10月15日 明るく元気なあいさつが響き渡る北町小にしよう

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 昨年度の全校朝会から、話をしている内容で一番多いことはなんだと思いますか?
それは「挨拶」なのです。昨年度が3回で、今年度が1回です。今日も「挨拶」の話をしたいと思います。
 朝、校門で立っていると、みなさんの挨拶の仕方には、いろいろな形があることに気が付きました。
 ○校長先生より先に挨拶をする人
 ○校長先生の目を見て大きな声で挨拶をする人
 ○「稲葉校長先生、おはようございます。」と名前を付け加えて挨拶をする人
 ○明るく元気な声で挨拶をする人
 ○ハイタッチをして挨拶をする人
 ○立ち止まって丁寧に頭を下げて挨拶をする人
 ○小さい声で挨拶をする人
 ○下や横を向いたまま挨拶をする人
 ○頭だけ下げて声を出さない人
 ○校長先生が挨拶をしても黙って通り過ぎてしまう人
 みなさんは、普段どのような挨拶を先生や友達、家族や地域の人にしていますか。元気よく大きな声で「挨拶」をしてくれる人もたくさんいます。毎日、帰りに職員室や校長室の外から先生方に挨拶をしてくれる人は、本当に元気でさわやかな挨拶をしていってくれます。きっと、こういう人は、「今日も元気で楽しい学校生活を送ってくれたのだろうな」と、とてもうれしくなります。
 みなさんは「気持ちの良い挨拶」というのは、どのような挨拶だと思いますか?
校長先生は、こんな挨拶だと思っています。
 「あ」は、明るくです。明るい笑顔で元気よくしましょう。
 「い」は、いつでもです。いつでも誰に対してもしましょう。
 「さ」は、先にです。あったら、挨拶を待っているのではなく、先にしましょう。
 「つ」は、続けるです。一日だけではなく毎日続けましょう。
 つまり、「挨拶」というのは「明るく、いつでも、先に、続ける」ことが大切だということです。
 挨拶名人がもっともっと増えて、今まで以上に「明るく元気なあいさつが響き渡る北町小学校」にしていきたいと思います。

10月2日  さすが6年生!さすが5年生!

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 先々週の9月18日から21日まで6年生と一緒に武石移動教室に、先週の27日から29日まで5年生と一緒に下田移動教室に行って来ました。6年生がいない間、5年生が5年生がいない間は、6年生がしっかり北町小学校を守っていてくれました。ありがとう。
 校長先生は、6年生と4日間、5年生と3日間、一つ屋根の下で寝食を共にしていたので、6年生のことも5年生のこともよく分かりました。その中で、「さすが!6年生だな。」「さすが!5年生だな。」と感じたことがたくさんありました。
 特に、「全力で楽しむ5年生」ということです。の何事にも全力で取り組み楽しむ姿が印象に残りました。失敗することもありましたが、楽しむ時は全力で楽しむ、話を聞く時も全力で聞いていました。そして6年生は、「向上心をもった6年生」ということです。うまくいかなかった時や失敗してしまった時、先生の指導を素直に受け入れ、次はもっとがんばろうとする姿がたくさん見られました。うまくいかないこともありましたが、「こうやるといいのではないかな。」とアドバイスをすると、新しいめあてをもってチャレンジしていました。
 これからも6年生と5年生が、一人一人の力を一つに合わせて、この北町小学校のリーダーとして北町小学校をぐいぐいぐいと引っ張っていってくれることでしょう。期待しています。

9月10日 努力はたし算 協力はかけ算

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 みなさんは「たし算」を知っていますね。1+2=3ですね。では「かけ算」はどうでしょうか。1年生はまだ学習していませんが、2年生は2学期の学習で九九を学習します。今日はそのたし算とかけ算に関するお話をします。
 先生が好きな言葉の一つに、「努力はたし算、協力はかけ算」という言葉があります。算数の時間では聞いたことがないと思います。この言葉は、みなさん一人一人が学校生活を送る上で大切なことを、一つのたとえとして簡単に表現したものです。
 まず「努力はたし算」ということですが、小さな努力でもそれを続けていけば、たし算の答えのように大きくなっていくということです。たとえば、毎日の計算練習のプリントを1枚ずつ3日間がんばれば、1+1+1で3になります。読書の時間に普段よりも厚くて難しい本にチャレンジしている人もいると思います。毎日5ページずつ読めば、3日間で5+5+5で15ページになりますし、そのまま読み続けていけば、必ず厚い本でも読み終えることができます。みなさんにも苦手なことがあると思います。でも苦手だからといって逃げていては、いつまでたってもできるようになりません。漢字が苦手な人は毎日一つずつ覚えましょう。算数が苦手な人は、毎日ドリルなどで練習しましょう。努力したのに何もならなかったということは決してありません。「努力はたし算」ですから、努力した結果は必ず増えていることを信じてがんばることが大切です。
 もう一つの「協力はかけ算」についてですが、かけ算はたし算より大きな結果になることがあります。3人が二つずつ頑張れば2×2×2で8になります。たし算よりも大きい結果になります。しかし、もし一人でも協力しない人がいると、2×2×0で答えは0になってしまします。3人が協力していれば「8」なのに、一人でも協力しないと「0」になってしまいます。
 たとえば、5月に行われた運動会の時、6年生が組み体操ですべての技を見事に成功させました。いろいろな技が成功したのも、6年生全員が同じ思いで力を発揮したからです。一人でも力を抜いたり、嫌々やっていたりしていたらどうなっていたでしょうか。成功するはずがありません。授業の場面でも同じことが言えます。みなさんが学習に集中している時に、勉強が飽きたからといって大声をだしたり立ち歩いたりしたらどうでしょう。あるいは、間違った答えを言った人に対して、笑ったり馬鹿にしたりしたらどうでしょう。勉強は間違ってもいいのです。いけないのは笑ったり馬鹿にしたりすることです。また、みんなでやろうと決めたことなのに、「自分一人ぐらいやらなくてもいいよな。」「誰かがやってくれるからいいや。」という気持ちの人はいないでしょうか。そのような人が一人でもいれば、授業は進まないし、周りのみんなも嫌な気持ちになってしまします。逆に、みなさん一人一人が同じ思いで協力し合うことができれば、大きな力になります。一人一人は小さな力でも、その力を結集すれば、一人ではできないこともできるようになります。
 学校は、みんなで学習したり遊んだりするところです。一人一人が努力することが大事です。そして、みんなと協力することがとても大切です。そして、失敗したりまちがったりする友達にも「大丈夫だよ、がんばれ!」と励ましてあげる人になってほしいと思います。

9月3日 2学期始業式 「おかげさま」の気持ちを大切に

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 長いと思っていた夏休みが終わり、いよいよ今日から2学期が始まりました。夏休みは楽しかったでしょうか?夏休み前の1学期の終業式に、校長先生から宿題を出しました。覚えていますか?自分の夏休みに題名をつけようということでした。きっと、普段できないことにたくさんチャレンジして、思い出を作り、自分の夏休みの題名が付いたと思います。ぜひどんな夏休みだったのか教えてください。
 さて今日、9月3日は、誰の誕生日か知っていますか?ドラえもんの誕生日です。そして、明後日9月5日は、大切な大切な誕生日でもあります。知っていますか?そうです。9月5日は、北町小学校の誕生日、開校記念日です。
 北町小学校は、今から66年前の昭和27年9月1日に開校しました。子供たちは614名で、先生方、主事さん方は、31名でスタートしたそうです。
 今年、北町小学校は、66歳になります。その66年間という時間は、どんな長さになるのか表してみました。1年間をこの30センチメートル物差しの長さだとすると、北町小学校の66年間のあゆみは、こんな長さになります。(巻き年表を広げる。)
 66年間という時間は、とても長いですね。現在北町小学校の一番大きなお兄さん、お姉さんの6年生でさえ、生まれてから、まだ11年か12年しか経っていないのですから。
 この66年間の間に、北町小学校を卒業した子供は、10258名です。もしかしたら、みなさんのお父さんやお母さんで北町小の卒業生の人もいることでしょう。神宮副校長も北町小学校の卒業生の一人です。
 みなさんは、「おかげさま」という言葉を聞いたことがありますか?「お元気でしたか。」「ええ、おかげさまで。」という会話を聞いたことがあるでしょう。
 「おかげさま」の「かげ」という言葉の意味の一つに、「表面に現れないもの」という意味があります。自分の知っている人だけではなく、表面に現れない、目に見えない様々な人や物のお世話になっていることに「お」と「さま」を付けて「おかげさま」といいます。
 目に見える人だけでなく、見えない「かげ」の力によっても、自分は支えられているのです。きっと見えない「かげ」の力の方が見えている力よりも何倍も何十倍も何百倍も大きいと思います。
 「今こうして北町小で勉強できるのも、10258名の卒業生の皆さんのおかげなんだ!」
 「そうか、自分が生きているのは、世の中のいろいろなたくさんの方々のおかげなんだ!」
 そのことに気付くことができたら、その感謝の気持ちをまずは、周りの人々にお返ししてみましょう。「ありがとうございます。」と笑顔で心を込めて言うのもいいかな。そうすることで、感謝の気持ちが周りの人に伝わり、みんなの心が温かくなると思います。
 明後日の9月5日は、北町小学校の開校記念日をみんなでお祝いしながら、いつまでも「おかげさま」という感謝の気持ちを大切にしていきましょう。

7月20日 がんばるえもんになった1学期(終業式)

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 1学期が、あっという間に終わります。がんばったから早く感じるのですね。1学期の74日間に1年生から6年生のすべてのみなさんが、たくさん成長しました。
 
 1年生、きれいな朝顔をたくさん咲かせました。ひらがなもカタカナも書けるようになりました。
 2年生、いつも笑顔で、休み時間は外に出て友達と仲良く遊ぶことができました。1年生に対しては、優しいお兄さん、お姉さんになりました。
 3年生、みんなで協力して、素直に何でもがんばっていました。クラスが一つになったときのエネルギーには、圧倒されました。
 4年生、いつも外に出て仲良く元気に遊んでいました。社会科見学では、北町小学校の看板を背負って、しっかり見て、聞いて、感じて学んできました。
 5年生、委員会活動、クラブ活動では、高学年の顔と動きで頼もしかったです。運動会での『北町ソーラン』の踊りは、みんなの心が一つになった高学年らしい動きで、力強さがみなぎっていました。
 6年生、運動会、登校班、たて割り班活動での活躍は、すばらしく、とてもすてきでした。「さすが最高学年!」という活躍が、いろいろなところ見られました。特に、運動会での『組み体操2018』の演技は、小学校最後の運動会をみんなで作り上げるんだという一体感、躍動感に満ちあふれていました。
 すまいる学級、軽井沢宿泊学習でも、体育の『忍者修行をしよう』の授業でも、一生懸命に活動をして、自分も周りのみんなもスマイルでいっぱいになりました。

 そのほか、みなさん一人一人がめあてをもって、一つ一つ努力してきたことがきちんと形になって現れました。たくさんのがんばるえもんが登場しました。(「努力」の箱を4つ重ねて、裏返すとがんばるえもん登場!)
 そして、だだ努力するだけではなくて、小さいけれど「挑戦」という秘密の道具を使うこともできました。
 みんなががんばるえもんになったことが、先生方やおうちの方、地域の方々にとって何よりもうれしいことです。もちろん失敗してしまったこともあったと思いますが、失敗は成功のもとです。きっとこれからの成長に必ず役立つことと思います。
 いよいよ明日から夏休みです。ぜひ、みなさん一人一人が1学期と同じように、めあてをもって44日間の夏休みを過ごしてほしいと思います。そして、夏休みの終わりには、自分の夏休みに題名を付けてみてください。「真っ黒になった夏休み」「たくさん本を読んだ夏休み」「挑戦!の夏休み」など、「○○の夏休み」「○○な夏休み」というように題名を付けて、9月に校長先生に教えてください。
 では、長い夏休み、元気で。9月、またみんな笑顔で会いましょう。今日で北町小学校から転校するみなさんは、新しい学校でも新たながんばるえもんを目指して、努力を続けてください。

7月9日 「江戸しぐさ」から「北町小しぐさ」を

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 今日は、『江戸しぐさ』というお話をします。
江戸というのは、今の東京の150年から400年くらい前の呼び名です。『江戸』は、今の東京と同じように日本の中心でたくさんの人が住んでいました。『しぐさ』というのは、何かをする時の動きや態度のことです。では、『江戸しぐさ』をいくつか紹介します。
 まず、「傘かしげ」です。雨の日に道を歩いていて、自分の傘から落ちる雨で相手をぬらさないように、お互いに傘を人のいない外側に斜めに傾けてすれ違うことです。
 次に、「七三歩き」です。道路を歩く時、自分は道の三つ分(3割)を歩き、道の七つ分(7割)を急ぐ人や荷物を運ぶ車のためにあけておくということです。
 三つ目は、「うかつあやまり」です。足を踏まれた時、踏んでしまった方はもちろん謝りますが、踏まれた方も「こちらこそ、ついうっかりしていました。」と一言話し、その場の雰囲気を良くするしぐさです。みなさんは「何だよ!」とか言っていませんか?
 もう一つ紹介します。「こぶし腰浮かせ」です。座っている時に誰かが来たら、座っていたみんながこぶし一つ分腰を浮かせてつめて、その人も座れるようにすることです。電車の中でつめずに間をあけて座っている人がいますね。みんながこぶし一つ分腰を浮かせてつめれば、一人座れる空間ができますね。
 まだまだ、たくさんの『江戸しぐさ』があります。
 江戸しぐさは、江戸に暮らす人々の他の人に対する「思いやり」や「心遣い」であふれています。大切なことは、自分さえ良ければいいという身勝手な考えではなく、他の人のことを思いやり、さりげない心遣いを大切にして、常に行動しようということです。
 ところで、江戸の人たちはこの『江戸しぐさ』を何才までに身に付けたと思いますか?6才までに身に付けたそうです。つまり、今の小学校1年生までに身に付けていたのです。
 このような『江戸しぐさ』をさりげなくできる人が、江戸では「いきな人」であると言われていました。逆に、『江戸しぐさ』を身に付けていない人は、「野暮な人」と見られていました。
 校長先生も先日、朝、学校に来た時、玄関に先に入りかけていた先生が、校長先生が玄関に入るまでさりげなくドアを押さえていてくれました。通用門の蛇腹の門を入りきるまで開けていてくれた6年生もいました。これらもすてきな『江戸しぐさ』ですよね。
 みなさんも『江戸しぐさ』のように相手のことを思いやって行うしぐさは、わりとできている人も多いと思います。そんなときは、校長先生は『北町小しぐさ』と呼びたいです。
 『江戸しぐさ』に負けないぐらいたくさんの『北町小しぐさ』が学校中にあふれてほしいです。

6月25日 四つ葉のクローバー

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 先週、すまいるのみなさんと軽井沢宿泊学習に行ってきました。
 梅雨に入り天気がはっきりしない中でしたが、一部予定を変更しただけで、3日間楽しく学習することができました。
 しかし、この3日間は、楽しいことばかりではありませんでした。山登りでは、ごつごつの岩や石がたくさんある中で歩いたグループが、足を滑らしたり、転んだりしながら歩ききることができました。カーリング体験では、慣れない氷の上で、尻餅をついたり、膝をぶつけたりして痛かったことも困難もがたくさんありました。
 でも、そんな痛さや困難に負けずにがんばっていたすまいる学級のみなさんを見ていたときに、四つ葉のクローバーの話を思い出しました。
 四つ葉のクローバーは、「幸せを運ぶ」とか「しあわせになる」とか言われています。そんな四つ葉のクローバーには、4つの葉それぞれ一枚一枚に意味があります。


 1枚目「誠実」(うそをつかないこと)
 2枚目「希望」(将来に夢をもつこと)
 3枚目「愛」(お友達に優しくすること)
 そして4枚目が「幸運」(いいことがあること)です。


 自然界では、10万分の1の確率、つまり10万枚に1枚でしか発見できないために、滅多に見られないことから、「四つ葉のクローバーを見つけると幸福が訪れる」と言い伝えられていることもあるようです。
 四つ葉のクローバーが現れる原因の一つは、普通の三つ葉のクローバーが若い芽のうちに踏まれることによって、生長点という葉の一部に傷がつき、そこからもう一枚葉っぱが出てくることによってできると言われています。
 ですから、四つ葉のクローバーは、道ばたや広場などの人間によく踏まれているところで見つかりやすいのです。幸せのシンボルは、平和で穏やかなお花畑にはないのです。
 本当の幸せとは、踏まれてこそ生まれてくることを四つ葉のクローバーは教えてくれているのかも知れません。
 全力でチャレンジしているとき、苦労して苦労して困難を乗り越えたときに、達成感とともに幸せがやってくるということを四つ葉のクローバーから学びました。
 さあ、いよいよ来週には、7月です。1学期もあと20日間で、一人一人がしっかりと1学期のまとめをする時期になりました。北町小学校のみんなが、「がんばるえもんになったよ!」と胸を張っていえるように、もうひとがんばりしていきましょう。

6月4日 きみって大事 だから人も大事

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 今日ここに、669人の人がいます。それぞれ違った顔をしていますね。顔が違うということは、みんな違う人間だということです。
 何だ、そんなこと当たり前じゃないかと思うでしょう。しかし、みなさんそれぞれ違う人間なんだという、この当たり前のことを、忘れてしまってはいませんか。
 例えば、50メートルを走るとします。クラス全員で走ってみんな同時にゴールすることはありません。次に1キロメートル走ったとします。当然全員が同時にゴールするということはありませんし、50メートルで一番だった人が、またまた一番になるとは限りません。それは、みなさん一人一人、違う力をもっているからです。
 みなさんそれぞれが、すばらしい力をもっているのです。それを忘れないでください。
 みなさん一人一人が、この地球上にたった一人しかいない、かけがえのない存在なのです。そして、自分が地球上に一人しかいないかけがえのない存在であるのと同じように、みなさんの周りにいる人も、この地球上にたった一人しかいないかけがえのない存在なのです。
 だから、自分と違うということを大切にしてほしいのです。学級全員の人が、同じ顔をして、同じ服装をして、同じことを考えているとしますと、実につまらないことだと思いませんか。
 みなさん方は、縁あって同じこの北町小学校の、同じ学級で生活することになったのです。みなさんには、それぞれ良いところもあり、悪いところもあります。だからこそ、お互いを理解し合い、かばい合い、支え合い、助け合っていかなくてはならないのです。
 みなさんのそれぞれに違う力を集めると、すごく大きな力を生み出し、今以上にもっともっとすてきな学級、北町小学校ができあがってくると思います。
 「この学級で、この北町小学校で一緒に学習、生活できてよかった。」と思える学級、学校にしていくためには、自分のことと同じように、相手のことを考える、つまり、友達や周りの人を大事にできる人になってほしいと思います。
 最後に、金子みすゞさんの「私と小鳥と鈴と」という詩を読みます。


 私と小鳥と鈴と    
     金子みすゞ

 私が両手を広げても、
 お空はちっとも飛べないが、
 飛べる小鳥は私のように、
 地べたを速くは走れない。

 私が体をゆすっても、
 きれいな音はでないけど、
 あの鳴る鈴は私のように、
 たくさん歌は知らないよ。  
 
 鈴と、小鳥と、それから私、
 みんなちがって、みんないい。

5月29日 自分のもっている才能に努力という水をあげよう

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 土曜日に行われた運動会では、みなさん一人一人が自分のもっている力を出し切り、その力を一つにまとめ上げることができました。みんなががんばるえもんのとてもすてきな運動会になりました。1学期後半も運動会でつけた力をエネルギーにしてがんばっていきましょう。
 さて、みなさんの前の竿に鯉のぼりが泳いでいます。この高さは、2メートル45センチメートルあります。これは、陸上競技の走り高跳びの世界記録です。この高さを何も使わずに走ってきて、跳び越すのですから驚きですね。
 さらにもう一つ、こんな形のものを投げる競技があります。何という競技だか分かりますか?そう、ハンマー投げです。これはハンマー投げのハンマーの本当の重さは、約7.2キログラムあります。ボーリング場にある一番重いボールの重さと同じです。とても重たいです。室伏広治という日本人の選手は、この重たいハンマーを84メートル86センチメートルも飛ばします。この記録は、日本記録です。どのくらいの長さになるかというと、正門の前の赤いコーンからジャングルジムの横のバックネットまで飛ばすことになります。
 さて、6月には体力テストがあります。体力テストをやる時に、「ぼくは、私は、体が小さいから、才能がないから良い記録なんてでるわけがない」、「無理だ」と思ってあきらめてしまっていませんか?そう思っているとしたらとでも残念です。体力テストは、誰かと比べるのではなく、今までの自分と比べて、伸びを確かめてみましょう。自分の良いところはどんなところで、もう少し頑張った方がいいところはどこなのかを考えるきっかけにしてください。
 もちろん才能は、スポーツだけとは限りません。絵を描く才能がある人、料理をする才能がある人、友達のことを思いやる才能がある人もいるでしょう。みなさんのだれもが、必ずいろいろな才能をもっています。今はまだ、気付いていないだけかもしれません。
植物が成長するためには、水や光が必要です。私たちも才能を伸ばすためには、努力という水が必要です。
 室伏選手だって小学生の頃、このような記録を出せるなんて夢にも思っていなかったでしょう。でも彼は、自分の中に眠っている才能を信じて、努力という水を自分に与え続けて目覚めさせたのです。みなさんも自分自身の中に眠っている、もうすでに芽を出し始めている才能に努力という水を与えてみましょう。みなさん一人一人の可能性は、計り知れないものがあると思います。きっと一人一人がいろいろな花を咲かせることでしょう。

5月14日 心にもブレーキを

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 今日の校長先生の話は、まずこれからです。(自動車のイラストを見せる)そう、自動車のお話からです。
 日本には、たくさんの自動車が走っています。日本全国では、四輪、二輪の自動車をあわせると八千万台以上の車が走っています。生まれたての赤ちゃんやお年寄りまでの日本人の三人に二人が自動車をもっていることになります。自動車は、今や私たちの生活には、なくてはならないものになっています。校長先生も、旅行や買い物に行く時に自動車に乗ります。大変便利で快適です。
 ところで、便利で快適な自動車が、走ることができるのは、どうしてでしょうか。まず『エンジン』があるからですね。他にも自動車が走るために必要なものがありますね。『タイヤ』、『ハンドル』、『車体』、『燃料』。『アクセル』も必要ですね。
 でも、自動車を走らせるには、エンジン、タイヤ、ハンドル、車体、燃料、アクセルだけで良いでしょうか。校長先生はこれだけだとかなり心配です。
 実は、『ブレーキ』がない自動車は、怖くて運転することができません。自動車には、走る仕組みと、それを止める仕組みがあって初めて安心して自動車を運転することができるのです。
 私たちの行いについても同じ事が言えるのです。今、校長先生の話を聞いているみなさんの中に、隣のお友達と話したいなと思っている人がいるかもしれません。しかし、それを我慢して黙って聞いてくれていますね。また、手を動かして顔や頭などに触りたい人がいるかもしれません。しかし、それを我慢して手を後ろで組んでいます。今は、校長先生のお話をみんなでしっかり聞いて考える時間だということが分かっているからですね。
 自分が何かをしてみたいと思う時、友達や周りの人の迷惑を考えずに、してみたいことを行ってしまう人がいます。こういう人は、ブレーキのない自動車と同じなのです。
 みなさん一人一人が、心のブレーキをしっかり働かせて、だれもが楽しく過ごすことができる北町小にしていきましょう。

5月7日 「早寝早起き朝ごはん」を考えよう

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 突然ですが、みなさんはこのマークを知っていますか?
 これは、「早寝早起き朝ごはん」運動のシンボルマークです。
 では、「早寝早起き朝ごはん」クイズを行います。3問出題します。よく考えて答えてください。

○第1問 平日に睡眠が足りなくても、週末にたくさん眠れば問題ない。
 ○か×か。
 答えは、×です。人は必要な睡眠を毎日とる必要があり、あらかじめまとめてとっておくことはできません。また、週末の朝遅くまで寝ていると体内時計のリズムが夜型化して、翌週の前半の「時差ぼけ」状態を引き起こします。そのために授業に集中できずに成績が下がったり、肥満や病気になる危険性が高くなったりします。規則正しい生活を心がけましょう。
○第2問 朝型の人は夜型の人より勉強やスポーツの成績がよい。
 ○か×か。
 答えは、○です。生活のスタイルが朝型の人と夜型の人を比べた場合、朝型の人の方が勉強やスポーツの成績がよいという研究報告があります。また、朝食を毎日食べている子供は、学力や体力が高いというデータもあります。スポーツの世界では、「早寝早起き朝ごはん」を実践することは、基本中の基本と言われています。
○第3問 朝食を抜くとやせられる。
 ○か×か。
 答えは、×です。朝食を抜くと、体温が下がりきれずにカロリー消費が減り、やせにくい身体になるだけでなく、物事に集中できなくなるなど様々な不調の原因になります。栄養のバランスのとれた朝食を毎日食べる習慣をつけることが大切です。

 今回のクイズでも分かったように、子供たちが健やかに成長していくためには、早寝早起きによって、正しい生活のリズムをつくり、毎日栄養バランスのとれた朝ごはんを食べることによって、一日の脳と身体を動かすためのエネルギーをつくり出すことが必要なのです。
 今月26日は運動会です。朝練がある応援団の人もいます。あついなかあさからこうていで練習する機会も多くなります。これまで、なかなか「早寝早起き朝ごはん」が実践できなかった人は、ぜひこの機会に家族と一緒に「早寝早起き朝ごはん」について考え、チャレンジのきっかけをつくってみましょう。

4月23日 はじまるよ! 本のカーニバル

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 今日、4月23日は「子ども読書の日」です。そして、「子ども読書の日」から5月12日までの約3週間は、「こども読書週間」です。
 1959年(昭和34年)に始まった、「こども読書週間」。もともとは、5月5日の「こどもの日」を中心とした2週間(5月1日〜14日)でしたが、2000年から、今の4月23日の「子ども読書の日」から5月12日までになったということです。今年の「こども読書週間」の標語は、『はじまるよ!! 本のカーニバル!!!』です。本を読み始めるとわくわくします。本を読むとカーニバルに参加したような楽しい気分になります。みなさんも本を読んでもっと楽しみましょう。そんな思いが込められた標語です。
 そして、小さい時から本を読む楽しさを知っていることは、とても大切なことです。北町小でも朝読書を進めていて、1週間のうち金曜日の朝の10分間は、読書タイムとして本を読むことになっていますね。さらに青葉の読書月間が6月1日から6月29日までともみじの読書月間が11月1日から11月30日まで行われます。
 みなさんは、今どんな本を読んでいますか?これまで読んだ本で一番好きな本は何ですか?小さい頃に読んだ本で心に残っている本は、一生の宝物になります。
 校長先生は、これまでいろいろな本を読んできましたが、今思い出してみると何冊かの大切な本との出会いがありました。去年も紹介しましたが、今日もいくつか紹介します。
 小学校の頃よく読んだのは、江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズです。怪人二十面相と明智小五郎の対決に胸を躍らせて読んでいました。このシリーズで推理小説のおもしろさを知って、次にイギリス人作家コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズをたくさん読みました。大人になってからもよく読みました。「はらぺこあおむし」「ルドルフとイッパイアッテナ」
 以前、校長先生の友達と「一生のうちに何冊本を読めるか」という話をしたことがあります。1年間は365日で、だいたい52週間くらいです。1週間に1冊として、1年間で約50冊、10年間で500冊です。50年読み続けても2500冊にしかなりません。一説によると、年間7万冊以上の本が出版されるということです。そう考えると、人が誕生して亡くなるまでの間に読める本は、限られていることがよく分かります。
 だから、読む1冊1冊の本を大切にしたいものです。もしかしたら、みなさんの中には、どの本を読んだらいいか分からないという人がいるかもしれませんね。そういう人は、ぜひ図書館に行ってごらんなさい。北町小の学校図書館には、支援員の島尻先生が週に2,3日いらっしゃいます。北町小の近くには、大きな平和台図書館もあります。
 本の中では、昔でも、今でも、未来でも、どの時代へも行くことができます。日本でも、外国でも、宇宙でも、どこへでも行けます。別な人でも、動物でも、魚でも、何にでも変身することができます。本の中では、できないことはありません。
 さっそく本を読みたくなってきませんか?

4月16日 三つの約束の種のABC

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 新学期もあっという間に10日がたちました。校庭が圧倒的な桜色から、新緑の緑色へバトンタッチをしています。そしていよいよ今日から、1年生が全校朝会にデビューしました。これで、北町小学校の668名全員が朝会で一同に顔を合わせるということです。
 さて、今日のお話です。今日は、入学式に1年生にお話をしたことです。1年生には、校長先生との3つの約束の種のお話をしました。
 3つの種というのは、「元気なあいさつの種」と「しっかり話を聞く種」と「友達を大切にする種」です。入学式の時に1年生には、この3つの種を植えました。今日は、2年生から6年生のみなさんにもこの3つの種を植えますから、自分の心の中でしっかり水をやり、芽を出して、どんどん茎を伸ばし、大きくてきれいな花を咲かせるようにがんばってください。
 そのためには、三つの約束の種のABCが大切です。
 それは、
  Aは、あたりまえのことを
  Bは、ばかにしないで
  Cは、ちゃんとやる
です。
 でも、この三つの約束だけでなく、当たり前のことをしっかりとやり続けることはとても難しいことです。先生たちが応援します。周りの友達も応援しましょう。

4月9日 あいさつ名人になろう

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 『挨拶』は、禅問答で相手の悟りの深さを推しはかる「一挨一拶(いちあいいちさつ)」と言っていたそうです。
 昔、お坊さんが、相手はどのくらい勉強をして、いろいろなことが分かっているのかを確かめるために、質問しあったり、答えあったりしたことから始まります。

 ここから、一般に問答や返答の言葉、手紙の往復などを「挨拶」というようになってきました。
 「挨」も「拶」も本来は「押す」という意味で、「たくさんの人と押し合う」意味を表しています。
 つまり、挨拶は一人でできるものではないのです。相手があってできるものなのです。そして、挨拶をすることで自分と相手を大事にすること、大切にすること、相手を思いやる心をもつことにつながります。挨拶は、会話の始まりとも言えます。また、心と心のキャッチボールだと言う人もいます。
 昨年も同じ時期にお話をしましたが、ぜひ、みなさんにはそんなあいさつの上手な「あいさつ名人」になってほしいのです。

 「あいさつ名人」になるためには、4つのレベルがあります。

 レベル1は、元気なあいさつです。まず、元気にあいさつをしてみましょう。きっとこれは、ほとんどの人ができるレベルですね。
 レベル2は、相手の顔を見て、笑顔であいさつをすることです。相手を大事にするためにも、きちんと相手の顔を見て、笑顔であいさつすることが大切です。これも大体の人ができているかな。
 レベル3は、相手より先にあいさつをすることです。言われてからあいさつをするのではなく、まず自分からあいさつをしてみましょう。これは、だいぶん難しくなってきます。
 レベル4は、一言付け加えてあいさつをすることです。相手の名前でもいいでしょう。天気のことでもいいでしょう。相手を気遣う言葉を付け加えることもできそうです。

 このレベル4がクリアできれば、みなさんも「あいさつ名人」です。
 昨年度は、北町中学校の生徒会のみなさんと北町小学校の代表委員のみなさんがあいさつ運動をしたり、1年生が学級会であいさつを議題にしていろいろな取組をしてくれたりしました。さらに、北町小のみんな、668名全員が「あいさつ名人」になれるといいですね。

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