5月8日(月) その21組では、日本海側の地方において、冬に雪が多く降る理由について考えさせていました。資料として、冬の降水量の分布図や日本の地形図、夏と冬の季節風を示した図、さらには雪雲ができる仕組みを示した日本列島の断面図が使われていました。資料をもとにグループで考えたことを発表し合い、クラス全体で共有していきました。(写真上) 新潟県などの日本海側での降雪の仕組みは、東京の雪の降り方とは全く違います。太平洋側で時々大雪になるのは、低気圧の接近による雨が、上空の寒気の影響で雪のまま地上に落ちてくるためです。しかし、日本海側の雪は、北西の季節風と湿った空気、さらには山地のある地形が関係し合って降っています。冬の季節風は、大陸からやって来るために乾燥しています。しかし、日本海に暖流が流れ込み、その上を通って来るうちにたっぷりと湿った季節風になって日本海側に到達します。その湿った季節風が平野部を越えて山地に当たると、上昇気流となって雪雲を発生させ、日本海側の地方に大雪を降らせることになります。 ちなみに、山地を越えた風は乾いた空気となり、関東地方は冬に乾燥した毎日が続きます。同じ日本でも、こんなに気候が違うのかと驚きです。私は、高校生までの18年間を新潟県(それも、雪の深いことで有名な上越市(旧高田市))で過ごしてきたので、よく分かっています。ぜひ一度、体験してみてください。大雪の日に、新潟県の海岸に行ってみると分かります。日本海の上空は晴れているのに、陸地の真上には灰色の雲があり、雪がしんしんと降ってくる様子を見ることができるでしょう。 6年生は、算数の時間に「文字と式」の学習をしています。数量の関係を文字(XやY)を用いた式で表すことを理解させていく学習です。今日は、円の直径の長さを□cm、円周の長さを〇cmとして、この関係を式に表す課題から取り組みました。そして、今まで□を使っていた部分を「x(エックス)」、〇を「y(ワイ)」に置き換え、文字を使って関係を式に表せることを学習しました。(写真中) □や〇をxやyに換えただけですが、算数がいよいよ「数学」に近づいてきた感じがします。xやyは、外国語の授業でもよく目にするアルファベットの中にあります。しかし、今回算数の授業で扱うxとyは、筆記体で書くようになっています。(教科書に、xとyの書き順が示されています。) 現在の外国語の授業では、筆記体は存在しません。英語を書く時は、活字体の大文字と小文字のみを使うことになっています。昔は、筆記体で英語の授業が行われていました。しかし、今から20年ほど前に改定された中学校の学習指導要領を境に、筆記体を扱わなくなりました。筆記体は昭和世代、活字体は平成世代と言われる「世代ギャップ」が存在しているようです。 一方、算数の学習で筆記体を残しているのは、アルファベットの文字が算数の記号や数字と間違わないようにするためです。x(エックス)は、×(かける)の記号とそっくりです。自分としては、dl(デシリットル)やl(リットル)、t(トン)などの単位記号も筆記体に戻してもらいたいと思っています。 1年生は、生活科の時間に「きれいに さいてね」という学習をしています。いろいろな種があることを知り、実際に種をまいて育てる活動を行っていく学習です。 1組では、生活科の教科書に紹介されている草花の種の写真を見て、気が付いたことを発表し合っていました。教科書には、これから全員が育てていくアサガオの他に、ヒマワリ、マリーゴールド、ホウセンカ、オシロイバナ…と、たくさんの種の写真が紹介されています。よく見ると、どれも大きさや形が様々であることが分かりました。(写真下) 1年生の教室の外には、学級園用の花壇があります。今度、子ども達がそれらの草花の種まきをすることになりました。種から植物を育てた経験のある子が何人かいたようです。種をどうやってまくのか、土はどうするのか、水やりは…と、一つ一つ基本から学んでいきます。さらに、全員が育てるアサガオの種まきも楽しみになってきました。 5月8日の給食野菜オムレツ ベジタブルスープ 牛乳 一口メモ 野菜オムレツは、卵にハム、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、枝豆を混ぜてオーブンで焼きました。今日は、オムレツにケチャップをつけて食べるようにしました。 問題です。今日のオムレツを作るために使った卵の量はどのくらいでしょうか? (1) 300個 (2) 400個 (3) 500個 答えは、(3)の500個です。調理員さんが一つ一つ手で卵を割り、殻が入らないように溶いた卵を網でこしてから使っています。 給食で使用した卵の殻は捨ててしまいますが、マヨネーズを作る会社では殻を利用しているそうです。カルシウムが豊富なので、高齢者用の食事やベビーフード、麺やスナック菓子などに使われます。また、チョークやタイヤの原料としても利用価値があるそうです。 5月8日(月) その1全校朝会は、体育館で行いました。「緑の効果」というテーマで話をしました。 ・・・ゴールデンウィークが終わりました。連休を使って家族で出かけたり、友達とたっぷり遊んだりした子が多かったことでしょう。これから梅雨の時期に入るまでの1か月間は、春から夏に向かうとてもさわやかな気候が続く時期です。学習にも運動にも気持ちよく取り組むことができそうです。 旭町小では、雨の日でない限り、休み時間は外に出て遊ぶ約束になっています。子どものうちに外遊びが大切であると言われるのには、いくつかの理由があります。まず、何よりも健康な体をつくるためです。将来、大人になっても健康な暮らしが続けられるようになるためには、子どもの頃の外遊びが大切です。丈夫な体の骨や筋肉を身につけるだけでなく、大けがをしないように身をかわしたり、手をついたりという俊敏な動きも外遊びの経験から獲得することができます。 さらに、外遊びが大切な理由として、心を健康にする効果があげられます。健康というのは、体も心も健康であることを言います。せっかく丈夫な体があったとしても、イライラや悩み事があったら、心が健康であるとは言えません。外の空気や緑の景色に触れることで、心も健康になるのです。 校長先生は、この連休中に森林公園に行ってきました。森林公園は、光が丘公園よりももっと広い公園で、季節に合わせていろいろな花を楽しむことができる場所です。一周すると14kmもあるサイクリングコースやアスレチック広場などがあり、子どもから大人まで楽しめる公園です。当日は、連休中ということもあり、たくさんの家族連れでにぎわっていました。 森林公園というだけあって、公園全体がうっそうと茂った森の中にあります。たくさんの木々に囲まれた道を歩いていると、ウグイスを始め、いろいろな鳥の声が聞こえてきました。そして、目に飛び込んでくるのは、緑一色の景色です。人は、植物のもつこの緑色を目にすることで、体の健康のための様々な効果を得ているそうです。人間は、はるか昔の原始時代には、森や草原の中で暮らしていました。つまり、長い年月の間、緑一色の中で生活してきたのです。その遺伝子が私たちの体の中に残っているため、緑いっぱいの景色を見ることで、心や体をリラックスさせる効果があると言われています。ですから、人の心を穏やかにするために公園や街のあちこちに木が植えられているのです。学校の校庭の周りに木がたくさん植わっているのも同じ理由です。全く植物のない学校で生活するのと、このようにたくさんの木々に囲まれて生活するのとでは、きっと私たちの普段の気持ちのあり方は違っているのだろうと思います。 ところで、来週一週間は、「大縄跳び週間」になっています。クラスごとに大縄を跳ぶ練習に取り組み、次の週の月曜日には、記録会があります。大繩の記録を伸ばすためには、クラス全員の協力が必要です。間を空けずに続けて跳んでいけるようになることや、縄にひっかからないようにすることで、どんどん記録が伸びていきます。みんなで協力してクラスの新記録が出た時の喜びは、格別なものがあります。どのクラスも、目標をもって練習に取り組み、がんばっていきましょう。・・・ 校長の話に続いて、転入生の紹介(写真上)と全校遠足のポイントラリーの結果発表(写真下)がありました。 5月2日(火)教科書に載っているのは、「あさの おひさま」という詩です。「あさひの おひさま おおきいな のっこり うみから おきだした」という第一連と「あさひの おひさま あかい かお ざぶんと うみで あらったよ」という第二連からできています。太陽が擬人化されてユニークに表現されていることに加えて、口にしてみると心地よいリズムがあるのが特徴になっている詩です。さらに、繰り返しの表現や「のっこり」「ざぶんと」などの面白いオノマトペが使われていて、子どもにとってもたくさんの魅力あふれる詩になっています。 来週あたりから、1年生も音読の宿題が始まる頃です。教科書をしっかり手に持ち、姿勢をよくして、繰り返し音読をする習慣がつくようにしていきます。(写真上) 教科書には作者名が書いてありませんが、「あさの おひさま」の詩は、神沢 利子さんが著した「大きなけやき」という詩集の中の一つです。神沢 利子さんは、詩人でもありますが、児童文学作品も数多く手がけています。「ちびっこカムのぼうけん」や「くまの子ウーフ」の作者です。御年99歳とのことです。 5年生は、算数の時間に「変わり方を調べよう」という学習をしています。1つの数量が増えると、それに伴ってもう1つの数量がどのように変わるのかを調べる中から、「比例」の関係について学習をしていく単元です。今日は、直方体の高さが、1cm、2cm、3cm…と変わった場合の体積の変化を表にすることから、2つの数量関係を調べていきました。(写真中) 5年生の算数の学習において、多くの子ども達がつまずくのは、「割合」の学習です。5年生の教科書に載っている単元のうち、「割合」に関係のある単元は約半数近くあります。「割合」は、結局は「比例」の考え方が基になっているので、「比例」に関係のある単元が5年生の算数の半数を占めると言ってもよいくらいです。また、「中学校での数学の考え方につながる学習が、5年生から始まっている」とも言われるほど、5年生の算数で習う各単元内容が重要になってきます。きちんと理解できているのかを常に確認しながら学習を進めていく必要があります。 3年生は、社会科の時間に「学校のまわりのようす」の学習をしています。先週水曜日に、学校の周りの道路を歩いてくる予定でしたが、雨のために中止になりました。今日は、2組の教室で、自分たちの地域にはどんな建物や緑(公園)があるかを学区域地図に色をつけながらまとめていきました。 便利なことに、タブレットを使ってGoogle ストリートビューを利用することで、教室にいながら自分たちの学区域の様子を見回すことができます。学校を出るとすぐに上練馬公園があり、住宅地を抜けると光が丘公園やトンボ池のあるはんの木緑地もあります。ストリートビューで見ると、たくさんの木々が生い茂っていることが分かりました。また、学校の西側の坂を下ってバス通りに出ると、焼き鳥屋さんなどのお店がいくつかあることも確認することができました。(写真下) ところで、このストリートビューを、私も久し振りにパソコンで開いてみました。自分の住所を入力すると、我が家が画面に映りました。玄関前を見ると、パンジーやビオラが吊り鉢で飾ってあるので、冬の頃に撮影されたものと分かります。(よく見ると、撮影日時が記されていて、今年の1月になっていました。)自分の家の前をストリートビューの撮影車が通って行ったんだと思いました。 5月2日の給食小松菜とひじきのナムル 中華スープ オレンジゼリー 牛乳 一口メモ 5月5日の端午の節句は、男の子の健やかな成長を願う行事です。こいのぼりや5月人形を飾ったり、邪気を払うと言われるショウブを浮かべたお風呂に入ったりする習慣があります。また、食べ物では、柏餅やちまきを食べるという習慣が昔からありました。 ちまきは、中国から伝わったもので、もち米やもちを竹の皮で包んだ料理です。 今日の給食では、少し早いですが「こどもの日」にちなんで、ちまきの中身である「中華おこわ」を作りました。具材には、豚肉やたけのこ、コーン、干ししいたけが入っています。いつもの米にもち米を混ぜて炊いているので、もちもちとした食感になっています。 全校遠足コロナ禍でここ何年かは内容を大きく変えて実施してきたのですが、今年度はコロナ前の内容に戻し、お弁当も公園で友達と一緒に食べました。 本校の全校遠足はたてわり班活動を基本としています。一度顔合わせをしただけだったので、迷子になる子がたくさんいるのではと心配していたのですが、6年生がものすごく気を遣って面倒を見てくれて、どの班も無事に活動することができました。 午前中は、公園内でのポイントラリー「忍び峠を制覇せよ!」で盛り上がりました。子供たちだけで班ごとにポイント(見張り場)を回って、様々な課題に挑戦します。出来具合によってもらえる点数が変わるので、全校遠足後に全て集計して発表することになっています。ポイントラリーの後は、たてわり班ごとにお弁当を食べてから班遊びを楽しみました。 1、2年生は、ここまでの活動で終わりで帰校しました。3年生以上の学年は、さらにクラス遊びで公園内を走り回って全校遠足を満喫していました。 学校のすぐ近くに、緑がいっぱいの広い公園があることも恵まれていますが、そこで思いっきり楽しい時間を過ごすことができて、子供たちも十分満足して帰ってくることができました。 5月1日(月)たてわり班のプラカードを持った6年生を先頭に、校庭に全校児童が集合しました。班長が、先日の1回目のたてわり班会議で決めた並び方で整列させ、人数を数えて担当の先生に報告していました。この何気ない役割が、遠足全体を通してとても重要な責任となり、一日の終わりにはその重さに気づくことになりました。 今回の全校遠足は、過去3年間のコロナバージョンとは違い、それ以前の通常のやり方で実施しました。まずはたてわり班ごとに学校を出発し、光が丘公園の芝生広場で始めの会を行いました。 旭町小学校は、光が丘公園のすぐ隣にある学校です。これほど自然環境に恵まれた立地条件はありません。一歩公園の敷地内に入ると、うっそうと茂る木々と緑のシャワー、そしてたくさんの鳥の声…朝からたくさんの人が癒しに訪れている理由がよく分かります。本校は以前、公園内の周回コースを使ってマラソン大会を行っていたことがありました。現在では、1年生のどんぐり拾いで秋に利用することはありますが、普段からもっと学習場面で活用してもよさそうな場所です。(写真上) 始めの会の途中、黒ずくめの忍者が登場しました。急に後ろから大きな声が聞こえ、子ども達の前に飛び込んできました。この3年間、出番がなかった忍者だったので、以前の全校遠足を知らない先生方や3年生以下の子ども達はびっくりしたことでしょう。高学年の子ども達も、はるか昔の記憶だったので、「ああ、こうだったっけ」という表情で、見つめていました。 ポイントラリーは11か所設けられ、先生方がそれぞれの場所で子ども達が来るのを待ちました。ポイントでのミッションは、全て忍者の修行場所の設定になっています。「忍び走り」では、2人がケンケンをして30秒以内にゴールすると得点になります。また、手裏剣を投げたり、暗号を解いたりするポイントも用意されていました。各ポイントでは、低・中・高学年と出場する子どもが指定されていて、あらかじめ誰が行うかは1回目の会議で決めてありました。代表の子が挑戦している間、一生懸命他の子ども達が応援している姿がとても微笑ましく感じられました。(写真中) 「はい! ポーズ!」のポイントは、たてわり班でそろって写真を撮ってもらう場所になっていました。今日は、3人の写真屋さんに来てもらい、子ども達の姿を写真に収めていただきました。班の集合写真を含め、たくさんのスナップ写真を撮影してもらっています。後日、ネット販売のお知らせがあると思います。 ポイントラリーが終わり、お腹を空かせて子ども達が戻ってきました。楽しみにしていたお弁当の時間です。木陰に移動して、班で広がって場所を作り、お弁当を食べました。この3週間、黙食は解除されたとは言え、教室では全員前向きで給食を食べています。今日は外で距離をとっているため、お互いの顔を見ながら楽しくお弁当を食べることができました。 お昼を食べた後は、班遊びをしました。広い芝生の上で思いっきり走り回って遊びました。それらの遊びも、6年生が中心になってあらかじめ考え、用意してきたものです。楽しく遊び回る低学年の子ども達を見て、きっと高学年としてのやりがいを感じ取ることができたはずです。(写真下) 終わりの会では、2年生と6年生の代表児童が感想を発表しました。とても立派な感想に、大きな拍手がわきました。1,2年生は、先に学校に戻って下校の準備をしました。3年生以上は、クラスごとに遊びの時間を設けて、さらに公園で過ごしてから学校に戻りました。楽しさいっぱい、そして活動内容がいっぱいの全校遠足でした。 |
|