4月17日(月) 「ありがとう」のかぎを持って

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新学期もあっという間に10日がたちました。校庭が圧倒的な桜色から、新緑の緑色へバトンタッチをしています。
さて、今日のお話です。今日は、『有り難し』というお話です。これは、昔使われていた難しい言葉で、「有る」ことが「珍しい・まれです・貴重です」という意味です。今は、何という言葉になっているかというと『ありがとう』という言葉になっているのですね。
 今から1000年前に書かれた「枕草子」という本の中にも、めったにないという意味で「ありがたきもの」と書かれていました。
 このように「ありがとう」という言葉には、「あなたがしてくれたことは、私が思っていたよりも素晴らしいこと、大変なことです。心から感謝しています。」という気持ちが入った言葉なのです。
 以前、校長先生がバスに乗っていた時のことです。同じバスに乗っていた小学校3年生か、4年生ぐらいのランドセルを背負った男の子が、バスを降りる際に「ありがとうございました。」とバスの運転手さんに挨拶をして降りていきました。校長先生は、男の子のその言葉を聞いてドキッとしました。お金を払って乗っているので、行きたいところまで運んでもらうのは、当たり前のことなのですが、「安全に運んでもらって、うれしいです。感謝をします。」という気持ちを「ありがとうございました。」の一言のあいさつに表していたのです。それ以来、校長先生もバスを降りる時には、「安全に運んでもらって、うれしいです。感謝をします。」という気持ちを込めて、「ありがとうございました。」と言うことにしました。
 先週、あいさつ名人のお話をしました。この1週間、北町小学校にはたくさんのあいさつ名人がいることが分かり、うれしくなりました。「校長先生、おはようございます。」とレベル4のあいさつをしたもらったときには、笑顔になりました。
ぜひ、あいさつの上手な北町小のみなさんは、常に「ありがとう」のかぎを持って、当たり前のことにも「ありがとうございました。」とあいさつができるようになるといいと思います。

4月10日(月)「あいさつ名人になろう」

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『挨拶』は、禅問答で相手の悟りの深さを推しはかる「一挨一拶(いちあいいちさつ)」と言っていたそうです。
お坊さんが、相手はどのくらい勉強をして、いろいろなことが分かっているのかを確かめるために、質問しあったり、答えあったりしたことから始まります。
ここから、一般に問答や返答の言葉、手紙の往復などを挨拶というようになってきました。

入学式で、1年生のみなさんには、3つの約束の種を植えました。その中の一つが、元気なあいさつの種です。
あいさつは、漢字で書くと「挨拶」と書きます。「挨」も「拶」も本来は「押す」という意味で、「たくさんの人と押し合う」意味を表しています。
つまり、挨拶は一人でできるものではないのです。相手があってできるものなのです。そして、挨拶をすることで自分と相手を大事にすること、大切にすること、相手を思いやる心をもつことにつながります。挨拶は、会話の始まりとも言えます。また、心と心のキャッチボールだと言う人もいます。
ぜひ、みなさんにはそんなあいさつの上手な「あいさつ名人」になってほしいと思います。
「あいさつ名人」になるためには、4つのレベルがあります。

レベル1は、元気なあいさつです。まず、元気にあいさつをしてみましょう。きっとこれは、ほとんどの人ができるレベルですね。

レベル2は、相手の顔を見て、笑顔であいさつをすることです。相手を大事にするためにも、きちんと相手の顔を見て、笑顔であいさつすることが大切です。これも大体の人ができているかな。

レベル3は、相手より先にあいさつをすることです。言われてからあいさつをするのではなく、まず自分からあいさつをしてみましょう。これは、だいぶん難しくなってきます。

レベル4は、一言付け加えてあいさつをすることです。相手の名前でもいいでしょう。天気のことでもいいでしょう。相手を気遣う言葉を付け加えることもできそうです。

このレベル4がクリアできれば、みなさんも「あいさつ名人」です。
北町小のみんなが「あいさつ名人」になれるといいですね。

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