和菓子をいただいたところで、抹茶の入ったお茶碗が各自に配られました。そして、茶筅を手に取り、ひらがなの「の」の字を書くように、手首のスナップをきかしながら、お茶を点てていきました。初めての体験の子が多く、上手にできない場合は、お弟子さんが親切に手伝ってくださいました。お茶を点てることができた後は、いよいよお茶をいただきます。お茶碗の正面をよけるために二度お茶碗を回し、味わいながらいただきます。いただいた後は、元のようにお茶碗を戻し、あらためてそのお茶碗を鑑賞します。礼儀の大切さ、茶室に用意されたものの意味などのほかに、子どもたちは、その一つ一つの所作の意味も教えていただきながら、我が国が世界に誇る伝統文化のすばらしさを感じ取ったようです。「もう一度、お茶を飲みたい」、「お菓子が美味しかった」、そんな素直な感想だけでなく、「日本の文化はすばらしい」、「こういう伝統を大切にしていきたい」、「外国の人にも伝えていきたい」等々、我が国の文化の継承者としての思いをもってくれた子も多くいて、嬉しく思いました。