5月24日(金)小学校で学習する毛筆指導は、その最初が肝心です。道具の用意の仕方や書く時の姿勢、書き終わった半紙の扱い方等々、指導すべきことがたくさんあります。この3年生のうちにしっかり指導しておくことで、きちんとした文字が書けるようになります。さらに、「まわりを汚さない&自分も汚れない」ということまで上手になります。ただし、習字道具を使う日は、汚れても良い服装で登校した方がよさそうです。 授業の後半になり、やっとすずりに墨汁を出し、筆に墨をつけて半紙に試し書きをすることになりました。縦や横の線を引いたり、太い線や細い線を書いてみたりしました。力の入れ加減で、いろいろな太さの線が書けるということが分かってきました。教室中に墨汁のにおいが漂い始め、初めて書いた作品を見て、どの子も満足そうな表情でした。(写真上) 2年1組の教室で、「いなばの 白うさぎ」という国語の授業が行われていました。神話の読み聞かせを聞き、我が国の伝統的な言語文化に親しむとともに、感想を伝え合う学習内容です。「神話」は、昔から伝えられている神を主人公にした話のことです。その中でも日本の神話は、「古事記」や「日本書紀」に神代の話として書き残されているものをさしています。 「いなばの 白うさぎ」は、子ども達に分かりやすいように、なかがわ りえこ さんが書き直した物語です。ちなみに、なかがわ りえこ さんは、日本の児童文学作家で、1年生の教科書に載っている「くじらぐも」の作者でもあります。他にも、「ぐりとぐら」など、多数の有名作品を書きました。このお話からは、「うそをついたらいけないこと」や「人に優しくすることの大切さ」を学ぶことができます。 教科書には、「先生に読んでもらって、お話をたのしみましょう。」と書いてあります。昨年までは、確かに担任の先生が読んであげていました。しかし、教師用の教科書がデジタル化され、電子黒板で絵と朗読を流すことができるようになりました。この動画は、子ども達の教科書にあるQRコードからも読み取ることができます。(写真中) 4校時に、6年2組の授業観察に行きました。「ロレンゾの友達」という資料を使った「友情、信頼」について考える道徳の授業でした。この資料は、罪を犯したかもしれないロレンゾという親友に対して、アンドレ、サバイユ、ニコライの3人の友達が、自分はどのように対応するか悩み、葛藤していくという内容です。(写真下) 2組では、ロレンゾに対する3人の考え方の違いを明確にするために、子ども達に役割演技をさせながら考えていきました。最後に、3人のどの考えに一番近いか、色分けしたカードを挙げさせてみました。「自首をすすめる。納得したらつきそっていく。だめだったら警察に知らせる。」というニコライの考えが圧倒的に多かったようです。…やはり、親友のためには、「いけないことはいけないとはっきり伝えることが大切だ。」と考えたのでしょう。 この資料は、6年生の道徳の定番とも言えるもので、昔からずっと使われてきています。「真の友情」について深く考えることができる資料ではありますが、小学生の道徳の資料としてはどうなのかなと私は思います。扱っている内容が「犯罪を犯したかもしれない友達」であり、「自首をさせるか逃がすか」というようなことを小学生に考えさせるべきでしょうか。さらに、その内容から一般化させる(自身の普段の生活について考えさせる)のには、どう考えても無理があります。 |
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