「わくわく・どきどき」の学びを目指して

7月20日(月) その1

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 昨日から、久し振りに夏の日差しが戻ってきました。今日の全校朝会は、校庭で行いました。
 今日は、「『心づかい』と『思いやり』」という話をしました。前半は、まず先週までの「ふれあい月間」を振り返りました。「ふれあい月間」は、人と人との温かな心のつながりを確認するためにあります。そして、いじめや差別のない学校生活にしていくためにも行っています。次に、新型コロナウイルスの感染症により、新たな差別・偏見が問題になっている事実を取り上げました。感染症にかかった人やその家族、医療関係者やその家族…と、様々な人に対する差別や偏見が広がっていて、大きな社会問題にもなっています。世の中から差別や偏見がなくなるためには、全ての人が温かい心と人への思いやりをもつことが大切です。そこで、話の後半では、子ども達の身近な生活を取り上げて話をしました。
・・・以前、テレビのCMで「『心』は誰にも見えないけれど、『心づかい』は見える。『思い』は見えないけれど、『思いやり』は誰にでも見える」というメッセージが流れていました。その通りだなと思います。人が何を考えているか、という心の中は見えません。でも、その人がしたちょっとした行動から「心づかい」が見えてきます。例えば…授業中、音をたてないように静かに廊下を歩いている子がいました。どんな「心づかい」であるか分かりますか? 授業をしているクラスに迷惑がかからないように、という「心づかい」です。また、提出物を出す時に、相手の方に向きをそろえて出すというのも「心づかい」です。
 一方、人が何を思っているかという「思い」も目には見えません。でも、「思いやり」のある行動は、はっきりと目で見ることができます。例えば…先日、登校班で先頭を歩いていた班長の子が、時々後ろを振り返って歩くスピードを調節してあげていました。同じ登校班の低学年の子ども達への「思いやり」です。
 このように、学校生活のところどころで田柄小の子ども達の「心づかい」や「思いやり」を見ることができます。これからも、このような温かい心がたくさん見られる学校になっていくようにしていきましょう。社会全体の差別や偏見をなくしていくために、まずは自分の身近なところから「心づかい」と「思いやり」の行動を増やしていくことが大切です。・・・
 3年生は、社会科の時間に「農家の仕事」について学習をしています。練馬区では、キャベツや大根を作っている農家が多いことを学びました。さらに、農家の人たちの苦労や工夫を調べることも大切な学習となります。田柄小の近所には、すばらしい「畑の先生」がいらっしゃいます。各学年の農業体験や、学校給食でお世話になっている吉田さんです。今日は、直接吉田さんの畑にうかがい、たくさんの農家の秘密を聞くことができました。
 「吉田さんの畑で採れる野菜は、なぜおいしいか?」子ども達の様々な質問に答える中から、土にこだわりがある栽培方法に秘密が隠されていることが分かりました。堆肥をたっぷりとすき込み、化学肥料や農薬を最小限に抑えた農法(有機栽培)が行われています。説明している吉田さんの後ろには、藁や米ぬかを発酵させて作っている堆肥が、山のように積み上げられていました。(写真上)
 ミニトマトは、ビニールハウスの中で作られています。一切水を与えないことで、糖度の高い甘みを作り出しています。(ミニトマトは、売り物用には作っていないというから驚きです。)そんなミニトマトを、先生達が代表して何種類か味見をさせていただきました。トマトベリー(本当にイチゴのような形をしています!)やプヨ姫(本当に手触りがプヨプヨしています!)など、こんなにもミニトマトがフルーティで甘く、おいしいものかとびっくりしました。(写真下)
 田柄の地には多くの畑があり、吉田さんの他にも情熱をもって農業をされている方がたくさんいらっしゃいます。この学習を通じて、子ども達が農業の大切さを理解するとともに、練馬区を誇りに思えるようになってほしいと願っています。

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