12月17日 みんなは一人のために

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 冬になると注目されるスポーツの一つに、ラグビーがあります。運動の激しさから暑くない季節に盛んに行われ、12月からは、日本国内で中心となるチーム同士の試合が行われます。そして、来年には日本でラグビーワールドカップが行われます。とても楽しみです。
 ラグビーは、正式にはラグビーフットボールと呼ばれています。サッカーも正式には、アソシエーションフットボールと呼ばれています。つまり、ラグビーとサッカーは親戚のスポーツなのです。それでもラグビーは、サッカーと違うことがたくさんあります。まずボールの形が違います。ラグビーのボールは、楕円の形をして、手でボールを抱えて走れるようになっています。また、1チームの人数も違います。サッカーは11人ですが、ラグビーは15人で試合をします。大きく違うことは、サッカーは手以外の足や体、頭を使ってボールを運ぶのに対して、ラグビーは、主にボールを手に持って個人で走ったり、パスをしたりしながら全員でゴールラインまで運んで、点数を取り合う競技です。
 ラグビーは15人全員の力でボールを運ぶことから、ラグビーの精神を表す次のような言葉が有名です。「みんなは一人のために、一人はみんなのために」という言葉です。英語では、「All for one,one for all」と言います。「チーム全体が一人一人のことを考え支えていくと、一人一人がそれぞれに全力を尽くしてチームのために頑張ろうという気持ちが湧いてくる」という考え方です。
 特に「みんなは一人のために」のところは、みなさんの学級でも生きてくる言葉だと思います。誰もが、自分の学級が力を合わせて、仲のよい学級になることを望んでいると思います。みなさんの学級全体のまとまりは、自分一人だけで頑張ってもうまくいきません。全員が同じ方向を向いて力を合わせなければなりません。
 例えば、授業で友達がよい意見を言ったり、よい行動をしたりしても、「生意気だ!」「気にくわないなあ!」と思ったら、クラスはまとまっていかないですね。「とってもよい意見だね。」「すごいなあ!!」と認めてあげたり、「でも、こうしたらもっと良くなるのではないかな。」「こう行動したのはいけなかったのではないかな。」と正しい方向へ導いてあげたりすることが大切なのではないでしょうか。
 これからみなさんは、いろいろな出来事に出会います。その時、この「みんなは一人のために」という言葉を思い起こして、自分の学校生活に役立ててほしいと思います。

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