12月10日 心を包む風呂敷

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 今日の校長先生のお話は、これです。(風呂敷)
 見たことありますか? そうです、風呂敷ですね。みなさんのお家にありますか?
これ(風呂敷)は、物を包んだりするのに使う物です。
 風呂敷は、今から1300年以上も前(奈良時代)に使われていたことが昔の記録にあります。そのころは、「ひらつつみ(平包)」、または「ころもつつみ(古路毛都々美)」と呼ばれていました。その後600年くらい経ってから(室町時代)、お風呂で衣服をまちがえないよう脱いだ着物を包んだことから「風呂敷」となったようです。(由来します。)
 風呂敷は、そんな昔からずっと、私たちの生活の中でたくさん使われてきました。日常の道具として、なくてならない存在でした。
 風呂敷は、中身に合わせて、四角い物も円い物も包むことができます。ビンでも、丸いボールでも包むことができます。大きいものでは、お布団を風呂敷で包むこともあります。
 では、校長先生がしょう油のボトルとドッジボールを風呂敷で包んでみましょう。
どうですか、このように風呂敷で包むと、運びやすいし、守る(保護する)こともできます。見た目もいいですね。
 風呂敷は使わなくなれば、たたんで小さくすることもできます。さらに、古いバッグの再利用は難しいですが、風呂敷は何枚あっても場所をとらないし、敷き物やぞうきんに使うこともできます。
 日本では、何かプレゼント(贈答品を渡す)する際は、直接手で持って行って渡すことは失礼にあたるとされ、風呂敷に包んで持って行くのが礼儀とされていました。それは、品物だけではなく、心や思いも包んで渡すからです。
 しかし、最近は、風呂敷に「包む」という(文化)ことから、袋やバッグに「詰め込む」という(文化)ことに代わって来ました。もう一度「包む」ことを見直してもいいですね。
 日本に昔からずっと大事にされてきた風呂敷を大事にしたいと校長先生は思います。
 最後に、風呂敷には、ただ包んだり、入れたりするだけでなく、「運ぶ」「守る」「まとめる」「贈る」というはたらきがあります。円い物もビンも、何でも形に合わせて包んでくれます。心も風呂敷のように、友達の心に合わせて包んであげられることが大切です。友達をしっかり包みこめる人になりましょう。

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