3月13日(水)まず、この一年間の出来事を思い出させるために、いくつかの観点を子ども達に示しました。うれしかったこと、楽しかったこと、驚いたこと、がんばったこと、できるようになったこと、新しく知ったことの6つです。また、1年生の教室の後ろには、行事や新しい学習の取り組みがあるたびに、先生が短冊に書いて掲示してきました。それらの中から題材を探し、作文にしていきました。 1組では、一人で何枚も作文を書き上げた子がたくさんいました。運動会の玉入れや、なわとびをがんばった場面、昔遊びや凧揚げをしたこと、2学期に生活科見学で動物公園に行ったこと、どんぐり拾いをしたことなど・・・1年生の一年間だけでも、実に多くの出来事があったことが分かります。さらに、絵や作文の内容そのものに、一人一人のこの一年間の成長がうかがえます。すばらしい「思い出のアルバム」が完成しそうです。(写真上) 一方、2年生は、生活科の時間に「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしてきました。生まれた頃の様子から現在の自分の成長、そして未来へと、まとめを続けてきました。手形も取り終わり、ファイルに綴じて自分の生い立ちが1冊にまとまりました。1組の教室では、友達とファイルを交換して見せ合いながら、カードに感想を書いて渡していました。(写真中) 子ども達の手形の隣には、生まれたばかりの赤ちゃんの手形と足形が印刷してあります。「赤ちゃんって、こんなに手や足が小さいんだね。」と話していたので、「みんなだって赤ちゃんだった時があったし、校長先生も赤ちゃんだった時があるんだから…。」と言ったら、「エ〜ッ」とびっくりしていました。大人の人が赤ちゃんだったという感覚は、2年生の子ども達には想像できないことのようでした。 6年1組の教室で、国語「海の命」の最後の授業がありました。読み取りを進めていく中で、この物語のプロローグを作ることを大きな課題として学習してきました。プロローグは、映画の予告編のようなものです。物語のダイジェストを伝えつつ、本編を読んでみたいと思わせるのがプロローグです。 子ども達は、タブレットのスライドを使って、物語の絵や効果音を入れながら作成してきました。今日は、各自が作成したプロローグ(あるいはグループで制作)の鑑賞会を行いました。(写真下) 映画館で、予告編を見たことがある子は多いはずです。すばらしい予告編は、映画全体を見た時に感じるような雰囲気を少しだけ味わわせてくれます。映画の見どころとなるシーンを選び、その映画はどのような内容の映画なのかを見せ、印象付けます。 1組の子ども達は、「海の命」の物語から大切な場面の絵を抜粋し、それにどのような文字を入れるかをよく考えて作っていました。特に、画面に入れる文字が重要です。インパクトのあるキャッチコピーが、目立つ文字の色と字体、大きさで絵と合わさった時に絶大な効果が発揮されます。そのキャッチコピーは、しっかり物語を読み込み、理解していなければ作ることができません。この難解な物語を学習する一連の流れとして、とても意義のある学習計画であったと思います。 3月12日(火)今日は、鑑賞教材「ラプソディー・イン・ブルー」を使った授業が行われていました。リズムや旋律の特徴、楽器の奏法と音色の面白さなど、いろいろな魅力を見つけて聴くことをねらいとして、6年生の鑑賞教材に入っています。 この曲は、アメリカの作曲家であるガーシュインが作りました。アメリカ音楽のジャズをクラシック音楽に融合させた曲として有名です。テレビやCMなどでもよく使われている曲なので、冒頭の管弦楽を聴いただけで「ああ、あの曲…」と感じた子が多かったようです。 ピアノ独奏とオーケストラのための曲なので、ピアニストに誰を起用するかで演奏が変わってきます。ジャズ畑の人を起用すると、かなり独創的なアレンジになったりもします。音楽室で使っていたDVDは、作曲家としても有名な羽田健太郎さんがNHK交響楽団と共演した演奏でした。ポップスやフュージョンなど、幅広く活躍されている方です。(写真上) 3年生の各クラスにそろばんの講師の先生に来ていただき、2時間ずつ授業をしていただきました。そろばんの勉強は、3年生で2時間、4年生で2時間の計4時間程度しか小学校で勉強しません。内容は、そろばんの仕組みと、簡単なたし算ひき算における珠の動かし方です。3年生での2時間の指導では、そろばんを使いこなすには程遠く、そろばんの仕組みを知って、使ってみるという程度の授業になります。 昔に比べて、そろばんを習っている子はずいぶん少なくなりました。今年の3年生は、4名しかいなかったようです。学校の先生達も、そろばんの経験者はかなり少ないと思います。3,4年生でほんの少しの時間しか扱わないので、算数の指導内容でもかなり特別な学習と言えます。そろばんを使う前に、「なかよし数探し」として、「5の合成・分解」をすばやくできるようにするプリント問題をしました。これは、1年生の1学期にやってきた内容です。そろばんの五珠を使った「たす・ひく」の動かし方は、「5の合成・分解」が基になっています。ということは、そろばんを習えば算数が上達すること間違いなしです。これをきっかけに、そろばん塾に行ってみたいという子が増えてほしい…と講師の先生が話されていました。(写真中) 5年生は、社会科の時間に「環境をともに守る」という学習をしています。年間の最後の学習単元で、かつて日本で生じた公害の問題について取り上げた学習です。公害発生時の写真や年表などの資料を基に、公害のもたらす影響や公害をなくすための努力について調べていきます。 教科書には、日本の4大公害(水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病)が載っています。1950〜60年代に起きた、日本各地の公害病でした。多くの患者や家族が苦しみ、何年もかけて住民運動が高まっていきました。そして、ようやく防止条例が作られるようになったことや、現在では厳しい国の基準があることなどが書かれています。私が子どもの頃は、よくテレビのニュースでこれらの公害の裁判について報道されていました。日本の高度経済成長とともに多くの被害が生じた歴史は、もうだいぶ過去の話になってしまった感があります。 しかし、現在も地球上では様々な環境問題が発生しています。高学年の社会科や理科の学習では、必ずこの環境問題にかかわる単元が入っています。子ども達の未来の地球環境のために、しっかり指導しておかなければなりません。(写真下) 3月11日(月) その21組の教室では、三角形のタイルを組み合わせて、教科書に描かれている黒いシルエットの図形を作る問題に挑戦していました。問題として提示された形を作るシルエットパズルの中で非常に有名なものに、「タングラムパズル」があります。正方形をいくつかに切り分けたものを使う木製のパズルで、よく旅館の部屋に置いてあります。また、子ども用にも「知育パズル」としてのタングラムが売られています。直角二等辺三角形や平行四辺形、正方形などでできた木片を組み合わせて、様々な形を作っていくパズルです。積み木やブロックと同様に、形の概念を体得させるためには、小さい頃からの図形遊びが大切なようです。(写真上) この単元では、次に数え棒を組み合わせていろいろな図形を作っていきます。図形を線でとらえさせ、「辺」の存在を意識させていきますが、1年生では図形への興味関心を高めることが第一の目的となっています。 4年生は、算数の時間に「考える力をのばそう」という学習をしています。算数の教科書にある「考える力をのばそう」は、今まで習った算数の力を使い、工夫して問題を解く「頭の体操」のような問題が掲載されています。「共通部分に着目して 図を使って考える」という題が、そのまま問題を解く「ヒント」になっています。 教科書には、「小プール1回と大プール2回を泳いで63m、小プール1回と大プール4回を泳いで113m」の2人の泳いだ距離から、大小それぞれのプールの長さを求める問題があります。1組では、グループで解き方を話し合い、考え方の図や式をみんなで考えていました。(写真中) 「X+2Y=63、X+4Y=113」という連立方程式を解けばよいのですが、小学校ではまだそれは習っていません。そこで、線分図を使って考えさせます。図を描いてみると、2人の差(113−63=50)は、大きいプール2回分の長さに当たるので、大きいプールは25mということがまず分かります。そこから小さいプールの長さ13mを求めます。 各学年の算数の教科書には、考える力をのばすための問題が載っています。大人にとっても頭の体操となりそうな「考える力をのばそう」は、3年生以上の算数の教科書に掲載されています。(6年生は、2学期末にあります。) 5年生が、岩井移動教室の様子をスライドにまとめ、4年生に向けて発表会を開いていました。2月の初旬に行った岩井移動教室から1か月が経ちましたが、5年生は総合の学習の時間を使って、実施後のまとめを行ってきました。4年生に向けて分かりやすい説明になるようにと、スライドの写真や文字、イラストを工夫して作ってきました。 それぞれの学年の1,2組がペアになり、4年の教室と5年の教室を使って同時進行で発表会を行いました。3校時と5校時で子どもを入れ替え、全てのグループの発表が聞けるようにしていました。 宿舎の部屋の様子が映し出されると、4年生から「いいな。きれいだな。」という声が聞こえてきました。4年生は、来年度になったら、10月下旬に2泊3日で移動教室が予定されています。長野県の武石(旧武石村、現在は上田市)に泊まる予定です。持ち物やおこづかいの情報も発表内容にあり、4年生の子ども達は興味津々な様子で聞いていました。(写真下) 3月11日(月) その1・・・3月に入り、今年度の学校生活も残りあと2週間となりました。そろそろどの教科でも、学年末の学習のまとめに取りかかっているところではないでしょうか。今年度学習した内容をしっかり身につけて、4月からの進級に備えたいものです。 ところで、この一年間に各教科(国語や算数、図工、体育、生活、総合の学習など…)で学習した内容(勉強したこと)には、どのようなことがあるでしょうか? 漢字をたくさん覚えたり、三角形の書き方や面積の求め方を習ったり、彫刻刀を使って作品を作ったり、あるいは跳び箱が跳べるように練習したりと、「覚えたこと」や「できるようになったこと」がたくさんありました。「覚えたこと」は、「知識」です。毎日の学習の中で、たくさんの新しい出来事やものの名前などについて覚えていきます。「できるようになったこと」は、「技能」です。毎日の学習の中で、ものごとのやり方が身についたり、体の動かし方が身についたりしていきます。 では、学校での学習は、この「知識」(覚えたこと)と「技能」(できるようになったこと)だけで成り立っているのでしょうか。実は、他にも学習をするうえで大切な力を学んでいる場面があります。それは、たくさんの人の前で発表するということです。どの学年にも、いろいろな教科の中で、調べたことを基に発表会を行う学習があります。例えば、4年生は国語の時間に「調べて話そう 生活調査隊」という学習があります。また、3年生は、同じく国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という学習があり、発表会に向けてがんばっていました。その他にも、社会科や理科、生活科や総合の学習で、調べたことを発表する学習がこの一年間で何回かあったでしょう。どのように伝えたらよいかを考え、きちんとみんなの前で発表する力は、とても大切な学習です。さらにその発表を通じて、聞いていた子が質問をしたり感想を発表したりもします。友達の発表を聞いて自分の意見を伝えることができる力…こういう力を伸ばすことが、これからの学習の中で最も大切なことであると言われています。 先々週行われた6年生を送る会では、それぞれの学年の代表の子が大きな声で6年生への呼びかけをしていました。また、先週1年生のみなさんは、保育園や幼稚園の子ども達と交流会を行い、教室に案内したり机の中のものを紹介したりするなどしていました。さらに各クラスでは、学級会を開いて自分の考えをしっかり伝えたり友達の考えに意見を言ったりする活動をしてきています。自分の考えをしっかりもち、はっきりと人に伝えていく力は、テストの点に表せるものではありません。でも、学校の先生方は普段の授業の中でみなさん一人一人の発表の様子をしっかり評価しています。 よく「頭のいい人って、どういう人をいいますか?」と聞かれて、「テストの点数がいい人」とか、「物知りな人」と答える場合があります。しかしそれよりも、「自分の考えをしっかりもって相手に意見が言える人、相手の意見を聞いて自分の考えを深めていける人」という、人と人とのコミュニケーションが上手にできる方が、将来社会に出て優れた力を発揮します。この一年間で、どれだけ発表する力、人とはっきり話をする力がついたでしょうか。・・・(写真上) 続いて、サクラ草の鉢の管理についての話をしました。今週中にサクラ草の鉢を持ち帰ります。置き場所は外の日陰がよいことや、黄色や茶色くなった外葉を取り除くことについて話しました。家に持ち帰ってからも水やりと愛情を与えれば、4月の中旬頃まで花を楽しむことができます。また、トラマルハナバチという小さなハチがやって来ると、種ができるということについても伝えました。うまく育てると、4月下旬に種を採ることができます。(写真下) 3月8日(金)「いちにちどうぶつ」に続いて読んでもらったのは、「だれのパンツ?」という絵本でした。作者のシゲリカツヒコさんは、日本の絵本作家でもあり、イラストレーターでもある方です。ストーリーも奇想天外ですが、絵がまたすごいインパクトで迫ってきます。 空から落ちてきた「パンツ」の持ち主を探すために、男の子が団地内を冒険することになりました。謎の画家に、カメレオンに、おばけにと、いったいだれの落とし物だったのでしょうか。持ち主を探す冒険が描かれていきます。また、この絵本は探し絵的な要素も満載で、読むたびに発見があります。絵のどこかに話の続きが分かるヒントが隠されているので、大人も子どもも、もう一度ゆっくり見てみたくなる絵本です。とにかくリアルな絵とその迫力に圧倒されるため、黙って聞きなさいとは言えない絵本です。(写真上) 今年度の読み聞かせは、今回で最後になりました。図書ボランティアの方々には、来年度も子ども達への読み聞かせをお願いしていきたいと思います。 4年生は、社会科の時間に「国際交流に取り組む大田区」という学習をしています。国際交流に取り組む大田区の様子について、都内における位置や産業の歴史的背景、人々の協力関係などに着目して調べていきます。そして、大田区の人々が協力し、特色あるまちづくりや観光などの産業発展に努めていることを学びます。 大田区には、羽田空港があります。海外からの観光客が入って来やすいという立地条件があります。大田区では、外国人観光客への観光案内や「特区民泊」にも力を入れいて、旅行者への支援を行っています。また、海外の3都市と友好・姉妹都市交流をしていることも教科書に載っています。ちなみに、練馬区は、オーストラリア・イプスウィッチ市と友好・姉妹都市提携を結んでいて、毎年区内の中学生が派遣交流をしています。 1組の教室では、「大田区に住む外国人の人たちが、生活するうえで困ること」について話し合っていました。電車の乗り方や文化の違い、言葉が分からないなど、日常生活でたくさんの困り感があるだろうという結果になりました。(写真中) さらに、「国際都市おおた宣言」という取り組みがあることを知りました。産業交流拠点となり、多文化共生都市にしていくための区の施策です。練馬区でも、近年外国籍の居住者が増えてきました。そういう家庭の子ども達が今後学校に多く入ってくることから、各校にポケトークが配備されることになっています。 2年生は、生活科の時間に「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしています。生まれた頃の様子から現在の自分の成長まで、写真や家の人へのインタビューを通じて、振り返りながらまとめてきました。 1組では、自分の現在の身長と体重とともに、手形を取って記録に残していました。絵の具で手のひらを染めてから、画用紙に手形を押しました。まだまだかわいらしい手の大きさですが、これからどんな成長をしていくのか、期待に満ちた手形ができました。(写真下) もうすぐ自分の生い立ちが、この学習のまとめとして完成します。いつかこの記録を見ながら振り返り、今日押した手形に自分の手のひらを重ねてみる時が来るはずです。きっと、一気に2年生の頃の友達や先生、学校生活の日々が蘇ることでしょう。 3月7日(木)魔笛は、モーツァルトが最後に作曲したオペラです。(9月30日に初演して、その年の12月5日に他界しました。)「フィガロの結婚」、「ドン・ジョバンニ」とともに、モーツァルトが残した3大オペラと呼ばれる代表作です。教科書には、「王子タミーノと王女パミーナが、鳥さしのパパゲーノとともに苦しみを乗り越え、幸せになるまでの物語です。」とあらすじが書かれています。 魔笛は、動物や魔法が出てくるメルヘンチックなオペラです。それだけに、舞台上演では様々な演出が見られます。また、有名なアリアのオンパレードで、モーツァルトの音楽の醍醐味が凝縮されているとも言えます。まず、第1幕のタミーナのアリア「ああ何と不思議な笛の音が」を、輝かしいテノールの声で鑑賞しました。 また、第2幕から選ばれているのは、このオペラで特に有名な夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」です。(一般的に、「夜の女王のアリア」と呼ばれています。)途中で、一度聴いたら忘れられない特徴的なフレーズが出てくるので、「ああ、あの曲か…」と思うでしょう。ソプラノの中でも特に高い音域のコロラトゥーラ・ソプラノが歌う曲で、よくCMにも使われてきました。(車のCMや殺虫剤のCM) 他にも、パパゲーナとパパゲーノの二重唱などを聴くことになっています。4年生の子ども達にどう響いたでしょう。(写真上) 3年生は、総合の学習の時間に「地域のすてきを発信しよう」という学習をしています。旭町小の周りには、どんなすてきがあるでしょう? 先月、出前工場見学をさせていただいた「アカオアルミ工場」も、地域の自慢できる場所の一つです。また、子ども達の知っている公園がたくさんあり、日頃の遊び場になっています。子どもにとっては一番の「すてきな場所」と言えるのかもしれません。 ところで、今回の学習では、タブレットを活用したまとめに挑戦しています。撮った写真に説明をつけて、「Google スライド」にまとめていきます。「スライド」は、よくパソコンで使われている「パワーポイント」に似ていますが、よりシンプルで子ども達にとっては使いやすい機能になっています。きっと、これから高学年に向けて、様々な学習で使う機会が多くなっていくでしょう。しかし、文字入力の際は、まだローマ字表を手にキーボードを探している段階です。そういう点でも、これから使い慣れていくことが大切です。(写真中) 1年2組の教室で、学級会が行われていました。議題は、「1−2 ありがとうの会に何をするのか話し合おう」というものでした。学年末に、クラス全体のお別れ会としてのお楽しみ会を企画しているようです。議長団や書記の役割りも決めて、机を「ロ」の字にして学級会を行っていました。 子ども達からは、様々な遊びの案が出てきました。それらの中から「賛成意見」や「反対意見」を出しながら、やりたい遊びを決めていました。学級会は、学級活動の最も大切な話し合いの場です。1年生の頃から、こういう話し合いの仕方を経験させておくことが大切です。(写真下) 3月6日(水)「スーホの白い馬」は、スーホと白馬との強い絆や、温かい心のつながりが感じられる物語です。物語を初めて読んだ子ども達も、スーホが白馬を大切に思っていて、白馬もまたスーホのことが大好きであると感じます。そんなスーホが殿様の指図で弓矢で討たれ、体に何本もの矢傷を受けながらスーホの家に瀕死の状態で帰って来る場面があります。子ども達の一生懸命な音読を聞いていると、物語の悲しみが一層増してきます。2年生にとっては、今までにない長い物語です。まずはしっかり音読を繰り返すことが大切です。(写真上) やがて、スーホに抱きかかえられて白馬は息を引き取ります。なげき悲しむスーホに、白馬の魂が現れて、自分の体を使って楽器を作るように伝えます。スーホは、言われた通りに白馬の体から楽器を作りました。この楽器が、現在でもモンゴルに伝わっている、馬頭琴(ばとうきん)という楽器です。 スーホの物語は、日本の「桃太郎」のように、モンゴルでは誰もが知っている昔話になっています。現在使用している教科書では、継続して「スーホの白い馬」を扱っていますが、近年掲載をやめている教科書が出始めています。「弓矢で討たれた馬の骨や毛皮を使って楽器を作った」というところが、掲載取りやめの理由ではないかと言われています。そこまで配慮をしなければならないとしたら…私は残念に思います。 6年生は、家庭科の時間に「まかせてね 今日の食事」という学習をしています。1食分の献立を立て、実際に主菜となる料理を作る学習です。先々週、2組の調理実習があり、今日は1組が家庭科室で腕を奮っていました。 今まで、グループごとに調理の計画を立ててきました。献立を決めるため、タブレットで料理を検索したり、レシピを調べたりしてきたようです。材料は、グループで手分けして持ち寄りました。 コロッケを作っていたグループが2つありました。じゃがいもの皮をむき、ゆでてからマッシャーでつぶしていきました。と思ったら、マッシャーが思うように沈んでいきません。ゆで方が硬かったようです。包丁で刻んだりして苦労して作っていました。 オムレツに挑戦していたグループがありました。卵をといてフライパンに流し込み、細かく切った具材を入れて包んでいきます。と思ったら、フライパンにこびりついてしまい、結局具材を卵で絡めた料理になりました。 ハムカツを作っていたグループがありました。ハムにチーズを挟み、衣をつけて油で揚げます。(コロッケのグループもそうですが、油で揚げる場合は、フライパンで揚げ焼きのように少ない油で行うようにしました。)チーズを入れたこともあり、油がはねてきて苦戦していました。(写真中) その他にも、「ジャーマンポテトときゅうりの味噌マヨ和え」や「野菜のベーコン巻きときんぴらごぼう」を作っていたグループがありました。どのグループも、調べたレシピ通りにはいきません。食材の切り方や火の通し方など、経験を積まないとうまくいかないことがたくさんあるものです。また、普段家の人がいかに料理を工夫し、手際よく調理しているかが分かったことでしょう。小学校での調理実習は終わりですが、学んだことを実生活で生かすことが家庭科本来の目的です。自分で食べるものは自分の手で作れるように、これからも経験を積ませていきたいものです。 一方、5年生は、家庭科の時間に「物やお金の使い方」の学習をしています。2組の教室では、「上手な物の選び方」として、品質表示マークについて学んでいました。品質の良いものや、環境や資源に配慮して作られた物を選ぶと、持続可能な社会をつくることに貢献できます。 調べていくと、JISマークやJASマーク、STマーク、グリーンマークなど、どこかで見たことのあるマークがたくさんあることに気が付きました。身の回りの物から探してみると、道具箱に入っている色鉛筆や定規、ノート、教科書にも様々なマークがついていることが分かります。環境や資源のことまで考えた物の買い方について学習することで、未来社会に生きる子ども達にSDGsの意識をしっかりもたせていきます。 3月5日(火)時計の文字盤が5目盛りおきに数字が書いてあることを利用して、すばやく時刻が言えるようにしていきます。2組では、模型の時計を子ども達に持たせ、針を動かしながら時刻がすらすらと言えるように練習していました。今までは、時刻を示すのに「長い針がいくつのところにいったら…」と伝えていましたが、この学習が終わったら、細かな時刻で指示することができます。(写真上) 最近は、デジタル表示の時計が多くなってきていますが、長針と短針で示された時計の読み方がしっかりできるように練習することが大切です。しかし、この単元は2時間扱いです。日常的に時計を読む練習をしていくことが欠かせません。 1,2校時に、6年生が昨日に続いて卒業式の練習をしていました。呼びかけの練習と歌の練習を中心に行いました。 呼びかけの最後は、「旅立ちの日に」の歌で締めくくります。「旅立ちの日に」は、全国の多くの小中学校で歌われている「平成生まれの卒業式定番ソング」として有名です。この曲は、埼玉県の秩父市が発祥の地と言われています。平成3年(1991)年に、影森中学校の音楽教師の坂本先生が、「卒業生を送る歌」としてプレゼントした曲でした。当時校長だった小嶋先生に作詞を依頼し、その詞に坂本先生がたった15分で作曲したと言うから驚きです。その後、一気に全国の学校に広まっていきました。 最後の歌詞は、次のフレーズの繰り返しです。「いま別れのとき 飛び立とう未来信じて 弾む若い力信じて このひろい このひろい大空に♪」別れには悲しみがつきものですが、この歌では未来への希望や勇気が歌われています。多くの学校で卒業式に歌われているのは、その力強さゆえのことなのでしょう。 ピアノを弾く音楽専科は、立ち上がって伴奏しながら6年生に指導していました。先日調律が終わったばかりのピアノを力いっぱい弾きながら、子ども達の歌声を引き出そうと、力の入った指導をしていました。6年生の担任2人も、今後どのように気持ちを高めていこうかと考えながら指導に見入っていました。 「旅立ちの日に」の歌では、5年生も一緒に歌い、掛け合いのように歌うところがあります。体育館中にしっかり気持ちが伝わるように、繰り返し練習していきます。(写真中) 3年生は、理科の時間に「ものの重さ」の学習をしています。「物は、形が変わっても重さは変わらないこと」や「物は、体積が同じでも重さが違う場合があること」について、実験を通して確かめていきます。先週2組では、電子てんびん(はかり)を使って、粘土を様々な形に変えながら重さを量ってみました。形を変えても重さは一緒(変わらない)ということが分かりました。 今日は、漢字辞典を使って、平らに置いた場合と立てて置いた場合とで、両方の重さを比べてみました。まず、手で持った感覚で考えてみました。手のひらに平らに乗せて持つのと辞典を立てて持つのとでは、なんとなく立てた方が重く感じるものです。実際にはかりにのせて調べてみると…重さは変わりませんでした。体重計に人が座るのと立ち上がるのと、さらに片足で立つのとでは、どれも同じ重さになるのと一緒です。(写真下) 3月4日(月) その2昨年度の卒業式では、卒業生はマスクを外すことを基本としながら、呼びかけや歌の時はマスクを着用させることになっていました。今年はそういう制限はありません。また、学校評議員のみに限定していた来賓の制限もなくし、以前のように来賓席にはたくさんの方々が座る予定です。 さらに、「門出の言葉」での6年生の立ち位置を変更しました。今まで卒業生は、その場で起立し、在校生(5年生)の方を向いて呼びかけと歌をうたっていました。今年は、ステージ前のひな壇に移動し、卒業生全員の顔が見えるように変更しました。 歌は、ソプラノパートとアルトパートに分かれます。ひな壇に移動する時には、それぞれのパートごとにまとまるように立ち位置を決めました。呼びかけもひな壇で行うので、誰が話しているのかがよく分かるようになります。今日は、まだ台本を見ながらの呼びかけでした。今後は何度も練習し、全員が体育館全体にしっかり声が届くように指導していきます。(写真上) 3年2組の教室で、キャリアパスポートを子ども達に渡し、記入させていました。今後各自が家庭に持ち帰り、家庭からのチェック欄を記載してもらった後、3月の中旬までに回収することになっています。このキャリアパスポートは、全国の学校で行われている取り組みです。(5年前ぐらいから始まりました。)そして、高校を卒業するまで、学年・学校を引き継いで使用していくことになります。(写真中) そもそも、「キャリア教育」という言葉が登場し始めたのは、20年以上前からのことでした。情報化やグローバル化、あるいは少子高齢化などを背景にして、社会における働き方や価値観が様々に変わってきました。その中で、将来社会人として自立した人を育てる観点から、「生きること」や「働くこと」を考えるキャリア教育が始まりました。 よく、「小学校の高学年における『将来の夢』や『将来就きたい職業』を考えさせることがキャリア教育である」ととらえられやすいのですが、そればかりではありません。キャリアが、「自己を見つめ、将来の自分の姿を描くこと」であるならば、各行事での振り返りカードや、学期ごとの目標カード(学期末に振り返りをする)なども含まれることになります。 1年生が、近隣の保育園や幼稚園の年長組を招いて行う「幼保小交流会」が行われました。2校時に保育園2園(旭町保育園と旭町第二保育園)、3校時に旭幼稚園さんに来てもらいました。10月に続いて、今年度2回目の交流会でした。 10月の交流会では、体育館で運動会のダンスを披露したり、メッセージカードを贈ったりする内容でした。今回は、体育館で一緒に遊んだり、教室でクイズや学校体験をするという、盛りだくさんの交流会になりました。 体育館で子ども達が対面した後、3つのグループに分かれて交流しました。体育館では、「進化ゲーム」を園児に説明し、一緒に楽しみました。1年1組の教室では、学校に関するクイズを出していました。学校にある特別教室に関するクイズや、1年生が好きな給食を当てるクイズなど、写真や映像を使って工夫していました。 2組の教室では、「学校体験」としてランドセルを背負わせてあげたり、道具箱の中身を説明したりしていました。算数ブロックや計算カードを触らせてあげたり、漢字ドリル・計算ドリルを開いて説明してあげたりする姿も見られました。保育園の先生方から、「説明がとても上手ですね。」と褒められました。それもそのはず、全員がそれぞれのグループの実行委員になり、何度も練習して今日の交流会を迎えていたのですから。(写真下) 体育館⇒1組の教室⇒2組の教室と、園の子ども達にローテーションしてもらい、全員が全てのグループで交流することができました。あと1か月で新1年生となって小学校に入学してくる子ども達です。きっと、小学校は楽しいところだと感じてもらえたことでしょう。今年の1年生が、とても大きく感じられた交流会でした。 3月4日(月) その1・・・先週末から3月に入りました。昨日は3月3日、「ひな祭り」の日でした。ひな祭りは、別名を「桃の節句」とも呼び、子ども達の成長と健康を願う年中行事とされています。2週間前から、北校舎の1階にお雛様を飾りました。主事室でお仕事をしている畦地さんから、学校の子ども達のためにと寄付をしていただいたお雛様です。ご自宅で50年ほど前から使っていたお雛様とうかがっています。華やかな雛人形を見ると、「いよいよ春に近づいてきているのだな」という感じがします。 先週は、北風がとても強い日がありました。しかし、そんな寒さの中でも、確実に春に近づいていることをいろいろなところで感じます。校庭の陽だまりに出てみると、日差しがだいぶ強くなってきたことに気づくでしょう。また、空を見上げると、小鳥が元気に飛び回るようになってきたことにも気がつくかもしれません。さらに、そろそろ中庭の池の中にいるメダカが泳ぎ出す頃かもしれません。ヒキガエルが出てきて、卵を産むのもそろそろです。みなさんも、いろいろなところで春の訪れを感じ取ってみてください。 ところで、校長先生は、東京よりももっと寒く、雪がたくさん積もる新潟県に生まれ、育ちました。多い年には、2階の屋根にまで達するくらいたくさんの雪が積もるところでした。でも、3月に入ると、たくさん積もっていた雪がみるみる解けだしてきます。そんな雪国で、2月の下旬から3月初めにかけて、子ども達の楽しみがありました。それは、友達と林の中に入り、雪をかき分けてあるものを探し出すことでした。何だと思いますか?…「フキノトウ」です。(写真を見せる)たくさん積もった雪の下、それも真っ暗な中であっても、ちゃんとフキノトウは春が近づいてきたことを感じて芽を出してきていたのです。フキノトウは、フキという植物の花茎の部分のことを言います。地面から出てきたばかりの、まだつぼみの状態のものを次々と手で採って集めました。両手にかかえきれないほど採って、家に持ち帰りました。フキノトウを味わうためです。 フキノトウを食べたことがありますか? フキノトウはとても苦いです。細かく刻んで味噌と混ぜて、熱々のごはんにのせて食べたり、よく天ぷらにしたりもします。校長先生の家では、フキノトウを持って帰ると、お母さんが細かく刻んで味噌汁に浮かべてくれました。独特な苦みがあるのですが、何とも言えないよい香りがして、とてもおいしです。家族でその味噌汁を味わいながら、雪国にも春が近づいてきたんだなと、うれしく感じたものでした。 寒さが厳しかった冬ほど、そして雪がたくさん積もって大変だった冬ほど、暖かな春がやってきた時の喜びが大きく感じられました。なわとびやマラソンをたくさんがんばった子ほど、運動し終わった時の喜びが大きいのと同じです。先週は、6年生を送る会がありました。たくさん練習をしてがんばったので、終わった後の喜びは大きかったことでしょう。 5,6年生は、いよいよ卒業式の練習が始まります。気持ちをしっかり入れて臨むようにしてください。本格的な春は、もうすぐです。・・・ 続けて、練馬区の表彰対象となった児童に賞状を渡しました。各部門で優秀な成績を収めた子ども達が表彰を受けています。旭町野球クラブ、ピアノのコンクール、空手、自転車競技、ヴァイオリンのコンクールで、全18名の名前が呼ばれました。(写真下) 3月1日(金)「Who is your hero?」(あなたのあこがれの人は誰ですか?)と聞かれたら、「My hero is 〜」とあこがれの人を伝えます。続いて、「Why is he your hero?」と理由を聞かれるので、「He is 〜」とあこがれている人のすばらしいところを説明します。 まず、2人で行うこの話型を、担任の先生とALTの先生とで見本を見せていました。担任の先生が例示したあこがれの人は、プロバスケットボールの選手でした。また、「hero」は有名人でなくても、自分の家族など身近な人を挙げても良いように、「father」の例も示しました。(写真上) 子ども達は、どんな「あこがれの人」を考えたでしょう。ワークシートには、タブレットで調べたゲームの主人公の名前やスポーツ選手などが書かれていました。また、「brother(兄)」としていた子もたくさん見られました。自分のお兄さんにあこがれているというのは、とても微笑ましいことです。 今日は、6年生の各クラスに図工の授業がありました。3学期に制作していた「わたしはデザイナー」という題の木工作が終了し、いよいよ学年末のまとめの段階になりました。今週と来週の図工の時間で、「図工アルバム」を作ります。 図工の学習では、今までもよくタブレットを活用してきました。今回の図工アルバムは、1枚は今までの図工作品の写真で構成され、もう1枚は「ミニアルバム」として学校の様子を撮った写真で構成することになります。(両方を合わせて、パウチして完成予定とのこと。) 今日は、ミニアルバムに取り入れる写真をまず撮りに行きました。学校の中や校庭に出て、思い出に残したい写真をタブレットに収めていました。校庭では、やはり三角すべり台が被写体として人気だったようです。学校のきまりとして、滑ることができるのは低学年まででしたが、旭町小の象徴となっている遊具です。やはり、思い出に残したいという気持ちがわいてくるものです。(写真中) ちなみに…昨日の昼休み、12月に行った「年末ジャンボ宝くじ集会」の3等に当たった子の景品として、三角すべり台が使われていました。それだけ「特別感のある物」となっている場所でもあります。 6年生は、あと2週間でタブレットを返却することになります。タブレットは、練馬区から貸与されたもので、卒業前に返すことになっています。(次年度に入り、新1年生がそれを使うことになります。) 5年生の音楽の授業で、「国歌 君が代」の練習をしていました。小学校では、どの学年の音楽の教科書にも「君が代」が載っていて、校歌とともに指導する内容に含まれています。 5,6年生は、来週から卒業式に向けた練習が始まります。卒業式では、開式後すぐに「国歌斉唱」があります。5年生にとっては初めての卒業式参加なので、きちんと歌えるように指導しておく必要があります。 最初に、「君が代」の歌詞の意味について教えていました。「細石(さざれいし)の 巌(いわお)となりて」は、「細かい石が集まって大きな岩となる」ということを意味しています。そして、「苔のむすまで」は、「その岩に苔が一面におおうほどの永きにわたるまで」という意味です。 君が代全体を通じて、国の平和と繁栄が続くようにという願いが込められています。教科書には、歌の意味を伝えるとともに、「誇りをもって歌いましょう。」とも書かれています。さらに、「世界の人々も、自分の国や地域の平和や発展を願い、誇りをもっています。互いにそのような気持ちを尊重し合うことが大切です。」とも書かれています。(写真下) 来年度は、4月8日(月)に入学式があります。今年の5年生は、コロナ禍前のように全員が入学式に参加することになっています。もちろん、入学式でも国歌斉唱があります。 2月29日(木)1組では、山場となる場面での大造じいさんの気持ちの変化から、作品の主題は何かを考えさせていました。仲間を必死で助けようとした残雪の姿に、大造じいさんは心をうたれて銃口を下ろします。さらに、傷を負った残雪に大造じいさんが近寄ると、残雪は最期を感じて威厳をもってにらみつけてきました。その様子を見て、大造じいさんの心は大きく揺れ動いたのでした。 主題について考えていた子ども達からは、6通りの考え方が出てきました。生き物の大切さなのか、人と動物の友情なのか、仲間を守るための勇気なのか…意見は様々だったようです。(写真上) 中休みに、3年1組の子ども達がタブレットを持って外に出てきました。3年生は、国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という学習をしています。相手や目的を意識して、「理由や事例を挙げて話を構成する力」と、相手を意識しながら、「伝わるように工夫して話す力」の育成をめざした「話すこと・聞くこと」の学習単元です。 まず、旭町小の自慢したいところを決め、それをどのように伝えていくかを考えさせていきました。三角すべり台やサクラ草など、学校の特徴となるものを子ども達はいくつか考えついたようです。自分が紹介したい学校自慢を、中休みにタブレットで写真に収めていました。 中庭に出て写真を撮っていた子ども達もいました。確かに、中庭にあるビオトープは、旭町小の自慢できるものの一つです。四季を通じて様々な生き物を観察することができる水辺になっているので、低学年を中心によく観察に来る場所でもあります。 今日、初めて気が付きました。池の中に、ヒキガエルの卵が産みつけられていたのです。きれいなゼラチン質の管におおわれて、黒い粒々の卵がずらっと連なっていました。まだきれいな感じからすると、産み付けられたのはごく最近です。先週の暖かさで冬眠から覚めたのかもしれません。しかし、一週間前に池を見回った時にはまだ産み付けられていなかったので、今週に入ってからのことだったのでしょう。 先生が手で卵をすくったところを、タブレットで写真に撮っていました。周りで見ていた子ども達が、「先生、早く手を洗った方がいいよ。」と心配していました。カエルの卵を手で触ること自体が信じられないといった感じなのでしょう。無理に触れとは言いませんが、このぐらいのことはできる子に育ってほしいものです。(写真中) 3校時に、3年1組で「ヌチヌグスージ 命の祭り」という資料を使った道徳の授業がありました。生命は過去からつながっていることを知り、生命を大切にしようとする心情を育てる内容です。 「ヌチヌグスージ」とは、沖縄で行われている「命の祭り」のことです。先祖の墓の前で、感謝の気持ちを歌や踊りで伝える行事です。初めて沖縄にやってきた「コウちゃん」は、島の人たちが墓の前で行っているお祭りを見て驚きます。その様子を見ていた島のおばあちゃんから、命は父と母から受け継いだものであり、さらには祖父母や祖父から受け継いだものであること、そして、数えきれないほどのご先祖様がいて、そのうち1人でも欠けたら今の自分は存在しないという話を聞きます。島のおばあちゃんから話を聞いた「コウちゃん」は、空に向かって高く手をふり、大きな声で「命をありがとう!」と言います。 これは、絵本から引用されて教科書に載った資料です。命は、自分の前にも後にも、ずっと繋がっていくかけがえのないものです。沖縄の人々の、命を大切にする考え方がぎゅっと詰まったお話です。普段の生活の中では、自分自身が奇跡の存在であるということは意識していません。しかし、よく考えてみるととても神秘的であり、長い歴史の上に自分がいることに気がつきます。今、自分が生きていることに感謝しなければならないと、改めて気づかされる話です。(写真下) 2月28日(水)2組で行っていたのは、「『すき』からうまれた『そらまめくん』」という授業でした。「個性の伸長」について学ぶ授業でした。「そらまめくん」シリーズの絵本の作者である「なかや みわ」さんについてのお話です。なかやさんは、子どものころから「思い浮かべること」と「絵を描くこと」が好きでした。それを生かして絵本作家になったそうです。 授業の導入として、子ども達を集めて「そらまめくんの ぼくのいちにち」という絵本の読み聞かせをしました。そらまめくんシリーズは、子ども達みんなが大好きな絵本です。すぐに本の世界に入り込んでいきました。 今日の学習が、この絵本の作者のなかやさんであることを伝え、続いて教科書の資料を読みました。(写真上)教科書の最後のページに、「自分の好きなことをするのは、とても楽しいことです。好きなことをすると、力がわいてきます。」というなかやさんのメッセージが書いてあります。このことを受けて、子ども達に「自分の好きなこと」や「その時の気持ち」をワークシートに書かせていきました。そして、クラスの友達と自分の好きなことを紹介し合う活動を行い、得意なことや好きなことを伸ばしていこうとする気持ちへと高めていきました。 1年生は、国語の時間に「ずうっと、ずっと、だいすきだよ」という物語教材の学習をしています。1,2学期にも物語教材がいくつかありましたが、今回の「ずうっと、ずっと、だいすきだよ」は、ちょっと違った内容です。主人公の「ぼく」と犬の「エルフ」との楽しかった思い出だけでなく、エルフが老いて死んでいく様子、さらには後日談までが描かれています。そのため、子ども達がこの物語に接すると、「温かい気持ち」や「悲しい気持ち」など、様々な感じ方をしていきます。 「ずうっと、ずっと、だいすききだよ」のクライマックスは、「エルフ」が死んでしまい、家族みんなで悲しむ場面です。「みんな泣いて、肩を抱き合った。」と書いてありながら、続けて「ぼくだって、悲しくてたまらなかったけど、いくらか気持ちが楽だった。」と書かれています。ここで、「なぜ、ぼくは『気持ちが楽だった』のだろう?」という疑問がわいてきます。「大好きなエルフが死んでしまったのに、悲しくないのはおかしい。」と子ども達は考えるでしょう。 この物語の最後に、こう書いてあります。「だって、毎晩エルフに『ずうっと、大好きだよ。』って、言ってやっていたからね。」・・・今までぼくは、エルフにできることは全部できたから、家族より後悔の気持ちがないということが分かります。ただし、これは決してエルフが死んでしまって悲しくないということではありません。(写真中) またまた1年生の話題です。5校時に、視聴覚室に学年全員が集まり、副校長先生の授業がありました。来週月曜日に行われる幼稚園・保育園との交流会に向けて、オリエンテーションが行われていました。当日は、2校時に旭幼稚園と、さらに3校時には旭町保育園と旭町第二保育園の年長さんを迎えて交流会を予定しています。 もうすぐ2年生になる心構えから、交流会を楽しみにやってくる子ども達を温かく迎えられるように話をしました。そして、各自が実行委員になり、自分の役割りをしっかり果たせるように計画していくことを指導しました。 実行委員は、3種類あります。「体育館で、園児たちと一緒に遊ぶことを計画する実行委員」、「1組の教室で行う、旭町小クイズを考える実行委員」、「2組の教室で1年生にならせてあげる実行委員(ランドセルを背負わせてあげたり、道具箱の中を説明したりします。)」の3つです。全員がどこかの実行委員に所属し、みんなで計画を立てていくことになりました。 実行委員として活躍するのは初めての子ども達です。さあ、どんな交流会になるか、今からとても楽しみです。子ども同士で話し合うので、ああでもないこうでもないと、なかなか決まらないこともあるでしょう。しかし、それが子ども達にとって大切な経験です。幼保小の交流会は、園児たちのためでもあり、1年生の子ども達の学習の場でもあります。 なぜ、この授業に副校長先生がかかわったかというと・・・特別活動の専門であるからです。管理職も自分の専門分野を中心に授業に入り、教員の指導力向上にかかわるようにしています。(写真下) 2月27日(水)全校児童が体育館で待っている間、2階の渡り廊下では、1年生が6年生に手作りのペンダントをプレゼントしていました。6年生に喜んでもらおうと、クラフト粘土に絵の具で色を付けながら、一生懸命作ってきたペンダントです。6年生の表情が一気に笑顔になりました。 代表委員の司会で、6年生を送る会がいよいよ始まりました。ペンダントを首にかけて、6年生と1年生が手をつなぎながら花のアーチをくぐって入場してきました。6年生がステージ前のひな壇に座り、それを取り巻くように他の学年が並びました。(写真上) 6年生を送る会の一番の見どころは、何と言っても各学年の出し物です。3学期に入ってから、どの学年も出し物の構成を考え、練習をしてきました。特に今回は、音楽的な内容の出し物に挑戦した学年が多く、音楽専科と連携して取り組んできた様子がよく分かりました。「感謝の気持ちは、成長した自分たちの姿をしっかり見せることで伝えよう。」と話してきただけに、内容もさることながら、発表態度まできちんと練習してきたことが伝わってきました。 1〜5年生の出し物が終わった後、集会委員会による「全校ゲーム」がありました。ゲームは、「猛獣狩り」を行いました。リズムに合わせてダンスを踊りながら、動物の名前の文字数に合わせて仲間を集めるゲームです。今回は、「6年生が必ず入ること」というルールになっていたため、体育館中大騒ぎをしながら楽しめました。 次に、6年生から5年生への「引き継ぎ式」を行いました。代表児童が前に出て、マーチングの指揮杖とたてわり班セット、そして校旗の引き継ぎをしました。旭町小では、毎年6年生から5年生に全校の前で引き継ぎ式を行っています。旭町小の伝統を引き継ぐ意味合いがあり、4年生以下の学年の子ども達が見守っているということも重要ポイントです。先ほどまでの全校ゲームの賑わいがうそのように、体育館がしんとした厳かな雰囲気になりました。(写真中) プログラムの最後は、6年生のお礼の出し物です。「僕らまた」の合奏とボーカルをミックスした出し物は、小学校でのいよいよ最後の学年発表として、在校生の心に刻まれたことでしょう。 今日は、続けて「お別れ給食会」も行いました。たてわり班ごとの教室に集まり、みんなで一緒に給食を食べました。たてわり給食は、7月と12月にも行ってきています。この一年間、全校遠足やたてわり班遊び、たてわり給食を通じて、子ども達はすっかり仲良しになりました。 給食を食べた後、5年生から6年生に「メッセージカード」をプレゼントしました。全校遠足で撮った班の写真と、たてわり班全員のメッセージを綴じて、5年生が作りました。6年生が、少し照れくさそうにお礼のあいさつをしていたのが印象的でした。(写真下) 一日を通じて、6年生の卒業を祝う気持ちが高まると同時に、それぞれの学年の成長をしっかり感じ取ることができました。 2月26日(月) その2絵の具セットを使うのは、久し振りのことのようでした。最初に、動画を子ども達に見せて、絵の具の基本的な使い方の復習から始めました。水入れに入れる水の量や、水入れの「部屋」の使い方、絵の具をパレットに出す量、筆につける水の加減…と、1年生に分かりやすい動画がYouTubeにあるようです。(便利な時代になりました。) 描いている絵は、もうすぐ入学してくる新1年生のための学校紹介として掲示されます。みんなで手分けをして、この一年間の思い出の絵を描いています。クレヨンで人物などを描いてあったので、今日の絵の具は背景を塗るために使いました。2時間かけて、絵の具とクレヨンを使った素敵な絵に仕上がりました。(写真上) 3校時に、6年1組で保健の授業がありました。「飲酒の害」についての授業でした。6年生の保健領域では、「病気の予防」について学習をします。その中でも、喫煙・飲酒・薬物の害について詳しく学んでいきます。薬物は絶対にいけないものですが、喫煙や飲酒については、身近な大人が日常的に体に取り入れているものです。どうして未成年が体に取り込んではいけないのか…ということを保健の時間に学びます。 まず、多量の飲酒によって、体にどのような影響が出るのかということについて学習しました。「脳が縮む」「肝臓の病気になる」「胃の病気になる」「血圧が高くなる」「糖尿病になる」「がんになる」等々…次々と恐ろしい影響があることが教科書にも書かれています。ただし、これは「毎日多量に摂取した場合」であり、さらに「長期間続けた場合」のことです。また、その人の体質にもよります。しかし、健康に良くないことは明らかであるのと、未成年者では少量でも健康を害するということはしっかり覚えておかなければなりません。(写真中) 加えて、薬物やタバコ同様に、飲酒には「依存性」があるということが恐ろしさの一つになっています。教科書では、飲酒による事件や事故が社会問題になっているということにも触れています。 5年生は、家庭科の時間に「食べて元気! ご飯とみそ汁」という学習をしています。先週のご飯の炊き方の実習に続き、今日は1組が味噌汁を作る実習を行いました。 味噌汁の味の決め手は、何と言っても「だし」です。各ご家庭では、どのようにだしを取っているでしょうか? 子ども達に聞いてみると、「だしの素を使っている」という子がほとんどでした。手軽に作ることができるので、とても重宝します。 調理実習では、きちんとだしを取るところから始めます。(教科書では煮干しを使う例を紹介していますが、今日は昆布を使っていました。)具材は、豆腐とわかめを入れました。これも教科書には様々な具材(大根やネギ、油揚げ)を使った調理例が載っています。具材を煮込んだ後は、味噌を溶き入れて完成です。子ども達は、本格的にだしを取って作った味噌汁を大切そうに味わっていました。(写真下) 味噌汁は、日本食にはなくてはならない汁物です。子ども達には、だしのおいしさがわかる大人になってもらいたいものです。また、味噌汁にはいろいろな具材が使われ、季節や地方によって無限にそのバリエーションがある、すばらしい文化とも言えます。ぜひ家庭でも、煮干しを使ってだしを取らせたり、包丁を使って他の具材を使ったりという経験をさせてみてください。 2月26日(月) その1・・・今週の木曜日は、2月29日です。2月は28日までしかない年が多いのですが、今年のように29日まである年を閏年(うるうどし)と言います。閏年は4年に1回あり、その年の夏にはオリンピック・パラリンピックが開かれます。今年は、7月から8月にかけて、フランスのパリで開催されます。 ところで、なぜ4年に1回、閏年が必要なのでしょうか。通常の年では、1年は365日と決まっています。一方、閏年は1日多い366日になっています。これは、太陽の周りを地球が1年で1周していることと関係があります。正確に言うと、地球は太陽の周りを365日と6時間かかって1周しています。ちょうど365日で1周しているわけではないのです。1年を365日のままにすると、元の地球の位置から6時間分遅れて1周していることになります。その遅れが、2年間で12時間、3年間で18時間、そして4年間で24時間、つまり4年間で1日分地球の位置がずれてしまいます。そこで、1年を366日にする閏年が必要になるというわけです。 さて、今日は「努力はたし算、協力はかけ算」というお話をします。たし算は1年生から習っています。かけ算は2年生から習っていますよね。まず、「努力はたし算」についてです。これは、「小さな努力でも、それを続けていけばたし算の答えのように大きくなっていく」ということを言っています。例えば、漢字のプリントを毎日1枚ずつやったとします。3日間続ければ、1+1+1で3枚になります。読書の時間に毎日10ページずつ読んだとしたら、10+10+10で30ページ読んだことになります。リコーダーや鍵盤ハーモニカの練習も、楽譜の1小節ずつを毎日吹けるように努力していったら、1+1+1・・・と続けていき、いつかは何小節もある曲が演奏できるようになるのです。苦手なことは誰にでもあります。でも、苦手なことでも毎日少しずつ努力を積み重ねていけば、必ずできるようになります。努力した結果は必ず増えていくという、「努力はたし算」の言葉を信じてがんばりましょう。(写真上) さあ、次は「協力はかけ算」についてです。かけ算は、たし算よりも大きな結果が得られます。3人の子が2倍ずつがんばって協力したとしたら、2×2×2で8になります。今まで、運動会など学年全体で力を合わせる時に、みんなは経験したことがあるはずです。全員で力を合わせてがんばった時に、一人一人がもっている力の何倍もの成果が得られるということを今でも覚えているでしょう。「協力はかけ算」のかけ算の力は、とても大きなものになるのですね。でも、協力するということは、全員ががんばらないと協力になりません。先ほどの2×2×2の協力で、一人の子が協力しないで0だったとしたらどうなるでしょう。2×2×0は、0になってしまうのです。「自分一人くらいやらなくてもいいよ」とか、「誰かやってくれるからいいさ」という気持ちでいたら、0になってしまうのです。逆に、一人一人が同じ気持ちで協力し合えたなら、たし算よりももっともっと大きなかけ算の力になるわけです。(写真下) ちょうど今は、明日行う6年生を送る会に向けて、どの学年も出し物の準備を進めてきているところです。一人一人の努力はたし算で大きくし、そして学年全体の協力では、みんなの力を合わせてかけ算の力になるようにがんばってください。・・・ 続いて、区の連合図工展出品証の表彰と、都の図工展に選出された児童の表彰を行いました。 2月22日(木)父を死に追いやったクエを求めて、一人前の漁師になろうと与吉じいさに太一は弟子入りします。立派に成長した太一は、いつかついに海の中で瀬の主のクエに出会います。しかし太一は、もりを打つことをやめてしまいました。・・・物語の一番のクライマックスであるこの場面をどのように解釈したらよいかということは、6年生にとって、とても難しい読み取りの課題になります。そこには、「人間と自然との共生」が大きなテーマとなっていて、題名の「海の命」がヒントとして浮かんできます。 作者は立松和平さんです。自然派思想と、人間らしさへの回帰を強く感じさせる物語を多く残した人でした。6年生の廊下には、立松和平さんの「〜の命」シリーズの本が展示してあります。(山の命、川の命、田んぼの命…など) ところで、1組では今日からこの物語の学習に入りました。今日、提示された学習のめあては、「太一のモノローグを創ろう」でした。そのための手立てとして、「考え方…会話や行動、描写を関連づけて」、「身につける力…物語の全体像をとらえ」、「表現…『太一のモノローグ』で太一の生き方を伝えよう」ということが黒板に示されていました。 指導しているのは、本校の新人育成教員をしている先生です。普段は1年生の教員の指導をしていますが、時々校内の若手教員の指導にも携わってもらっています。先日までは、5年生の「大造じいさんとガン」の単元を指導していただきました。ベテラン教員が率先して授業の進め方を示すことで、多くの若手教員の力になっています。(写真上) 4年生は、理科の時間に「もののあたたまり方」の学習をしています。金属の温まり方を学習し、さらには水の温まり方についても実験をして確かめてきました。今日は、2組の子ども達が「空気の温まり方」についての実験をしていました。(写真中) 空気の温まり方を調べるために、まずビーカーの中に線香の煙を入れて、アルミホイルで蓋をします。次に、インスタントカイロをビーカーの下に置き、そこを熱源として中の空気の温まり方(対流の様子)を調べます。…というように、教科書には、「インスタントカイロ」を熱源として使う実験が示されています。今日は、カセットコンロの火でビーカーを熱していました。しかし、煙の対流がなかなか見えにくかったようです。(横から光を当てたり、示温シートを使うと分かりやすい。) 空気は、温まった空気が上の方に行き、次第に全体へと対流していくという温まり方をします。石油ストーブのような昔の暖房器具があると分かりやすいかもしれません。部屋の中の天井付近と床近くの温度を、時間を追って測ってみると、温度の違いがはっきりするはずです。 5年生は、算数の時間に「正多角形と円周の長さ」の学習をしています。1組の教室では、円周が直径の何倍になるのか、実際に測定して求める活動を行っていました。 スズランテープや乾電池、プリンカップなど、円筒形をしているものを各班に渡し、それぞれの直径と円周(周りの長さ)を測っていきました。円周は巻き尺を使って測り、直径は定規を正確に当てながら求めました。(写真下) 測定値を基に、「円周÷直径」を計算します。すると、「3.1」という数字が多く出てきました。つまり、円周は直径のおよそ3.1倍になるということが分かりました。最後に先生から「円周が直径の何倍にあたるかを示す数値を「円周率」と言い、「3.14」を使うということを教わりました。 算数の知識は、一方的に教師が教えればすぐに済みますが、実際に子ども達に確かめさせるところが大切です。 2月21日(水)現在の小学校の学習指導要領において、プログラミング教育が柱の一つになっています。これは、プログラミングのための新たな教科ができたのではなく、各教科での学習の中で指導することになっています。プログラミング的な思考を育むことは、今までの小学校教育の中にも無数に含まれていました。その中でも、必修化されているものの一つに6年生のこの単元があります。 MESHは、ソニー株式会社が開発した、さまざまな機能をもった小さな「電子タグ」です。USBメモリを一回り大きくしたような形状で、タブレット上のアプリでプログラミングを体験することができます。画面上に並んだアイコンを動かしてプログラムを作り、そのまま実物の電気回路に結果が反映されます。 今日は、いろいろなセンサーのうち、明るさセンサーや人感センサーを使ってプログラミングを行いました。「暗くなったら電気がつく、明るくなったら電気が消える」、「人が来たら電気がつく、人がいなくなったら電気が消える」というプログラミングは、日常の様々なところの電化製品でも使われています。子ども達は、タブレットの画面上でプログラムを組み、実際にLEDが点灯・消灯するかを確かめていました。(写真上) 3年生は、総合の学習の時間に「地域のすてきを発信しよう」という学習をしています。今日は、地域にある工場を代表し、アカオアルミ工場の方々に出前授業をしていただきました。 アカオアルミは、旭町3丁目に本社工場があります。昨年度は直接工場に行って見学をさせていただきましたが、今年は人数制限がかかったため出前授業という形になりました。 創業が1947年5月ということなので、今年で77年目になります。つい何年か前までは、1円玉の素になるアルミ片を製造していました。現在も様々な製品の原料となるスラグ素材をたくさん作っています。スラグ素材は、圧延板を金型で打ち抜いて製造するアルミ片です。いろいろな会社から注文が入り、それに合わせた形状を作って出荷しています。 工場内は、アルミの原料を溶かす工程(鋳造)と、アルミの板に延ばす工程(圧延)、そして丸く型抜きする工程(特品)の3つの部門に分かれているそうです。動画を使いながら、分かりやすく説明していただきました。(写真中) また、アカオアルミでは、フランスとの交流も積極的に行われているようです。直売会では、フランスから取り寄せたジャムやお菓子、ワインなどを販売しているそうです。次回の工場直売会は、3月9日(土)に行われるとのことでした。 せっかく学区内にある工場なので、実際に目で見て学習することが大切です。今回は、学年全体の人数制限がかかり、工場見学ができませんでした。来年は、クラスごとに日程を分けて、直接工場に行って見学ができるようにしたいと思います。 北校舎1階(児童玄関を入って左側)に、立派なお雛様が飾られました。旭町小には昔からお雛様がなかったので、どこかから譲ってもらえないかと思っていたところでした。先週、本校の主事さんが、家にあったお雛様を学校に運んできてくれました。 「だいぶ昔のお雛様だから…」と言っていましたが、その方が長年にわたり大切にされてきたという気持ちが人形から伝わってくるものです。休み時間に集まってきた子ども達は、一体一体の人形を食い入るように見ていました。(写真下) 最近は住宅事情もあり、なかなかこれだけ大きなお雛様を飾ることは難しくなってきているのではないでしょうか。2週間ほどの出番ではありますが、整然と並べられたお雛様は久し振りに並べてもらったようで、どこかホッとした表情に見えました。 2月20日(火) その2「ちいさなちいさな めにみえない びせいぶつの せかい」は、イギリスの科学絵本です。私たちの身の回りにいる、目に見えない小さな微生物を取り上げた内容です。人の暮らしとの関わりや、自然界での大きな役割についても紹介しています。その不思議な世界をのぞき込むようにつけられた音楽が、とても印象的に響いてきました。 「きょうは なんのひ?」は、両親の結婚記念日をお祝いしようとする子どもの気持ちが描かれた絵本です。次々と手紙をたどっていくと、最後に素敵な贈り物が…親子の温かな心の交流が、朗読と音楽とで表現されていました。 今日、参加してくれたたんぽぽの会のメンバーは、7名でした。それぞれに専門の楽器があります。フルート、トランペット、トロンボーン、ユーフォニアム、ファゴット、サクソフォンです。(もう一人は、ジャズボーカルの専門です。)公演日に都合のつく学生で組織するため、日によっては違った楽器編成になります。それをリーダーがまとめ上げ、当日に備えています。 また、ピアノや打楽器、効果音等もみんなで分担するとともに、朗読も重要になります。絵本の朗読のすばらしさは、「おはなしコンチェルト たんぽぽの会」の伝統です。たんぽぽの会がスタートしたのは、14年ほど前のことでした。国語を専門とする元小学校の校長先生が、学生たちを指導したことから始まりました。その後、私が着任した学校に毎年来てもらうようになりました。学生たちは、卒業すれば当然入れ替わっていくわけですが、初期の頃の精神は変わらず受け継がれています。 子ども達の笑顔を見て、きっと学生たちもこの活動を続けていこうという気持ちが高まったことでしょう。 2月20日(火) その13校時は、低学年への公演でした。最初に、「メヌエット ト長調」の演奏がありました。この曲は、バッハの作品として有名でしたが、現在ではペツォールトという人が作曲したとされています。(「ラヴァース・コンチェルト」として、ポピュラーソングにもなりました。) 低学年のプログラムは、「スイミー」と「おおきなかぶ」、「ずーっと ずっと だいすきだよ」でした。どれも1,2年生の国語の教科書に載っているお話です。スクリーンに本のタイトルが出るたびに、「知ってる、知ってる。」という声が聞こえてきました。ところが、たんぽぽの会の公演を通してお話を聞くと、また違った印象になるから不思議です。スクリーンに映し出される絵と朗読、さらにその場面に合わせた音楽が特別な効果を生むからです。スイミーでは、効果音を表現する楽器がいくつか登場しました。後で、子ども達にその楽器の紹介もしてもらいましたが、みんな興味津々だったようです。 「おおきなかぶ」では、先生たちも登場しました。おじいさん、おばあさんの他に、孫娘と犬、猫、ねずみ役が次々と現れて、みんなで一緒にかぶを引き抜くことになりました。そこで、子ども達も参加して応援します。楽しいリズム打ちと、「うんとこしょ、どっこいしょ」というかけ声をかけながら、みんなで応援しました。 「ずーっと ずっと だいすきだよ」は、ちょうど1年生が国語の時間に取り掛かり始めている教材です。(ちなみに、国語の教科書では、「ずうっと、ずっと、大すきだよ」という表記です。)この物語は、言葉に出して気持ちを伝えることの大切さを描いています。音楽の効果もあり、ちょっとしんみりとした気持ちで終わりました。 最後に、楽器の紹介をしてもらいました。それぞれの楽器の音を聞かせるためにメロディーを吹くと、自然に歌声がし始めました。子ども達にとって、目の前で生演奏が聴けるということは、心に響くすばらしい経験だったのでしょう。 |
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