生徒のみなさんへ(4月14日)

 生徒のみなさんへ

 今日は1年生の教科書と課題等の配布日でした。1年生のみなさんは、教科書の量にびっくりしたでしょうか。今日はほとんどの人が家に教科書がある状態になったので、教科書の「トリセツ」をお伝えしたいと思います。まだ受け取ることができなかった人は焦らなくて大丈夫です。教科書が家に来たら、今日のコメントを見て確認してみてください。2・3年生は授業で教科書の読み方を勉強していると思いますが、1年生と一緒に振り返ってみてください。

 まず、教科書の裏表紙を見ましょう。ほとんどの教科書はそこに名前を記入することになります。「年と組」を書くところが1カ所の教科書は「1年生で使う」教科書、2カ所の教科書は「1・2年生で使う」教科書、3カ所ある教科書は「3年生までずっと使う」教科書です。まだ、学年担当の先生方の「入学式を大切にしたい」という思いで、もう少しの間「何組だろう??」というドキドキ感をもったまま待つことになりますが、名前の記入をするときには(特に3年間使う教科書については)気合いを入れて書くようにしましょう。1年生の時に記入されたまま3年生まで使うことになることを前提に。

 ただ、もう知っている人もいるかもしれませんが、みなさんの学年は2年生に進級できたら新しい学習指導要領に則って、今の2年生とは違う新しい教科書に変わる学年です(2年生には繰り返し伝えていますね)。教科によっては2、3年生まで使う予定の教科書でも追加で配布されるかもしれません。これからの授業などで説明があると思いますが、少し頭の片隅においておいてください。

 次に、目次を見ましょう。目次を見たら、自分が知っている言葉、興味があって勉強してみたいと思う言葉、人生で初めて聞いたという言葉をマークしてみましょう。みなさんは、中学校は当然初めてですが、小学校では6年間学習をしてきていますね。小学校と中学校の学習は「つながっている」という前提があります。小学校で勉強してきたことは、中学校の勉強でも形を変えて再登場したり、仲間を引き連れてパワーアップして登場してきたりします。つまり、中学校で初めて勉強する内容もありますが、その中心となっていることは小学校で勉強していることだったりするわけです。目次はその一番のキーワードが並んでいるページです。ぜひ、知っている言葉があるかを探してみたり、中学校で初めて目にする言葉を見つけてみたりしてみましょう。1年後にはその知っている言葉も、勉強してみたい言葉も、人生で初めて聞いた言葉もすべて中1の範囲のものは学習するわけですからね。

 4月の授業がないと焦るかもしれませんが、今挙げた2つ(名前を書く、目次を見る)を全教科やるだけで1時間は軽く必要です。2、3年生も課題だけをやったり、他の問題集をこなして勉強したつもりになるのではなく、前学年の教科書を見返したり、新しく手に入れた教科書をじっくり読むことはできているでしょうか。日本の中に教科書ほど時間をかけて検討されている教科に関する本はありません。そこで取り上げられている事例や写真、資料(読み物も含めて)をじっくり読む機会は授業が始まってからではなかなか取りづらい人もいますね。この機会を活かしましょう。

 また、これからは1年生から3年生まですべての「規則正しい」のベースがそろいます。
 中学校では遅くても8:15までに門を通り、8:25に出欠確認をします。1時間目の授業は8:50から始まり、授業時間は50分間です。午前中4時間、午後2時間の6時間授業があります。給食は小学校より10分短く準備から喫食終了まで30分間です。放課後の部活動は6時間授業の場合は16:00から始まります。冬時間になるまでは18:30まで部活動でその後家に帰ることになります。

 2・3年生もしばらくこの学校生活から離れていますが、これが学校がある時の「規則正しい」生活ですね。1日5時間も勉強すると勉強をとってもやったという感じがすると思いますが、学校ではその5時間はベースにあります。この学習時間を確保する鍵は午前中の過ごし方です。午後から夜にかけての時間は学校では2時間しか授業設定がないのに、午前中に4時間授業があることに注目しましょう。午前中の少なくとも3時間は勉強することを日課にしてみてください。午前中の達成感は、午後からの過ごし方を明らかに変えてくれるはずですよ。

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