3月19日(火)4年生では、よく「1/2(にぶんのいち)成人式」を総合の学習に位置付けている学校があります。20歳の半分の10歳をみんなでお祝いしようという学習です。今までの生い立ちを調べるとともに、お世話になった人たちに感謝の気持ちを伝える発表会をする学習です。よく、保護者の方々を招いて学年行事として行っている学校があります。多分、本校でも昔は行っていたのではないでしょうか。 生い立ちを調べる学習は、2年生の生活科でもこの時期に行っています。また、6年生は卒業を機に、様々な人に感謝を伝える取り組みをします。そこで4年生では、1/2成人式とまではいかなくても、10歳としての記録を残しておこうと考えて指導しています。 2組の教室では、未来の自分を考えさせるために、「10年後の自分へ」という手紙を書いていました。自分で自分に宛てた手紙です。「20才のわたしは、友達は何人いますか? 20才のわたしは、結婚しましたか? 20才のわたしは、どんな仕事をしていますか?・・・」という手紙や、「将来の夢は叶っているのでしょうか? お母さんとお父さんは元気に過ごしていますか? 茨城と埼玉の祖父母も元気ですか?・・・」という内容もありました。その他、今流行っている遊びや友達のことを紹介している手紙もありました。(写真上) 昭和のおやじが令和の時代にタイムスリップするテレビドラマが人気のようですが、本当にそのようなことができたら面白いでしょうね。何十年と言わず、10年後の世界に行くことができたとしても、様々なカルチャーショックを受けること間違いなしです。今の子ども達にとっての10年後は、タブレットも携帯もAIも、さらに進化していることでしょう。それよりも、子どもの成長における10年は大きいはずです。きっと、大学生や立派な社会人になって活躍しているのでしょうから。 4校時に、体育館で1年生が「歓迎の出し物」の練習をしていました。歓迎の出し物は、新1年生の入学式に向けた催しです。現在の1年生にとっては、2年生になって最初の大仕事が、いきなり4月8日(月)にやって来ることになります。 今月に入ってから、何度か練習をしてきました。呼びかけを行う代表の子を何人か決め、全員で言うセリフと合わせて指導してきました。また、呼びかけに続いて、「ともだちになろうよ」の歌と「子犬のマーチ」の合奏を披露します。さらに、入学式の会場に静かに入退場することや、楽器の音を立てずに座る練習もしてきました。歌や合奏も大切ですが、一人一人の態度で、新1年生に「お兄さんお姉さんらしさ」を見せてあげられるようにがんばっています。(写真中) 歌は、途中で手拍子を入れながら歌うので、1年生にとってはかなり難しいようです。あさって、もう1時間練習をすることになっています。 6年1組の教室で、「『ありがとう』の気持ちを伝える」という資料を使った道徳の授業が行われていました。まず、最初のページには、感謝の気持ちに関する調査結果が載っています。「家族に日頃の感謝の気持ちを伝えているか」という質問に対して、48%が「伝えられていない」「あまり伝えられていない」と答えています。そして、その理由を調べてみると、「感謝の気持ちを伝えるのが、気はずかしい」や「言わなくても伝わると思うから」と大部分の人が思っています。 続けて教科書には、2つの作文が載っています。1つは、日常生活の中で「ありがとう」と言葉に出していない自分に気が付いた作文です。母親が言う「口に出して言わないと、伝わらないことがあるでしょう。」というのは、「ありがとう」という言葉であることに気づくという内容です。きっと、6年生の子ども達にとっては、「あるある…こういうことは、よくあるな…」と感じたはずです。 もう一つの作文は、東日本大震災を機に、家族への感謝の気持ちと電気や水のありがたみを体験したという内容です。日常生活の中で「あたりまえ」と思っていたことが、自然災害を経験して感謝すべきことに気づかされます。 さあ、来週の月曜日に卒業式が終わり、6年生の子ども達は「ありがとう」の気持ちをきちんと言葉で伝えることができるでしょうか。(写真下) 3月19日の給食鶏のから揚げ 菜の花のからし和え じゃがいもの味噌汁 牛乳 一口メモ 子ども達は、普段どんなお手伝いをしているでしょうか? 食事に関係しているお手伝いだと、食事作りでは「野菜を洗う」や「野菜の皮をむく」、「野菜を切る」などがあります。また、食事の前後には、「テーブルを拭く」、「食器を用意する」、「盛り付けをする」、「片付ける」、「食器を洗う」など、子どもでもできそうなお手伝いがたくさんあります。給食当番で普段から行っていることも多いので、家でも上手にできる子が多いのではないでしょうか。 家族の一員として、できることから積極的に始めてみましょう。そして、一度きりでやめてしまうのではなく、長く続けていくことがとても大切です。 3月18日(月) その2作者の中村 桂子さんは、生物学者であるとともに、現在はJT生命誌研究館の名誉館長をされているそうです。この説明文は、教科書のために書き下ろされた文章で、「あなた」というのは「卒業を間近に控えた6年生の子ども達」を示しています。 前段では、様々な生き物のことが書かれています。アリやライオン、ミツバチを例に、「生きることに全力を尽くし、みんなが共に生きているのが生き物の世界である」ということを説明しています。それを受けて後段は、人間に目を向けて考えさせます。「人間も一生懸命生きることが大切だ」と述べ、技術を開発して資源を使い過ぎて自然を壊してきた歴史を振り返ります。そして、「これから生まれる人や生き物のことも考えて、生き生きと暮らせる社会を考えてほしいこと」や、「未来のことまで考えて生き方を探し、技術の使い方まで考えること」が、「今、あなたにしてほしいことである」と伝えています。また、人間の進化の過程で生まれた優しい心についても触れています。「その優しい心を、他の生き物や自然にまで広げることができるはずだ」と述べています。 ここ数年で、AIの技術がクローズアップされるようになりました。便利な反面、それを使う人間の「優しい心」が試されているような気がしてなりません。 1年1組の教室で、「Kahoot!」(カフート)というアプリを使ったタブレットの授業がありました。(2組は、先週行っています。)カフートは、ノルウェー生まれのアプリで、クラスで簡単にクイズ大会を開くことができます。クイズと言っても、学習用に使うので、例えば国語の漢字の読み方や送り仮名、筆順などについて出題して使っています。 参加者となるクラスの子ども達は、ゲームPINを入力することでクイズに参加することができます。クイズは基本的に4択問題で、早く答えるほどポイントが多く入ります。全ての問題を終えると、ベスト3の表彰イベントもあり、大いに盛り上がります。テレビのクイズ番組を教室で行うことができる…といった感じのアプリです。 また、クラスのみんなで協力して問題を解きながら楽しむこともできます。算数の計算問題が出題され、「すばやく答えを出した子が多いほど次のステージに進める」といったクイズ設定をすることもできます。 先月、校内の先生たちでカフートの使い方を研修し、いろいろな学年で使われるようになりました。事前に担任の先生が様々な問題を用意(確認しておく)ことが必要ですが、クラス全体が盛り上がること間違いなしです。(写真中) 3年1組の教室で、「地域のすてきを発信しよう」という発表会を行っていました。3学期に、総合の時間にタブレットを使ってまとめをしてきた学習内容です。 普段、自分たちが利用している学校の近くの施設や場所から、「地域のすてき」を見つけました。その場所の写真を利用して、初めてタブレットの「スライド」を使ってまとめを行ってきました。北地区区民館について発表した子がいました。区民館の中の様子や、どんな人たちが利用しているか、子ども達はどんなことができる場所か等、発表していました。また、成増のスキップ村や光が丘IMAについて発表したものもありました。買い物に便利な場所やフードコートの情報など、楽しいまとめになっていました。 光が丘図書館についての発表では、1回で15冊まで借りられることや、様々な種類の本があることを発表していました。「たくさんの種類の本があるので、ぜひ本でまったりしてください。」とまとめていました。(写真下) 今回、スライドでまとめをしたことで、タブレットの扱いに慣れることができました。ローマ字入力にも少し自信がついてきたようです。 3月18日の給食サワラの柚子味噌焼き 五目きんぴら 米粉すいとん 牛乳 一口メモ 今日の給食のご飯は、白米に大麦を混ぜた「麦ご飯」です。子ども達は、見た目でどれが大麦か分かったでしょうか? よく見ると、ご飯に混ざって茶色い線が入った粒が入っています。それが大麦です。 給食で使用している大麦は、見た目や形を米そっくりに加工した「米粒麦」を使っています。ご飯に混ぜても違和感がなく、食べやすいのが特徴です。 ご飯に大麦を混ぜると、「食物繊維」をしっかり摂ることができます。食物繊維は、お腹の中をきれいに掃除してくれる働きがあります。不足しがちな栄養素でもあり、意識して食べたいものです。 また、大麦を混ぜることによって、白米だけよりも歯ごたえがプラスされます。そのため、よく噛んで食べることにつながります。米粒麦は、スーパーなどでも売っているので、探してみてください。 3月18日(月) その1・・・令和5年度の学校生活も、残りわずかとなりました。今週の金曜日に修了式があり、4年生までのみなさんは、その日で今年度の学習が終わります。5,6年生のみなさんは、一週間後の25日(月)の卒業式に参加します。卒業式は体育館で行います。ステージに向かって卒業生(6年生)が座り、その後ろに5年生、そして体育館後方は全て卒業生の保護者の方々の座席です。他にもたくさんの地域の方々や教職員が参加します。 毎年旭町小では、1〜5年生の在校生代表として、5年生のみが卒業式に参加しています。他の学年が入る場所がないからというだけでなく、卒業式は高学年でなければ参加するのが難しいというのがその理由です。卒業式は1時間半以上かかり、そのほとんどがじっと座っていなければなりません。話し声や物音を立ててはいけない厳粛な式です。さらに、卒業式を通じて最高学年としてのバトンを引き継ぐという意味もあり、5年生が代表として参加しています。 卒業式は、小学校6年間で身につけた全てのことを発表する場です。この全校朝会でも、必ずお話の始めと終わりに、「気をつけと礼」をしています。教室でも、授業の始めと終わりに行っています。卒業式では、2時間の中に何度も「気をつけと礼」をする場面が出てきます。このような「礼儀正しさ」は、小学校6年間で学んだ大切な学習の一つであるのです。 6年生は、卒業証書をもらう前に、名前を呼ばれて大きな声で「はい」と返事をします。これも、6年間ずっと指導されてきたことです。「はっきりと返事をする」ということは、小学校6年間で学んだ学習の一つです。 さらに、「門出の言葉」では、6年生全員が呼びかけのセリフを言います。体育館中に響く大きな声を出します。「大勢の人の前で発表する」ということも、小学校6年間で学んできた学習の一つです。 そしてもう一つ、卒業式には歌がつきものです。6年生だけで歌う曲もあれば、5年生だけで歌う曲もあります。さらに全員で歌う曲もあります。歌は、会場にいる人たちに感動を伝えます。それだけに、心をこめて全力で歌うことが大切です。「心をこめて歌う」ということも、小学校6年間で学んできた学習の一つです。 このように、小学校で最後に行われる卒業式は、6年間を通じて学んできた大切なことが全て合わさった行事です。6年生の3学期になり、卒業式の練習が始まってから身につけようと思っても、決して身につくものではありません。小学校の6年間、毎日の学校生活をしっかり取り組むことで身についていく力です。1年生から5年生のみなさんも、いつかこの旭町小で卒業式を迎えます。その時に立派な姿で卒業できるように、「礼儀正しさ」や「あいさつ・返事」、「発表する力」、「歌声」をきちんと身につけていきましょう。・・・ 続いて、外国語担当の先生からお話がありました。ALTのロバート先生から、出身国のマレーシアの国旗を旭町小にプレゼントしていただきました。ALTの先生の授業は、先週で終了しています。マレーシアで使われている2種類の国旗を子ども達に披露しました。今後は、4階の多目的室に飾ることになっています。(写真中・下) 児童集会「先生だれでしょうか」集会集会の内容は、画面に現れる先生が誰だか当てるクイズゲームです。様々な先生が現れる度に、子ども達からは大きな歓声があがりました。夢中になってクイズに参加した子ども達から「楽しかった!」と感想をもらい、集会委員会の5、6年生も達成感を味わうことができました。 今年度の集会活動を振り返り、委員会の子ども達は、自分たちで作り上げる楽しさを知り、また大きな自信を積み上げることができました。来年度の活動にも期待したいです。 6年生 図工(心もよう 春もよう)友達と共同でアイデアを出し合いながら、協力してのびのびと制作しました。春のイメージから桜を描いて表すグループが多く、様々な表現方法で豊かに表すことができました。 3月15日(金)この資料では、パティシエの辻口 博啓(ひろのぶ)さんについて紹介しています。辻口さんは、子どもの頃からパティシエになる夢を抱いていました。小学生の時からパティシエにあこがれ、ケーキのアイディアや、開きたいお店の設計図をノートに何冊も書いていきました。高校を卒業してパティスリーで働くことができましたが、そうじや皿洗い、荷物運びばかりを行う日々だったと言います。でも、3倍のスピードで仕事ができるようになろうと決めてがんばったそうです。そしてついに、29才で出場した世界大会では、アメ細工の制作で見事に優勝することができました。 同じく「希望と勇気、努力と強い意志」に関する道徳の授業として。5年生の教科書に大谷翔平選手の資料が載っています。大谷選手は、自身の夢を実現させるために、「目標達成シート」を作りました。5年生の道徳の時間では、夢を実現するための努力や、筋道を描くことの大切さについて学んでいきます。一方の3年生では、今回の資料の内容から自分の夢を見つめ直すとともに、その夢に向かってどんなことをしていきたいかを考えさせていきます。(写真上) 1年1組の教室で、タブレットを使った授業が行われていました。子ども達のタブレットには、ミライシードという学習支援アプリが入っています。その中に「ドリルパーク」があり、個々の力に合った基礎・基本の学習を繰り返し学ぶことができるようになっています。そのため、どの学年でもよく活用されています。ドリルパークには、各教科ごとにベーシックドリルからパワーアップドリルまで用意されていて、たくさんの問題に挑戦することができます。 今日は、その中の漢字ドリルを使って学習していました。タブレットを使って漢字を書いたり、漢字を読んだり(読み仮名を書く)、送り仮名を書いたりすることができるようになっています。自動で採点する機能もついていて、タッチペンや手で書いてから解答をクリックすると、正解か不正解かの判定が現れます。 さらに、漢字の書き順をテストする問題もあります。漢字をなぞった後、正しい書き順でなかった場合は不正解となり、正しい書き順になるまでやり直さなければなりません。1年生で習った漢字は、全部で80字あります。「上」や「右」、「左」、「男」など、正しい書き順で書けるでしょうか?(写真中) 1〜5年生は、春休み中はタブレットを家庭に持ち帰って管理することになります。ドリルパークを利用して、今までの復習問題に取り組むことができます。ただし、3月29日(金)〜4月14日(日)の間は利用できません。(機器のメンテナンスのためと区から連絡がありました。) 6年2組の教室で、タブレットを使ったプログラミングの学習を行っていました。「Scratch(スクラッチ)」というサイトを使って、楽しみながらプログラミングを体験していました。Scratchは、世界最大の子ども向けコーディングコミュニティーです。 Scratchは、簡単なゲームから本格的なゲームまで、幅広い作品を作ることができます。プログラミングでゲームを作るというのは、とても難しいというイメージがあるかもしれません。しかし、Scratchでは、初心者向けから上級者向けまで様々なゲーム例が示されています。キャラクターを作ったり動かしたりと、自分のタブレットを使って自分独自のゲームを作ることができるので、子ども達は夢中になること間違いなしです。(写真下) しかし、6年生は、今日で一旦タブレットとはお別れです。タブレットは、練馬区から貸与された教育用機器です。卒業前に返却しなければなりません。タブレットとドングル、接続コード、充電器をセットにして、この後パソコン室に返しに行きました。6年生は、3年生の終わりから使ってきたので、自分のタブレットに愛着があったことでしょう。区立中に進学する子は、その学校の卒業生が使っていたタブレットを貸与されることになります。そして、6年生が使っていたタブレットは、来年度入学する1年生に渡されます。 ところで、学校説明会でも話しましたが、タブレット関係の故障対応が大幅に遅れている状況です。特に「ドングル」の故障が多く、部品が入荷しないために何か月も待たされることになります。昨日もドングルが故障したと、職員室に持ってきた子がいました。よくよく聞いてみると、ドングルを接続コードにつないで使っていなかったようでした。まずは、指定された通りの使い方をしないと、故障した時に自分が困ることになります。家庭で使う際にも十分注意するようにしてください。 3月15日の給食ヒレカツ 野菜のポン酢和え お祝いすまし汁 牛乳 一口メモ 今日は、6年生の卒業をお祝いする献立です。赤飯を炊き、ヒレカツと「お祝いなると」が入ったすまし汁を作りました。 6年生は、入学した1年生の時と比べると、身長も体重も大きく成長したことでしょう。また、食べられる食事の量もだいぶ増えたことと思います。成長とともに、給食で出てくる肉や魚、パンの大きさが大きくなっていることに、子ども達は気づいていたでしょうか? 今年の6年生が旭町小にいる間に食べた給食の回数は、1120回でした。多いように感じますが、これは一生で食べる食事のほんの一部です。生きるためには、食事は必要不可欠なものです。給食を通して食事について興味をもったり、様々なことを学んでもらえたりしたらうれしいです。 本の探検ラリー(4年生)子供たちは、本を読みながらカードの問題に夢中になって取り組み、早々とシールを獲得していました。その後も次々と問題に取り組み、たくさんスタンプを集めていました。 探検ラリーの後に、子供たちから「楽しかった」「もっとやりたかった」等の感想が聞かれました。普段読まないジャンルの本に触れる機会があり、少しでも興味をもって幅広く本を読もうという意欲につながればうれしいです。 今回お手伝いいただきました保護者の皆様、ご協力ありがとうございました。 3月14日(木)給食で嫌いなピーマンを残した「だいごくん」は、隣の席のちほさんに注意されました。もやもやした気持ちのまま家に帰り、おとうさんにそのことを話したら、「ありがとうって思う時の絵を描いてごらん」と言われました。だいごくんは、雨の中で友達の傘に入れてもらっている絵を描きました。一方、お父さんが描いたありがとうの絵は、おじいちゃんに叱られている時の絵でした。注意されたことに対しての「ありがとうの絵」であるということに、だいごくんは気が付きます。 「ありがとう」という場面を具体的に考えさせると、子ども達は「人から何かしてもらった時」や「物をもらった時」と答える場合がほとんどです。つまり、自分にとってうれしい時が、「ありがとうという感謝の気持ちである」ととらえています。しかし、人から注意された時も、その相手の気持ちを考えると「ありがとう」である場合があります。しかし、「正しい行いに導こうという思いで注意してくれている」ということは、その時にはなかなか感じることができないかもしれません。でも、「注意されるということはありがたいことである」と考えられるようになることが、心の成長の第一歩になります。家の人たちも学校の先生も、子ども達を良くしようと思って日頃の生活の中で様々な注意をしています。 校庭西側にあるハクモクレンの花が咲きました。3月に入ってから、白いつぼみが膨らんできていました。しかし、このところの寒さで、花を開くタイミングをずっと待ちわびていたかのようでした。中休みに低学年の子ども達と三角すべり台に上がり、真っ白なハクモクレンの花を一緒に見ました。春の陽に輝いて見えました。(写真中) モクレンには、外側が紫で内側が白いシモクレンと、全体が白い花のハクモクレンがあります。ハクモクレンの方が開花時期が早く、シモクレンは桜の咲く頃に開花します。モクレンは、漢字で書くと「木蓮」です。大きな花が上向きに咲き、ハス(蓮)の花のような木ということで名付けられました。また、ハクモクレンは、コブシとよく似ていますが、花びらが開き切らないという特徴があります。また、コブシの花びらが6枚であるのに対して、ハクモクレンは花びらが9枚です。 白い花は数々あれど、ハクモクレンの白色はとても印象的です。オフホワイトというのでしょうか、少し灰色がかったような落ち着いた白色をしています。 3年生は、国語の時間に「モチモチの木」の学習をしています。斎藤隆介(作)、滝平次郎(切り絵)の絵本は、昔から大ベストセラーとして有名です。3年生の国語の教科書も同じ絵が使われていて、とても味わい深い物語です。 じさまに育てられている豆太は、夜中に一人でトイレに行けないぐらいとてもおく病な男の子として描かれています。・・・と言っても、5歳くらいだったら普通はそうではないでしょうか。ましてや、昔のトイレは家の外にありました。それも、たいていは薄暗くて、くみ取り式のトイレです。 ところで、物語の最初の場面に、「せっちん」という言葉が出てきます。教科書には、下に注意書きがあり、「せっちん…べんじょのこと」と書いてあります。「便所」という言葉自体、今の子ども達には馴染みがありません。昔は家の外にトイレがあったことなどを先生が説明してあげていました。(写真下) 最後の場面で、じさまが豆太に話す言葉がとても印象的です。「自分で自分を弱虫だなんて思うな。人間、優しささえああれば、やらなきゃならねえことは、きっとやるもんだ。」私は、この物語におけるこの言葉が大好きです。本当の勇気は、心の優しさから生まれるものであると思います。 3月14日の給食じゃこ入りサラダ 福神漬け いちご 牛乳 一口メモ 今日は、子ども達に大人気のカレーライスの献立です。家では市販のカレールーを使うことが多いと思います。しかし、給食のカレーはルーも手作りで作っています。 スープは、鶏ガラと野菜の皮などを煮込んで作っています。また、スパイスもコリアンダーやガラムマサラ、オールスパイスなどのスパイスを何種類か合わせている本格的なカレーです。大きな鍋でたくさん作るのも、おいしく仕上げるポイントになっています。 カレーの日は、給食室からいい香りが漂ってくるので、給食の時間を楽しみにしていた子が多かったと思います。 校長先生の授業校長先生からは、月曜日に宿題が出されていました。どれもじっくりと考えなければ解けない問題で、子ども達は悩みながらも何かしら答えられるようにしようと準備していました。 子ども達は初めこそ緊張していましたが、1人が発表すると次々と手が挙がり、たくさんの考えが共有されました。発表できたことや校長先生に名前を呼んでもらって指名されたこと、正解したことを嬉しく感じ、笑顔あふれる授業でした。 後半には、校長先生が子どもの頃の話を聞きました。小学校低学年の頃は引っ込み思案だったことや、中学年で転機が訪れたことなど、子ども達は興味津々に聞いていました。自分から発表することを苦手に思った経験がある子は、きっとたくさんいると思います。まだ苦手な子達にとっても、いつか転機が訪れるだろうと、前向きな気持ちをもつことができました。 最後に、校長先生からメッセージが送られました。子ども達の心の中に刻まれたことと思います。卒業式まであと少し。子ども達が6年間のよいまとめをする時期に、大切な授業を受けることができました。 3月13日(水)まず、この一年間の出来事を思い出させるために、いくつかの観点を子ども達に示しました。うれしかったこと、楽しかったこと、驚いたこと、がんばったこと、できるようになったこと、新しく知ったことの6つです。また、1年生の教室の後ろには、行事や新しい学習の取り組みがあるたびに、先生が短冊に書いて掲示してきました。それらの中から題材を探し、作文にしていきました。 1組では、一人で何枚も作文を書き上げた子がたくさんいました。運動会の玉入れや、なわとびをがんばった場面、昔遊びや凧揚げをしたこと、2学期に生活科見学で動物公園に行ったこと、どんぐり拾いをしたことなど・・・1年生の一年間だけでも、実に多くの出来事があったことが分かります。さらに、絵や作文の内容そのものに、一人一人のこの一年間の成長がうかがえます。すばらしい「思い出のアルバム」が完成しそうです。(写真上) 一方、2年生は、生活科の時間に「あしたへつなぐ自分たんけん」という学習をしてきました。生まれた頃の様子から現在の自分の成長、そして未来へと、まとめを続けてきました。手形も取り終わり、ファイルに綴じて自分の生い立ちが1冊にまとまりました。1組の教室では、友達とファイルを交換して見せ合いながら、カードに感想を書いて渡していました。(写真中) 子ども達の手形の隣には、生まれたばかりの赤ちゃんの手形と足形が印刷してあります。「赤ちゃんって、こんなに手や足が小さいんだね。」と話していたので、「みんなだって赤ちゃんだった時があったし、校長先生も赤ちゃんだった時があるんだから…。」と言ったら、「エ〜ッ」とびっくりしていました。大人の人が赤ちゃんだったという感覚は、2年生の子ども達には想像できないことのようでした。 6年1組の教室で、国語「海の命」の最後の授業がありました。読み取りを進めていく中で、この物語のプロローグを作ることを大きな課題として学習してきました。プロローグは、映画の予告編のようなものです。物語のダイジェストを伝えつつ、本編を読んでみたいと思わせるのがプロローグです。 子ども達は、タブレットのスライドを使って、物語の絵や効果音を入れながら作成してきました。今日は、各自が作成したプロローグ(あるいはグループで制作)の鑑賞会を行いました。(写真下) 映画館で、予告編を見たことがある子は多いはずです。すばらしい予告編は、映画全体を見た時に感じるような雰囲気を少しだけ味わわせてくれます。映画の見どころとなるシーンを選び、その映画はどのような内容の映画なのかを見せ、印象付けます。 1組の子ども達は、「海の命」の物語から大切な場面の絵を抜粋し、それにどのような文字を入れるかをよく考えて作っていました。特に、画面に入れる文字が重要です。インパクトのあるキャッチコピーが、目立つ文字の色と字体、大きさで絵と合わさった時に絶大な効果が発揮されます。そのキャッチコピーは、しっかり物語を読み込み、理解していなければ作ることができません。この難解な物語を学習する一連の流れとして、とても意義のある学習計画であったと思います。 3月13日の給食白身魚のマヨポテト焼き キャベツのさっぱり和え 根菜の味噌汁 牛乳 一口メモ 「白身魚のマヨポテト焼き」は、タラの切り身の上にマヨネーズとせん切りにしたじゃがいもやチーズをのせて、オーブンで焼きました。 タラには何種類かありますが、今日の給食で使っているのは「スケトウダラ」です。スケトウダラの卵は、おなじみの明太子に加工されています。また、すり身の原料にもよく使われる魚です。マダラとよく似ていますが、マダラの方が大きな魚です。また、マダラにはひげがありますが、スケトウダラにはひげがありません。 タラは、餌となるエビやカニをよく食べて、お腹がぷっくり膨らんでいます。そのため、「たらふく食う」の語源になったとも言われています。身は高タンパクで、とてもヘルシーな食材です。 3年生 そろばん出前授業樋口先生は、そろばんの歴史から詳しく楽しくお話ししてくださいました。ロシアで使われていたスチョッチという道具がそろばんの始まりなのだそうです。さらに、中国で使われていた16進数のそろばんや日本で使われていた古いそろばん、指でかくれるほど小さなそろばんなど、実物を見せていただくこともできました。子供たちは興味津々な様子で、ますますそろばんを使ってみたい!という気持ちになっていました。 まず、えんぴつの握り方や指の使い方を練習し、1・2・3・4・5・・・と数の表し方を学びました。その後、簡単な計算の仕方を教えてもらいました。「そらばんっておもしろい!」「もっとやってみたい!」という活気あふれる声が教室に響きました。 3月12日(火)今日は、鑑賞教材「ラプソディー・イン・ブルー」を使った授業が行われていました。リズムや旋律の特徴、楽器の奏法と音色の面白さなど、いろいろな魅力を見つけて聴くことをねらいとして、6年生の鑑賞教材に入っています。 この曲は、アメリカの作曲家であるガーシュインが作りました。アメリカ音楽のジャズをクラシック音楽に融合させた曲として有名です。テレビやCMなどでもよく使われている曲なので、冒頭の管弦楽を聴いただけで「ああ、あの曲…」と感じた子が多かったようです。 ピアノ独奏とオーケストラのための曲なので、ピアニストに誰を起用するかで演奏が変わってきます。ジャズ畑の人を起用すると、かなり独創的なアレンジになったりもします。音楽室で使っていたDVDは、作曲家としても有名な羽田健太郎さんがNHK交響楽団と共演した演奏でした。ポップスやフュージョンなど、幅広く活躍されている方です。(写真上) 3年生の各クラスにそろばんの講師の先生に来ていただき、2時間ずつ授業をしていただきました。そろばんの勉強は、3年生で2時間、4年生で2時間の計4時間程度しか小学校で勉強しません。内容は、そろばんの仕組みと、簡単なたし算ひき算における珠の動かし方です。3年生での2時間の指導では、そろばんを使いこなすには程遠く、そろばんの仕組みを知って、使ってみるという程度の授業になります。 昔に比べて、そろばんを習っている子はずいぶん少なくなりました。今年の3年生は、4名しかいなかったようです。学校の先生達も、そろばんの経験者はかなり少ないと思います。3,4年生でほんの少しの時間しか扱わないので、算数の指導内容でもかなり特別な学習と言えます。そろばんを使う前に、「なかよし数探し」として、「5の合成・分解」をすばやくできるようにするプリント問題をしました。これは、1年生の1学期にやってきた内容です。そろばんの五珠を使った「たす・ひく」の動かし方は、「5の合成・分解」が基になっています。ということは、そろばんを習えば算数が上達すること間違いなしです。これをきっかけに、そろばん塾に行ってみたいという子が増えてほしい…と講師の先生が話されていました。(写真中) 5年生は、社会科の時間に「環境をともに守る」という学習をしています。年間の最後の学習単元で、かつて日本で生じた公害の問題について取り上げた学習です。公害発生時の写真や年表などの資料を基に、公害のもたらす影響や公害をなくすための努力について調べていきます。 教科書には、日本の4大公害(水俣病、新潟水俣病、四日市ぜんそく、イタイイタイ病)が載っています。1950〜60年代に起きた、日本各地の公害病でした。多くの患者や家族が苦しみ、何年もかけて住民運動が高まっていきました。そして、ようやく防止条例が作られるようになったことや、現在では厳しい国の基準があることなどが書かれています。私が子どもの頃は、よくテレビのニュースでこれらの公害の裁判について報道されていました。日本の高度経済成長とともに多くの被害が生じた歴史は、もうだいぶ過去の話になってしまった感があります。 しかし、現在も地球上では様々な環境問題が発生しています。高学年の社会科や理科の学習では、必ずこの環境問題にかかわる単元が入っています。子ども達の未来の地球環境のために、しっかり指導しておかなければなりません。(写真下) 3月12日の給食肉団子のスープ グリーンサラダ 牛乳 一口メモ 今日は、セレクト揚げパンの献立です。あらかじめ自分が選んでおいた「ココア」と「きなこ」の2種類のうち、どちらかを楽しみます。 朝早く、パン屋さんが焼いてくれたパンを届けてもらい、給食室で揚げました。カリッと揚がるように、少し押さえながら揚げるのがポイントです。揚げたてでないと、きな粉やココアがしっかりとくっつかないので、揚げたらすぐにまぶすようにします。今日は2種類の揚げパンを作ったので、大変な作業を調理員さんたちががんばって作ってくれました。 揚げパンは、今から60年ほど前、大田区のパン屋さんが考案しました。給食で余ったパンをおいしく食べるために考えたのが始まりだそうです。 5年生 岩井移動教室 発表会発表会をするにあたって、4年生に「初めて移動教室に行くときに心配なこと」を事前にアンケートしました。 「どんな持ち物が必要なのか」「どんなご飯を食べるのか」「何時に寝て、何時に起きるのか」など、初めての移動教室に行くときに気になることを中心に、発表の内容を考えました。 4〜5人で1つの班だったので、発表内容を分担して取り組むことができました。同じ内容を2回発表しましたが、「1回目よりも2回目の方が落ち着いて発表出来た!」と達成感を感じられたようです。 3月11日(月) その21組の教室では、三角形のタイルを組み合わせて、教科書に描かれている黒いシルエットの図形を作る問題に挑戦していました。問題として提示された形を作るシルエットパズルの中で非常に有名なものに、「タングラムパズル」があります。正方形をいくつかに切り分けたものを使う木製のパズルで、よく旅館の部屋に置いてあります。また、子ども用にも「知育パズル」としてのタングラムが売られています。直角二等辺三角形や平行四辺形、正方形などでできた木片を組み合わせて、様々な形を作っていくパズルです。積み木やブロックと同様に、形の概念を体得させるためには、小さい頃からの図形遊びが大切なようです。(写真上) この単元では、次に数え棒を組み合わせていろいろな図形を作っていきます。図形を線でとらえさせ、「辺」の存在を意識させていきますが、1年生では図形への興味関心を高めることが第一の目的となっています。 4年生は、算数の時間に「考える力をのばそう」という学習をしています。算数の教科書にある「考える力をのばそう」は、今まで習った算数の力を使い、工夫して問題を解く「頭の体操」のような問題が掲載されています。「共通部分に着目して 図を使って考える」という題が、そのまま問題を解く「ヒント」になっています。 教科書には、「小プール1回と大プール2回を泳いで63m、小プール1回と大プール4回を泳いで113m」の2人の泳いだ距離から、大小それぞれのプールの長さを求める問題があります。1組では、グループで解き方を話し合い、考え方の図や式をみんなで考えていました。(写真中) 「X+2Y=63、X+4Y=113」という連立方程式を解けばよいのですが、小学校ではまだそれは習っていません。そこで、線分図を使って考えさせます。図を描いてみると、2人の差(113−63=50)は、大きいプール2回分の長さに当たるので、大きいプールは25mということがまず分かります。そこから小さいプールの長さ13mを求めます。 各学年の算数の教科書には、考える力をのばすための問題が載っています。大人にとっても頭の体操となりそうな「考える力をのばそう」は、3年生以上の算数の教科書に掲載されています。(6年生は、2学期末にあります。) 5年生が、岩井移動教室の様子をスライドにまとめ、4年生に向けて発表会を開いていました。2月の初旬に行った岩井移動教室から1か月が経ちましたが、5年生は総合の学習の時間を使って、実施後のまとめを行ってきました。4年生に向けて分かりやすい説明になるようにと、スライドの写真や文字、イラストを工夫して作ってきました。 それぞれの学年の1,2組がペアになり、4年の教室と5年の教室を使って同時進行で発表会を行いました。3校時と5校時で子どもを入れ替え、全てのグループの発表が聞けるようにしていました。 宿舎の部屋の様子が映し出されると、4年生から「いいな。きれいだな。」という声が聞こえてきました。4年生は、来年度になったら、10月下旬に2泊3日で移動教室が予定されています。長野県の武石(旧武石村、現在は上田市)に泊まる予定です。持ち物やおこづかいの情報も発表内容にあり、4年生の子ども達は興味津々な様子で聞いていました。(写真下) |
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