12月4日(木)
牛乳 白身魚のフライ キャベツときゅうりの和え物 こしね汁(群馬) からっとした群馬県富岡市の天候では、湿気を好まないこんにゃくや原木栽培によるしいたけ、太くて立派な下仁田ねぎなどが良く育ちます。そこで富岡市婦人会連合会がこれらの農畜産物がたっぷりと入った汁物の郷土料理を考案し、「こんにゃく」「しいたけ」「ねぎ」の頭文字を取り、「こしね汁」と名付けたのです。 群馬県は「こんにゃく」と「原木しいたけ」の生産量が日本一で、「ねぎ」は「下仁田ネギ」が、加熱すると強い甘みと滑らかなとろみが出て、大変人気があるので、これらの食材が選ばれたようです。2001年(平成13年)から群馬県の学校給食にも取り入れられるなど、地域に根付いた料理となっています。 「こしね汁」は野菜嫌いの子どもでも野菜を多く食べられるように作られた「食べるみそ汁」なのです。 12月3日(水)
牛乳 油揚げの肉詰め焼き 冬野菜の豚汁 「ごま」には脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。「黒ごま」と「白ごま」はどちらも栄養価が高く、健康に良いとされる栄養を含んでいます。どちらが良いかは、風味や料理との相性、そして個人の好みによって異なります。 「黒ごま」は「白ごま」よりも風味が強く、香ばしさや苦みが特徴です。そのため、料理に深みやアクセントを加えたい場合に適しています。また、ポリフェノールやカルシウムが豊富で、抗酸化作用や骨を強くする効果が期待できます。 今日の「わかめご飯」に使用しているのは「白ごま」です。「白ごま」はナッツのような甘みと香ばしさが特徴で、料理にソフトな味わいを加えます。 12月2日(火)
牛乳 のりの佃煮 肉豆腐 キャベツとちくわの炒め物 「肉豆腐」は京都発祥の料理だと言われています。 京都の水は「ミネラル分」が少なく癖がないので「豆腐作り」に向いており、また、肉食禁止である僧侶が多いため豆腐の需要が高かったことから、「豆腐作り」が昔から盛んだったそうです。 「肉豆腐」は豆腐がメインであり、肉は牛肉だけでなく豚肉やひき肉を使って作ることもあります。「すき焼き」の具材は牛肉、ネギ、春菊、しらたき、豆腐などの具材を入れるのが一般的で、肉がメインです。どちらも具材は共通していますが、メインになるものが違うだけで「肉豆腐」か「すき焼き」かに分けられるようです。 京都の「肉豆腐」は牛肉を入れることが多いようですが、今日の給食では牛肉の代わりに豚肉を使用しました。 12月1日(月)
牛乳 根菜の洋風スープ 「チリソース」とはトマトソースに唐辛子やスパイスが入った「ソース」のことです。 唐辛子の辛み成分である「カプサイシン」は、体を温めて血の巡りをよくしてくれる働きがあります。チリソースの「チリ」は、国の名前のチリからきています。定番のチリソース料理と言うとエビチリですが、エビ以外にも、白身魚や鶏肉、ナスなど肉・魚・野菜どの素材を揚げても美味しく「チリソース」が仕上がります。揚げ物に絡めるソースとしてだけでなく、チャーハンに「チリソース」を加えれば「ナシゴレン」にもなりますし、鶏のから揚げの下味に「チリソース」を入れたり、ポテトフライのソースにするとエスニックな料理に様変わりします。「タコライス」のタコミートに入れれば、より本格的な「タコライス」を味わうことができます。 今日は「ターメリックライス」の上に「チリソース」をかけて、「チリソースライス」を作りました。 11月28日(金)
牛乳 生揚ときのこのみそ汁 「ひじき」の栄養成分は野菜類と同様にミネラル類やビタミン類、また、骨を強くするカルシウムや腸を綺麗にする食物繊維が、たっぷり含まれているので、成長期のみなさんにはとても大切な栄養です。 「ひじき」は12月ごろから翌年の3月ごろまで取り入れの最盛期です。寒さが厳しいときのものほど、風味が在るといわれています。干潮時に岩にへばりついた「ひじき」が表れてくると、鎌で根元から刈り取ります。鎌で刈り取るのは、「ひじき」をいためない為です。海から取ったままの「ひじき」は渋味があり、そのまま干しても硬くて食べられません。そこで、刈り取った「ひじき」は水洗いの後、窯で長時間蒸し煮にし、蒸らしたのち、天日干しをして、選別加工したものが店頭に並ぶ「乾燥ひじき」になります。 今日は海藻のなかまの「ひじき」を使った「かき揚げ」を丼のご飯の上にのせた「かき揚げ丼」をつくりました。 11月27日(木)
牛乳 キャベツとコーンの炒め物 筑前煮 日本の伝統的な料理の1つである「筑前煮」はおそらく、誰もがその名前を1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「筑前煮」とは、鶏肉と野菜、こんにゃくなどを油で炒め、甘辛く味付けした煮物で、福岡県の北部・西部の筑前地方の郷土料理です。具材を「油で炒めてから煮る」という作り方が、筑前地方独特のものであったことが、名前の由来だとされています。「筑前煮」という名前は、一般的には「筑前地方以外の地域」で使われる呼び方です。ほかには「筑前炊き」や「いり鶏」などとも呼ばれ、正月料理など祝いの席では欠かせない料理として知られています。全国の学校給食で郷土料理として提供されるようになったことから徐々に全国に浸透し、今や日本の家庭料理の定番となりました。 11月26日(水)
牛乳 じゃこ入りサラダ 「ミートソース」とは、ひき肉に炒めた香味野菜、トマトピューレや香辛料などを加えて煮込んだソースです。ひき肉が入ったソースという意味がある「ミートソース」は、スパゲティなどのパスタと合わせて食べることが多いものです。そんな「ミートソース」とよく似た料理に「ボロネーゼ」があります。「ボロネーゼ」とは、ボローニャの、またはボローニャ風という意味を持つ言葉で、その名の通りイタリアのボローニャ地方で生まれたソースの名前です。 日本に「ミートソース」が伝わったのは、1870年代の頃です。イタリア人コックが新潟のホテルに開業したレストランの「ミートソース」が、日本で初めて提供された「ミートソース」といわれています。日本ですっかり定着している「ミートソース」ですが、元々はイタリアの「ボロネーゼ」がアメリカに伝わったものが、日本人向けにアレンジされたものです。 11月25日(火)
牛乳 白身魚の彩り焼き 野菜の塩昆布和え みそけんちん汁 今日の献立の「野菜の塩昆布和え」の「塩昆布」とは、昆布を濃口醤油を主体とした調味液で煮詰めていった物のことを指します。 その歴史は古く、平安時代にはすでに今の「塩昆布」に通ずるレシピが存在していたといいます。 昆布には「グルタミン酸」と言う栄養成分が含まれているため、うまみを感じます。また、この「グルタミン酸」に加えて塩を入れることによって 対比効果により、「グルタミン酸」のうまみがより一層際立ちます。砂糖などを加える場合、更なる味の相互作用が生まれます。醤油を加えて作る場合は、醤油の「グルタミン酸」や「アスパラギン酸」や糖分や酸味や苦味なども加わりうまみが一層引き立ちます。 「野菜の塩昆布和え」には昆布が入っているので、うまみがよくでていて、美味しい和え物になっています。 11月21日(金)
牛乳 フルーツサラダ ポテトチャウダー 「ソーセージ」は、ミンチにした肉類に香辛料などを加えて練り合わせ、腸などに詰めた食肉製品全般を指す総称です。「ウィンナー」はその中の特定の規格を満たした製品です。「ウィンナー」は、正式名称が「ウィンナーソーセージ」で、「ソーセージ」の一種で、羊の腸や直径20mm未満の肉を詰める素材に詰めて、「ソーセージ」などに加熱したものです。名称の由来はドイツ語で「ウィーンの」という意味のヴィーナーが語源です。「ウィーン」で独自のソーセージが評判となり、「ウィーン風ソーセージ」と呼ばれたことに由来します。 「ウィンナー」の栄養については、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富な食材であり、特に豚肉を使った「ウィンナー」はビタミンB1が多く含まれ糖質のエネルギー変換や疲労回復にも効果的です。 成長や細胞の促進を促すビタミンB群、タンパク質などの大切な栄養素が豊富に含まれています。 11月20日(木)
牛乳 さばの塩焼きおろしがけ ブロッコリーのごま醤油和え 白玉入りみそ汁 「ブロッコリー」は、アブラナ科の緑黄色野菜で、キャベツの仲間です。食べる部分は花のつぼみと若い茎で、栄養価が高く、特にビタミンCやβ-カロテン、ビタミンE、鉄分、食物繊維などが豊富です。地中海沿岸が原産で、ビタミンCやβ-カロテンはキャベツの約4倍と言われています。ブロッコリーは非常に栄養価が高いことで知られています。一般的に花のつぼみを食べますが、茎にも栄養素が多く含まれているため、茎の皮を厚く 剥いて食べるのがおすすめです。 日本には明治時代初期に伝わりましたが、一般的に普及したのは1970年代以降の緑黄色野菜ブームがきっかけです。 11月19日(水)
牛乳 ポークストロガノフ オニオンドレッシングサラダ ミルクゼリーみかんソース ストロガノフとは、ロシア発祥の煮込み料理で、薄切りにした牛肉を玉ねぎなどと一緒に炒め、サワークリームまたは生クリーム入りのソースで煮込んだ料理です。ロシアの貴族「ストロガノフ家のシェフ」が考案したと言われ、ロシアではポテトやパスタと一緒に食べるそうです。「ポークストロガノフ」はロシアの代表的な煮込み料理であるビーフストロガノフを、 豚肉を使用してあっさりと仕上げました。 ビーフストロガノフのソースの本来は、サワークリーム入りのソースで、白っぽい仕上がりが特徴ですが、日本でのアレンジでデミグラスソースやトマトソースなどを使って茶色い見た目に仕上げることが多いようです。 11月18日(火)
牛乳 かぼちゃのグラタン ミネストローネ 「ミネストローネ」は、イタリアの代表的な具だくさんの野菜スープです。イタリア語で「具沢山」や「ごちゃ混ぜ」といった意味を持ち、日本の味噌汁のように各家庭で親しまれている家庭料理です。使う野菜は季節や地方によって異なり、冷蔵庫にある様々な食材を入れて作られます。豊富な野菜がたっぷり使われ、ベーコンやショートパスタ、米などが加えられることもあります。味付けは野菜をオリーブオイルで炒めてから煮込み、コンソメやトマトで味付けされることが一般的です。トマトは南アメリカ原産ですが、イタリアに渡って広く栽培されるようになり、「ミネストローネ」にも欠かせない食材となっています。野菜が豊富で栄養価が高く、「食べるスープ」として一皿で多くの栄養素を摂取できるため、イタリアの人々の健康を支える料理とも言われています。 11月17日(月)
牛乳 みそポテト(埼玉県) 白菜の塩豚汁 「みそポテト」とは元々は農作業の合間の「小昼飯」として食べられていたもので、埼玉県の秩父地方の農家では、農作業の合間など小腹がすいたときに食べる郷土料理がいろいろあります。その一つが「みそポテト」です。おやつ、おかず、おつまみとして広く親しまれています。収穫したジャガイモのうち小ぶりなものを一口大に切り、蒸したりゆでたりしたじゃがいもを衣で揚げ、甘辛い味噌だれをかけた料理です。2009年に「埼玉B級ご当地グルメ王決定戦」で優勝したことをきっかけに知名度が上がり、現在では観光客にも人気の名物となっています。 11月14日(金)
牛乳 コロコロ野菜のスープ 数ある料理の中でも、庶民的な味わいとボリュームで人気の「カツ丼」。全国的には、とんかつと玉ねぎを煮込み、溶き卵で包むスタイルが一般的だと思います。 ところがタレかつとは、主に新潟県の郷土料理である「タレかつ丼」に使われるカツレツを指します。一般的な卵とじのカツ丼やソースカツ丼とは異なり、「カツ」を醤油ベースの甘辛い秘伝のタレにくぐらせるのが最大の特徴です。ソースカツ丼と似ていますが、タレが醤油ベースである点が異なります。 揚げたてのカツを、タレに直接くぐらせてからご飯に乗せます。卵でとじず、ご飯の上にカツが2枚以上乗っているのが一般的です。 今日はそのタレかつをゆで野菜と一緒にバーガーのように挟んで食べてください。 11月13日(木)
牛乳 青梗菜とじゃが芋のスープ 果物 「ガパオライス」は、タイ発祥のバジル炒めをご飯にのせた料理です。日本語では「バジル炒めご飯」と訳されます。正式なタイ語名は「パット・ガパオ」です。「ガパオ」とは主要な材料であるハーブの「ホーリーバジル」を指します。鶏肉や豚肉などのひき肉と、「ホーリーバジル」を一緒に炒めます。ナンプラー、オイスターソース、砂糖、唐辛子、ニンニクなどでピリ辛に味付けされ、甘辛くスパイシーでエスニックな風味が特徴です。「ガパオライス」の味の決め手となるナンプラーですが、塩漬けにした魚を発酵することでできる調味料です。「ガパオライス」はタイでは非常にポピュラーな家庭料理や食堂料理として親しまれています。 日本で「ガパオライス」を作る時は「ホーリーバジル」が手に入りづらいので、「スイートバジル」で代用されることも多いです。 11月12日(水)
牛乳 生揚げと根菜のみそ汁 今日の「みそ汁」に使用している「生揚げ」は基本的には「木綿豆腐」を高温の油で揚げて作ります。高温の油で揚げることで表面はきつね色になりますが、中心までは火が通らず、生の木綿豆腐のままになっていることが特徴です。「生揚げ」という名前は、中が生のままであることから付けられました。油で揚げた「生揚げ」は香ばしさが加わり食べごたえがあります。また、表面がこんがり揚がっていることで、崩れにくく調理がしやすいこともポイントです。 「厚さ」をくらべて、「薄揚げ」「厚揚げ」と呼ばれることもあります。「薄揚げ」は油揚げのことで、「厚揚げ」は生揚げの事です。 今日は生揚げと根菜の入った、「具だくさんのみそ汁」を作りました。 11月11日(火)
牛乳 銀さわらのプロバンス風 ペイザンヌスープ 今日の献立にある「プロバンス風」とは、フランス南東部に位置したところにあるプロバンス地方の事で、地中海に面した歴史と自然豊かな地域です。マルセイユを中心都市とし、豊かな自然景観と歴史的建造物、ラベンダー畑などで知られています。温暖な気候を活かしたオリーブやブドウの栽培が盛んで、ブイヤベースやラタトゥイユなどの地中海料理も有名です。この地方特有の料理スタイルを指し、トマト、オリーブオイル、ニンニク、ハーブなどをふんだんに使うのが特徴です。 今日の給食では銀さわらをトマトやオリーブ油で味をつけてオーブンで焼いて、美味しい魚料理を作りました。 10月31日(金)
牛乳 手作りりんごジャム パンプキンオムレツ チキンと野菜のトマトスープ 「10月31日」は「ハロウィン」です。今日の給食はカボチャを使った「ハロウィン献立」です。カボチャの目と口と鼻をくり抜いて、中にキャンドルを灯したカボチャのランタンは「ハロウィン」の定番シンボルです。ランタンとはどこかに掛けたり、手でぶら提げたりして使用する、吊りさげ型移動式照明器具のことです。 「ハロウィン」は、毎年10月31日に行われるヨーロッパ発祥のお祭りで、もともとは、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す宗教的な意味合いのある行事でした。魔女やゴースト、ゾンビ、ドラキュラ、ガイコツなど、恐ろしい怪物やお化けに仮装し、悪霊を怖がらせて追い払うのが昔からの習わしとなっています。 日本では、「ハロウィン」の本来の意味よりも、仮装を楽しむことに重点を置く人々が大変多くなっています。 10月30日(木)
牛乳 鮭のにんにくみそ焼き キャベツと豚肉の炒め煮 吉野汁 今日のお魚は鮭の中でも人気のある「銀鮭」を使用しています。脂がほどよく乗っていて、旨味があり、身が柔らかくふっくらしています。鮮やかなオレンジ色の身で、 主にチリやアメリカ、ロシアなどで養殖されており、「天然の銀鮭」は、ロシア沿岸からアメリカのカリフォルニア州にかけての北太平洋に生息しており、日本の河川にはほとんど遡上しません。ですから日本で獲れる天然物はごくわずかです。「銀鮭」は養殖が盛んなため、旬の時期の5月から6月頃に限らず、年間を通して流通しています。 煮込み料理やフライ、鍋物、おにぎりの具など、加熱する様々な料理に活用できます。 10月29日(水)
牛乳 具だくさん中華スープ 果物 今日の献立の「家常豆腐」は、中国の四川省発祥の家庭料理です。名前の通り、「家庭で日常的に食べられる豆腐料理」という意味があります。中国においては、あまりにも当たり前すぎる料理のひとつなので、決まったレシピが存在していないといわれています。必ず材料として使う「厚揚げ」以外は、好きな野菜や肉を組み合わせて各家庭で好みの味に仕上げているようです。麻婆豆腐と混同されることがありますが、「家常豆腐」は「厚揚げ」を使うのが特徴です。 「家常豆腐」は中国語では、「ジョーチャントウフ」や「ジアチャンドォウフ」などと読みます。日本では日本語の音読みをあてて、「かじょうどうふ」と読むことが多いようです。 |
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