「わくわく・どきどき」の学びを目指して

6月11日(木)

画像1 画像1
画像2 画像2
画像3 画像3
 1年生は、算数の時間に「いくつといくつ」という学習をしています。数の合成と分解を考える思考力をつけていきます。「5はいくつといくつに分けられるかな?」と問いかけ、おはじきを操作しながら、「1と4」や「2と3」の分け方を見つけていきます。
 拡大提示装置を使い、電子黒板に先生の手が大きく映し出されました。最初に5個あったおはじきのうちの2個が見えています。「先生の手の中には何個のおはじきがかくれているでしょう?」…わかった子の手が元気よく挙がりました。(写真上)
 これから学習していく、たし算やひき算の計算問題の基となる準備運動的な問題です。先ほどの手の中のおはじきは、「5−2=3」という思考に結びついていきます。また、今後は6〜10までの数についても合成や分解を繰り返し学習していきます。実は、この「いくつといくつ」の学習は、1年生の算数の全てを制すると言っても良いほど重要な考え方なのです。
 2学期以降、繰り上がりのあるたし算や繰り下がりのあるひき算があり、1年生の算数の山場を迎えます。例えば「8+5」では、「8は、あと2で10になる」ことと、「5は、2と3に分けられる」ことを使って計算していきます。算数は系統的な学習であると言われます。一つの学びが必ず今後の学習に結びつくため、一つ一つしっかり身につけておく必要があります。
 ところで、写真上のように子ども達が挙手した時に、指導している先生はどういうところを見ていると思いますか? まず、手の挙げ方と表情です。自信があるかないか、どの子が理解できていてどの子がまだわかっていないかを知る手がかりになります。また、学習への関心があるかどうかを知ることもできます。先生は、繰り返し同じ質問をするなどして、いろいろな子が発表できるようにします。(だれもが答えられる質問を適宜入れていく)そうすることで、学習への参加意欲を個々に評価しているのです。
 2年生は、国語の説明文「たんぽぽのちえ」を学習しています。(写真中)たんぽぽは2年生の子ども達にとって身近な植物でもあるので、興味をもって取り組める説明文になっています。また、題名になっている「知恵」が、たんぽぽのどういう性質を言っているのかを探しながら読み取っていくおもしろさがあります。
 大人が読んでも、初めて知るたんぽぽの知恵があります。例えば…たんぽぽの花が咲き終わった後、花の軸が地面に倒れている理由を知っていますか? 教科書には、こう書いてあります。「かれてしまったのではありません。花とじくをしずかに休ませて、たねに、たくさんのえいようをおくっているのです。」…今後、道ばたに咲いているたんぽぽを見る目が変わりそうです。
 5年2組で、書写の授業がありました。筆順と字形に注意して、「成長」の二文字に取り組みました。(写真下)
 筆順は、文字をバランスよく整えて書くために重要であると言われます。小学校の漢字練習では、筆順も正しく指導することになっています。「成」も「長」も、筆順を間違えやすい漢字です。ちなみに・・・「成」の一画目は、縦画(左払い)です。一方、「長」の一画目は、縦画です。そして、二画目から五画目まで横画が続きます。恥ずかしい話ですが、自分は教員になって初めてこの二文字とも書き順を間違えて覚えていたことに気がつきました。しかも、「成」は自分の名前(誠)の一部分であったのに…。
 その後も、子ども達に新出漢字を指導しながら自分の書き順の間違いをいくつか見つけてきました。「飛」、「座」、「版」などです。間違いを見つけた時は、自分の人生で何回間違えて書いてきたのだろうと反省しながら、何十回も空中に正しく練習し直したものです。それが今では、若手の先生達の書き順間違いを厳しく指摘する校長になっています。

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30