4月18日(木)しらすのふりかけ 肉豆腐 切干と油揚げの炒め物 「切干(きりぼし)」とは「切干(きりぼ)し大根」のことです。「切干(きりぼ)し大根」は、生(なま)の大根を千切(せんぎ)りにして、すのこの上に広げ、天日(てんぴ)で乾燥させたもので、西の方では「千切(せんぎ)り大根」と呼ばれています。宮崎県で多く生産されていて、干(ほ)すことで甘味(あまみ)と独特(どくとく)のシャキシャキとした歯(は)応(ごた)えが生まれます。 90%が水分でできている生(なま)の大根を乾燥させると、水分がなくなって栄養素だけが大根に残ります。 つまりなくなった水分だけ100g当りの栄養素が増えたことになります。 また乾燥することで生(なま)の大根より小さくなるのでその分、たくさん食べることもできます。このようなことから「切干(きりぼ)し大根」は凝縮(ぎょうしゅく)された栄養素を多く摂取(せっしゅ)できるのです。 4月17日(水)チンゲン菜のスープ 「キャベツ」は季節ごとに栽培される品種が異なります。4月から6月、7月から10月、11月から3月の3回の収穫期(しゅうかくき)があります。 代表的な品種(ひんしゅ)として、春キャベツは4月から6月に出回(でまわ)るキャベツで、巻きがゆるやかで、球の中心に近い葉も緑色を帯びています。葉が柔らかいので、サラダや生(なま)の千切(せんぎ)りキャベツなどに向いています。冬キャベツは11月から3月に出回(でまわ)るキャベツで、葉が堅(かた)くて煮くずれしにくいので、煮物に向いています。夏(か)秋(しゅう)キャベツは7月から10月に出回(でまわ)るキャベツで、春キャベツと冬キャベツの中間的な特徴を持っています。 今日の「甘辛(あまから)丼(どん)」のキャベツは春キャベツで作りました。 4月16日(火)牛乳 ポークトマトシチュー もやしとわかめのサラダ 「トマト」はヨーロッパのことわざで「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということばがあるほど、栄養たっぷりな野菜です。「トマト」の成分として多く含まれる旨味(うまみ)成分のグルタミン酸は 日本ではあまり馴染(なじ)みがないですが、世界を見てみるとヨーロッパを中心として、「トマト」がおだしとして利用されています。さっぱりした味わいだけでなく、旨(うま)味(み)もあり、肉や乳製品などとの相性(あいしょう)も抜群(ばつぐん)です。 日本にトマトが伝来(でんらい)したのは17世紀なかばとされています。その頃は「トマト」は観賞用(かんしょうよう)でした。食用(しょくよう)として利用されるようになったのは明治時代に入ってからで、キャベツやタマネギなどの西洋(せいよう)野菜(やさい)と共にあらためて欧米(おうべい)から導入(どうにゅう)されました。近年ではヨーロッパだけでなく、日本でも愛されています。 4月15日(月)牛乳 白身魚の彩り焼き キャベツのおかか炒め じゃが芋と生揚げの味噌汁 今日の「おかか炒め」のおかかは「かつお」からつくっています。 「かつお」という魚は旬が2回もあるとても珍しい魚です。獲れた時期によって違った味が変化し私たちを楽しませてくれます。1回目が4月〜5月頃で、2回目が8月〜9月頃です。このうち、4月〜5月頃に獲れるかつおは「初鰹」、8月〜9月頃に獲れるかつおは「戻り鰹」と呼ばれます。たくさんのエサを食べることによって身に脂がたっぷりと乗る「戻り鰹」に対し、「初鰹」はまだ脂ののりが少ないものの、身は引き締まっており、クセが少なくあっさりとした味わいと弾力のある食感が特徴です。ちなみに「かつお節」は脂肪分が多いと完成に時間がかかり、脂が酸化して風味も落ちてしまうため脂が少ない「初鰹」をつかうことが多いそうです。 4月12日(金)牛乳 のりの佃煮 五目肉じゃが 茎わかめのきんぴら 江戸時代から保存食として食べられてきた「佃煮」は、現在の東京都中央区佃周辺あった佃島にちなんで生まれた東京の名産品です。 江戸幕府始まりの時に徳川家康が、墨田川河口にある佃島に、漁師たちを移住させたことで、この地は漁業の中心的な場所となりました。漁師が江戸湾で採れた小魚や貝などを味付けして煮たものが始まりです。 佃煮にされるのは イカナゴのような小魚、アサリなどの貝類、昆布などの海藻類が用いられました。しそやごまなどを加えることもあります。 今日の給食では、海苔で「佃煮」を作りました。 4月11日(木)牛乳 じゃこ入りサラダ 日本の「ミートソース」はスパゲッティ・ソースの定番として広く知られています。 「ミートソース」はイタリアのパスタ料理の「ボロネーゼ」が「アメリカ」に渡ったのちに、そこでアメリカンスタイルに変化したものです。「ボロネーゼ」はトマトペーストを使うのに対し、アメリカの「ミートソース」はトマトケチャップを使い、砂糖やウスターソースなどで甘みを加えることで、「ボロネーゼ」よりも甘めに仕上げています。茹でたままのパスタの上にのせて食べるのが日本スタイルです。ナス、ピーマン、きのこなどを具材に加えることも一般的です。 給食ではケチャップだけでなく、トマトを裏ごしした加工食品の、トマトピューレも加えて、味に深みを加えています。 4月10日(水)牛乳 鶏の照り焼き こんにゃくと小松菜のごまみそ炒め 紅白お祝いすまし汁 日本では古くから赤い色には邪気を祓う力があると考えられており、加えてお米が高級な食べ物であったことから、神様に赤米を炊いて供える風習があったと考えられています。 そこから災いを避ける、魔除けの意味でお祝いの席で振る舞われるようになりました。また、関東地方では小豆の代わりに「ささげ豆」が広く使われてきました。これは、皮の薄い小豆が胴の部分で真っ二つに割れる様子に「切腹」が連想される、として武士の多い関東では「縁起が悪い」と好まれなかったことに由来します。「ささげ豆」は皮が分厚いので、小豆のように簡単に割れません。この風習が現在でも色濃く残り、関東のお赤飯は「ささげ豆」を使うところが多いようです。 今日は入学・進級お祝い献立です。「黄金赤飯」には「ささげ豆」とさつまいもが入っています。 |
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