校長先生の授業校長先生からは、月曜日に宿題が出されていました。どれもじっくりと考えなければ解けない問題で、子ども達は悩みながらも何かしら答えられるようにしようと準備していました。 子ども達は初めこそ緊張していましたが、1人が発表すると次々と手が挙がり、たくさんの考えが共有されました。発表できたことや校長先生に名前を呼んでもらって指名されたこと、正解したことを嬉しく感じ、笑顔あふれる授業でした。 後半には、校長先生が子どもの頃の話を聞きました。小学校低学年の頃は引っ込み思案だったことや、中学年で転機が訪れたことなど、子ども達は興味津々に聞いていました。自分から発表することを苦手に思った経験がある子は、きっとたくさんいると思います。まだ苦手な子達にとっても、いつか転機が訪れるだろうと、前向きな気持ちをもつことができました。 最後に、校長先生からメッセージが送られました。子ども達の心の中に刻まれたことと思います。卒業式まであと少し。子ども達が6年間のよいまとめをする時期に、大切な授業を受けることができました。 3月13日(水)まず、この一年間の出来事を思い出させるために、いくつかの観点を子ども達に示しました。うれしかったこと、楽しかったこと、驚いたこと、がんばったこと、できるようになったこと、新しく知ったことの6つです。また、1年生の教室の後ろには、行事や新しい学習の取り組みがあるたびに、先生が短冊に書いて掲示してきました。それらの中から題材を探し、作文にしていきました。 1組では、一人で何枚も作文を書き上げた子がたくさんいました。運動会の玉入れや、なわとびをがんばった場面、昔遊びや凧揚げをしたこと、2学期に生活科見学で動物公園に行ったこと、どんぐり拾いをしたことなど・・・1年生の一年間だけでも、実に多くの出来事があったことが分かります。さらに、絵や作文の内容そのものに、一人一人のこの一年間の成長がうかがえます。すばらしい「思い出のアルバム」が完成しそうです。(写真上) 一方、2年生は、生活科の時間に「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしてきました。生まれた頃の様子から現在の自分の成長、そして未来へと、まとめを続けてきました。手形も取り終わり、ファイルに綴じて自分の生い立ちが1冊にまとまりました。1組の教室では、友達とファイルを交換して見せ合いながら、カードに感想を書いて渡していました。(写真中) 子ども達の手形の隣には、生まれたばかりの赤ちゃんの手形と足形が印刷してあります。「赤ちゃんって、こんなに手や足が小さいんだね。」と話していたので、「みんなだって赤ちゃんだった時があったし、校長先生も赤ちゃんだった時があるんだから…。」と言ったら、「エ〜ッ」とびっくりしていました。大人の人が赤ちゃんだったという感覚は、2年生の子ども達には想像できないことのようでした。 6年1組の教室で、国語「海の命」の最後の授業がありました。読み取りを進めていく中で、この物語のプロローグを作ることを大きな課題として学習してきました。プロローグは、映画の予告編のようなものです。物語のダイジェストを伝えつつ、本編を読んでみたいと思わせるのがプロローグです。 子ども達は、タブレットのスライドを使って、物語の絵や効果音を入れながら作成してきました。今日は、各自が作成したプロローグ(あるいはグループで制作)の鑑賞会を行いました。(写真下) 映画館で、予告編を見たことがある子は多いはずです。すばらしい予告編は、映画全体を見た時に感じるような雰囲気を少しだけ味わわせてくれます。映画の見どころとなるシーンを選び、その映画はどのような内容の映画なのかを見せ、印象付けます。 1組の子ども達は、「海の命」の物語から大切な場面の絵を抜粋し、それにどのような文字を入れるかをよく考えて作っていました。特に、画面に入れる文字が重要です。インパクトのあるキャッチコピーが、目立つ文字の色と字体、大きさで絵と合わさった時に絶大な効果が発揮されます。そのキャッチコピーは、しっかり物語を読み込み、理解していなければ作ることができません。この難解な物語を学習する一連の流れとして、とても意義のある学習計画であったと思います。 3月13日の給食白身魚のマヨポテト焼き キャベツのさっぱり和え 根菜の味噌汁 牛乳 一口メモ 「白身魚のマヨポテト焼き」は、タラの切り身の上にマヨネーズとせん切りにしたじゃがいもやチーズをのせて、オーブンで焼きました。 タラには何種類かありますが、今日の給食で使っているのは「スケトウダラ」です。スケトウダラの卵は、おなじみの明太子に加工されています。また、すり身の原料にもよく使われる魚です。マダラとよく似ていますが、マダラの方が大きな魚です。また、マダラにはひげがありますが、スケトウダラにはひげがありません。 タラは、餌となるエビやカニをよく食べて、お腹がぷっくり膨らんでいます。そのため、「たらふく食う」の語源になったとも言われています。身は高タンパクで、とてもヘルシーな食材です。 3年生 そろばん出前授業樋口先生は、そろばんの歴史から詳しく楽しくお話ししてくださいました。ロシアで使われていたスチョッチという道具がそろばんの始まりなのだそうです。さらに、中国で使われていた16進数のそろばんや日本で使われていた古いそろばん、指でかくれるほど小さなそろばんなど、実物を見せていただくこともできました。子供たちは興味津々な様子で、ますますそろばんを使ってみたい!という気持ちになっていました。 まず、えんぴつの握り方や指の使い方を練習し、1・2・3・4・5・・・と数の表し方を学びました。その後、簡単な計算の仕方を教えてもらいました。「そらばんっておもしろい!」「もっとやってみたい!」という活気あふれる声が教室に響きました。 3月12日(火)今日は、鑑賞教材「ラプソディー・イン・ブルー」を使った授業が行われていました。リズムや旋律の特徴、楽器の奏法と音色の面白さなど、いろいろな魅力を見つけて聴くことをねらいとして、6年生の鑑賞教材に入っています。 この曲は、アメリカの作曲家であるガーシュインが作りました。アメリカ音楽のジャズをクラシック音楽に融合させた曲として有名です。テレビやCMなどでもよく使われている曲なので、冒頭の管弦楽を聴いただけで「ああ、あの曲…」と感じた子が多かったようです。 ピアノ独奏とオーケストラのための曲なので、ピアニストに誰を起用するかで演奏が変わってきます。ジャズ畑の人を起用すると、かなり独創的なアレンジになったりもします。音楽室で使っていたDVDは、作曲家としても有名な羽田健太郎さんがNHK交響楽団と共演した演奏でした。ポップスやフュージョンなど、幅広く活躍されている方です。(写真上) 3年生の各クラスにそろばんの講師の先生に来ていただき、2時間ずつ授業をしていただきました。そろばんの勉強は、3年生で2時間、4年生で2時間の計4時間程度しか小学校で勉強しません。内容は、そろばんの仕組みと、簡単なたし算ひき算における珠の動かし方です。3年生での2時間の指導では、そろばんを使いこなすには程遠く、そろばんの仕組みを知って、使ってみるという程度の授業になります。 昔に比べて、そろばんを習っている子はずいぶん少なくなりました。今年の3年生は、4名しかいなかったようです。学校の先生達も、そろばんの経験者はかなり少ないと思います。3,4年生でほんの少しの時間しか扱わないので、算数の指導内容でもかなり特別な学習と言えます。そろばんを使う前に、「なかよし数探し」として、「5の合成・分解」をすばやくできるようにするプリント問題をしました。これは、1年生の1学期にやってきた内容です。そろばんの五珠を使った「たす・ひく」の動かし方は、「5の合成・分解」が基になっています。ということは、そろばんを習えば算数が上達すること間違いなしです。これをきっかけに、そろばん塾に行ってみたいという子が増えてほしい…と講師の先生が話されていました。(写真中) 5年生は、社会科の時間に「環境をともに守る」という学習をしています。年間の最後の学習単元で、かつて日本で生じた公害の問題について取り上げた学習です。公害発生時の写真や年表などの資料を基に、公害のもたらす影響や公害をなくすための努力について調べていきます。 教科書には、日本の4大公害(水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病)が載っています。1950〜60年代に起きた、日本各地の公害病でした。多くの患者や家族が苦しみ、何年もかけて住民運動が高まっていきました。そして、ようやく防止条例が作られるようになったことや、現在では厳しい国の基準があることなどが書かれています。私が子どもの頃は、よくテレビのニュースでこれらの公害の裁判について報道されていました。日本の高度経済成長とともに多くの被害が生じた歴史は、もうだいぶ過去の話になってしまった感があります。 しかし、現在も地球上では様々な環境問題が発生しています。高学年の社会科や理科の学習では、必ずこの環境問題にかかわる単元が入っています。子ども達の未来の地球環境のために、しっかり指導しておかなければなりません。(写真下) 3月12日の給食肉団子のスープ グリーンサラダ 牛乳 一口メモ 今日は、セレクト揚げパンの献立です。あらかじめ自分が選んでおいた「ココア」と「きなこ」の2種類のうち、どちらかを楽しみます。 朝早く、パン屋さんが焼いてくれたパンを届けてもらい、給食室で揚げました。カリッと揚がるように、少し押さえながら揚げるのがポイントです。揚げたてでないと、きな粉やココアがしっかりとくっつかないので、揚げたらすぐにまぶすようにします。今日は2種類の揚げパンを作ったので、大変な作業を調理員さんたちががんばって作ってくれました。 揚げパンは、今から60年ほど前、大田区のパン屋さんが考案しました。給食で余ったパンをおいしく食べるために考えたのが始まりだそうです。 5年生 岩井移動教室 発表会発表会をするにあたって、4年生に「初めて移動教室に行くときに心配なこと」を事前にアンケートしました。 「どんな持ち物が必要なのか」「どんなご飯を食べるのか」「何時に寝て、何時に起きるのか」など、初めての移動教室に行くときに気になることを中心に、発表の内容を考えました。 4〜5人で1つの班だったので、発表内容を分担して取り組むことができました。同じ内容を2回発表しましたが、「1回目よりも2回目の方が落ち着いて発表出来た!」と達成感を感じられたようです。 3月11日(月) その21組の教室では、三角形のタイルを組み合わせて、教科書に描かれている黒いシルエットの図形を作る問題に挑戦していました。問題として提示された形を作るシルエットパズルの中で非常に有名なものに、「タングラムパズル」があります。正方形をいくつかに切り分けたものを使う木製のパズルで、よく旅館の部屋に置いてあります。また、子ども用にも「知育パズル」としてのタングラムが売られています。直角二等辺三角形や平行四辺形、正方形などでできた木片を組み合わせて、様々な形を作っていくパズルです。積み木やブロックと同様に、形の概念を体得させるためには、小さい頃からの図形遊びが大切なようです。(写真上) この単元では、次に数え棒を組み合わせていろいろな図形を作っていきます。図形を線でとらえさせ、「辺」の存在を意識させていきますが、1年生では図形への興味関心を高めることが第一の目的となっています。 4年生は、算数の時間に「考える力をのばそう」という学習をしています。算数の教科書にある「考える力をのばそう」は、今まで習った算数の力を使い、工夫して問題を解く「頭の体操」のような問題が掲載されています。「共通部分に着目して 図を使って考える」という題が、そのまま問題を解く「ヒント」になっています。 教科書には、「小プール1回と大プール2回を泳いで63m、小プール1回と大プール4回を泳いで113m」の2人の泳いだ距離から、大小それぞれのプールの長さを求める問題があります。1組では、グループで解き方を話し合い、考え方の図や式をみんなで考えていました。(写真中) 「X+2Y=63、X+4Y=113」という連立方程式を解けばよいのですが、小学校ではまだそれは習っていません。そこで、線分図を使って考えさせます。図を描いてみると、2人の差(113−63=50)は、大きいプール2回分の長さに当たるので、大きいプールは25mということがまず分かります。そこから小さいプールの長さ13mを求めます。 各学年の算数の教科書には、考える力をのばすための問題が載っています。大人にとっても頭の体操となりそうな「考える力をのばそう」は、3年生以上の算数の教科書に掲載されています。(6年生は、2学期末にあります。) 5年生が、岩井移動教室の様子をスライドにまとめ、4年生に向けて発表会を開いていました。2月の初旬に行った岩井移動教室から1か月が経ちましたが、5年生は総合の学習の時間を使って、実施後のまとめを行ってきました。4年生に向けて分かりやすい説明になるようにと、スライドの写真や文字、イラストを工夫して作ってきました。 それぞれの学年の1,2組がペアになり、4年の教室と5年の教室を使って同時進行で発表会を行いました。3校時と5校時で子どもを入れ替え、全てのグループの発表が聞けるようにしていました。 宿舎の部屋の様子が映し出されると、4年生から「いいな。きれいだな。」という声が聞こえてきました。4年生は、来年度になったら、10月下旬に2泊3日で移動教室が予定されています。長野県の武石(旧武石村、現在は上田市)に泊まる予定です。持ち物やおこづかいの情報も発表内容にあり、4年生の子ども達は興味津々な様子で聞いていました。(写真下) 3月11日の給食タイピーエン たけのこのひこずり オレンジ 牛乳 一口メモ 今日の給食は、熊本県の郷土料理の献立です。 「タイピーエン」は、エビやイカなどの魚介類の他に、豚肉、キャベツ、たけのこ、きくらげ、たっぷりの春雨が入っている具だくさんのスープです。魚介の旨味がたっぷりで、春雨が麺料理のように楽しめます。そのため、カップ麺で販売されるなど、全国でも人気のある郷土料理の一つです。熊本県では、給食にもよく登場するそうです。 たけのこのひこずりは、角切りのたけのこを甘めの味噌で味付けしました。味噌で炒り煮にしたものを、熊本県では「ひこずり」と呼ぶそうです。今日はたけのこを使いましたが、季節の野菜を使ったいろいろなひこずりが作られているそうです。 3月11日(月) その1・・・3月に入り、今年度の学校生活も残りあと2週間となりました。そろそろどの教科でも、学年末の学習のまとめに取りかかっているところではないでしょうか。今年度学習した内容をしっかり身につけて、4月からの進級に備えたいものです。 ところで、この一年間に各教科(国語や算数、図工、体育、生活、総合の学習など…)で学習した内容(勉強したこと)には、どのようなことがあるでしょうか? 漢字をたくさん覚えたり、三角形の書き方や面積の求め方を習ったり、彫刻刀を使って作品を作ったり、あるいは跳び箱が跳べるように練習したりと、「覚えたこと」や「できるようになったこと」がたくさんありました。「覚えたこと」は、「知識」です。毎日の学習の中で、たくさんの新しい出来事やものの名前などについて覚えていきます。「できるようになったこと」は、「技能」です。毎日の学習の中で、ものごとのやり方が身についたり、体の動かし方が身についたりしていきます。 では、学校での学習は、この「知識」(覚えたこと)と「技能」(できるようになったこと)だけで成り立っているのでしょうか。実は、他にも学習をするうえで大切な力を学んでいる場面があります。それは、たくさんの人の前で発表するということです。どの学年にも、いろいろな教科の中で、調べたことを基に発表会を行う学習があります。例えば、4年生は国語の時間に「調べて話そう 生活調査隊」という学習があります。また、3年生は、同じく国語の時間に「わたしたちの学校じまん」という学習があり、発表会に向けてがんばっていました。その他にも、社会科や理科、生活科や総合の学習で、調べたことを発表する学習がこの一年間で何回かあったでしょう。どのように伝えたらよいかを考え、きちんとみんなの前で発表する力は、とても大切な学習です。さらにその発表を通じて、聞いていた子が質問をしたり感想を発表したりもします。友達の発表を聞いて自分の意見を伝えることができる力…こういう力を伸ばすことが、これからの学習の中で最も大切なことであると言われています。 先々週行われた6年生を送る会では、それぞれの学年の代表の子が大きな声で6年生への呼びかけをしていました。また、先週1年生のみなさんは、保育園や幼稚園の子ども達と交流会を行い、教室に案内したり机の中のものを紹介したりするなどしていました。さらに各クラスでは、学級会を開いて自分の考えをしっかり伝えたり友達の考えに意見を言ったりする活動をしてきています。自分の考えをしっかりもち、はっきりと人に伝えていく力は、テストの点に表せるものではありません。でも、学校の先生方は普段の授業の中でみなさん一人一人の発表の様子をしっかり評価しています。 よく「頭のいい人って、どういう人をいいますか?」と聞かれて、「テストの点数がいい人」とか、「物知りな人」と答える場合があります。しかしそれよりも、「自分の考えをしっかりもって相手に意見が言える人、相手の意見を聞いて自分の考えを深めていける人」という、人と人とのコミュニケーションが上手にできる方が、将来社会に出て優れた力を発揮します。この一年間で、どれだけ発表する力、人とはっきり話をする力がついたでしょうか。・・・(写真上) 続いて、サクラ草の鉢の管理についての話をしました。今週中にサクラ草の鉢を持ち帰ります。置き場所は外の日陰がよいことや、黄色や茶色くなった外葉を取り除くことについて話しました。家に持ち帰ってからも水やりと愛情を与えれば、4月の中旬頃まで花を楽しむことができます。また、トラマルハナバチという小さなハチがやって来ると、種ができるということについても伝えました。うまく育てると、4月下旬に種を採ることができます。(写真下) 6年生「薬物乱用防止教室」映像資料では、薬物に手を出してしまう場面や薬物の種類等、様々な知識を深めることができました。警察署の方のお話では、実際の薬物依存者の方の様子や、現場での薬物使用の現状を教えていただきました。 今まで保健の授業で、飲酒や喫煙、薬物乱用について学習を重ねてきました。しかし、薬物乱用に関しては問題を身近に感じることができず、自分事として学びを深めていくことに難しさがありました。 まだまだ大人の目で成長を見守っていかなければならない子供たちです。今日の学習が、いつか実を結び、役立つことを願っています。 中学校見学(5年生)机の大きさや先生の板書の仕方、授業の展開の速さに驚いていました。 最後の10分間で、小学校でいうところの展覧会の作品を鑑賞することができました。作品のクオリティに興味・関心を寄せていました。 3月8日(金)「いちにちどうぶつ」に続いて読んでもらったのは、「だれのパンツ?」という絵本でした。作者のシゲリカツヒコさんは、日本の絵本作家でもあり、イラストレーターでもある方です。ストーリーも奇想天外ですが、絵がまたすごいインパクトで迫ってきます。 空から落ちてきた「パンツ」の持ち主を探すために、男の子が団地内を冒険することになりました。謎の画家に、カメレオンに、おばけにと、いったいだれの落とし物だったのでしょうか。持ち主を探す冒険が描かれていきます。また、この絵本は探し絵的な要素も満載で、読むたびに発見があります。絵のどこかに話の続きが分かるヒントが隠されているので、大人も子どもも、もう一度ゆっくり見てみたくなる絵本です。とにかくリアルな絵とその迫力に圧倒されるため、黙って聞きなさいとは言えない絵本です。(写真上) 今年度の読み聞かせは、今回で最後になりました。図書ボランティアの方々には、来年度も子ども達への読み聞かせをお願いしていきたいと思います。 4年生は、社会科の時間に「国際交流に取り組む大田区」という学習をしています。国際交流に取り組む大田区の様子について、都内における位置や産業の歴史的背景、人々の協力関係などに着目して調べていきます。そして、大田区の人々が協力し、特色あるまちづくりや観光などの産業発展に努めていることを学びます。 大田区には、羽田空港があります。海外からの観光客が入って来やすいという立地条件があります。大田区では、外国人観光客への観光案内や「特区民泊」にも力を入れいて、旅行者への支援を行っています。また、海外の3都市と友好・姉妹都市交流をしていることも教科書に載っています。ちなみに、練馬区は、オーストラリア・イプスウィッチ市と友好・姉妹都市提携を結んでいて、毎年区内の中学生が派遣交流をしています。 1組の教室では、「大田区に住む外国人の人たちが、生活するうえで困ること」について話し合っていました。電車の乗り方や文化の違い、言葉が分からないなど、日常生活でたくさんの困り感があるだろうという結果になりました。(写真中) さらに、「国際都市おおた宣言」という取り組みがあることを知りました。産業交流拠点となり、多文化共生都市にしていくための区の施策です。練馬区でも、近年外国籍の居住者が増えてきました。そういう家庭の子ども達が今後学校に多く入ってくることから、各校にポケトークが配備されることになっています。 2年生は、生活科の時間に「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしています。生まれた頃の様子から現在の自分の成長まで、写真や家の人へのインタビューを通じて、振り返りながらまとめてきました。 1組では、自分の現在の身長と体重とともに、手形を取って記録に残していました。絵の具で手のひらを染めてから、画用紙に手形を押しました。まだまだかわいらしい手の大きさですが、これからどんな成長をしていくのか、期待に満ちた手形ができました。(写真下) もうすぐ自分の生い立ちが、この学習のまとめとして完成します。いつかこの記録を見ながら振り返り、今日押した手形に自分の手のひらを重ねてみる時が来るはずです。きっと、一気に2年生の頃の友達や先生、学校生活の日々が蘇ることでしょう。 3月8日の給食ゼリーフライ もやしと小松菜の生姜炒め 石狩汁 牛乳 一口メモ 石狩汁は、北海道の郷土料理の一つです。具材は、鮭と季節の野菜を使い、味噌で味をつけるのが特徴的です。北海道の石狩地方では、江戸時代から鮭漁が盛んに行われていました。この鮭を使って漁師さんたちが作っていたのが、石狩汁の始まりとされています。 鮭は、卵からかえると川から海に下り、そこで成長します。2〜5年すると、数千キロの旅を終えて、自分が生まれた川に産卵するために戻ってきます。鮭は、自分が生まれた川のにおいを覚えていて、そのにおいを頼りに戻ってくると言われています。鮭は、一度に何千個もの卵を産みますが、無事に成長して戻ってこられるのは、とても少ないそうです。 音楽朝会ピアノの伴奏は、音楽委員会の6年生が担当してくれました。「自分がとてつもなく ちっぽけに見えることがあるよね 自分だけが悪者みたいに 思えるときがあるよね〜」という歌詞で始まるこの歌は、少し難しくもあるのですが、近くの誰かだけでなく、自分のこととしても深く胸に染みこんできます。 さらに、「明日になって(明日になって) 空が晴れたら(空が晴れたら) 自分を好きになって また歩き始めようよ〜」の部分では掛け合いになり、そのまま最後の「Smile Again Smile Again うつむかないで〜」と続いていきます。伴奏のピアノの音と、子供たちの歌声が優しく体育館に響いて、温かい気持ちに包まれました。 3月7日(木)魔笛は、モーツァルトが最後に作曲したオペラです。(9月30日に初演して、その年の12月5日に他界しました。)「フィガロの結婚」、「ドン・ジョバンニ」とともに、モーツァルトが残した3大オペラと呼ばれる代表作です。教科書には、「王子タミーノと王女パミーナが、鳥さしのパパゲーノとともに苦しみを乗り越え、幸せになるまでの物語です。」とあらすじが書かれています。 魔笛は、動物や魔法が出てくるメルヘンチックなオペラです。それだけに、舞台上演では様々な演出が見られます。また、有名なアリアのオンパレードで、モーツァルトの音楽の醍醐味が凝縮されているとも言えます。まず、第1幕のタミーナのアリア「ああ何と不思議な笛の音が」を、輝かしいテノールの声で鑑賞しました。 また、第2幕から選ばれているのは、このオペラで特に有名な夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」です。(一般的に、「夜の女王のアリア」と呼ばれています。)途中で、一度聴いたら忘れられない特徴的なフレーズが出てくるので、「ああ、あの曲か…」と思うでしょう。ソプラノの中でも特に高い音域のコロラトゥーラ・ソプラノが歌う曲で、よくCMにも使われてきました。(車のCMや殺虫剤のCM) 他にも、パパゲーナとパパゲーノの二重唱などを聴くことになっています。4年生の子ども達にどう響いたでしょう。(写真上) 3年生は、総合の学習の時間に「地域のすてきを発信しよう」という学習をしています。旭町小の周りには、どんなすてきがあるでしょう? 先月、出前工場見学をさせていただいた「アカオアルミ工場」も、地域の自慢できる場所の一つです。また、子ども達の知っている公園がたくさんあり、日頃の遊び場になっています。子どもにとっては一番の「すてきな場所」と言えるのかもしれません。 ところで、今回の学習では、タブレットを活用したまとめに挑戦しています。撮った写真に説明をつけて、「Google スライド」にまとめていきます。「スライド」は、よくパソコンで使われている「パワーポイント」に似ていますが、よりシンプルで子ども達にとっては使いやすい機能になっています。きっと、これから高学年に向けて、様々な学習で使う機会が多くなっていくでしょう。しかし、文字入力の際は、まだローマ字表を手にキーボードを探している段階です。そういう点でも、これから使い慣れていくことが大切です。(写真中) 1年2組の教室で、学級会が行われていました。議題は、「1−2 ありがとうの会に何をするのか話し合おう」というものでした。学年末に、クラス全体のお別れ会としてのお楽しみ会を企画しているようです。議長団や書記の役割りも決めて、机を「ロ」の字にして学級会を行っていました。 子ども達からは、様々な遊びの案が出てきました。それらの中から「賛成意見」や「反対意見」を出しながら、やりたい遊びを決めていました。学級会は、学級活動の最も大切な話し合いの場です。1年生の頃から、こういう話し合いの仕方を経験させておくことが大切です。(写真下) 3月7日の給食根菜のペペロンチーノ炒め 米粉のいちごミルクケーキ 牛乳 一口メモ 今日のケーキは、もちもちとした食感がおいしい米粉のケーキです。 問題です。約50年前に比べて、日本人が食べる米の量はどう変化したでしょうか? (1) 少し減った (2) 変わらない (3) 半分になった 答えは、(3)の「半分になった」です。昭和37年には、米の消費量は平均118.3kgでした。しかし、平成30年には53.5kgにまで減っています。 米を消費するということは、日本の田んぼをまもることにもつながります。最近では、米粉を使ったパンやケーキ、麺などが増えてきて、米粉の活用が進んでいます。 調理実習(6年生)主菜では、野菜炒めの目玉焼き乗せやジャーマンポテト、オムレツなどを作りました。中には、ハムカツやコロッケなど、揚げ物に挑戦した班もありました。事前にレシピを班で調べ、何度も打ち合わせしたので、どの班も手際よく作ることができました。 副菜では、サラダやきゅうりの塩揉み、きんぴらごぼうなど、野菜を中心にしたメニューを考えました。主菜を作りながら副菜も同時進行で作る手際のよい班に、担任もびっくりしました。 5年生での学びも含め、野菜の皮むきや炒める作業がとても上手になりました。中には、自分1人で夕食作りに挑戦している子もいるそうです。「私、テーブル片付けとくね!」「鍋、準備しておいたよ!」など、班の協力もばっちりでした。 保護者の方々の協力で材料も集まり、どの班も思い思いの主菜と副菜が完成しました。ぜひ、お家でも調理に挑戦して、将来に役立ててほしいです。 3月6日(水)「スーホの白い馬」は、スーホと白馬との強い絆や、温かい心のつながりが感じられる物語です。物語を初めて読んだ子ども達も、スーホが白馬を大切に思っていて、白馬もまたスーホのことが大好きであると感じます。そんなスーホが殿様の指図で弓矢で討たれ、体に何本もの矢傷を受けながらスーホの家に瀕死の状態で帰って来る場面があります。子ども達の一生懸命な音読を聞いていると、物語の悲しみが一層増してきます。2年生にとっては、今までにない長い物語です。まずはしっかり音読を繰り返すことが大切です。(写真上) やがて、スーホに抱きかかえられて白馬は息を引き取ります。なげき悲しむスーホに、白馬の魂が現れて、自分の体を使って楽器を作るように伝えます。スーホは、言われた通りに白馬の体から楽器を作りました。この楽器が、現在でもモンゴルに伝わっている、馬頭琴(ばとうきん)という楽器です。 スーホの物語は、日本の「桃太郎」のように、モンゴルでは誰もが知っている昔話になっています。現在使用している教科書では、継続して「スーホの白い馬」を扱っていますが、近年掲載をやめている教科書が出始めています。「弓矢で討たれた馬の骨や毛皮を使って楽器を作った」というところが、掲載取りやめの理由ではないかと言われています。そこまで配慮をしなければならないとしたら…私は残念に思います。 6年生は、家庭科の時間に「まかせてね 今日の食事」という学習をしています。1食分の献立を立て、実際に主菜となる料理を作る学習です。先々週、2組の調理実習があり、今日は1組が家庭科室で腕を奮っていました。 今まで、グループごとに調理の計画を立ててきました。献立を決めるため、タブレットで料理を検索したり、レシピを調べたりしてきたようです。材料は、グループで手分けして持ち寄りました。 コロッケを作っていたグループが2つありました。じゃがいもの皮をむき、ゆでてからマッシャーでつぶしていきました。と思ったら、マッシャーが思うように沈んでいきません。ゆで方が硬かったようです。包丁で刻んだりして苦労して作っていました。 オムレツに挑戦していたグループがありました。卵をといてフライパンに流し込み、細かく切った具材を入れて包んでいきます。と思ったら、フライパンにこびりついてしまい、結局具材を卵で絡めた料理になりました。 ハムカツを作っていたグループがありました。ハムにチーズを挟み、衣をつけて油で揚げます。(コロッケのグループもそうですが、油で揚げる場合は、フライパンで揚げ焼きのように少ない油で行うようにしました。)チーズを入れたこともあり、油がはねてきて苦戦していました。(写真中) その他にも、「ジャーマンポテトときゅうりの味噌マヨ和え」や「野菜のベーコン巻きときんぴらごぼう」を作っていたグループがありました。どのグループも、調べたレシピ通りにはいきません。食材の切り方や火の通し方など、経験を積まないとうまくいかないことがたくさんあるものです。また、普段家の人がいかに料理を工夫し、手際よく調理しているかが分かったことでしょう。小学校での調理実習は終わりですが、学んだことを実生活で生かすことが家庭科本来の目的です。自分で食べるものは自分の手で作れるように、これからも経験を積ませていきたいものです。 一方、5年生は、家庭科の時間に「物やお金の使い方」の学習をしています。2組の教室では、「上手な物の選び方」として、品質表示マークについて学んでいました。品質の良いものや、環境や資源に配慮して作られた物を選ぶと、持続可能な社会をつくることに貢献できます。 調べていくと、JISマークやJASマーク、STマーク、グリーンマークなど、どこかで見たことのあるマークがたくさんあることに気が付きました。身の回りの物から探してみると、道具箱に入っている色鉛筆や定規、ノート、教科書にも様々なマークがついていることが分かります。環境や資源のことまで考えた物の買い方について学習することで、未来社会に生きる子ども達にSDGsの意識をしっかりもたせていきます。 3月6日の給食あじバーグ 切り干し大根の炒り煮 塩豚汁 牛乳 一口メモ もうすぐ卒業を迎える6年生に、「もう一度食べたい給食のメニュー」のアンケートをとりました。リクエストにあったメニューは、3月の献立に取り入れています。献立表に「★」がついているメニューがリクエストに入っていた料理です。 金額や栄養のバランスの問題で、全てのリクエストをかなえることはできませんでしたが、旭町小学校の楽しい思い出の一つになったら嬉しいです。他の学年の子には、6年生になった時にどのメニューをリクエストするか、楽しみにしていてほしいです。 |
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