7日3日(水)2校時(9時35分〜)に、体育館にて情報モラル教室があります。5,6年生への指導の様子を公開いたします。続けて保護者向けの講習会もあります。ぜひご参加ください。

10月23日(月) その2

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 6年生は、国語の時間に「『鳥獣戯画』を読む」という学習をしています。12世紀につくられた絵巻物『鳥獣人物戯画』の一場面を解説した説明的文章で、ジブリの高畑 勲 監督によって書かれた文章です。教科書には、実際の絵が多く掲載されています。また、筆者独自の表現や論の進め方に特徴がある文章です。説明的文章は、大きく2つの型に分けることができます。「説明文」と「論説文」の2通りです。今まで6年生が習ってきたのは、ほとんどが「説明文」でした。今回は、筆者の考え(仮説)がある「論説文」になっています。論説文では、どのように仮説を論証しているのかを読むことがポイントになります。
 鳥獣戯画が漫画のルーツであるというのは、昔から言われてきたことです。しかし、「アニメーションのルーツ」という見方は、筆者の高畑さん独自の考え方です。高畑さんが注目したのは、動物の口から描かれた線です。鳥獣戯画には、相撲を取ってウサギを投げ飛ばしたカエルや、カエルの仏像を前に僧侶の姿で何やら唱えるサルの口から、「気」のようなものが出ているように描かれています。「ヤーッ」とか念仏のような声が聞こえてきそうです。「まるで漫画のふき出しと同じようなことを、こんな昔(800年以上前)からやっているのだ。」と高畑さんは考えました。
 6〜7年前になりますが、ある電力会社のテレビCMで鳥獣戯画が使われたことがあります。制作したのは、高畑さん率いるスタジオジブリでした。水墨画で描かれたカエルやウサギたちが、活き活きとアニメで躍動する様子が話題になったCMでした。
 6年1組では、段落ごとに小見出しを考え、筆者の考えを詳しく読み解く活動に入っていました。(写真上)
 2年生は、図工の時間に「おいしいおべんとう」という作品に取り掛かっています。展覧会の立体作品として出品するようで、時間をかけてていねいに仕上げていきます。
 自分はもちろんのこと、家族や友達が食べてみたくなるような、おいしいものがいっぱいのお弁当を考えていました。絵の具で色をつけた紙粘土を始め、アルミホイルや綿、爪楊枝などを使い、おにぎりやおかずを表現していました。中には、本物そっくりの卵のお寿司を作った子がいました。回転ずしに行って、まず初めに注文するのが「たまご」なのでしょう。また、アイスやシェイクを作っていた子もいました。デザート付きの豪華弁当をめざしていました。展覧会の会場では、2年生のおいしそうな作品が注目を浴びること間違いなしです。(写真中)
 6年2組では、タブレットを開き、ドリルパークの使い方を確認していました。今後、宿題に加えて、ドリルパークを使って自主学習をするように、担任の先生が指導していました。(写真下)
 そのいきさつはこうです。・・・先週、個人面談が行われ、保護者の方々から「宿題が少ないのではないか」という声が多く寄せられたそうです。そこで、プラスαとしてタブレットを使った宿題を課したということです。
 子ども達からすると、「宿題は十分に足りている」という反応のようでした。そこで先生は、宿題の意義を子ども達に話しました。一つは、学習の定着を図るためにあるということです。学校で習った内容は、計算や漢字ドリル等を使って復習することでしっかり身につきます。さらに、宿題があるもう一つの理由は、家の人に学習内容を伝えるためです。今どのような学習をしているのか、そしてきちんと理解できているのか、ということを伝えるためにも宿題があります。
 ドリルパークは、タブレットが導入された当初はよく活用していました。最近開いていなかった子が多いようなので、宿題が終わってから自身の力をさらに伸ばすために活用させていきます。

10月23日(月) その1

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 今日の全校朝会は、職員の集合写真を撮影する関係から、体育館で行いました。「百聞は一見にしかず」という話をしました。
・・・昨日、おいしいケーキを食べたので紹介します。あるケーキ屋さんで、今がちょうど旬の栗をふんだんに使ったおいしそうなケーキを買いました。よくあるモンブランとは違うタイプのケーキです。スポンジの間に入っているクリームに、細かくくだいた栗が使われていました。ケーキの上の方には、これも秋の味覚の大粒のクルミがのっていました。四角い形のケーキで、全体にチョコレートがかかっていて、とても豪華な感じがしました。
 さて、ここまで校長先生が昨日食べたケーキの説明をしましたが、おいしそうなケーキが頭の中で想像できましたか? 使われている材料やケーキの形の説明をしたので、ある程度みなさんの頭の中に浮かんだケーキは本物に近いものだと思います。でも、いくら言葉で説明しても、実際のケーキの様子やおいしさが全て伝わることはありません。では、どうしたらそのケーキのことが分かるでしょうか? そうです。実物のケーキを見れば伝わりますよね。さらに食べてみれば、そのおいしさが伝わります。
 そこで今日は、「百聞は一見にしかず」という言葉についてお話しします。(拡大コピーした紙を見せる)「百聞は一見にしかず」というのは、「たくさんくり返し聞いても、一度でも実際に見ることには及ばない。」つまり、「何事も自分の目で見て確かめてみることが大切だ」ということを表しています。
 先週の火曜日に、2年生が町たんけんで旭幼稚園と駐在所に行ってきました。町たんけんに行かないで、教室で話を聞くだけだったらどうだったでしょう。幼稚園の建物の様子や園庭の大きさなどは、実際に出かけて行ったから分かりました。「百聞は一見にしかず」です。
 また、水曜日には、3年生が社会科見学で光が丘消防署に行ってきました。火災現場で消防士の人が身につける防火服や空気ボンベを、一人ずつ持たせてもらいました。こんなに重い服を着て消火活動をしているのかと、びっくりしました。それは、実際に見学に行ったから分かったことです。「百聞は一見にしかず」です。
 木曜日には、4年生と6年生に出張プラネタリウムの授業がありました。星や月、太陽の動き方について、プラネタリウムの中に入って説明を聞きながら見ることができました。教室で教科書を読んだだけでは伝わらないものがたくさんありました。「百聞は一見にしかず」です。
 学校では、話を聞くだけでなく、自分でやってみる学習がたくさんあります。跳び箱を跳ぶのも理科の実験をするも、話を聞くだけでは身につかない学習です。そして、生活科見学や社会科見学では、実際に学校の外に出かけて行きます。自分の目で見たり体験したりする、まさに「百聞は一見にしかず」のとても重要な勉強です。・・・(写真上)
 続いて、保健・給食委員会からハンカチ・ティッシュ調べの連絡がありました。年間を通じて定期的に行っています。日頃から用意しておく習慣をつけましょう。(写真下)
 子ども達が教室に行った後、ステージ前で職員写真を撮りました。学校内の全ての教職員が集まり、写真屋さんに撮ってもらいました。卒業アルバムに載せるための写真です。

10月20日(金)

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 11月の展覧会まで、ちょうど4週間となりました。1年生は、展覧会に出品する立体作品に取り組み始めています。「ぼくの わたしのともだち」という題名で、靴下を使って作る楽しい作品です。
 まず、靴下に綿を詰め込んでいきました。普段はいている靴下の中に綿をいっぱいに詰め込んでいくと、ふわふわのぬいぐるみのような感触の棒状クッションが出来上がります。そこにクリッとした目を取り付けると、かわいらしい生き物のように見えてきました。「どんなともだちにしようかな。」と考えながら、モールを使って手足をつけたりしていきました。
 また、アサガオのリース作りでも使った家から持ってきた材料が、またまた大活躍していました。リボンやボタンをつけたり、フェルトで羽を作って貼り付けたりと、靴下が見事に変身していきました。展覧会の会場で、全員の作品がどのように展示されるのか、とても楽しみになってきました。(写真上)
 昨日、4年生に出張プラネタリウムの授業がありました。さっそく2組では、理科の時間に「月と星の位置の変化」の学習をしていました。この単元では、「月は日によって形が変わって見え、1日のうちでも時刻によって位置が変わること」を学びます。(星についても同様)そこで重要なのが、時間を変えて月の見える位置を記録する観測です。
 現在の月は、三日月から半月に向かってふくらんできている状態です。夕方西の空に見え、夜の8時半頃に沈みます。日曜日には半月になり、夕方南の空に見えるはずです。観測するには、夕方から夜8時頃までがチャンスです。記録用紙が配られ、月の位置の記録の仕方について指導がありました。月の位置は、方位と高さで記録します。自分の家で観測する場合、方位ははっきりわかっているでしょうか。方位磁針があればよいのですが、家庭にはないですよね。よい方法があります。スマートフォンには、方位磁針のアプリが入っています。ぜひお子さんに、南や南西の方位を教えてあげてください。(記録用紙の下に方位と見える建物等を書くことになっています。)
 では、見える月の高さはどのように表せばよいでしょうか。教科書には、およその高さを自分のこぶしを使って測るやり方が書いてあります。目の高さにグーで手を前に出します。そこから握りこぶし何個分に月が見えるかを調べます。(だいたいこぶし9個分が真上になります。)今日配布された記録用紙に、こぶし3個分と6個分の横線を引かせました。見える月の時間を変えて、方位と高さを調べてくるのが宿題です。(写真中)
 次回の満月は、29日の日曜日です。満月の位置と時間の関係も、後日調べることになります。お子さんへの助言をよろしくお願いします。まずは、当日晴れることが大切ですが…。
 「♪春の うららの 隅田川〜」で始まる日本の歌「花」を、なんとウィーン少年合唱団が歌っていました。5年生の音楽の時間に、最初に子ども達に見せたDVDです。(写真下)
 ウィーン少年合唱団は、「天使の歌声」と呼ばれ、世界中の人々に愛される合唱団です。今から500年以上も前に、神聖ローマ帝国皇帝によって創設されました。ウィーンの王宮礼拝堂のための聖歌隊が、ウィーン少年合唱団の原点とされています。
 今年の春、コロナ禍を経て4年振りに来日公演がありました。団員数は約100名で、モーツァルト組やシューベルト組などに分かれています。今年はハイドン組が日本で公演を行いました。少年合唱団というだけあり、全員が少年で、ソプラノとアルトのパートのみの構成です。今では世界中から団員の募集があり、メンバーが決められているようです。誰もが14歳になると退団するのは、声変わりがあるためで、そのことにより「天使の歌声」を維持しています。
 音楽専科が子ども達にこのDVDを見せたのは、「男子はこれから声変りがある」ということを教えるためでした。それだけに、今出る高音を大切にしてしっかり歌っていくことが大切です。

10月19日(木)

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 1年生は、算数の時間に「どちらがおおい」という学習をしています。1学期には、「どちらがながい」という単元があり、長さの概念について学習してきました。今回は、算数で初めて習う「体積の概念」についての学習です。身の回りにあるもののかさに関心をもち、2つの入れ物に入っている水のかさを比較する学習をしていきます。
 ちなみに、「かさ」というのは算数用語で、入れ物に入る水などの量を「かさ」という言葉で表します。5年生で「体積」という言葉を習うまでは、3次元的な量を「かさ」と呼んでいます。
 1年生の算数では、いろいろな形や大きさのペットボトルに入っている水のかさを、どちらが多いかという観点で比較し、その調べ方を考えさせていきます。形の違う2つのペットボトルがあった場合、どのように比べたら中に入る水の量の違いが分かるでしょうか。そこで、基準量を使うという考え方が重要になります。調べたい2つの量を、同じ大きさの入れ物に移し替え、高さで比較するという考え方です。
 2組では、大きさの違うペットボトルに入っている色水の量について調べました。同じ大きさの入れ物(リットルます)に入れ替えて、高さを比べてみました。「高さの違いで多いか少ないかが分かる」ということは、全員が納得し、理解することができました。(写真上)
 次に、入っている色水の量の高さが一緒で、入れ物の大きさが違う2つの容器を子ども達に提示しました。「色水の高さが一緒だよ。」と先生が強調すると、入っている量が「ちがう!」という子と、「同じ!」という子の両方の意見が出てきました。その後、それぞれを同じ大きさの入れ物に移し替えてみると、色水の量に違いがあることが分かりました。最近たびたびこの欄でお伝えしていますが、大人が当たり前と思っていることでも、子どもにとってはそこまで理解できていないことが多いものです。
 5年生は、算数の時間に「分数のたし算、ひき算を広げよう」という学習をしています。今まで分数について学習してきた内容は、同分母同士のたし算やひき算でした。また、数直線を使って同じ大きさの分数を探す学習もしてきました。今回新たに学ぶ内容は、異分母同士のたし算とひき算です。
 今日は、「1/2リットルの牛乳と、1/3リットルの牛乳があります。合わせると何リットルですか。」という問題について考えました。分母が同じ場合は分子の数をたし算しましたが、分母が異なる場合の計算であることがポイントです。
 算数の基本は、図で考えたり今まで習ったことを使って新しい課題を解いたりすることです。1/2や1/3という分数を、同じ大きさの分数(分母が共通なもの)に置き換えたり、分数の図をさらに細かく区切って考えたりして求めていきました。(写真中)
 朝、「星空の宅配便」と書かれた自動車が入ってきました。体育館で、出張プラネタリウムの学習を行うために来ていただきました。授業を受けたのは、4年生(1,2校時)と6年生(3,4校時)です。(各クラス1時間ずつ)体育館に大きなドーム状のプラネタリウムが設置され、その中に入って授業を受けました。(写真下)
 4年生は、理科の時間に天文分野の学習が年間3回あります。「星や月」という単元で、7月には星の明るさや色について、10月には月と星の位置の変化について、12月には冬の星の特徴を学びます。一方の6年生は、2学期に「月と太陽」の学習が位置づけられています。月と太陽の位置関係で、月の見え方が変わることを学びます。今日は、それぞれの学年の内容に準じてプラネタリウム内で指導をしていただきました。地球が自転することで、星や太陽、月が動いて見えます。様々なたとえで子ども達に話をしてもらいましたが、高学年でもまだそういう感覚は難しいようです。
 実際にプラネタリウムに行ったことのある子を調べてみたら、4年生で半数弱、6年生では多数の子が「ある」と答えていました。上板橋の駅の近くに、板橋区の教育科学館があり、プラネタリウムを見ることができます。また、池袋サンシャインにも大きなプラネタリウムがあります。東京の空ではそれほど多くの星を見ることができないため、プラネタリウムで見る無数の星にびっくりすることでしょう。ぜひ、足を運んでみてください。

10月18日(水)

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 2年生の教室では、算数の時間に「かけ算」の学習に入りました。2年生の2学期に「九九」を勉強するのは、昔と変わっていません。しかし、いきなり九九表が出てくることはありません。まずは、かけ算の意味をきちんと理解するところから始めます。「1つ分の数」や「いくつ分」をとらえさせ、「1つ分の数」と「いくつ分」の関係の場合にかけ算が用いられることを指導していきます。
 2組では、教科書に載っている遊園地の乗り物の絵を見ながら、みんなで考えました。4台のボートに人数がばらばらに乗っている場合と、5人ずつ乗っている場合とを比べ、どちらが数えやすいかを考えさせていきます。子ども達は、5の倍数の数え方を知っている子が多いです。「5、10、15、20」と数えればよいと気がつく子が出てきます。(写真上)
 新しい学習は、最初が肝心です。遊園地の絵の中から、「1つ分の数」とそれが「いくつ分」あるのかを、しっかりととらえさせていきます。そうする中から、かけ算の式で書き表すことの意義を指導していきます。
 4年生は、国語の時間に「クラスみんなで決めるには」という学習をしています。「話すこと・聞くこと」の学習単元です。話し合いの目的や進め方、自分の役割を理解させ、お互いの意見の共通点や相違点に着目して考えをまとめていく力を付けさせます。
 今までも、グループごとによる話し合いやクラスのみんなで話し合いをする学級会は行われてきました。しかし、スムーズに話し合い活動が行われていたとは言いにくい部分が多く見られます。同じ子ばかりの発言に偏ってしまったり、うまく話し合いをまとめられなかったりする経験はたくさんあります。そのような振り返りを基に、上手な話し合いの仕方をこの国語の単元でしっかりと身につけていけるようにします。
 教科書には、学級会の流れの見本が載っています。司会グループの役割りが台本のようになって掲載されていて、そこから話し合いを進行したりまとめたりする方法を学んでいきます。(写真中)
 先週、6年生のクラスで学級会の授業観察がありましたが、定期的に学級会を開きながら話し合いの仕方を練習していく必要があります。司会グループの進行台本のような型を示し、それに沿って話し合い活動を進めていくことが大切です。ただし、学級会は学級活動の時間であり、国語ではありません。教科をまたいでの指導が重要です。
 1校時から3校時にかけて、3年生が光が丘消防署に行ってきました。3年生は、社会科の時間に「安全なくらしをまもる」という学習をしています。この単元では、消防署の人たちの仕事について調べたり、校内の消防設備について学んだりしていきます。そこで、社会科見学として光が丘消防署に行き、実際に話を聞いてくることにしました。
 消防署に着いてから、クラスごとに分かれて見学をしました。外では、ポンプ車にどのようなものが積んであるのかを見せてもらいました。ホースには、放水して火を消すためのものから給水のためのものまで、様々な種類があることが分かりました。また、エンジンカッターが用意されていて、火災や事故現場で金属を切るために使われることを教えてもらいました。(写真下)
 一方、署内では、スライドを使って消防署の人たちの勤務体制や仕事の内容の説明を聞きました。24時間勤務を3交替で行っている「交替制勤務」の人たちは、実際の現場に行って活躍する方々です。その他に、昼間勤務する「毎日勤務」の方々もいます。消火栓や道路状況の調査をしたり、施設の点検(学校にも消防点検で時々来てもらっています。)や防災訓練の指導をしたりしているそうです。
 最後に、消防服や空気ボンベ(火災の中に入る時に背負うボンベで、酸素ではなく通常の空気が入っているそうです。)を一人ずつ持たせてもらいました。その時、「校長先生、着てみてください。」と突然消防署の方に言われました。まず消防服を着てみると、5kg以上あるとは聞いていましたが、ずっしりと重みが肩にかかってくる感じでした。(実際は、同様に重いズボンもはくことになります。)さらに、空気ボンベも背負いました。プラス10kgぐらいあったでしょうか・・・こんな重い格好で、火災現場で働いているのだと実感させられました。

10月17日(火)

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 2年生は、国語の時間に「お手紙」という物語文の学習をしています。二人の登場人物(がまくんとかえるくん)の行動や会話から、何をしたのか、なぜしたのかなどを具体的に思い描き、物語を豊かに想像しながら読み進めていきます。
 低学年では、繰り返し音読をすることが重要です。声に出して何度も読むことで、「誰が何をした」「どのようなことを言った」など、内容が理解できるようになってきます。(写真上)
 長年2年生の教科書に掲載されている「お手紙」は、アーノルド・ローベルの「がまくんとかえるくん」シリーズの「ふたりはともだち」という絵本にあるエピソードです。ユーモラスな2匹のやりとりを読むと、なんとなく心がほっこりとなるような気がしてきます。温かくのんびりとしたエピソードながら、心にグッとくるものがあるお話で、子どもから大人まで幅広い年代の方々に人気がある本です。
 ところで、「がまくんとかえるくん」の世界が、さまざまなグッズになって販売されているのをご存知でしょうか。カレンダーやタオル、バッグの他に、がまくんとかえるくんのぬいぐるみまであります。本の挿絵そっくりの温かな雰囲気が漂うぬいぐるみを部屋に飾ったら、心が和むこと間違いなしです。
 2校時に、1年2組の教室で、教育アドバイザー訪問の授業がありました。若手教員の育成のために行われている取り組みで、初任の先生に対しては毎学期1回ずつ位置付けられています。教育アドバイザーとして、前任の道山校長先生に国語の授業を見ていただきました。
 1年生は、物語文として、「くじらぐも」の学習をしています。2年生の「お手紙」と同様に、繰り返し音読をすることが大切な学習です。くじらぐもに向かってよびかける子ども達の「おうい」や、それに対して子ども達に向かってくじらぐもが答える「おうい」は、それぞれどのように読んだらよいのでしょうか。また、子ども達が雲に向かって誘う「ここへ おいでよう。」と、それに対して雲が子ども達を誘う「ここへ おいでよう。」というセリフがあります。「おいでよ。」ではなく、「おいでよう。」と「う」が入っているのも、セリフを読むためのヒントになります。
 授業では、さらに次の場面(子ども達がくじらぐもに乗る場面)のセリフの言い方を考えました。教科書では、「みんなは、手をつないで、まるいわになると、『天までとどけ、一、二、三』とジャンプしました。」と書かれています。そこで、全員の机を移動し、実際にみんなで手をつないで輪になり、セリフを言いながら動作化してみました。くじらぐもの絵が教室の天井に貼ってあり、それに向かって「天までとどけ、一、二、三」と言いながらジャンプしました。くじらぐもは、「もっとたかく、もっとたかく。」と応援します。3回繰り返して、ようやく子ども達はくじらぐもに乗ることができました。…低学年の学習では、動作化することはとても効果的で、話の内容をつかんだり、登場人物の気持ちを考えさせるのに有効な手段となります。(写真中)
 3,4校時に、2年生が「町たんけん」に出かけました。今回の行き先は、旭幼稚園と旭町駐在所の2か所でした。
 旭幼稚園は、規模の大きい幼稚園で、年少・年中・年長に3クラスずつ園児が在籍しています。毎年本校に入学する中で、最も多いのが旭幼稚園出身の子です。それだけに、知っている先生を見かけて手を振っていた子が多かったようでした。
 園庭では、体操を指導する先生方が、年長組の子ども達に持久走の指導をしていました。毎年、鉄棒やなわとびが上手な子ども達がたくさん入学してきていますが、幼稚園の頃から体育に相当する指導が行われているようです。園舎内を見学してから、ホールで園長先生からお話を聞きました。あらかじめ出しておいた質問に答えていただき、幼稚園の様子がよく分かりました。(写真下)
 主任の先生が旭幼稚園出身であり、自分が育った幼稚園で先生になりたいと思ったという話には、子ども達からも「すご〜い」という声が上がりました。来週、1年生が旭幼稚園の年長さんと交流会を開く予定です。今度は、旭町小に来てもらう番です。

10月16日(月)

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 今月に入り、各学年とも国語で様々な物語文の学習が行われています。1年生は「くじらぐも」、2年生は「お手紙」、3年生は「ちいちゃんのかげおくり」、4年生は「ごんぎつね」、5年生は「たずねびと」、6年生は「やまなし」です。どれもそれぞれの学年の子ども達に合った内容で、じっくりと読解を深めていきたい物語文です。来週木曜日から秋の読書旬間が始まります。読み物教材をきっかけに物語に興味をもち、子ども達にとって心に残る本との出会いにつながるように期待しています。
 3年2組の教室で、「ちいちゃんのかげおくり」の学習をしていました。「かげおくり」とは、影法師をじっと見つめて10数え、その後すぐに空を見上げると、影(残像)が空に映って見えるという遊びです。今日のような雲一つない青空の下で行うと、くっきりと自分たちの影法師が空に映って見えます。(先週、2組の子ども達も実際に校庭でやってみたようです。)
 ちいちゃんのかげおくりは、ちいちゃんという小さな女の子と家族のお話です。「かげおくり」の場面が2回描かれています。最初のかげおくりと最後のかげおくりには大きな違いがあり、それを子ども達に読み取らせるところがポイントになります。
 1回目のかげおくりは、お父さんが出征する前の日に、両親とお兄ちゃんとちいちゃんがお墓参りをした時に行われています。帰り道に青い空を見上げたお父さんが、ちいちゃんにかげおくりを教えます。家族みんなでかげおくりをした後に、お父さんは「今日の記念写真だなあ」と言います。次の日に、お父さんは戦争に行ってしまいました。
 その後、戦争(第二次世界大戦)に巻き込まれて独りぼっちになったちいちゃんが描かれていきます。ある時、「かげおくりのよくできそうな空だなあ。」というお父さんの声が空から降ってきました。お父さんとお母さんとお兄ちゃんの声に導かれてかげおくりをしたちいちゃんは、体が透き通って空色の花畑の中にいました。・・・これが2回目の「かげおくり」です。(写真上)
 現在も世界のあちこちで戦争が行われています。多くの子ども達が、この物語のちいちゃんのような境遇にいることでしょう。3年生の子ども達の心には、このお話がどのように響いたでしょうか。3階の廊下には、戦争に関する資料(小学生新聞の記事や戦時中の写真等)が掲示されています。
 1年生は、算数の時間に「3つのかずの けいさん」の学習をしています。1組では、3つの数のひき算についての学習をしていました。バスに猫が9匹乗っている絵があります。最初のバス停で1匹降りました。次のバス停で、さらに3匹降りました。「何匹残っていますか?」という問題です。「9−1」や「8−3」の計算は、すでに学習済みです。今回の学習で、何が新しい学びかというと、ひき算が2回続けてある場合も、「9−1−3」というように1つの式で書くことができるということです。
 問題を解く時には、算数ブロックを使った具体物の操作が重要です。「9個から、1つ取り除き、さらにその残りから3個取り除く」という問題文のお話の通りにブロックを動かす操作が、算数的思考を高めます。大人にとっては分かり切ったことでも、1年生の子どもには口で言って理解できることではないのです。(写真中)
 この単元では、「6−2+4」や「5+3−1」のように、たし算とひき算が混ざった3つの数の計算も学習します。式の左側から順に計算することが重要になります。
 5校時に、5年2組が体育館で跳び箱の学習をしていました。運動会が終わってから、体育館で跳び箱を使った授業をしている学年が多くなってきました。小学校では、跳び箱を跳ぶ技術的な習熟は、3年生からになります。そのため、1,2年生では、「運動遊び」という表現になっています。しかし、遊びを通して跳び箱運動の基礎技能につながる教師側の意図は必要です。
 一方、3年生以上の学年は、器械運動の領域の「跳び箱運動」となります。「開脚跳び」や「抱えこみ跳び」などの技を、跳び箱の様々な場を設置して練習していきます。(写真下)
 小学校における体育のけがで、全国で一番多いのがこの跳び箱運動です。踏み切りから手のつき方に注意させ、さらにグループで安全を確認して合図を出し合うなど、けがに気をつけて運動ができるように指導しています。

10月14日(土)

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 第二土曜授業公開がありました。1校時から3校時まで、たくさんの保護者の方々に参観いただき、どうもありがとうございました。
 今回も、全校で様々な授業が行われていました。理科と学級活動がないだけで、専科を始め家庭科や外国語、書写(毛筆)も含めて、小学校のほとんどの教科を参観していただくことができました。年間8回、第二土曜を公開しているのは、「授業参観」ではなく「学校公開」です。学校公開とは、「校内のどの授業でも参観できる」ということです。自分の子どものクラスに限らず、隣りのクラスや他学年の授業の様子を見ていただいて結構です。
 1年生は、国語の時間に「まちがいを なおそう」という学習をしていました。文章を読み返す習慣を付けるとともに、間違いを正すことをねらいとした学習です。特に、助詞の「は」や「へ」及び「を」の使い方を理解して、文や文章の中で使えるようにすることを学びます。助詞の使い方については、1学期に学習済みです。それと同時に、短い文を書いたり、アサガオの観察カードや絵日記で文章を自分で考えたりすることを経験してきました。最初のうちは「は」を「わ」と書いたり、「お」と「を」の使い分けを間違えたりして先生に直されていた子がたくさんいました。(今もまだ時々あるのではないでしょうか。)
 間違いを正すためには、まず間違いに気づかなければなりません。そのために、自分で書いた文章をよく読み直す習慣をつけることが大切です。助詞の使い方だけでなく、良い文章、読みやすい文章が書ける人は、書いた文を読み直す力のある人と言えます。
 2組では、先生が作ったどんぐり拾いに行った時の作文を例にして、どこが間違っているのかを子ども達に考えさせていました。間違い探しというのは、子どもの得意分野です。元気の良い手が挙がっていました。(写真上)
 3年2組では、社会科「農家の人々の仕事」の授業がありました。3年生では、9月から「練馬区の農業」を取り上げて学習を進めてきました。そろそろ単元の終わりに近づいてきました。
 まず、教科書の資料から「練馬区の農業の特徴」について、グループで話し合いをしました。(写真中)23区の畑の広さを表した資料では、圧倒的に練馬区には広い畑が多いことが分かります。また、練馬区の畑で作っている野菜の畑の広さを示したグラフからは、キャベツ畑が一番多いことが分かります。(ちなみに、区内の畑の4割がキャベツ畑です。その他、ブロッコリー、大根と続きます。)
 また、授業の後半では、練馬区の農家の人たちの思いや願いについて調べました。教科書に、農家の人たちにインタビューした内容が載っています。まず、昔に比べて農家が減ってしまったという課題が書かれています。35年で約1/3にまで農家が減ってしまったそうです。そこで、練馬区の農業に関心をもってもらうために、「ねり丸キャベツ」というブランド化したキャベツを作りました。さらに、練馬区では、学校給食に年間何回かキャベツや大根の地場野菜を提供してもらっています。練馬区の農業を、まずは子ども達にアピールし、意識させていこうという取り組みです。
 6年1組では、外国語の授業がありました。外国語の授業は、高学年では週に2時間の授業が行われています。普段は、ALTの先生と担任(外国語講師の先生が加わる日もある)とで授業が行われています。ALTや講師の勤務日が決まっているため、土曜公開日で外国語の授業はなかなか入れられず、担任のみの指導になります。今回の授業は、様々な学習の様子を公開しようという、担任の思いが入っています。
 「地球にいる生き物クイズをつくろう」というめあてで授業が始まりました。ある生き物の住む場所や食べ物について英語で伝え、それは何の生き物かを当てるクイズです。教科書には、生き物とともに、住む場所や食べ物の英語表記が載っていて、それを見ながらクイズを考えていきます。問題を作るには、自ら何の生き物がどの食べ物を食べているのかを知らなければなりません。子ども達は、タブレットを使って調べていました。(写真下)
 ところで、昨年に続き、今年度も6年生への「英語4技能検定」が実施されます。英語4技能とは、「リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング」の4分野です。子ども達の英語力の向上をめざすことはもちろんですが、教員の指導力と授業改善を図ることも目的となっています。11月9日(木)に実施します。

10月13日(金)

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 低・中学年の教室で、図書ボランティアの皆さんによる、絵本の読み聞かせがありました。毎回、それぞれの季節にぴったりの絵本が選ばれています。カキやカボチャが出てくる本を取り上げたり、ハロウィンについて説明してもらったりしたクラスもありました。
 今回も楽しい絵本を見つけました。「おやさいしろくま」という絵本です。作者は柴田 ケイコさんで、他にも楽しい「しろくま」シリーズが出ているようです。
 表紙は、まっ赤なトマトを割った中から、しろくまくんが顔を出している絵が描かれています。(頭には、トマトのヘタが乗っている。)新鮮な野菜が大好きなしろくまくんは、こんなことを思いました。「大好きなや野菜の中に入ったら、どんな感じかな?」ページをめくるたびに、しろくまくんがいろいろな野菜の中に入った絵が登場します。キャベツ、ピーマン、ゴーヤ、レンコン、トウモロコシ・・・子ども達がちょっと苦手な野菜も、しろくまくんが登場することでおいしそうに見えてきます。セロリは、茎の部分をすべり台のようにして楽しんでいるしろくまくんが描かれていました。(写真上)
 野菜の断面や料理法、土の中の様子など、野菜についてのいろいろな知識も学べて、おもしろい本です。食べ物に好き嫌いがある子も、野菜に興味をもって食事ができるきっかけ作りになりそうです。
 1,2校時に、4年生に「水道キャラバン」の出前授業がありました。水道キャラバンは、東京都水道局の方々が都内の学校で行っている「水に関する出前授業」です。旭町小では、4年生の社会科の学習として、毎年お願いして来ていただいています。
 授業は、「みずき れい」さんと「みずお まなぶ」くんの2人による楽しい掛け合いによって進められていきました。様々な映像を使って、水道の水はどこからくるのか、安全な水にするためにどういうことをしているのか、などを分かりやすく説明してもらいました。
 前半は、浄水場でおいしい水にするための「高度浄水処理」について学びました。浄水場では、「活性炭」や「オゾン」を使っておいしい水を作っています。その様子を、モデル実験で子ども達に見せてもらいました。においは目に見えないので、実験用に青い水を使い、「臭い水」とします。オゾン接触池を通ると、青い色が薄くなっていく様子が分かり、においが消えていくことが確かめられました。(写真中)
 次に、凝集剤を使って水の汚れを沈殿させる実験を見せてもらいました。大きなビーカーに汚れた水を入れ、そこに凝集剤を投入します。しばらくかくはんすると、不思議なことに汚れが吸着して底に沈んでいきました。
 後半は、雨水を蓄える「水道水源林」や、これから勉強していく「玉川上水をつくった玉川兄弟」について学びました。日本では、蛇口をひねればすぐおいしい水が出てくる水道ですが、世界の中ではとても恵まれている環境と言えます。自分の水の使い方を振り返り、水を大切にしようとする意識を高めることができました。
 6校時に、6年2組の授業観察がありました。学級活動の時間として、学級会を開いている様子を参観しました。今日の学級会の議題は、「運動会がんばったね集会の遊びを決めよう」でした。6年2組では、来週水曜日の5校時にクラスみんなで楽しむ学級活動を行うようです。そのための大切な話し合いの場でした。
 最初に、議題を出した子から提案理由の発表がありました。「運動会でのがんばりをねぎらい、クラスの絆を深めたいから」という理由でした。司会グループは輪番制で行っているようで、司会2人と記録3人(黒板とノート)が自己紹介をして始めました。
 まず、どんな遊びをしたいか、意見を出し合っていきました。サッカー、カラオケ、ドッジボール、カードキング、電車ごっこ、バスケ…が出されました。さあ、この中からどのように決めて行ったらよいでしょうか。まず、賛成意見を出し合いました。司会が「心配な意見はありますか」とも聞いたので、「得意な子ばかりがボールを回すことになるんじゃないですか」というような反対意見が多く出始めました。時々先生の指導が入り、話し合いのもっていき方についてのアドバイスがありました。決して多数決では決めずに、「お互いに話し合いで折り合いをつける」ということをめざしました。
 結局、サッカーとカラオケで意見が飛び交い、最終的に「カラオケ」に決まりました。話し合いの中で、提案理由に結び付けて考えようとする意見がところどころで見られました。国語を始め、様々な教科の中でも行われていますが、こういう話し合い活動が積極的にできる子ども達になってほしいものです。(写真下)

10月12日(木) その2

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 4校時は、2年2組の授業観察がありました。算数「長方形と正方形」の単元で、直角三角形について新しく学習する場面でした。
 まず、長方形や正方形を対角線(「対角線」という言葉は2年生ではまだ使いません)で半分に切るとどんな形になるのかを、折り紙を切って実際に試してみました。「三角形が2つできた!」と、子ども達は大喜びです。しかし、出来上がった三角形には、大きな特徴があります。「直角がある」ということです。そこで、このように直角がある三角形を「直角三角形」と呼ぶことを新しく学習しました。
 最後に、正方形を2本の対角線で切り分け、4つの三角形にしました。正方形の4つの直角が半分ずつに切られたので、もう直角はなくなったと考えた子がいたようです。しかし、できた4つの三角形も直角三角形であることが分かりました。図形の学習は、2年生の子ども達にとっては驚きの連続です。(写真上)
 5校時に、1年1組の授業観察に行きました。生活科の「アサガオのリースを作ろう」という学習でした。
 アサガオのつるは、先週バッサリと切り取りました。そして切り取ったつるを丸くまとめて、リースの形にしてきています。今日は、家から持ち寄った材料を使って、リースに飾りをつけていく学習でした。子ども達が家から持ってきた材料は、リース以外にも何でも作れそうなくらい豪華なものばかりでした。(家の方々の気合いを感じました…)
 毛糸にモール、ボタン、リボン、松ぼっくりと、子ども達もどれをどこにつけようかと迷ってしまうくらいでした。さらに、教室には「ドングリ」という強力な秋の木の実がやって来ました。バケツにたっぷり2杯分のドングリがありました。これは、3,4校時に光が丘公園に行って、みんなで拾ってきたものです。リースの飾り以外にも、このドングリを使って楽しい遊びができそうです。(写真中)
 6年生は、午後から豊渓中に行き、授業体験を行ってきました。1学期には、部活動体験がありました。今度は中学校の授業を実際に受けてみる「授業体験」です。
 あらかじめ、国語、数学、英語、社会の4教科から希望を取り、体験する授業が決められていました。英語と数学は人数が多く、2クラスずつに分かれて3年生の授業を体験させてもらいました。国語と社会は、1年生の生徒たちの中で学習させてもらいました。中1や中3の学習ということで、さぞかし難しいのだろうと思っていましたが、小学生にも分かりやすく楽しく学べるように配慮していただきました。
 どの教科も小学校の教科書にはない内容でしたが、ちょっと大きめの机と椅子に向かって、中学校の授業の雰囲気をたっぷりと体験させてもらいました。最初は、中学生の体の大きさにびっくりしていましたが、時々優しく教えてくれる先輩方に、胸をなでおろしていたようです。逆に、半年前まで小学生だった中学1年生が、とても立派な先輩になっていてびっくりしました。(写真下)

10月12日(木) その1

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 今週に入り、ようやく落ち着いた秋の気配が感じられるようになりました。同時に、甘い香りが街のあちこちから漂ってきています。キンモクセイの花の香りです。
 今朝通った駅から学校までの道のりでも、ところどころで振り返ってみたくなるほどのキンモクセイの芳香が漂っていました。旭町小にもキンモクセイの木があり、示し合わせたかのように同時に花が咲きました。中庭に大きなキンモクセイの木がありますが、校庭では鉄棒の後ろにキンモクセイの垣根があります。中休みに、遊んでいた子ども達が思わず立ち止まり、深呼吸したくなるほどのいい香りが漂っていました。(写真上)
 今年は残暑が長かったせいか、キンモクセイの開花がかなり遅れました。普段の年よりも、10日余りも遅かったのではないかと思います。キンモクセイの木をよく見ると、不思議なことに枝の脇から直接オレンジ色の花が忽然と現れ、一斉に咲いている様子が見られます。「この木の枝の一体どこにあのいい香りが隠れていたのだろう?」と、いつも不思議に思います。
 3校時に、3年1組と5年2組の授業観察がありました。3年1組では、「目の前は青空」という資料を使った、「友情・信頼」の道徳の授業が行われていました。昨日の6年生の道徳の授業も「友情・信頼」でしたが、学年が異なるとまた違った感じの資料内容になります。
 信二・太一・めぐみたちは、遠足で公園の丘に登っています。歩くのが遅い太一は、みんなから「早く!」と急かされていました。しばらくして、めぐみが足をすべらせて転びました。太一は「ごめんね、ぼくのせいで。」と言って、水筒の水でひざを洗い、ばんそうこうを渡してあげました。それを見ていた信二は、太一の背中からリュックを取り、持ってあげました。誰かが、「みんなでゆっくり歩こうよ。」と言いました。目の前に澄みきった青空が広がっていました。・・・
 なんといい話ではありませんか。頂上を目指すことが第一になると、友達にひどい言葉を浴びせてしまうことがあります。しかし、「みんなと協力すること」を第一に考えたら、友達同士の信頼が生まれます。授業を進めるうちに、「本当の友達とは、相手を思いやり、助け合うことである」と気づいていきます。(写真中)
 続いて、5年2組の算数の授業観察に行きました。「分数と小数、整数の関係を調べよう」という単元の「分数倍の意味」について学習する授業でした。
 「3mをもとにすると、7mは何倍でしょう?」…小数倍で求める計算は、すでに1学期に学習済みです。「比べられる量÷もとにする量」で求めてきました。この場合、「7÷3=2.333…」と、小数では割り切れない数になります。そこで便利なのが分数です。前時までに、わり算と分数の関係を学習してきています。「A÷B=A/B」なので、分数を使って「7/3倍」と書き表すことができます。先生の誤答に惑わされることなく、2組の子ども達はみんな理解できていたようです。(写真下)

10月11日(水)

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 1年生は、国語の時間に「くじらぐも」の学習をしています。10月に入り、「下巻」の教科書を使うようになり、その初めに載っているのが「くじらぐも」です。1年生の子ども達の体育の時間が描かれ、現実の世界から突然幻想の世界に入り込むというファンタジー作品になっています。(途中から、また現実の世界に戻ってくるところもおもしろい。)雲を題材にしているのがこの季節にふさわしく、また自分たちと同じ1年生が登場することから、子ども達が身近に感じやすい教材になっています。
 物語では、多くの「」(かぎかっこ)が出てきます。そして、体育の授業中の子ども達のセリフが生き生きと描かれています。音読を繰り返し、くじらぐもに呼びかけるように読めるように練習していきます。1組では、役割分担をしながら、楽しく読み合う活動が行われていました。(写真上)
 「くじらぐも」の作者は、中川 李枝子(なかがわ りえこ)さんです。「ぐりとぐら」シリーズの作者でもあり、アニメ映画『となりのトトロ』のオープニングテーマ『さんぽ』の作詞をしたことでも有名な児童文学作家です。この「くじらぐも」は、教科書用に書き下ろした作品で、1971年から掲載されているそうです。ということは、もう50年以上も1年生の教科書に登場してきたことになります。
 3校時に、図工の授業観察がありました。5年1組の「糸のこの寄り道散歩」という授業内容でした。「糸のこぎりで、長〜く寄り道して切ろう」というめあてで授業が始まりました。先週、一度糸のこぎりの機械を使って板を切っていたようですが、今回は一筆書きのように一枚の板に切れ込みを入れ続けていきます。糸のこの刃を入れたら、なるべく長い切り口になるようにしていかなければなりません。
 まず、長く切るための工夫について考え、各自のタブレットに記録させていきました。タブレットは、図工の時間にもよく活用されています。今回は自分の考えを記録するために使いましたが、タブレットを使った作品づくりを行う場合もあります。
 考えるにあたり、先生が糸のこで板を切る動画を見せていました。様々な方向に板の向きを変え、曲線を描きながら寄り道をしている動画で、子ども達への考えるヒントと意欲づけになっていました。(写真中)
 4校時は、6年1組の道徳の授業観察がありました。「コスモスの花」という資料で、「友情・信頼」について考える授業内容でした。
 主人公の「ぼく」には、北山君という友達がいます。北山君は、何事にも積極的な「ぼく」とは対照的で、クラスでは目立つことがない存在でした。全くタイプの違う2人でも気が合い、いつも一緒に過ごしていました。ある朝、コスモスを上手に生けた北山君に対して、クラスメイトの関心が集まりました。「ぼく」は、普段注目されることのない北山君が、みんなの関心を引いていることに対して、何となく気に入らない気持ちになってきました。「北山なんて…。」と、釈然としない思いを抱いてしまうようになりました。そんなある時、「ぼく」の耳に北山君を悪く言う声が聞こえてきました。すかさず「ぼく」は、思わず「やめろよ。」と声を出していました。・・・
 最初の発問は、「北山なんて…」という言葉には、「ぼく」のどんな気持ちが込められているでしょう? というものでした。子ども達から、すかさず「嫉妬」という言葉が出てきました。嫉妬心は、仲の良い友達だからこそ生まれるものです。(実は、ここが大切なのです。)
 次に、主発問「なぜ、北山君に対する周りの発言に、『やめろよ。』と言ったのだろう。」について考えさせました。つまり、「ぼく」は、最初は北山君を批判していたのに、みんなが批判したら急に「やめろよ。」って、どういうことか…という命題です。他の場合に置き換えたなら…もし、一緒にサッカーをしている親友がレギュラーになり、自分はなれなかった場合、素直に祝福することができるでしょうか? 真の友情とは、相手のすばらしさを心から応援できることを言う…というのがこの資料の「正解」です。しかし、自分には無理です。嫉妬心が勝ってしまうでしょう。私はむしろ、ライバル心をもつことが真の友情であると言いたいです。(写真下)

10月7日(土) その2

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 運動会が終わりました。閉会式が終わった後の子ども達の表情が忘れられません。どの子もみんな「やった〜!」という笑顔でいっぱいでした。そして、旭町小の教職員も…。
 教室でお弁当を食べた後の午後の部は、6年生のマーチングで始まりました。コロナ禍の3年間も、毎年6年生がマーチングを続けてきました。その伝統をしっかり守り、さらにきちんと自分たちのものにして、立派に演奏・演技を成し遂げました。
 次に、応援合戦を行いました。赤組も白組も、今日の日のために応援団長を先頭に、一生懸命練習をしてきました。その心意気が全校児童に伝わり、力いっぱいの応援になりました。応援歌「ゴーゴーゴー」では、校庭を揺るがす大合唱になりました。
 午後のプログラムは、団体競技が続きました。3,4年生のお助け綱引き、5,6年生の棒引き(スティック トック)、1,2年生のチェッコリ玉入れが行われ、みんなで応援して盛り上がりました。チェッコリ玉入れは、とてもかわいらしい踊りでした。入った玉の数が、とても多かったのでびっくりしました。練習の時の倍以上入っていたように思います。本番の子ども達の力ですね。
 最後は、中高学年リレーで締めくくりました。リレーの選手たちも、休み時間を中心に何度もバトンパスの練習をしてきました。力強い走りに圧倒されました。リレー選手としての緊張感も相当なものだったと思います。
 閉会式では、得点発表、優勝杯・準優勝杯授与と続きました。今年の優勝は、白組でした。午後の部は、引き分けとなる競技が多かっただけに、ほんのちょっとの差だったように感じます。こういう勝ち負けのある運動会は、やっぱりいいなと思います。徒競走も審判係をつけて順位を決めました。喜んだ子もいれば、悔しい思いをした子もいたことでしょう。それが大切なのです。
 最後に、児童代表の言葉を6年生の子が発表しました。すばらしい内容、立派な発表態度でした。
 保護者の皆様のご理解・ご協力に、改めて感謝申し上げます。多くの方々に片付け作業を手伝っていただきました。どうもありがとうございました。これからも、旭町小の子ども達を、ともに育ててまいりましょう。

10月7日(土) その1

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 快晴のもと、運動会が行われています。午前の部が終わり、昼食休憩中です。
 午前の部は、各学年の徒競走と表現種目が行われました。低学年は50m、中学年は80m、高学年は100mを全力で走り抜けました。
 表現種目では、1年生のかわいらしいミッキーさんから高学年のたくましさまで、学年の特色がよく出ていて見事でした。
 5年生の「旭町ソーラン2023」と6年生のフラッグを使った演技、「開幕宣言」の写真を紹介します。
 午後の部もよろしくお願いいたします。

10月6日(金)

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 3回目の全校練習がありました。体操着は昨日持ち帰っているので、全員が私服で、さらに校帽をかぶって校庭に整列しました。赤組は校帽を普通にかぶり、白組は裏返しの白帽子にしてかぶりました。先生方は何もそういう指示を出していなかったと思うのですが、自然に子ども達が2色に分かれて帽子をかぶり、おもしろいなと思いました。
 今日の練習では、入場行進〜開会式、準備運動(ラジオ体操)、応援合戦(午前と午後の部)、最後に閉会式の練習もしました。閉会式では、まず得点発表があります。校舎側に設置する得点板と連動しながら、係の児童が発表します。「赤組、一の位 5」、「白組、一の位 7」…これだけで1年生の白組の子ども達は大喜びします。(予想ですが…)続いて、「赤組、十の位 8」、「白組、十の位 2」…今度は赤組の子が大喜びします。中にはバンザイをする子も…。(予想ですが…)まだ、百の位が残っているのです。
 続いて、「優勝杯・準優勝杯授与」の練習をしました。赤組と白組、それぞれの応援団長が朝礼台の前に来て、校長が授与します。今日は練習なので、赤が勝った場合と白が勝った場合を想定し、2回やってみました。(写真上)
 優勝杯と準優勝杯には、今までの運動会の歴史が詰まっています。どちらにも、今までの運動会の優勝・準優勝が書かれた、たくさんのリボンが結び付けられています。1か月前、久し振りに優勝・準優勝杯を棚から取り出してきました。その時、それらがかなり汚れていることに気がつき、用務主事さんにていねいに磨いていただきました。輝きを取り戻した立派な優勝杯は、果たしてどちらの団長の手に渡るでしょうか。
 1年生が校庭に出て、アサガオのつるを使ってリース作りに取り組んでいました。10月に入っても、アサガオはまだ咲いている時もありますが、今までたくさん種を採ることができました。そのお礼の気持ちも込めながら、根元からバッサリとハサミでつるを切りました。
 しかし、切った後が大変でした。支柱につるがしっかりからまって、なかなか外すことができませんでした。先生や友達に手伝ってもらいながら、やっとの思いでつるを外した子がたくさんいました。さらに、外したつるを使って、リースの形にしていきました。丸く輪の形にしながらビニタイで結んでいくのですが、これも一人では難しい作業です。そこに、2年生の子ども達が手助けに来てくれました。1年前、自分達も苦戦しながら作ったアサガオのリースのことを思い出していたようです。(写真中)
 来週1年生は、光が丘公園までどんぐり拾いに行く予定です。拾ったどんぐりや、家から持ち寄った飾りをつけて、すてきなリースに仕上げていきます。
 その頃、同じ校庭では、5,6年生が団体競技の練習をしていました。高学年の団体競技は、「『S』tik tok」(スティック トック)というタイトルの棒引きです。女子の部を2回戦行い、続けて男子の部を2回戦行います。勝敗は、1回戦ずつ勝敗を決め、トータル4回戦で勝ちが多い方の勝利です。
 赤組も白組も、作戦を立ててチームを決め、目の前の棒を取りに全力で走ります。高学年の子ども達の迫力はすごいものがあります。当日をお楽しみに…。(写真下)
 5校時は、高学年の子ども達と教職員とで、明日の準備作業を行いました。テントを出して組み立てたり、机やパイプ椅子を出したりしました。子ども達が帰った後、校庭をきれいにしてラインを引き直しました。また、立見席となるトラックの周りに杭を打ってロープを張りました。こういう作業も4年振りです。とてもハードな作業でしたが、明日のことを思いながらみんなで力を合わせると、とても楽しい時間になりました。
 実は…昨日、校庭のスピーカーが突然壊れてしまいました。電気屋さんに来てもらいましたが、修復不可能とのことでした。練習の時に使っているポータブルのアンプでは、とうてい音が届きません。急遽、同じ光が丘地区の学校から大きなスピーカー2台とアンプをつなぐ機器を借りてきました。配線にも苦労しましたが、ようやく明日に向けて放送機器の準備も整いました。明日はマイクの音も音楽も、大音量で運動会を盛り上げることでしょう。

10月5日(木)

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 1校時に、2回目の全校練習がありました。本来は昨日行う予定でしたが、雨のために1日延期することにしました。一昨日の夕方、先生たちが校庭に万国旗を張りました。プール側のネットの支柱を起点にして、校庭上空に3本の万国旗が張られています。これによって、運動会という雰囲気が一層高まってきました。
 最初に、入場行進〜開会式の練習をしました。開会式では、4人の1年生が「はじめの言葉」を担当します。朝礼台に上がり、マイクを持って上手に言葉を言っていました。当日、しっかり聞いてあげてください。
 開会式では、代表委員会の児童による「スローガン発表」もあります。全員が校舎の方に注目した後、「今年のスローガンです!」という言葉とともに、南校舎4階からスローガンの垂れ幕が降りてくる予定です。そして、今年の運動会のスローガン「太陽のような笑顔で 旭町の力を出そう」を、全校児童で声をそろえて言うことになっています。どんな垂れ幕が、どのように降りてくるのか…当日までのお楽しみです。ご注目ください。
 続いて、準備運動「ラジオ体操」を全員で行い、「応援合戦」の隊形を練習した後、全校競技の練習に移りました。全校競技は「大玉送り」です。午前の部の最後を飾るのが大玉送りで、運動会前半を盛り上げます。
 赤組、白組がそれぞれトラックの曲線に沿って学年ごとに並びます。1,2年生は2列で並び、大玉は子ども達の間を転がっていきます。3〜6年生は4列になり、大玉が頭上を通るように送っていきます。4名ずつの高学年が補助をする係となっていて、大玉を運んだり落ちた大玉を拾ったりします。
 今日の練習では、白組が勝っていました。さあ、運動会本番では、どちらが勝つでしょうか。2回戦までなので、引き分けの場合もあります。(写真上)
 今日は、2校時から低・中・高学年の順で、運動会のリハーサルがありました。各学年とも、本番のように通し練習をしています。出張があったため、残念ながらリハーサルをほとんど見ることができませんでした。今日、体操着を洗濯するために持ち帰ります。明日は、今日のリハーサルを受けて、最終調整があるかもしれません。気持ちだけはしっかりと高めておきたいものです。
 1年2組で、道徳の授業がありました。「やめなさいよ」という資料を使い、善悪の判断について考えさせる授業でした。よくないことを見かけた場合、どんな行動を取ったらよいかを考えさせていきます。1年生の子ども達にとっては、日常的によくありがちな光景です。
 主人公の「わたし」は、同じクラスのけんじ君がひとし君の靴を投げて遊んでいるのを目撃します。傷つくひとし君を見た「わたし」は、思い切ってけんじ君に「やめなさいよ。人のくつを投げるなんて。」と言いました。それに対してけんじ君がにらみつけてきたところで、「わたし」のセリフが四角で囲まれて終わります。注意しようとする場面の「わたし」のセリフを自由に考えさせる資料になっています。(写真中)
 2組の子ども達は、一人一人真剣に考えて発表し合っていました。「ひとし君がかわいそうだよ。」という考えもあれば、「自分がやられたら悲しくないの」と発表した子もいました。また、「先生に言うよ」という考えも…これが一番現実的かもしれません。いけないことはいけないと、はっきりと言うことが大切です。最後に、「では、本当にこういうことがあったら、きちんと言えているかな?」と、自分自身の生活を振り返って考えさせることも道徳の授業では重要です。
 4年生は、算数の時間に「およその数の使い方と表し方」の学習をしています。「概数について理解し、目的に応じて概数を用いたり、四則計算の見積もりをしたりすることができるようにすること」をねらいとした学習です。
 まず、単元の最初に、四捨五入について学習しました。「およそいくつ」という概数の考え方は、小学生の発達段階とともに身についてくる概念です。また、単元の後半では、目的に応じて和や差の概数を利用した計算の仕方を学びます。
 今日は、「四捨五入して〇の位までの概数にする」時の表現や四捨五入の仕方について学習していました。万の位までの概数なら、千の位を四捨五入します。千の位までの概数にするなら、百の位を四捨五入しなければなりません。求めたい位の一つ下の位を四捨五入するということになります。
 この他にも、「四捨五入して、上から〇桁の概数にしなさい」という場合もあります。今後も、日常生活で使える算数となるように指導していきます。(写真下)

10月4日(水)

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 5年生は、理科の時間に「流れる水のはたらきと土地の変化」についての学習をしています。先週は、砂場の川のモデルを使って、流れる水のはたらきの実験をしていました。今日は、「川と川原の石の様子」についての学習でした。
 まず、川の上流・中流・下流に着目し、それぞれの川原の石の特徴を調べていきました。実際の川に行くことができればよいのですが、こういう学習では教科書の資料や動画を利用するしかありません。あるいは、夏休み中に山奥の川や河原でバーベキューをした時の様子を思い起こさせて考えます。しかし、石の形や大きさを覚えている子はいるでしょうか…。
 動画では、上流から下流にかけて、お手本のような石が紹介されていました。上流の川には、大きくてごつごつとした石がたくさんあります。中流から下流に行くにつれて石の大きさは小さくなり、次第に丸みを帯びてきます。(写真上)
 では、なぜそのようになるのでしょうか? 砂場の実験から、川の石は、上流から下流に流されてくることが分かりました。流されてくる時に、石と石とがぶつかり合って割れたり、角が削られていく…ということが予想できます。
 5年生では、明日以降、こんな実験をしてみます。ペットボトルに小石と水を少し入れ、何度も激しく振ってみます。台風などの大水の時に、川の底で石と石とがぶつかり合う状態を再現する実験です。結果は、石は小さく丸みのあるものになる…そんな都合の良い結果になるはずがありません。子ども達が何百回、何千回とペットボトルを振り続けても、小石は小石のままです。それだけ自然界では、石が削れて丸みを帯びてくるには何万年という歳月がかかっているわけです。(しかし、実験によって水はにごり、石の表面がこすれたということは実証できます。)
 5校時に、音楽室で授業観察を行いました。3年2組の「わらべ歌で遊ぼう」という内容でした。
 童謡「うさぎ」を全員で歌った後、「十五夜さんのもちつき」というわらべ歌を新しく習いました。「♪十五夜さんのもちつきは トーン トーン トッテッタ トッテ トッテ トッテッタ・・・」という楽しい歌です。さらに楽しいのは、餅をつく役とこねる役の二人で向かい合って遊ぶ「手遊び歌」であることです。餅つき役が一定のリズムで杵でつくように手拍子を打ち、こねる役がその手拍子の間のタイミングを見計らって手を差し入れていきます。2人のリズム感が合わないとうまくいかず、一種のリズムゲームのようにして遊ぶことができます。子ども達は、手遊び歌のおもしろさにどっぷりはまって、とても楽しそうに練習をしていました。(写真中)
 6校時のクラブ活動の時間に、「出前実験教室」が行われました。理科室でいつも活動している科学クラブの児童に対して、ディレクトフォースから5名の方々に来てもらい、指導していただきました。夏休みの科学実験教室でもお世話になった皆さんで、いろいろな学校やイベントで科学実験の楽しさを指導されている方々です。
 今回は、「滑車の実験」を行っていただきました。ディレクトフォースの皆さんのすばらしいところ・・・「その1」は、各テーブルに指導者がついて教えていただけることです。とてもていねいに、きめ細かく見ていただけます。
 「その2」は、実験器具がすごいことです。ディレクトフォースの皆さんは、かつて一般企業の各専門分野で活躍されていた方々です。そのノウハウを活用して、小学生にも分かりやすい教材を開発しています。今回の滑車の実験器具も、全て手作りだそうです。何度も試行錯誤のうえ、測定誤差の少ないものが使われています。
 「その3」は、子ども達自らの手で実験が楽しめるようにしていることです。今回は、2〜3人に1つの実験セットを用意していただきました。子ども達が実際にさわって実験し、確かめることから発見が生まれます。
 他にも、パワーポイントを使って必ず実験の原理を分かりやすく説明していただけたり、プリントに書き込みながらまとめたりするなど、常に多くの手立てで授業がなされています。
 今日の実験では、「定滑車のみの場合」と「定滑車と動滑車を組み合わせた場合」、さらに「二連滑車を使った場合」の3通りについて、ばねばかりの目盛やひもを引いた長さの関係について調べました。小学校の理科の内容にはない難しい原理でしたが、とても楽しく学ぶことができました。また、滑車が身近なところで利用されていることも分かりました。科学クラブの子ども達は、理科好きの子が多く、終始実験に意欲的に参加していました。(写真下)

10月3日(火)

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 2年生は、算数の時間に「さんかくやしかくの形を しらべよう」という学習をしています。最初に三角形と四角形の学習をし、次に長方形と正方形について学習をしていきます。
 1校時は2年1組の授業観察があり、「長方形と正方形」の学習の最初の授業場面を見に行きました。紙を折って直角を作り、「直角」という用語を理解するとともに、身の回りから直角のものを見つける学習場面でした。
 まず、不定形に切り取られた折り紙が全員に配られ、2回折って直角を作りました。2回目に折る時に、1回目の折り目同士が重なるようにして折ると直角ができます。この角の部分を「直角」ということをまず子ども達に指導します。
 次に、三角定規の3つの角から直角を見つける活動をしました。最初に作った折り紙の「直角」を利用して、2種類ある三角定規それぞれの全部の角を調べていきます。先生の話をしっかり聞いていた子はやり方が分かっていたようですが、周りの動きを見ながら取り掛かった子は乗り遅れてしまったようでした。大人が見て「簡単」と思うことでも、意外と子どもは理解できていないことが多いものです。
 さらに、三角定規をいろいろな向きにしたり、ひっくり返したりと、子どもなりに様々な操作をするのですが、「角度」という概念がまだはっきりとしていないので難しいのでしょう。最初に折り紙で作った「直角」自体、どれだけ子どもが理解できていたのかなと思うほどでした。でも、大丈夫です。1時間で理解できること自体が、大人の考えるハードルの高さなのです。次の時間、さらにその次の時間と指導を重ねるうちに、直角という角の大きさの概念が分かってくるはずです。(写真上)
 4年2組では、国語の時間に「ごんぎつね」の学習が終わり、「この本、読もう」というページの学習をしていました。「ごんぎつね」の作者である新見南吉の本を紹介しているページです。(写真中)
 新見南吉は、ちょうど100年前に活躍した児童文学作家です。音楽界では、シューベルトやモーツァルトが短命で名を残しましたが、作家では新見南吉です。病気のため、29歳の若さでこの世を去りましたが、多くの有名な児童文学作品を残しています。
 教科書には、まず「手ぶくろを買いに」が紹介されています。この物語は、複数の会社から絵本として出されています。その中でも、教科書に載っている親子のきつねが手をつなぎ合っている絵本がお勧めです。物語の温かさとともに、絵の温もりも感じられる絵本です。
 他に紹介されているのは、「がちょうのたんじょうび」と「木の祭り」、「でんでんむしのかなしみ」です。中でも「でんでんむしのかなしみ」がお勧めです。子どもへの絵本というよりは、大人が読むべき物語かもしれません。インドで行われた国際児童図書評議会の基調講演で、皇后美智子さまがこの「でんでんむしのかなしみ」について触れたことでも有名になりました。
 3年生は、理科の時間に「地面のようすと太陽」の学習をしています。1組では、先日、棒温度計の使い方を練習していましたが、今日はいよいよ校庭に出て実際に観測をしていました。
 目的は、日なたと日陰での地面の様子の違いを調べることです。グループごとに調べる場所を決めてから、日なたと日陰の明るさや手触り、そして温度の違いを調べていきました。
 今朝は、東京でも20度を下回る涼しい気候になりました。私もワイシャツを長袖にして通勤してきたほどです。しかし、昼間の日差しはまだ強く、日なたではじりじりとした暑さを感じます。校庭の表面の砂を集めて棒温度計をセットすると、温度がどんどん上がっていく様子が見られました。日なたの地面では、40度近くまで熱くなっていることが分かりました。(写真下)
 運動会がある土曜日は、今のところ晴れの予報で安心しています。気温は今日よりもさらに秋らしく涼しくなるようですが、日当たりは心配です。4年振りの運動会ということで、児童席には全学年分のテントを用意するように手配しています。

10月2日(月)

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 10月に入り、とてもさわやかな秋の気配が感じられるようになりました。いよいよ今週末には運動会本番です。今日からの一週間、各学年とも練習の積み上げの最終段階に入っていきます。
 今日は、全校朝会の時間から1校時にかけて、運動会の全校練習を行いました。全校練習は、今日を含めて3回を予定しています。(水曜と木曜の1校時)
 今日の全校練習は、入場行進と応援合戦の練習を中心に行いました。入場行進は、児童の応援席前に整列してから行進が始まり、そのまま本部の朝礼台方向(投てき板側)に一斉に進む形で行います。本来ならば、入場門から学年ごとのプラカードを先頭に行進し、トラックを1周して入ってくるやり方でした。しかし、工事のためのバックヤードが校庭に設置されているため、全校児童を入場門内に待機させることができません。あっという間の入場行進になりますが、ご理解いただきたいと思います。
 その代わり…旭町小では、6年生のマーチングによる入場行進が伝統となっています。赤組と白組との間に6年生が楽器を持って並び、全校児童の足並みをそろえて演奏をする様子にご注目ください。(写真上)
 6年生は、国語の時間に「やまなし」という物語文を学習しています。日本を代表する童話作家の一人である宮沢賢治が書いた物語です。「やまなし」は、ずっと以前から6年生の国語の教科書に取り上げられてきた教材です。
 物語は、2匹のカニの兄弟の会話から始まります。「クラムボンはわらったよ。」「クラムボンはかぷかぷわらったよ。」・・・宮沢賢治の独特な世界観が詰まった作品で、その面白さが味わえるかどうかは、指導する先生の悩みどころでもあります。実際、担任として指導していた時、私自身がこの教材の表している「もの」についての理解が浅く、ただ単に5月と12月の対比を読み取るだけで終わってしまった覚えがあります。宮沢賢治という作家をもっと理解し、物語の本質に寄り添った指導をしていたらなと悔やまれる思いばかりが蘇ってきます。
 1組では、「なぜ『やまなし』という題名にしたのか」ということについて考えさせていました。これは難しい問いです。子ども達は、どのように考えたでしょうか…。(写真中)
 題名の「やまなし」は、実際にある落葉樹の木の実です。物語の後半に出てきて、いかにも熟していい香りがしてくる果実のように描かれていますが、実際は地味な木の実のようです。5月の場面では、水面の上から侵入してきたカワセミが登場します。殺伐とした世界が暗示されます。一方、12月は温かな世界が描かれています。その象徴が「やまなし」であり、自然の恵みとして考えられます。「やまなし」は自然界の太陽のような存在であり、温かさをもたらすものとして描かれています。ですから、賢治がこの物語の題名を「やまなし」としたのには、周りに幸せを与える生き方をしたいという思いがあったからととらえることができます。
 1年生は、国語の時間に「かずとかんじ」の学習をしています。教科書には、まずとてもリズミカルで楽しく読める「数え歌」が載っています。「一つ たたくと、こぶたが 一ぴき。」、「二つ たたくと、こぶたが 二ひき。」、「三つ たたくと、こぶたが 三びき。」・・・「九つ たたくと、こぶたが 九ひき。」、「十 たたくと、こぶたが 十ぴき。」
 今まで算数でも「いち、に、さん、し、・・・、きゅう、じゅう」だったのが、「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、・・・、ここのつ、とお」という呼び方があることを知ります。ちなみに、「十匹」は「じゅっぴき」ではなく、「じっぴき」と読みます。
 1組では、さらに教科書の次のページに載っているものの数え方について学習していました。こぶたは「匹」で数えましたが、折り紙やえんぴつ、にんじんはどんな数え方になるでしょう。「〜枚」や「〜本」という言い方が考えられます。では、りんごはどうでしょうか。「1個、2個、3個…」でも良いですし、「1つ、2つ、3つ…」という数え方もあります。こぶたの数え歌を使い、これらの数え方に置き換えて歌にしてみると、とても楽しい学習になります。(写真下)

9月29日(金)

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 「あれ松虫が鳴いている〜」という歌い出しの曲は、「虫の声」という文部省唱歌です。2年生は、音楽の時間にこの歌の練習をしています。この曲は、作詞作曲者は不詳で、単に「文部省唱歌」とされています。100年以上前から尋常小学唱歌になってきた歴史がありますから、どの年代にもなじみのある歌です。(写真上)
 この曲には、いろいろな秋の虫が出てきます。鳴き声と一緒に紹介されるので、自然にその虫の鳴き方を覚えることができます。では、最初に出てくる「マツムシ」は、「チンチロ チンチロ チンチロリン」となっていますが、本当にそうでしょうか? YouTubeで虫の鳴き声を調べてみると、マツムシは「チッチリリッ」とか「チッチ リ」という感じです。「チンチロリン」は、ちょっと盛り過ぎのような気がします。
 次に出てくるのが「スズムシ」で、歌では「リンリン リンリン リーンリン」です。スズムシは、ケースに入れて飼育したことがある方も多いことでしょう。本当に鈴を転がしたようにきれいな鳴き声です。ちなみに、スズムシのみならず秋の虫で鳴いているのは、全てオスであるというのをご存知でしょうか? メスを呼ぶための求愛行動です。
 では、2番に出てくる秋の虫は何でしょう。意外と2番の歌詞を覚えている方は少ないのではないでしょうか。出だしは、「キリキリ キリキリ コオロギや」(♪あれ松虫が鳴いている〜のメロディー)となっています。なぜキリキリになってしまったのか…これは残念です。コオロギは、「コロコロコロ」や「リリリ…」のように、とてもきれいな鳴き声です。
 次に出てくるのがクツワムシで、「ガチャガチャ ガチャガチャ クツワムシ」と歌われます。実際は「ガチャガチャ」という感じではないのですが、体も大きく音がうるさい感じなので、うまく言い表しているなと思います。最後に登場するのが「ウマオイ」です。「あとから ウマオイ 追いついて チョンチョン チョンチョン スイッチョン」子どもの頃は、ウマオイのことを「スイッチョン」と呼んでいましたが、正式名称は「ウマオイ」です。
 今年の夏は猛暑だったこともあり、8月中に虫の声をほとんど聞きませんでした。例年ならば、お盆を過ぎた頃から秋風とともにスイッチョンの声が聞こえ始め、「ああ、夏休みも残りわずかだ…」と感じるものです。きっとこれから、ようやく涼しくなったことを機に、秋の虫たちが鳴き始めることでしょう。今日は中秋の名月ですが、満月と一緒にこれらの虫の声が聞こえてきたら、秋を満喫できそうですね。
 1年2組の教室で生活科「あきをさがそう」の学習がありました。教科書にある秋の様子の絵や写真を見て、「春・夏」のページと比べながら話し合いをしていました。
 教科書の絵に、オナモミの実が服にくっついている様子が描かれています。子ども達の何人かはオナモミを知っていましたが、見たことがない子が多かったようです。先生がインターネットで検索して、写真を見せてあげました。(写真中)
 オナモミは、キク科の雑草です。土手や空き地によく生えているので、この辺りだと光が丘公園にたくさんありそうです。トゲトゲのついた実をよく見ると、トゲの先がかぎ針のようになっていて、服の繊維に絡みつく仕組みです。(マジックテープは、この植物からヒントを得たそうです。)よく子どもの頃、雪合戦のように子ども同士で投げ合って遊びました。同じように服にくっつく植物として、アメリカセンダングサがあります。散歩をしていて、先のとがった種子が、知らないうちにズボンにびっしりついていることがあります。よくうちの犬も体にくっつけてきます。
 ところで、生活科の教科書に載っている秋の風景の絵(P74)に、外国人風の子どもや車いすに乗った子どもが登場しています。国際理解教育、そして障害者理解教育を低学年のうちから…という意図があり、教科書が作られています。
 6校時に、5,6年生の運動会係活動の時間がありました。先週に続いて2回目の係打ち合わせの時間でした。準備係は、各学年が競技で使う道具の出し入れについて練習をしていました。庶務係は、当日校舎の窓に掲示する大プログラムを作っていました。
 審判係は、全学年の徒競走の際に活躍します。ゴール付近で着順を判定する先生の指示に従い、確実に等賞旗まで子どもを連れてくる係です。徒競走では、次々とレースがあるため、役割が終わるたびにすばやく待機場所に動かなければなりません。係の5,6年生で、徒競走のゴールした場面を実際に想定し、動き方の確認をしていました。(写真下)

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