濁らせる性質を使い、ろうそくを燃やした後の空気に石灰水を入れて振って調べます。結果、白く濁ることから、ものが燃えた後に二酸化炭素が増えるということが分かりました。
 次に、空気中にある二酸化炭素と酸素の割合が、ものを燃やす前と後とでどの程度変化するのかを調べていきます。酸素が使われ、二酸化炭素が増えたのだろうということを数値化して実証する実験が必要です。
 現在、小学校の教科書で多く行われているのが、「気体検知管」を使った実験です。二酸化炭素や酸素の濃度を調べる検知管を先につけて気体採取器のハンドルを引くと、それぞれの濃度を知ることができるという優れものです。この実験器具が開発されて20年近くになりますが、そろそろもう少し手軽に濃度の測定ができる機器が出てきてほしいものです。検知管1本の値段が高く、さらに1回ずつ使い捨てのため、毎年消耗品の予算をかなり使うことになります。最近は、5〜6万円ほどで酸素や二酸化炭素の濃度を測定する機械があるようですが、班の数だけそろえるのにはかなり高額になります。(写真上)
 ところで、空気中の酸素や二酸化炭素の濃度は、どのように変化するのかご存知でしょうか。もともと空気中には、酸素が21%、二酸化炭素が0.03%含まれています。ろうそくを燃やした後の気体では、酸素が17%、二酸化炭素が3%近くになります。酸素が全くなくなるというのではなく、数%減っただけで火が消えたということが分かります。酸素は、ガスのように「燃える気体」ではなく、「ものを燃やすはたらきがある気体」です。
 3,4校時に、4年生のふれあい環境学習がありました。毎年、練馬清掃事務所の方々に来ていただき、ごみの分別やリサイクル等の環境に関する授業があります。前半は、体育館でごみの分別に関する説明や、集められたごみの行方についての説明を聞きました。さらに後半は、玄関前でスケルトン清掃車の説明と実演を見せてもらいました。
 体育館では、「海洋プラスチック問題」についての話もありました。今まさに、地球規模で話題になっている環境問題にも触れて、授業をしていただきました。海に流れ着いたプラスチックごみが、細かなマイクロプラスチックとなり、生態系に影響を及ぼしています。河川敷でごみの調査をすると、一番多いのが「ペットボトル」で、次に「お菓子の包装紙」だそうです。その他にも、ビニール袋や食品トレイなど、プラスチック製品のごみが多く見つかるそうです。4年生は、社会科の学習とともに、総合の時間にもごみの学習を取り上げていきます。環境問題にも触れながら、学習内容を深めていけるといいなと思いました。(写真中)
 6年生の教室では、1か月後の「武石移動教室」に向けて、オリエンテーションが行われていました。教室に学年全員が集まり、移動教室で行く長野県上田市にある「武石地区(旧武石村)」や、2泊3日の行程についての説明を聞きました。
 6年生は、昨年度の11月に下田移動教室がありました。今回は山方面の移動教室ということで、たくさんの自然を生かした体験や、歴史の学習に関わるコースが計画されています。ベルデ(宿舎)の建物や部屋の中の写真も子ども達に見せました。下田が2段ベッドだったのに対して、今度は広々とした畳の部屋に泊まることになります。布団を自分達で上げ下ろしします。自分で布団をひいたことがあると言っていた子がたくさんいましたが、実際にきちんとできるでしょうか。これから総合の学習の時間を使い、各自調べ学習も行っていきます。6年生としての大きな楽しみがまた増えました。(写真下)

5月16日(火) その2

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 昨日までの雨が上がり、さわやかな青空の一日になりました。今週は、「大なわ週間」です。中休みは、校庭でクラスごとに大なわの練習に取り組みます。先週の体育朝会で大なわを始めたのをきっかけに、各クラスとも体育の時間にも練習が行われるようになりました。
 大なわは、クラスの団結を深めるためにも良い取り組みです。旭町小では、4分30秒(1曲分の長さです)で何回跳べたかを記録することになっています。なわに引っかかったり、間を開けてばかりいると記録が上がりません。逆を言えば、全員が引っかからずに連続して跳んでいけば記録が伸びます。そのためには、みんなでかけ声(跳んだ数を数える)をかけたり、跳び終わったらすぐ列に並んで待機したりすることが欠かせません。
 低学年には、専科の先生方が一緒に指導に入り、なわを回しながら声をかけています。5年1組では、昨日から始まった教育実習の先生がなわを回していました。昨日から6月9日までの4週間、教育実習の先生が1名入りました。昨日、臨時で全校朝会を行い、子ども達に紹介しました。5年1組を中心に実習を行います。初めのうちは、教室で様々な授業の様子を見て学び、少しずつ授業実践を積んでいくことになります。しかし、休み時間や給食の時間などは、子どもと積極的に関わることが大切です。5年1組の子ども達も、教育実習の先生と関わりがもてることで生き生きと過ごしているように感じられました。大なわは、先生と子ども達との絆を深める役割をも担っています。(写真上)
 3,4校時に、2年生が1年生を連れて校内を案内する「学校探検」がありました。たてわり班の組み合わせを使い、4人グループで校内を回っていました。
 2年生が案内する部屋の前には、あらかじめシールが用意してありました。2年生が1年生に部屋の説明をしてから、カードにシールを貼ってあげていました。校長室も学校探検の1か所になっていて、次々と手をつないだ1,2年生がやって来ました。2年生が、張り切って説明を始めました。「ここは、校長室です。やさしい校長先生がいて…」さらには、「校長室の窓からは、校庭が見えます。」と説明していました。
 それを聞くと、ぜひ窓からの景色を見せてあげなければ…という気持ちになります。シールを貼り終わったグループから、順に校長室の中に入れてあげることにしました。子ども達は、いろいろなところに目が行くものです。たくさんの花があることもそうですが、上を見上げると歴代の校長先生の写真がずらりと並んでいます。また、犬のカレンダーや写真、リラックマやドラえもんの人形と、通常に考えられる校長室とはどういうものかは知らないでしょうが、想像と違った世界に多分びっくりしていたのではないかと思います。
 昨年は出張と重なっていたため、2年生の子ども達にとっても校長室に入るのは今日が初めてでした。どちらかというと、目を丸くして出ていったのは2年生です。(写真下)

5月16日(火) その1

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 1校時に、1年生がそら豆のさやむき体験を行いました。給食室から大量のそら豆が届き、子ども達はワクワクして席で待っていました。最初に、栄養士さんから、そら豆の花や実のつき方についての話をしていただきました。
 そら豆の花は、同じマメ科のスイートピーと似ていて、とてもきれいな姿をしています。花色は紫と白の複色で、チョウチョが羽を広げているように、ひらひらした花びらが特徴です。給食のクイズにもありましたが、「そら豆(空豆)」というだけあり、上の方に向かって実がつきます。
 1年生にとっては、さやを開くのはとても力がいる作業のようでした。パカッと上手にさやを割った子もいましたが、ほとんどの子は絞るようにさやを割り、中の豆を取り出していました。だんだん慣れてきたようで、次第に紙で作った箱いっぱいにそら豆がたまっていきました。(写真上)
 さやを手に取って触り心地を確かめていた子がいました。それぞれのクラスでは、事前に先生から「そらまめくんのベッド」の絵本を読んでもらっています。そのお話を思い出しながら、時々さやの内側のふわふわ感を確かめていたようです。ちなみにこの絵本は、「そらまめくんシリーズ」の第一作目にあたり、さやむき体験の前には、必ず読み聞かせをしておくべき本です。・・・そらまめくんのふわふわのベッドをグリンピースくんたちがうらやましがりますが、絶対に貸そうとしません。ところが、ある日そらまめくんのベッドが見当たらなくなって、さあ大変・・・。ストーリーも絵も、とてもかわいらしい一冊です。
 旭町小の給食室は、隣りの豊渓中と親子給食方式になっています。1年生は、旭町小の児童・職員分だけでなく、中学生の分までそら豆のさやむきをがんばりました。給食の時間に、塩ゆでになったそら豆を大切そうに口に入れて味わっていました。自分たちの手で取り出したそら豆の味は、きっと格別なものだったことでしょう。
 そら豆は、まさに今が旬の野菜です。私は、この間の土曜日に買う機会がありました。鴻巣市でポピー祭りが行われていたので、雨が降る前の午前中に出かけてきました。もちろん、日本一のポピー畑もすばらしかったのですが、農産物を直売しているテントも気になりました。朝採れの野菜が並ぶ中、そら豆は一袋200円という安さでした。(スーパーだと、4〜500円はします。)家に帰って、すぐに塩ゆでにして味わいました。職員室で先生方に聞いてみると、さやごとオーブントースターで焼き、味わうこともできるそうです。
 2年生は、国語の時間に「たんぽぽのちえ」という説明文の学習をしています。たんぽぽは、2年生の子ども達にとって身近な植物でもあるので、興味をもって取り組める説明文です。また、題名になっている「知恵」が、たんぽぽのどういう性質を言っているのかを探しながら読み取っていくおもしろさがあります。(写真下)
 大人でも初めて知るたんぽぽの知恵がたくさん書かれているため、とても興味深く読むことができます。花が終わった後のたんぽぽの知恵について説明している部分には、このように書かれています。「かれてしまったのではありません。花とじくをしずかに休ませて、たねに、たくさんのえいようをおくっているのです。」…これは、大人でもほとんど知られていないことではないでしょうか。
 現在、朝の連ドラのおかげで、練馬区にゆかりのある牧野 富太郎さんが一躍有名になっています。「たんぽぽのちえ」の作者は、植村 利夫さんです。東京都で中学校の校長をされていた方で、クモの専門家でもあったようです。富太郎が、このたんぽぽの知恵のことを知ったら、どんなに目を輝かせたことでしょう。

5月15日(月)

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 今日は、6年生の各教室で、「児童・生徒の学力向上を図るための調査」が行われました。小学校4年生から中学校3年生までを対象にした東京都で行っている調査で、タブレットを使って2年前から実施されています。都内の全小中学生が行うので、学年ごとに実施期間が決められています。今後、5年生、4年生の順で実施していきます。
 内容は、児童の学びに向かう力に関する意識調査で、アンケート調査のように項目から選ぶ形式のものです。現在の学習指導要領では、「知識及び技能」と「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力」の3つの資質(柱)が示されています。そのうちの「知識…」と「思考力…」については、先月6年生が国の学力調査を受けました。今回の都の調査は、もう一つの柱である「学びに向かう力」を調べるものです。
 国の調査も都の調査も、夏頃には結果が届きます。それらの調査結果を分析し、3つの資質・能力をバランスよく育成できるように指導の改善を図ることになっています。
 調査内容には、各教科の授業内容に対する理解度や、得意と感じる意識の程度などがありました。(理解できているかどうか、得意と感じているかどうかを5段階の項目から選ぶ)また、学習の進め方や学習習慣についての設問が、様々な項目に分けて用意されていました。(写真上)
 5年生は、理科の時間に「植物の発芽と成長」の学習をしています。インゲンマメの種を使い、発芽に必要な条件を考えて実験していく内容です。
 最初にインゲンマメの種を見せ、「芽を出すために、何が必要か」を聞いてみます。子ども達からは、「水が必要だと思う」という考えの他に、「土」、「温度(適温)」、「光(日光)」などが出されます。そして「空気」という考えも出てきます。
 次に、それらの条件が発芽に必要かどうかを調べる実験方法を考えさせていきます。ここで大切なのは、比較対照実験を行うということです。例えば、「発芽に水が必要かどうか」を調べるのであれば、片方は水を与え、もう片方は水をあげないことにし、他の条件は全て同じにしなければなりません。
 では、「発芽に空気が必要かどうか」を調べる実験は、どのように行ったらよいでしょうか。比較対照の1つは、種を空気のない状態に置かなければなりません。真空状態を作るのは難しいですが、簡単なのは水の中に種を入れるとい方法です。一方は湿った脱脂綿の上にインゲンマメを置き、もう一方はひたひたの水の中に沈めます。結果、水に入れた種は発芽せず、空気が必要であるということが分かります。
 1組では、その他の実験方法をNHK for Schoolの動画で学んでいました。ビーカーに種をたくさん入れ、水を注ぎます。しばらくすると種は水を吸ってふくらみます。3〜4日経つと、ビーカーの上の方の種は発芽し、水に浸ったままの下の方の種は発芽しないことが分かります。よって、発芽には空気が必要であると分かります。(写真中)
 1年2組の教室で、はさみの使い方の学習をしていました。小学校において、図工の時間に使う刃物は、学年によって決められています。2年生でカッターナイフ、3年生でのこぎり、4年生で彫刻刀などなど…。1年生では、はさみが主になります。はさみは、他の教科でもよく使う道具なので、正しい扱い方を習得しておく必要があります。
 まず、はさみには右利き用と左利き用があるので、自分に合ったはさみを用意することが肝心です。はさみは、指の出ている方から見ると、親指が出ている刃が手前にくるようになっています。逆に、紙の上にくる刃が奥になるため、切っている部分が刃で隠れるということがなく見やすくなります。また、はさみを動かしている時は、わずかに斜めに力を加えるように刃が擦り合わさるため、利き手に合ったはさみが重要になります。
 次に、紙をきれいに切るコツは、刃先を使わないようにすることです。刃の元の方から切り始め、刃先の手前までを使って切るようにします。もう一つは、はさみの向きを動かすのではなく、紙を動かすようにすることです。意外にこれは低学年の子には難しいようで、最初のうちはどうしてもはさみがいろいろな方向に行ってしまいます。道具は、何度も経験することでうまく使えるようになります。どんどん使わせてあげることが大切です。(写真下)
 今日は、はさみの練習を兼ねてクルクル回るへびのおもちゃを作っていました。螺旋形に画用紙を切り取り、糸で吊るすと、おもしろいように回転するおもちゃが出来上がります。子ども達は大喜びでした。
 昨日は、「母の日」でした。2年生の子ども達に聞いたところ、母の日にいろいろなことをしてあげたようです。まず多かったのは、様々なプレゼントをした子です。「花」(カーネーションでしょうか)、「手紙」(どんなことを書いたのでしょう)、「チケット」(肩たたき券でしょうか)、「ブレスレット」(手作りです)などなど。さらには、「ケーキを食べた」(確かに、昨日はケーキ屋さんが混んでいました)、「お母さんの好きなビールをあげた」(おいしく感じたことでしょう)…聞いているだけで幸せになるようなプレゼントばかりでした。

5月12日(金)

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 1年1組の教室で、折り紙の箱作りをしていました。作っていたのは、長方形の紙を折って製作する一番シンプルな箱です。A4のリサイクル紙を使っていました。よく家庭でも作ることがあるのではないでしょうか。チラシなどを折って、バーベキューの時のごみ箱にしたり、流しの野菜くずを入れたりする時に利用する場合があります。
 今回、1年生が作っていたのは、来週火曜日に行うソラマメのさやむき用の箱でした。さやから取り出したソラマメを集めるのでしょう。最近、スーパーなどにソラマメが出回るようになりました。今が旬の野菜です。来週の1年生のさやむき体験が楽しみになりました。
 正方形の折り紙で作ることができる『箱』には、いろいろなものがあります。中でも、「つのこうばこ」は、よく子どもの頃に折ったものです。4方向に尖った角ができる箱です。お菓子を入れたり、小物を入れたりしていました。長年疑問だったのは、「つのこうばこ」という意味です。漢字で書くと「角香箱」で、茶道や香道で使う小さな道具入れの箱のことを「香箱」と言うそうです。
 ところで教室では、先生が紙を折るお手本を見せながら教えていました。1回折るたびに子ども達にもやらせていくのですが、先生のやり方を見て「わかった!」と言ったものの、「どうやってやるの?」と迷う子が続出していました。紙を折る方向や開いてできる形を、先生のお手本と何度も見比べながら試行錯誤していきました。こういうところが折り紙のすばらしさです。折り紙遊びは、幼児期から繰り返し行わせることが大切であると、個人的に強く感じています。
 「できた子は、近くの子に教えてあげましょう。」と先生が言うと、すぐに周りの子に手を差し伸べる姿が見られました。友達に教えるということも、とても大切な学びになります。(写真上)
 3年生は、算数の時間に「同じ数ずつ分けるときの計算を考えよう」という学習をしています。小学校で初めて習う「わり算」の学習です。
 今週からこの単元に入りましたが、先日は「12個のクッキーを3人で同じ数ずつ分けると、1人分は何個になりますか?」という問題を行いました。具体物のおはじき(12個)を1個ずつ移動させて考えさせていきます。1個ずつ3人にいきわたったら、2個目を3人に…とやっていくと、1人分が4個になります。そこで、わり算の式に書いて表せることを指導します。(12÷3=4)
 一方、今日の問題は、「パイが12個あります。1人に3個ずつ分けると、何人に分けられますか?」という問題でした。先ほどのクッキーの問題と、おはじきの動かし方が異なってきます。12個からまず3個を取り除いて「1人分」、さらに3個をとって「2人分」…とやっていくと、4人に分けられることになります。そして、これも「12÷3=4」というわり算になることを教えます。わり算は2種類に分類され、先のクッキーの問題は「等分除」、パイの問題のわり算は「包含除」という言い方をします。(指導者側の算数用語で、子ども達にこの言葉を指導するわけではありません。)最初のうちは具体物を操作させながら、どういう場合にわり算を使うのかを身につけさせていくことが大切です。(写真中)
 6年生は、図工の時間に「お気に入りの場所」という作品に取り組み始めました。絵の具を使った水彩画の作品になるようです。今まで過ごしてきた学校生活を振り返り、学校における自分のお気に入りの場所を見つけて絵に表現していきます。
 まず今日は、どこを「お気に入りの場所」として絵にしようかと考える時間でした。全員タブレットを手に、外に出てきました。校庭や中庭を回りながら、気に入った場所を写真に収めていきました。こういう時にも、タブレットが有効に活用されます。絵の構図を決めたり、絵の具で色を出したりする時に、写真データが後で役に立ちます。
 テレビで水彩画の査定をする番組がありますが、たいてい絵を描く前に、スマートフォンで写真を撮っています。現場である程度描き込んだら、写真を参考に仕上げていくのでしょう。
 ところで、子ども達はどんなところを絵に残したいと考えたでしょうか。校庭では、やはり様々な遊具に想いが強かったようです。ブランコやジャングルジム、そして何よりも旭町小の代名詞の三角すべり台を写真に収めていた子が多かったようです。(写真下)
 他にも、投てき板やサッカーゴール、藤棚、中庭の池やバラのアーチなど様々のようでした。これらの中からどこを選んで絵にしていくのか、とても楽しみです。

5月11日(木)

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 4年生は、理科の時間に「季節と生物」の学習をしています。各季節での植物や動物の様子を観察し、気温と生き物との関係を一年間通して調べていきます。
 教科書には、ツバメやテントウムシ、オオカマキリの幼虫(卵から小さなカマキリの幼虫がこぼれるように出てきているところ)、オタマジャクシの写真が載っています。また、桜の木には、たくさんの葉っぱが茂ってきた様子が紹介されています。
 2組では、実際に桜の木の様子を観察に行く前に、実物を使って桜の葉の様子を先生が説明していました。茂った桜の木の枝先をよく見ると、小さなサクランボのような実ができていることに気が付きます。食用にするサクランボが収穫できるのは、校庭に植わっているソメイヨシノや八重桜の種類ではなく、西洋桜の品種です。しかし、それでも校庭にある桜の木をよく見ると、小さなサクランボのような実ができていることに気が付きます。(写真上)
 桜の花が散った後に、木に残っている花びらのないおしべとめしべを「桜しべ」と呼んでいます。花が散ってから、この桜しべもたくさん地面に落ちている様子を見かける時があります。俳句の季語として、「桜しべ降る」という言葉があるほどです。また、桜の木は自家受粉しない性質があるため、別の種類の桜が近くにあると結実しやすいそうです。
 1年生は、音楽の時間に「うたにあわせて おはなになって あそぼう」という学習をしています。わらべ歌の「ひらいた ひらいた」の曲に合わせて、体を動かしながら音楽を楽しむ学習です。れんげの花が開いたりつぼんだりする様子を思い浮かべて、体の動きを工夫しながら歌うことをめあてとして指導していきます。
 ところで、「ひらいた ひらいた レンゲの花が ひらいた…」と歌われている「レンゲの花」は、ハス(蓮)の花のことです。(教科書にもハスの花の絵が描かれています。)春の農地に咲く「レンゲソウ」とは違います。ハスの花は、水面に顔を出したつぼみが、早朝にポンッと花を開くと言われています。
 2組では、先生がオルガンを弾きながら指導していました。教室の後ろでは、子ども達が輪になって体を動かしていました。花びらが大きく開く様子や、オルガンの音が小さくなると体を縮めてしぼむ様子を表していました。低学年の音楽の授業では、このように体を使って楽しく活動する場面を多く取り入れて指導していきます。(写真中)
 3年生は、4月から図工の時間に、「くぎうちくん」という作品に取り組んできました。木片に釘をたくさん打ち込み、人形を作っていく造形活動です。5校時に1組の授業があり、そろそろ完成する段階になっていました。
 図工の時間に釘や金づちを使うのは、3年生として初めての経験でした。子ども達に聞いてみると、自分の家に釘や金づちがないという子が多かったようです。確かに、家の人がDIYの趣味があれば別ですが、金づちはあまり必要のない道具なのかもしれません。今回の金づちの安全な使い方や正しい釘の打ち方の授業は、これから高学年まで続く木工作の基礎となる学習にもなっています。
 釘打ちというと、木片に対して真っ直ぐ垂直に打ち込むものと考えがちですが、斜めに打つことにも挑戦していた子がいました。様々な釘の打ち方を通して道具の使い方に慣れ、手先が器用になっていくのだなと思いました。(写真下)

5月10日(水) その2

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 理科室で6年2組が理科「ものの燃え方」の実験をしていました。空気中には、おもに窒素と酸素と二酸化炭素があり、それぞれ78%、21%、0.04%の割合で含まれています。今日は、それぞれの気体が「ものを燃やすはたらきがあるかどうか」を調べる実験をしていました。
 3つの気体は、実験用のボンベ(スプレー缶のようなもの)に入っています。水槽を用意して、水の中でそれぞれの気体を集気びんに入れていきます。ろうそくの火を入れると、酸素の場合だけ炎が大きくなりました。空気中で見るろうそくの炎の何倍もの明るい光を放って燃え続けました。空気中には、酸素が2割ほどですが、実験用ボンベで酸素をいっぱいにしたため、炎の大きさや明るさに違いが出ました。(写真上)
 今後は、ものが燃える前と燃えた後の空気について、それぞれの成分の違いを調べていきます。6年生になって、実験内容がレベルアップしてきたことを子ども達も感じていたようです。
 4校時後半に、5月の避難訓練がありました。今回は、不審者対応の訓練を行いました。不審者役の先生が玄関から入ってきたところに、主事さんが出くわして声をかけます。行動がおかしいことに気が付き、近くの先生に伝えます。異変であることを察知し、すぐに低学年の教室のインターホンを使って職員室に連絡します。副校長先生が全校に放送を入れるとともに、他の職員が警察に連絡をします。全校放送により、先生達は不審者がどこにいるかが分かり、教室の出入り口を施錠し、児童の安全確保をします。各教室の黒板脇には、職員室に直結しているインターホンがついています。緊急時には、すぐに連絡を取り合うことができるようになっています。(写真中)
 旭町小では、不審者対応のマニュアルがあり、刺股(さすまた)を持って対応する職員が決められています。これは、不審者を取り押さえるのではなく、子ども達のいる場所からなるべく遠ざけるとともに、警察が到着するまでの時間稼ぎをするための手段です。数分経ち、警察が来たという想定で不審者役の先生の迫真の演技は終了となりました。(写真下)
 その後、全校児童を体育館に集めて人数確認及び指導を行いました。学校にはいろいろな大人が出入りする場合があるので、普段からあいさつをしっかり行うことが大切であると伝えました。不審な人物は、こちらがあいさつをしても返すことはありません。あいさつの声かけで、ある程度危険を察知することにつながります。
 避難訓練が終わったところで、今朝、都内で中学生が被害に遭う事件の報道を知りました。全クラスで下校時までに登下校の安全指導を行うように、すぐに指示を出しました。

5月10日(水) その1

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 今日から、1学期の授業観察が始まりました。授業観察は、校長と副校長が各担任・専科の授業を1時間ずつ見に行き、指導・助言を通して授業力の向上を図る取り組みです。旭町小では、毎学期全教員に1回ずつ行っています。
 1校時に、5年1組の体育の授業観察がありました。校庭で「ハードル走」の授業をしていました。昨年度まで4年生だった子ども達が、先生の指示できびきびと運動している姿を見て、「高学年らしくなったな」という印象をもちました。それは、準備運動や集合・整列、話の聞き方などからも伝わってきました。どの授業もそうですが、特に体育の学習は、普段の学級指導が反映されるものです。
 今日は、4月から取り組んできたハードル走の最後の授業場面でした。40mの距離に、ハードルを3か所設置し、自分の跳びやすい間隔を選んで記録を伸ばしていきます。4月に、まず40m走のタイムを全員が計測しています。その記録に、0.5秒×3を加えた数値を目標タイムとして練習に取り組んできました。(ハードルの1か所に対し、0.5秒のロスとして計算)
 ハードル走は、障害物(ハードル)をリズミカルに走り越える技能を身に付けて友達と競走したり、自己の記録を高めることに挑戦したりする運動です。そのためにも、友達同士の教え合い・高め合いが必要になります。今回のハードル走では、3人組で行う「トリオ学習」の形態で授業を進めてきていました。子ども達は、足の速い子もいれば、運動の苦手な子もいます。なるべくいろいろなタイプの子をトリオで組ませることにより、互いの動きを見合って助言し合う学びへとつなげていきます。トリオ学習の場面では、ストップウォッチで計測する子と跳び方を横から見る子とに分かれ、きちんと役割り分担をしながら記録をとっていました。(写真上)
 1年生のアサガオの種まきが始まりました。今日は、1組の子ども達が種まきをしていました。アサガオ用の栽培セットには、プラスチック鉢の他に、アサガオの種や肥料(元肥と追肥用)、培養土、支柱(つるが伸びてきた頃に使う)、水やり用のキャップ(ペットボトルにつけると、ジョーロ代わりになる優れもの)が入っています。10〜20年前のアサガオセットに比べて、至れり尽くせりのすばらしい教材になっています。
 まず、鉢に培養土を移し入れました。低学年の子どもが持ち上げられるようにと、ピートモス主体の軽い培養土になっていました。次に、指先で穴をあけ、7粒あったアサガオの種を1つずつ入れていきました。最後に元肥を土の上に置いて完成です。一人一人の鉢は、教室のすぐ外の日当たりの良い校庭に並べました。たっぷりと水やりをした子ども達は、早く芽が出ないかと、今から楽しみにしているようでした。明日から毎朝、水やりの日課が始まります。(写真下)
 ところで、今朝、2年生が1年生の教室にやって来て、アサガオの種をプレゼントしていました。昨年度1年生の時に、自分たちが育てたアサガオから採った種を集めて、メッセージを書いた封筒に入れたすてきなプレゼントです。各家庭に持ち帰ると思いますので、ぜひ育ててみてください。
 種まきと言えば・・・昨日、サクラ草の種まきをしました。中庭の日陰に種まき用の育苗箱を用意し、たくさんの種をまきました。今年も、昨年度育てたサクラ草から採った種と、インターネットで購入した種との両方をまいています。9月〜10月にかけて全校で植え替えができるように、大切に育てていきます。

5月9日(火)

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 2年生は、国語の時間に「ともだちを さがそう」という学習をしています。「話すこと」と「聞くこと」の学習単元です。
 教科書には、遊園地で楽しそうに遊んでいる子ども達がたくさん描かれています。1組では、絵の中から人物を選び、迷子のお知らせという形で、その人物を紹介する文章を考えていました。話す側は、その人物の特徴(服装や、どのあたりにいて何をしているかなど)を分かりやすく伝えなければなりません。また、聞く側は、大事なところをメモしながら聞けるようにすることが大切です。(写真上)
 昨日の全校朝会で、連休中に森林公園に行った話をしました。森林公園内を歩いていると、時々放送が入りました。迷子のお知らせで、子どもが迷子になって保護されている場合もあれば、保護者が子どもを探している放送もありました。2年1組の子ども達に聞いてみたら、ほとんどの子が迷子になった経験があると言っていました。程度の差はあれ、迷子になった時のあの恐怖感、孤独感をどの子もよく分かっているのだろうなと思いました。
 迷子になりやすいタイプとなりにくいタイプがあるとしたら、私は断然迷子になりやすいタイプだったと思います。子どもの頃、田舎から東京に来てデパートに行くと、たいてい迷子になっていました。すぐ親が見つけてくれた時もありましたが、自分の泣き声で周りの人に助けてもらった記憶もあります。都会に来ると、見るもの全てが目新しいものばかりで、すぐにフッと気をひかれていく性分だったのでしょう。ある時は、気が付いたら全く知らない女の人の手を握っていたこともありました。
 1年2組の教室で、「生命(いのち)の安全教育」の資料を使った学級指導が行われていました。生命の安全教育は、文部科学省に掲載されている内容で、子ども達が性暴力の加害者、被害者、傍観者にならないために、全国の学校に推奨している教育です。教室では、文科省のホームページにある指導資料を基に、スライドを見せながら授業を行っていました。(写真中)
 まず、自分の体も他人の体も大切であるということから指導していきます。また、体の大切なところとして、「水着で隠れる部分」として教えていきます。そして、自分の体を見られたり、触られたりして嫌な気持ちになる場面について考えさせ、このような場面での対処法について指導します。
 生命の安全教育は、今週から来週にかけて、全クラスで指導することにしています。高学年には、さらにSNSで見えない相手とつながることの危険についても指導を行います。こちらの資料も、文科省のホームページから見ることができます。
 中休みに、低学年の子ども達から「校長先生、来て来て!」と、すごい勢いで呼ばれました。校庭南側の桜の木の近くに、子ども達がたくさん集まっていました。見ると、4年生の子が手にヒキガエルを持っていました。カエルは、桜の木の根元に隠れていたようで、まさか子ども達に捕まって大騒ぎになるとは思ってもみなかったのでしょう。
 この大きさのヒキガエルは、旭町小の中庭でよく見かけます。子ども達も、「中庭から来たんじゃないの…」と話していました。3月の上旬、池に大量の卵を産み付け、ヘロヘロになっていた姿は確認済みでした。その後、池の中のオタマジャクシの方にばかり気が行っていましたが、親ガエルはちゃんと餌をたっぷり食べていたのか、丸々と太っていました。その時、「すごい!」とつぶやいた1年生の言葉の意味が分かりました。カエルがいたことの驚きのみならず、素手でカエルをつかんでいたお兄さんに対してのびっくりだったようです。(写真下)

5月8日(月) その2

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 5年生は、社会科の時間に「国土の気候と地形の特色」の学習をしています。日本は、他の国に比べて国土が狭い割に、様々な気候区分が存在します。それには、島国であることや、地形、海流等の多くの要因が関係しています。5年生の社会科では、大まかにいくつかの地方の気候に着目し、その特徴などを調べていきます。
 1組では、日本海側の地方において、冬に雪が多く降る理由について考えさせていました。資料として、冬の降水量の分布図や日本の地形図、夏と冬の季節風を示した図、さらには雪雲ができる仕組みを示した日本列島の断面図が使われていました。資料をもとにグループで考えたことを発表し合い、クラス全体で共有していきました。(写真上)
 新潟県などの日本海側での降雪の仕組みは、東京の雪の降り方とは全く違います。太平洋側で時々大雪になるのは、低気圧の接近による雨が、上空の寒気の影響で雪のまま地上に落ちてくるためです。しかし、日本海側の雪は、北西の季節風と湿った空気、さらには山地のある地形が関係し合って降っています。冬の季節風は、大陸からやって来るために乾燥しています。しかし、日本海に暖流が流れ込み、その上を通って来るうちにたっぷりと湿った季節風になって日本海側に到達します。その湿った季節風が平野部を越えて山地に当たると、上昇気流となって雪雲を発生させ、日本海側の地方に大雪を降らせることになります。
 ちなみに、山地を越えた風は乾いた空気となり、関東地方は冬に乾燥した毎日が続きます。同じ日本でも、こんなに気候が違うのかと驚きです。私は、高校生までの18年間を新潟県(それも、雪の深いことで有名な上越市(旧高田市))で過ごしてきたので、よく分かっています。ぜひ一度、体験してみてください。大雪の日に、新潟県の海岸に行ってみると分かります。日本海の上空は晴れているのに、陸地の真上には灰色の雲があり、雪がしんしんと降ってくる様子を見ることができるでしょう。
 6年生は、算数の時間に「文字と式」の学習をしています。数量の関係を文字(XやY)を用いた式で表すことを理解させていく学習です。今日は、円の直径の長さを□cm、円周の長さを〇cmとして、この関係を式に表す課題から取り組みました。そして、今まで□を使っていた部分を「x(エックス)」、〇を「y(ワイ)」に置き換え、文字を使って関係を式に表せることを学習しました。(写真中)
 □や〇をxやyに換えただけですが、算数がいよいよ「数学」に近づいてきた感じがします。xやyは、外国語の授業でもよく目にするアルファベットの中にあります。しかし、今回算数の授業で扱うxとyは、筆記体で書くようになっています。(教科書に、xとyの書き順が示されています。)
 現在の外国語の授業では、筆記体は存在しません。英語を書く時は、活字体の大文字と小文字のみを使うことになっています。昔は、筆記体で英語の授業が行われていました。しかし、今から20年ほど前に改定された中学校の学習指導要領を境に、筆記体を扱わなくなりました。筆記体は昭和世代、活字体は平成世代と言われる「世代ギャップ」が存在しているようです。
 一方、算数の学習で筆記体を残しているのは、アルファベットの文字が算数の記号や数字と間違わないようにするためです。x(エックス)は、×(かける)の記号とそっくりです。自分としては、dl(デシリットル)やl(リットル)、t(トン)などの単位記号も筆記体に戻してもらいたいと思っています。
 1年生は、生活科の時間に「きれいに さいてね」という学習をしています。いろいろな種があることを知り、実際に種をまいて育てる活動を行っていく学習です。
 1組では、生活科の教科書に紹介されている草花の種の写真を見て、気が付いたことを発表し合っていました。教科書には、これから全員が育てていくアサガオの他に、ヒマワリ、マリーゴールド、ホウセンカ、オシロイバナ…と、たくさんの種の写真が紹介されています。よく見ると、どれも大きさや形が様々であることが分かりました。(写真下)
 1年生の教室の外には、学級園用の花壇があります。今度、子ども達がそれらの草花の種まきをすることになりました。種から植物を育てた経験のある子が何人かいたようです。種をどうやってまくのか、土はどうするのか、水やりは…と、一つ一つ基本から学んでいきます。さらに、全員が育てるアサガオの種まきも楽しみになってきました。

5月8日(月) その1

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 連休明けの今週は、雨のスタートとなりました。2校時に、2年生が消防写生会を行う予定でした。光が丘消防署の協力で、校庭にポンプ車を入れて写生会を計画していました。消防署側で別の日程を組むことができず、やむを得ず中止となりました。図工室には、2年生全員分の画板と画用紙が用意してあっただけに残念です。
 全校朝会は、体育館で行いました。「緑の効果」というテーマで話をしました。
・・・ゴールデンウィークが終わりました。連休を使って家族で出かけたり、友達とたっぷり遊んだりした子が多かったことでしょう。これから梅雨の時期に入るまでの1か月間は、春から夏に向かうとてもさわやかな気候が続く時期です。学習にも運動にも気持ちよく取り組むことができそうです。
 旭町小では、雨の日でない限り、休み時間は外に出て遊ぶ約束になっています。子どものうちに外遊びが大切であると言われるのには、いくつかの理由があります。まず、何よりも健康な体をつくるためです。将来、大人になっても健康な暮らしが続けられるようになるためには、子どもの頃の外遊びが大切です。丈夫な体の骨や筋肉を身につけるだけでなく、大けがをしないように身をかわしたり、手をついたりという俊敏な動きも外遊びの経験から獲得することができます。
 さらに、外遊びが大切な理由として、心を健康にする効果があげられます。健康というのは、体も心も健康であることを言います。せっかく丈夫な体があったとしても、イライラや悩み事があったら、心が健康であるとは言えません。外の空気や緑の景色に触れることで、心も健康になるのです。
 校長先生は、この連休中に森林公園に行ってきました。森林公園は、光が丘公園よりももっと広い公園で、季節に合わせていろいろな花を楽しむことができる場所です。一周すると14kmもあるサイクリングコースやアスレチック広場などがあり、子どもから大人まで楽しめる公園です。当日は、連休中ということもあり、たくさんの家族連れでにぎわっていました。
 森林公園というだけあって、公園全体がうっそうと茂った森の中にあります。たくさんの木々に囲まれた道を歩いていると、ウグイスを始め、いろいろな鳥の声が聞こえてきました。そして、目に飛び込んでくるのは、緑一色の景色です。人は、植物のもつこの緑色を目にすることで、体の健康のための様々な効果を得ているそうです。人間は、はるか昔の原始時代には、森や草原の中で暮らしていました。つまり、長い年月の間、緑一色の中で生活してきたのです。その遺伝子が私たちの体の中に残っているため、緑いっぱいの景色を見ることで、心や体をリラックスさせる効果があると言われています。ですから、人の心を穏やかにするために公園や街のあちこちに木が植えられているのです。学校の校庭の周りに木がたくさん植わっているのも同じ理由です。全く植物のない学校で生活するのと、このようにたくさんの木々に囲まれて生活するのとでは、きっと私たちの普段の気持ちのあり方は違っているのだろうと思います。
 ところで、来週一週間は、「大縄跳び週間」になっています。クラスごとに大縄を跳ぶ練習に取り組み、次の週の月曜日には、記録会があります。大繩の記録を伸ばすためには、クラス全員の協力が必要です。間を空けずに続けて跳んでいけるようになることや、縄にひっかからないようにすることで、どんどん記録が伸びていきます。みんなで協力してクラスの新記録が出た時の喜びは、格別なものがあります。どのクラスも、目標をもって練習に取り組み、がんばっていきましょう。・・・
 校長の話に続いて、転入生の紹介(写真上)と全校遠足のポイントラリーの結果発表(写真下)がありました。

5月2日(火)

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 1年生は、国語の時間に「こえに だして よもう」という学習をしています。教科書の詩を声に出して読む、音読の学習内容です。今まで1年生は、担任の先生に読み聞かせをしてもらったり、クラスの友達と好きなものを紹介し合ったりして、楽しく国語の学習を進めてきました。また、ひらがなを書く学習は、今も毎日続けています。この単元は、1年生にとって初めて触れる読み物教材として位置付けられています。
 教科書に載っているのは、「あさの おひさま」という詩です。「あさひの おひさま おおきいな のっこり うみから おきだした」という第一連と「あさひの おひさま あかい かお ざぶんと うみで あらったよ」という第二連からできています。太陽が擬人化されてユニークに表現されていることに加えて、口にしてみると心地よいリズムがあるのが特徴になっている詩です。さらに、繰り返しの表現や「のっこり」「ざぶんと」などの面白いオノマトペが使われていて、子どもにとってもたくさんの魅力あふれる詩になっています。
 来週あたりから、1年生も音読の宿題が始まる頃です。教科書をしっかり手に持ち、姿勢をよくして、繰り返し音読をする習慣がつくようにしていきます。(写真上)
 教科書には作者名が書いてありませんが、「あさの おひさま」の詩は、神沢 利子さんが著した「大きなけやき」という詩集の中の一つです。神沢 利子さんは、詩人でもありますが、児童文学作品も数多く手がけています。「ちびっこカムのぼうけん」や「くまの子ウーフ」の作者です。御年99歳とのことです。
 5年生は、算数の時間に「変わり方を調べよう」という学習をしています。1つの数量が増えると、それに伴ってもう1つの数量がどのように変わるのかを調べる中から、「比例」の関係について学習をしていく単元です。今日は、直方体の高さが、1cm、2cm、3cm…と変わった場合の体積の変化を表にすることから、2つの数量関係を調べていきました。(写真中)
 5年生の算数の学習において、多くの子ども達がつまずくのは、「割合」の学習です。5年生の教科書に載っている単元のうち、「割合」に関係のある単元は約半数近くあります。「割合」は、結局は「比例」の考え方が基になっているので、「比例」に関係のある単元が5年生の算数の半数を占めると言ってもよいくらいです。また、「中学校での数学の考え方につながる学習が、5年生から始まっている」とも言われるほど、5年生の算数で習う各単元内容が重要になってきます。きちんと理解できているのかを常に確認しながら学習を進めていく必要があります。
 3年生は、社会科の時間に「学校のまわりのようす」の学習をしています。先週水曜日に、学校の周りの道路を歩いてくる予定でしたが、雨のために中止になりました。今日は、2組の教室で、自分たちの地域にはどんな建物や緑(公園)があるかを学区域地図に色をつけながらまとめていきました。
 便利なことに、タブレットを使ってGoogle ストリートビューを利用することで、教室にいながら自分たちの学区域の様子を見回すことができます。学校を出るとすぐに上練馬公園があり、住宅地を抜けると光が丘公園やトンボ池のあるはんの木緑地もあります。ストリートビューで見ると、たくさんの木々が生い茂っていることが分かりました。また、学校の西側の坂を下ってバス通りに出ると、焼き鳥屋さんなどのお店がいくつかあることも確認することができました。(写真下)
 ところで、このストリートビューを、私も久し振りにパソコンで開いてみました。自分の住所を入力すると、我が家が画面に映りました。玄関前を見ると、パンジーやビオラが吊り鉢で飾ってあるので、冬の頃に撮影されたものと分かります。(よく見ると、撮影日時が記されていて、今年の1月になっていました。)自分の家の前をストリートビューの撮影車が通って行ったんだと思いました。

5月1日(月)

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 今日から5月です。新緑が輝く、とてもさわやかな季節になりました。そして今日は、子ども達が待ちに待った全校遠足の日でした。
 たてわり班のプラカードを持った6年生を先頭に、校庭に全校児童が集合しました。班長が、先日の1回目のたてわり班会議で決めた並び方で整列させ、人数を数えて担当の先生に報告していました。この何気ない役割が、遠足全体を通してとても重要な責任となり、一日の終わりにはその重さに気づくことになりました。
 今回の全校遠足は、過去3年間のコロナバージョンとは違い、それ以前の通常のやり方で実施しました。まずはたてわり班ごとに学校を出発し、光が丘公園の芝生広場で始めの会を行いました。
 旭町小学校は、光が丘公園のすぐ隣にある学校です。これほど自然環境に恵まれた立地条件はありません。一歩公園の敷地内に入ると、うっそうと茂る木々と緑のシャワー、そしてたくさんの鳥の声…朝からたくさんの人が癒しに訪れている理由がよく分かります。本校は以前、公園内の周回コースを使ってマラソン大会を行っていたことがありました。現在では、1年生のどんぐり拾いで秋に利用することはありますが、普段からもっと学習場面で活用してもよさそうな場所です。(写真上)
 始めの会の途中、黒ずくめの忍者が登場しました。急に後ろから大きな声が聞こえ、子ども達の前に飛び込んできました。この3年間、出番がなかった忍者だったので、以前の全校遠足を知らない先生方や3年生以下の子ども達はびっくりしたことでしょう。高学年の子ども達も、はるか昔の記憶だったので、「ああ、こうだったっけ」という表情で、見つめていました。
 ポイントラリーは11か所設けられ、先生方がそれぞれの場所で子ども達が来るのを待ちました。ポイントでのミッションは、全て忍者の修行場所の設定になっています。「忍び走り」では、2人がケンケンをして30秒以内にゴールすると得点になります。また、手裏剣を投げたり、暗号を解いたりするポイントも用意されていました。各ポイントでは、低・中・高学年と出場する子どもが指定されていて、あらかじめ誰が行うかは1回目の会議で決めてありました。代表の子が挑戦している間、一生懸命他の子ども達が応援している姿がとても微笑ましく感じられました。(写真中)
 「はい! ポーズ!」のポイントは、たてわり班でそろって写真を撮ってもらう場所になっていました。今日は、3人の写真屋さんに来てもらい、子ども達の姿を写真に収めていただきました。班の集合写真を含め、たくさんのスナップ写真を撮影してもらっています。後日、ネット販売のお知らせがあると思います。
 ポイントラリーが終わり、お腹を空かせて子ども達が戻ってきました。楽しみにしていたお弁当の時間です。木陰に移動して、班で広がって場所を作り、お弁当を食べました。この3週間、黙食は解除されたとは言え、教室では全員前向きで給食を食べています。今日は外で距離をとっているため、お互いの顔を見ながら楽しくお弁当を食べることができました。
 お昼を食べた後は、班遊びをしました。広い芝生の上で思いっきり走り回って遊びました。それらの遊びも、6年生が中心になってあらかじめ考え、用意してきたものです。楽しく遊び回る低学年の子ども達を見て、きっと高学年としてのやりがいを感じ取ることができたはずです。(写真下)
 終わりの会では、2年生と6年生の代表児童が感想を発表しました。とても立派な感想に、大きな拍手がわきました。1,2年生は、先に学校に戻って下校の準備をしました。3年生以上は、クラスごとに遊びの時間を設けて、さらに公園で過ごしてから学校に戻りました。楽しさいっぱい、そして活動内容がいっぱいの全校遠足でした。

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