「わくわく・どきどき」の学びを目指して

2月9日(火)

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 1年生は、国語の授業で「どうぶつの赤ちゃん」という説明文の学習をしてきました。教科書では、ライオンやしまうま、カンガルーの赤ちゃんが取り上げられています。それぞれの動物について、生まれたばかりの様子や成長の様子を比べながら読み取る教材です。
 この単元の最後に、自分で調べてみたい動物の赤ちゃんについて調べ、教科書の文章を参考にしてまとめるという学習をしていきます。3組では、まずいろいろな動物の絵本から、自分で調べてみたい赤ちゃんを探していました。
 現在、1年生の廊下には、光が丘図書館から団体貸し出しを利用して用意した動物の絵本がたくさん置いてあります。動物の本を読みながら、赤ちゃんの体の大きさや目や耳の様子、そしてお母さんに似ているかどうかを調べて、ワークシートに記入していきました。(写真上)
 パンダの絵本を手にしていた子が何人かいました。やはり子ども達にも、パンダは大人気のようです。大人のパンダの体が大きい割には、パンダの赤ちゃんはとても小さな体で産まれてきます。そして、体の色も親とは全く違い、肌色で胎児のような感じです。赤ちゃんを見ただけでは、誰もパンダとは信じられないでしょう。それは、お母さんのお腹の中にいる期間が短いまま産まれてくるからのようです。カンガルーやコアラのような有袋類の動物では、小さなうちに生まれてくる特徴があります。(その代わり、お母さんの袋の中で育つ期間があります。)しかし、有袋類でないパンダが、なぜ未熟のまま産まれてくるのかは、まだ解明されていないようです。
 4年生は、理科の時間に「もののあたたまり方」の学習をしています。先々週は金属の温まり方、さらに先週は水の温まり方の実験の様子をお伝えしました。今日は、2組の子ども達が「空気の温まり方」についての実験をしていました。
 空気の温まり方を調べるために、まずビーカーの中に線香の煙を入れて、アルミホイルで蓋をします。次に、使い捨てカイロをビーカーの下に置き、そこを熱源として中の空気の温まり方(対流の様子)を調べます。線香の煙の量がちょうど良いと、カイロによって温められた空気が上の方に流れていく様子を見ることができます。(写真中)
 今日の実験から、空気も水と同じように、温まった空気が上の方に行き、次第に全体が温まっていくことが分かりました。現在の暖房は、熱の効率を良くするために、ファンで空気を動かすものが多くなっています。(ファンヒーターやエアコンなど)石油ストーブのような昔の暖房器具があると分かりやすいかもしれません。部屋の中の天井付近と床近くの温度を、時間を追って測ってみるとはっきりするはずです。
 2,3校時に、民族歌舞団の「荒馬座」の方々に来ていただき、5,6年生へのワークショップが行われました。来週月曜日に、それぞれの学年が荒馬座の公演を体育館で鑑賞することになっています。今日は、来週の演目の一つである「ソーラン節」を取り上げ、子ども達に踊り方や太鼓のたたき方の指導をしていただきました。
 最近の運動会でよく踊られているロック調のソーランとは異なり、その原点となっているソーラン節です。ソーラン節は、北海道のニシン漁の民謡として有名です。腰をしっかりと落とし、ゆったりとした力強い動きには、一つ一つニシン漁の様子を表す意味が込められています。荒馬座の5人の方々が、子ども達に分かりやすく、ていねいに踊り方のポイントを教えてくださいました。(写真下)
 ワークショップの後半は、太鼓をたたくグループと踊るグループを交代しながら、全員の体験ができました。来週は、実際の舞台を見せていただくことになります。今日教えてもらったソーラン節の他にも、日本各地の民舞が上演される予定です。ワークショップを通じて、本公演への関心が一層高まったことでしょう。

2月8日(月) その2

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 今日から家庭学習強化週間が始まりました。今年度は、全学年一斉に各学期に1回ずつ(1週間ずつ)、家庭学習強化週間を実施しています。1学期から使ってきたカードも、いよいよ最後のページにこの1週間の記録をつけることになりました。
 どのクラスでも家庭学習強化週間のカードが配布され、自分のめあてを記入させていました。(写真上)今日から14日(日)まで毎日、家に帰ってから取り組んだ学習の記録をつけていくことになります。学習した内容や時間を細かく記録する欄もあります。また、家の人のサインをもらう欄と担任の先生の印を押す欄もあるので、毎日家庭と学校とでチェックしながら励ましていきます。
 家庭学習強化週間は、時間だけ長ければよいというものではありません。内容が伴わなければ意味のないことで、だらだらと学習していて時間だけ過ぎていくのでは「強化週間」になりません。しかしとりあえずは、自分の机に向かって集中して学習する習慣を身につけさせたいものです。まず大切なのが、学習のための環境づくりです。家庭によって事情はあると思いますが、テレビやゲーム等の音が無い状態で学習ができるようにしなければなりません。(家の人たちの協力が必要です。)
 今週は、各クラス担任から漢字練習や計算問題、音読等の宿題がいつも通りに出されます。中・高学年では、それプラス自分で学習を見つけて行わないと、目標時間(学年×10分)に達しません。自分で学ぼうとする力が身につけられたら、家庭学習強化週間の真の狙いが達成できたことになるでしょう。
 朝、写真屋さんが6年生の授業風景の撮影に来ていました。1校時は音楽の様子を、2校時は図工の授業の様子を撮影してもらいました。卒業アルバム用の写真撮影は、すでに1学期に撮りました。その時は、クラス写真や学年写真、教室での授業の様子などを写しました。その後、2学期の運動会や学芸会、移動教室が中止となったため、体育発表会や持久走記録会の写真を撮影してもらいました。体育着の写真ばかりでは…とのことで、今回専科の授業風景を追加することになったというわけです。
 音楽室も図工室も、各クラスが順番に入れ替わりながら写真を撮ってもらいました。音楽室では、ちょうど今練習している合奏の練習風景を撮影してもらいました。子ども達の真剣な表情が卒業アルバムに加わることになりました。(写真中)
 4年生は、社会科の時間に「染め物のさかんな新宿区」の学習をしています。(写真下)新宿区に伝統工芸が残っていること、さらに染め物が行われていることは、大人でもなかなか知らないことではないでしょうか。教科書には、神田川を使って、昔と同じ方法で染めた反物(たんもの)を洗っている写真が載っています。
 さらに、染め物づくりが新宿区に残っている理由についても詳しく書いてあります。人々が着物を着ていた江戸時代には、神田や浅草辺りで染め物が盛んだったそうです。大正時代に入り町がにぎやかになるにつれ、川が汚れ始めてきました。染め物の職人さんたちは、きれいな水を求めて川をさかのぼり、新宿区に移ったというわけです。
 ところで、以前この「伝統工芸」の学習は、5年生の社会科の内容でした。保護者のみなさんの中には、5年生の社会科見学が、自動車工場(群馬県のスバルや川越のホンダなど)と小川町の和紙づくりだった方がいらっしゃるのではないでしょうか? 関越に乗って、小川町まで紙すき体験に子ども達を連れてよく行ったものです。小川町には、個人で開いている工房がたくさん残っていて、和紙の原料の説明を聞いたり、一人ずつ紙すき体験をさせてくれるところがありました。後日、乾燥が終わった和紙が学校に届き、筆を使って詩を書いたりして利用したものでした。

2月8日(月) その1

 今日の全校朝会で、「宿題はなぜあるの?」という内容で話をしました。お子さんに聞かれた時は、ぜひ参考にしてください。
・・・『今日から14日の日曜日まで、「家庭学習強化週間」に位置付けています。家に帰ってから、毎日出されている宿題を中心に、自分でしっかり学習に取り組む習慣をつけていきましょう。家庭学習強化週間は、各学期に1週間ずつ設定して行っています。「学年×10分」を目安の時間としていますが、今年度最後の取り組みですから、今まで以上に目標時間も内容も充実させていきたいですね。
 ところで、宿題をするのは、この家庭学習強化週間のことだけではありません。どこのクラスでも、宿題は毎日のように出されています。それは、田柄小だけのことではなく、ほぼ日本のどこの学校でも、宿題をきちんと行うという習慣をつけさせているはずです。日本の学校では、昔から宿題がたいてい出されています。校長先生の子どもの頃も宿題がありましたし、みなさんの家の人達も宿題をする習慣をつけて大人になってきたはずです。
 では、なぜ宿題があるのでしょうか? なぜ宿題をやらなければならないのでしょうか? きっと、そういうことを疑問に思っている子が多いのではないでしょうか。宿題を行わなければならない理由を3つに分けて説明します。
 まず1つ目の理由は、「授業理解と知識の定着化のため」です。人間の脳は、いろいろな情報が入ってきても、しばらくたつと忘れてしまうということが起こります。それは、時間がたつほど記憶が薄れていくものです。例えば、新しい漢字を1つ習ったとします。1日たって覚えていたとしても、1週間、1か月・・・と時間がたっていったら、誰でも忘れてしまうものです。大人でも、普段使っている漢字はすぐに思い出せますが、しばらく振りに出てきた漢字は忘れてしまっているものです。計算の仕方を覚えるということも同じです。1日たったら忘れてしまっていて、授業の最初に復習問題があり、「ああ、そうやるんだった。」と思い出すことがありますよね。このように、新しく習ったことをしっかり身につける(記憶させる・定着させる)ためには、繰り返し復習する必要があるのです。また、学校の勉強は、昨日学習したことを基に今日の学習があります。せっかく新しいことを習うのに、前の時間や前の学年での内容が身についていなければ、その時点で学習に追いついていけないことになります。
 宿題が必要な理由の2つ目は、「学習習慣を身につけるため」です。勉強というものは、本来は自分で行うものです。みなさんは今、毎日学校に来て勉強をしているという気持ちでいるでしょう。小学校ではそれでよいのですが、中学校に行ったら試験のために自分で勉強をしなければならなくなります。さらに高校、大学と進学すると、もっと自分で勉強する姿勢が大切になってきます。大人になったら勉強をしていないと思いますか? 学校の先生達も日々いろいろなことを勉強しています。きっとみなさんの家の人達も、仕事をするうえでの勉強がたくさんあるはずです。大人になってからのそういう勉強は、自分で全てやらなければならないのです。ですから、そういう大人に向かっていくために、小学生のうちから宿題があり、自分で勉強をする習慣を身につけるようにさせているのです。
 宿題が必要な理由、最後の3つ目は、「自分で考えて行動する力を身につけるため」です。毎日宿題をしっかり行っている子は、高学年になってくると見通しをもって行動ができるようになってきます。つまり、「今日の宿題は、何分位でできそうかな。」とか、「友達と遊ぶ約束があるから、その後に宿題をしよう。」とか、「今日の宿題は時間がかかりそうだから、帰ってからすぐにやった方がいいな。」というように、自分の行動を自分で考えて管理する力が身についてくるのです。
 正直に話すと、校長先生は子どもの頃、いつもぎりぎりになってやっと宿題をするタイプの子でした。土曜日の宿題(昔は、土曜日にも学校がありました。)は、いつも最悪の状態でした。宿題があることは分かっていても、「明日、日曜日にやればいいや」と考え、日曜日の朝になると「お昼から宿題をやろう」と考え、夕方になると「サザエさんが終わったらやろう」と考え・・・結局、日曜日の夜寝る前に泣く泣く宿題をするということが毎週続いていました。でも、そういう経験があったから、次第に見通しをもって自分で考えて行動する力が身についたのだと思います。
 さあ、今日は宿題がなぜあるか、なぜ宿題をしなければならないかということについてお話をしました。宿題は、毎日の学習のために、そして大人に向かっていくために大切なものです。今日からの「家庭学習強化週間」に、しっかり取り組んでいきましょう。』・・・

2月5日(金)

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 1年生は、生活科の学習で「ふゆを見つけにいこう」という学習をしています。立春が過ぎて、暦の上では春になりました。また、昨日は午後から南風が強くなり、史上最も早い時期の「春一番」が吹きました。しかし、体感的にはまだまだ寒さが続く冬と言ってよいでしょう。今朝もミッキー池に氷が張っていたくらいです。
 1年3組では、「ふゆのビンゴカードであそぼう!」というワークシートが配られていました。縦3マス×横3マスのビンゴカードには、「たんぽぽのはっぱ、ツバキ、うめのつぼみ、かれてるはっぱ、サクラソウ、こおり、かぜ、はっぱのない木、しもばしら」の9つの言葉と絵が書いてありました。外に出て、友達と一緒にこれらを探しに行く勉強です。「あれは、あそこに行けば見つかるよ。」と、ちゃんと分かっていた子もいたようです。
 中庭に出てすぐに、サクラ草と氷、風、葉っぱのない木、枯れてる葉っぱに丸印がつきました。ちなみにサクラ草は、全員の鉢にきれいな花が咲きました。隣からチューリップの芽が顔をのぞかせています。
 次に霜柱を見つけることになり、「あそこだ!」とほとんどの子が走って行ったのが、校庭の築山です。休み時間に、普段からよく1年生が遊んでいる場所です。築山の滑り台の後ろの斜面は、一日中陽が当たらない場所です。足で踏むと、ザクザクと音がして土が沈んでいきます。土を掘り返して霜柱の氷のかけらを手に取って確かめていた子もいました。3校時にこの学習をして正解でした。昼休みには霜柱がすっかり融けてしまい、土はぐちゃぐちゃになっていました。
 梅は、けやき広場の体育館横にあります。白い梅の花が咲き始めています。ツバキもけやき広場で花を見ることができます。ビンゴカードの残りは、たんぽぽの葉っぱになりました。たんぽぽは、冬の間は葉っぱがロゼット状に地面に広がっています。あおぞら農園にあるだろうと、何人かの子がやってきました。それに近い仲間の植物はありましたが、たんぽぽは見つかりませんでした。
 しかし、その代わりに見つかったのが「フキノトウ」でした。地面から黄緑色のふっくらとしたつぼみがたくさん顔を出していました。(写真上)フキノトウであることを教えてあげると、名前を知っていたのはほんの数名でした。
 私にとって、フキノトウが一番春を感じさせる植物であり、春の味覚という印象があります。新潟に住んでいた子どもの頃は、2月といえどもまだ雪がたくさん残ったままでした。学校から帰って友達と遊ぶ場所は、辺り一面真っ白な雪野原です。しかしそんな雪国にも、春はちゃんとやってきます。太陽の熱を吸収する木の幹の周りは、雪解けが早くなります。2月下旬になり、大きな木の近くから地面が見えてきます。そっと雪をどけると、フキノトウがちゃんと顔を出していました。両手でつかめるだけのフキノトウを採り、家に持ち帰りました。
 どうやって味わったと思いますか? 私の母は、いつも刻んでみそ汁に浮かべてくれました。また、味噌と混ぜてご飯にのせて食べました。子どもにとっては苦いフキノトウですが、あの独特の香りと苦みは、私に春を強く印象づけてくれたのです。
 6年生は、図工の時間に「芸術家の心にふれて」という学習をしています。2学期の終わりに、アートカードゲームを行いました。世界の様々な芸術家の作品に親しむことができるカードから、いろいろな表現方法があることを知りました。
 そして3学期に入り、それらの名画の中からお気に入りの作品を見つけて、自分なりに絵の具を使って表現をしています。ゴッホやモネ、あるいは日本の浮世絵をモチーフに、原画を真剣に見ながら作品を仕上げていました。筆のタッチを真似てみたり、色使いを工夫してみたりと、自分のオリジナルの名画を製作しています。(写真中)
 今月、1年生は、近隣の保育園や幼稚園との交流会を予定しています。例年のように学校内を案内したり、一緒に遊ぶことはできません。校庭で簡単な会を開くことを計画しています。そこで、来年度小学校に入学を控えている年長組の子ども達に、少しでも小学校の様子を知ってもらおうと、動画(DVD)をプレゼントすることにしました。
 動画の内容は、学校の様々な場面についてみんなで紹介をするように作っています。今日は、2組の子ども達が体育の授業について紹介する場面を撮りました。跳び箱遊びや平均台を使った運動を行い、楽しく学習をしている様子をビデオに撮りました。(写真下)
 先日、サクラ草について紹介するグループに私も登場することになりました。子ども達に呼ばれてカメラの前に立ち、「毎日、水と愛情をたっぷりあげるとよく育ちます。」と話しました。久し振りに緊張しました。

2月4日(木)

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 図工の授業では、絵や工作の内容がほとんどですが、「造形遊び」としての図工の学習が位置付けられています。今週の1年生の図工の時間は、「ねんどとなかよし」という造形遊びを楽しみました。
 1学期にも、粘土を使った学習を行っています。また、2学期には、絵の具に粘土を混ぜた「どろどろ粘土」で造形遊びを楽しみました。今回は、粘土で動物を作ることを目標に、大きな粘土をこね始めました。「何にしようかな…」と考えながら作品に向かう子もいれば、最初から自分で決めた動物をイメージして作り始めた子もいました。(写真上)
 粘土を使った造形遊びは、子どもが創造する力や工夫する力を培っていく上で、欠かすことのできない遊びです。ああしてみようこうしてみようと格闘する中で、粘土の特性を体感させてあげることが大切です。また、粘土には、やり直しのきく自由な形づくりの楽しさがあります。出来栄えよりも、「もっとつくりたい」という思いを引き出すことをねらいとしているのが、低学年で行う造形遊びです。
 5年生は、総合の学習の時間に「米米プロジェクト」に取り組んできています。年間を通じて、米作りに関する様々な学習を積み重ねてきました。1学期は田植え体験、2学期は稲刈り〜脱穀体験を中心に、実際に米作りを通して学習をしました。3学期は、さらに米作りに関する調べ学習を行い、発表会に向けた準備をしています。
 今日は、5年生の3クラスとも、パソコン室を使う時間を設定していたようです。稲の品種や世界の米料理、稲作農家の仕事について等、各自のテーマは様々です。また、発表の仕方もいろいろで、調べたことを画用紙にまとめている子もいれば、パワーポイントで発表しようとパソコンに向かっている子もいます。(写真中)
 今年は、6月の田植えと10月の稲刈りが、学校のミッキー田んぼでしか体験することができませんでした。昨年度までは、毎年5年生が埼玉県の川島町にある島村農園さんの田んぼにバスで行っていました。本物の田んぼに足を入れ、田植え体験も稲刈り体験もさせてもらうのが、田柄小独自の取り組みとなっていました。コロナ禍の影響で、その2つの体験ができなかったのが本当に残念です。
 米米プロジェクトの発表会は、19日(金)に行う予定です。そして、その発表会には、田植えと稲刈りでお世話になるはずであった、島村農園の二松さんと我らが地域の吉田さんにお越しいただくことになっています。
 6年生は、理科の時間に「私たちの生活と電気」の学習をしています。この単元では、まず「電気は、つくりだしたり蓄えたりすることができること」を学習し、手回し発電機とコンデンサーを使った実験を行います。手で発電機のハンドルを回すという運動エネルギーが電気エネルギーに換えられることや、コンデンサーに一時的に電気を蓄えておくことができることを実験で確かめます。
 さらにこの単元では、豆電球の他に光を出す道具として「発光ダイオード」があることを学習します。発光ダイオード(LED)は、今では様々な家電や信号機等に使われているため、子ども達にとっても身近なものになりました。テレビもパソコンもスマートフォンも、ほとんどの明かりが発光ダイオードを使ったものになっています。その理由は、消費電力が格段に低く抑えられるところにあります。
 そのことを調べる実験を、6年3組が行っていました。コンデンサーに同じ量の電力を蓄え、豆電球をつないだ時と発光ダイオードをつないだ時とで、どちらが長い時間明かりががついているかを調べる実験でした。(写真下)当初、教科書にこの単元が入ったばかりの頃は驚きがあったものですが、今は教員も子ども達も、それほと新鮮味は感じていません。LEDライトの普及もそうですが、充電をして使用するものが日常的にあふれてきたからです。

2月3日(水)

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 今日の1,2校時は、けやきルームで個別指導の授業観察を行いました。
 けやきルームでの個別指導は、教員と子どもが1対1で授業を行っています。個別指導の内容は、学校生活や日常での活動を円滑に過ごせるための力を養うことを目的としています。子ども自らが、主体的で積極的な活動を通して自立を目指すということから、自立活動とも呼ばれる指導です。さらにその指導内容は、「健康の保持」、「心理的な安定」、「人間関係の形成」、「環境の把握」、「身体の動き」、「コミュニケーション」の6つの区分に分類することができます。
 子どもがそれぞれの課題をもって巡回指導を受けているわけですが、一人一人の課題は異なります。指導にあたっている先生方は、個々の課題に合った教材を工夫して日々の指導にあたっています。
 1校時は、最初に「ナンバータッチ」をしました。(写真上)ホワイトボードに1〜20までの数字カードを貼り、数字を探して素早くタッチしていきます。最初は1から20まで順に探していきました。次に、先生が言った数字をタッチします。難易度を上げて、3つ(あるいは4つ)言われた数字を覚えておき、「ハイ」という合図でタッチしていきました。さらに難易度を上げて、複数個言われた数字を小さい順にタッチしていくということにもチャレンジしていました。最近、物忘れが目立ってきた私にはぴったりのトレーニングになりそうです。
 ナンバータッチは、眼球運動として素早く正確に対象を見る力を養うことに効果があります。(スマホやパソコンを見る時間が多い方々にもぴったりなトレーニングです。)また、広い視野でものを見る力や、手と目の動きを連動させる力をつけるためにも効果があると言われています。それだけに、スポーツ選手も取り入れている訓練です。
 その他にも、2枚の絵を見比べて間違いを探すプリントや、漢字の読み方のフラッシュカードに取り組んでいました。また、2校時の個別指導でも、ビジョントレーニング(眼球運動)や、続けて書かれた文字から言葉を見つけるプリントを使うなど、それぞれの子ども達の課題に合わせて指導が行われている様子がうかがえました。
 3校時は、1年2組と1年3組の授業観察に行きました。2組では、「どちらがひろい」という算数の学習をしていました。1年生の算数では、1学期に「どちらがながい」という単元において、長さ比べの学習をしています。また、2学期には、「どちらがおおい」という単元で、かさ(体積)の大きさを比べる学習がありました。3学期の「どちらがひろい」では、面積の概念を扱う学習になっています。
 教科書には、2つのレジャーシートの広さを比べる問題や、2つのお皿の大きさを比べる問題が載っています。「広さ」を比べる方法には、どのようなことが考えられるでしょうか。見た目で比べるというのも一つの方法ですが、正確性に欠けます。子ども達からは、2つを重ねてみるという考えが出されました。さらに、「端と端をくっつけて比べる」や「向きを合わせて比べる」というように、きちんと調べようとする考えが発表されていました。(写真中)
 また、直接比較できない場合には、同じ大きさのタイルの数で比べるという問題にも取り組みました。4年生の面積の学習にそのままつながる内容となっています。
 3組では、国語の「どうぶつの赤ちゃん」の授業を参観しました。この単元の最初の時間として、内容が今まで学習してきた「くちばし」や「じどうしゃくらべ」と同じ説明文であることをまず確認しました。そして、先生の範読を聞きながら教科書に線を引き、初発の感想をまとめていきました。ライオンやシマウマ、カンガルーの赤ちゃんについて書かれている説明文です。初めて知ったことやびっくりしたこと、すごいと思ったことをきちんと感想にまとめていました。
 さらに、隣同士で自分の感想を発表し合う活動も取り入れて学習を深めていました。(写真下)緊急事態宣言の延長により、学校公開が再度中止せざるを得なくなりました。(本日、プリントを配布しています。)きっと、今日の1年生各クラスの授業の様子をご覧になられたら、10月の公開日からの成長をしっかり感じ取っていただけたことでしょう。

2月2日(火)

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 4年生の理科「もののあたたまり方」の学習は、先週の金属の温まり方に続いて、水の温まり方の実験を行っています。今日は、2組が理科室で実験をしていました。
 まず、500ccのビーカーに水を入れ、濃いめに溶いた絵の具をスポイトでビーカーの底の方にたまるようにそっと注入します。(ビーカーの水全体に混ざらないように、慎重に行うのがポイントです。)次に、ビーカーを実験用コンロに乗せて、底の隅の方に火が当たるようにセットします。そこまで準備ができたら、さあいよいよ実験です。
 コンロを点火すると、すぐに底にたまっていた絵の具が動き始めました。下から上へ、渦を巻き上げるように絵の具が動いていく様子が分かりました。子ども達は、ビーカーの横からその様子を見ながら、はっきりと水の動きを感じ取っていました。(写真上)
 実験を続けていると、その水の動き(対流)が激しくなり、全体の水が混ざり合って絵の具の色が均等になっていきます。今年の教科書から、絵の具を使った実験になりました。昨年度までの教科書は、おがくずを使って水が対流によって温まっていく様子を実験することになっていました。(私が担任をしていた頃は、おがくずの代わりに味噌を使ったものでした。)
 教科書には、示温インクを使った実験も載っています。紫色の液体でできていて、温度が高くなるとピンク色に変色するインクです。しばらく温めていると、ビーカーの上の方が先にピンク色になることが分かります。このことから、水はまず火に近い底の方で温まり、次に上の方に行くということが分かります。
 家庭用のお風呂が、水から沸かすタイプの風呂釜であると、経験のある子がいるのではないでしょうか。お風呂が沸いたと思って入ったら、上の方は熱いのに、下の方がまだ冷たかった…という経験です。
 3校時に6年2組の授業観察がありました。体育館で、走り高跳びの授業を参観しました。子ども達がとても意欲的に授業に取り組み、高跳びのフォームがしっかり身についている様子がよく分かる授業でした。(写真中)
 体育の授業では、「場の設定」がとても重要です。体育館内のスペースをいかに有効に活用し、効率よくまた安全に活動できるかを考えなければなりません。特に安全面では、跳ぶ方向を決まった向きにそろえることが重要です。今日の授業では、全ての場で体育館の中央に向かう方向に跳ぶように設定していました。
 さらに体育の授業では、子ども同士の教え合いも技能を高めていくために大切です。「1・2・123」と、助走のリズムを同じグループの子が発してあげたり、跳んだ後にすぐ改善点を教えてあげたりする様子が見られました。教員は、それぞれ専門とする教科をもっています。自分が専門とする教科は、知らず知らず指導に熱が入ります。高学年の子は、担任の先生のそういうところをしっかり感じ取っているようで、子ども達も自然に先生の専門教科が大好きになっていくものです。
 5校時は、5年2組の保健の授業を見に行きました。5年生は、「けがの防止」について学んでいます。体育の授業で保健の授業があるのは、3年生以上の学年です。保健の学習は、多くても学期に3〜4時間程度しかありません。今日は、けがの種類と原因について考える内容でした。田柄小の保健室に来室する児童のデータを基に、学校内のどこでどんなけがが多いのかを学んでいました。
 授業の後半では、各自の考えをミニホワイトボードに書き出し、黒板に貼って意見集約を行っていました。(写真下)5年生は、学年全体でこのホワイトボードを個人持ちにして授業に活用しています。クラスの子ども達の全員の意見を集めて授業に参加させるためにも、とても便利なボードです。
 今日、ついに田柄小にも、全校児童分のタブレットパソコンが届きました。きっと近い将来、各自の意見をタブレットに入力して先生に送信すると、全員の意見が電子黒板にすぐに表示される…というような授業になっていくのでしょう。
 タブレットパソコンについての保護者向けの説明書と同意書(全家庭に記入して提出していただきます。)は、近日中に配布する予定です。

2月1日(月) その2

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 6年生は、社会科の時間に「世界の中の日本」の学習をしています。世界には様々な国があり、生活習慣や文化などに違いがあることや、各国に国旗と国歌があり、その国の象徴として大切にされていることを学習する単元です。3年生から5年生までの社会科でも、日本の国旗について触れる部分がありますが、はっきりと示して指導するのは6年生の社会科のこの単元です。
 地図帳の最終ページを開くと、世界のたくさんの国の国旗を見ることができます。子ども達が知っている国旗がたくさんありました。また、似たような国旗や変わったデザインの国旗もあります。教科書には、日本の国旗の歴史についての記述が載っています。「日本の日章旗(日の丸)は、江戸時代の末、外国の船との区別をはっきりさせるため、幕府が日本船の船印として決めたものです。明治政府も、日本の商船旗と定め、やがて国旗として扱われるようになりました。」と書かれています。
 さらに教科書には、オリンピックなどの世界大会での表彰式の写真が取り上げられています。メダルを獲得した選手の国旗が掲げられ、それぞれの国の象徴として扱われている様子が伝わってきます。(写真上)
 一方、国歌については、教科書にこのように記載があります。「君が代は、平安時代につくられた和歌をもとにして明治時代に今日のような旋律がつけられました。君が代には、日本の国がいつまでも繁栄し続け、平和であることを願う気持ちが込められています。」(さらに、「日の丸と君が代は、平成11年にそれぞれ日本の国旗と国歌に法律で定められました」とも書かれています。)
 ところで、日本の国旗は知っていても、国歌を知らない子(歌えない子)がいるのではないでしょうか。毎年、3月の卒業式の練習とともに、5,6年生が君が代の斉唱を練習しています。今年の卒業式は、6年のみの参加となり、今のところ歌わないことになっています。ピアノ演奏のみの国歌となりそうです。
 3年生は、音楽の時間に鑑賞教材「アルルの女」から「メヌエット」(ビゼー作曲)を聴いていました。ハープの伴奏に乗って、フルートの優美な旋律が奏でられる有名な曲です。3年生の子ども達は、教科書でハープやフルートの写真を目にして、やっと楽器のイメージがもてたようでした。(写真中)
 「アルルの女」は、2つの組曲があり有名ですが、もともとは劇の付随音楽として作曲されました。(メヌエットだけ、他の歌劇からの引用です。)どれもきれいな曲や華やかな曲ばかりですが、「アルルの女」のストーリー自体は、とても小学生に紹介できないような内容です。
 それはともかく、最初に聴いた印象として、「レストランで食事をしている時に流れそうな曲」とプリントに書いていた子がいました。とてもいい感覚をもった子です。ただ気をつけたいのは、曲の後半にオーケストラが和音を強奏するところが出てきます。今日、初めて聴いていた3年生も、全員がそこでビクッと体を震わせていました。
 3年生は、社会科で「かわる道具とくらし」の学習をしています。昔の道具について調べる中から、昔の道具の使われ方や今の道具との違いについて考える単元です。今日は、パソコン室を使って昔の道具について調べていました。洗濯機や炊飯器など、特に家庭用の電化製品は時代とともに移り変わってきた様子が顕著に表れています。そして、昭和を知る(というか昭和で育った)我々世代には、とても懐かしいものばかりに見えました。
 昔のテレビについて調べていた子がいました。(写真下)ブラウン管式の奥行きのある箱型のテレビが並んで写っています。最初は白黒テレビでした。私の小学校時代の途中までは、白黒テレビでした。それでも、ウルトラマンのカラータイマーは、赤く点滅していたように感じます。
 その後のカラーテレビについては、「家具のようなテレビだった」と説明が書いてありました。これも、実物を見て育った方でないと分からないでしょうね。ブラウン管の周りの木の部分がやたら大きく、木目調の大きな箱型のテレビだった時代があります。さらに、なぜか紙芝居の扉のような蓋がついていたりするテレビもありました。最初の頃は、チャンネルはダイヤル式でガチャガチャと回していました。(NHK総合からTBSまでが遠かった。)
 今の子ども達も、現在使っているパソコンやスマートフォン、ゲーム機が、同じように「昔の道具調べ」の中に出てくる頃がやってくるはずです。

2月1日(月) その1

 今日の全校朝会(Zoomによる朝会)では、「立春と節分の話」をしました。
・・・『今日から2月に入りました。カレンダーを見ると、2月3日(水)に「立春」と書いてあります。今までずっと、2月4日が立春と思っていましたが、今年は2月3日になっています。調べてみて初めて分かったのですが、これは124年振りのことだそうです。
 季節を表すために、「二十四節気(にじゅうしせっき)」というものがあります。1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けているので、4×6で24の季節の移り変わりを表す言葉が決められています。(二十四節気の表を見せながら)春分や夏至、秋分、冬至など、みなさんも聞いたことのある言葉が並んでいます。12月の冬休み前、12月21日に「冬至」の日がありました。カボチャを食べたり、ゆず湯に入ったりした子がいたでしょう。年が明けて1月20日は「大寒」でした。次の「立春」までの2週間が一年で最も寒いと言われる頃です。確かに先週は、雨から雪に変わる寒い日がありましたよね。
 二十四節気を見ると、一年の始まりを立春から始めています。それぞれの季節の分かれ目を「節分」と言いますが、特に一年の始まりとされている立春の前の日を「節分」と呼んでいます。昔は、季節の分かれ目、特に年の分かれ目には邪気が入りやすいと考えられていました。邪気とは、体の具合が悪くなる原因不明のものです。昔は、今ほど医療が発達していませんでした。伝染病や様々な病気は、邪気が体に入ってきたからであると考えられていました。そこで、その邪気を鬼に見立てて、鬼を追い払う豆まきの風習が生まれました。
 今の世の中では、社会の悪い出来事や病気を「鬼」と見立てて豆をまきます。鬼は、人の心の中にも住みつくと言われています。自分自身の心の中に、どんな鬼がいますか? 忘れ物が多い鬼、言葉づかいが悪い鬼、あいさつの声が小さい鬼、チャイムが鳴っているのに遊びをやめない鬼、うわばきをきちんとそろえない鬼・・・いろいろな鬼がいるのではないでしょうか。明日は、それぞれの家で豆まきをするところが多いでしょう。豆まきをすることも大切ですが、自分で自分を変えていこうとする気持ちがなければ、鬼は住みついたままになってしまいますね。
 最後に、ふれあい月間についてのお話をします。練馬区では、毎年6月と11月、そして2月をふれあい月間に位置付けています。11月のふれあい月間には、全員がいじめ撲滅宣言を考え、校内に掲示しました。練馬区の他の学校も、そして全国の様々な小学校でも同じような取り組みをしています。しかし、それでもいじめがなくならないのはなぜでしょうか。「いじめは心の病気である。」とも言われています。まさに、心に鬼が住みついてしまったのかもしれません。しかし、周りの子ども達が「自分は絶対に一緒になっていじめはしない。」とか、「これはいけないことだから先生に伝えてやめさせよう。」という気持ちをもてば、大きないじめになる前にやめさせることができます。一人一人の正義感と勇気が大切です。みんなでいじめのない、楽しい学校生活が送れるように努力していきましょう。』・・・

1月29日(金)

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 2年生は、図工の時間に「まどのあるたてもの」の製作をしています。2学期の終わりに、カッターナイフの使い方を学習しました。刃の向きやカッターナイフの持ち方、扱い方については学習済みです。3学期はその技能を生かして、色画用紙に切り込みを入れ、たくさんの窓のある素敵な建物を作りました。(写真上)
 窓には、いろいろな大きさや形のものが考えられます。また、切り抜いたり切り起こしたりすることで、窓の表現の仕方を工夫することができます。中には、鉛筆と定規で正確に線を引いて窓を作っている子もいました。
 窓をたくさん作ったら、色画用紙を折って立体の建物にしていきます。実際の建物のようになると、子ども達の想像がまたふくらみ、さらに窓を開けたいなという意欲がわいてきます。平面から立体になった時の驚きや喜びが味わえる作品とも言えます。それぞれのクラスで作った窓のある建物は、2年生の廊下に展示してあります。
 4年生は、理科の時間に「もののあたたまり方」の学習をしています。ものがどのように温まっていくのか、そして金属や水、空気の温まり方の違いについて学習をしていく単元です。
 今日は、4年1組が理科室で、金属の温まり方についての実験をしていました。まず、金属板を使い、実験用コンロの火を当ててどのように温まっていくのかを調べました。金属板の温まり方を目で見て分かるために、ろうを塗る方法を使いました。板の表面に、ろうそくをまんべんなくこすりつけて、ろうを塗りつけます。スタンドで金属板を固定し、カセットコンロの火を中央から当てて結果を調べました。
 点火すると、すぐにろうがとけ始めました。そして、コンロの火が当たったところから先にとけ始め、じわじわと周りに広がっていく様子が分かりました。(写真中)続いて、金属棒でも同じ要領で実験してみました。やはり、コンロの火が当たった場所が最初に温まり、そこから周りに熱が広がっていくことが分かります。ろうを塗るというのは、この学習で昔から使われている実験方法です。熱伝導を視覚化するということでは、安価で分かりやすい方法であるといえます。教科書には、鍋に火をつけた場合のサーモグラフィーカメラで撮った写真が載っています。いつか未来の理科室にも、こういうハイテク機器が導入される日が来るのかもしれません。
 1年3組で道徳の授業を行っていました。「ちいさな ふとん」という題名の資料を使った、生命の尊重について考える授業でした。・・・よしこは、産まれてきた弟を見て、そのかわいらしさから新たな家族の大切さや愛情を感じるという内容です。さらに、昔そのふとんに寝ていたことを知り、自分も弟と同じように小さかったことや、大きくなった今ではそのふとんに寝られなくなったことなどから、自分の成長に気づくという話です。「生きている証」としての自身の成長に気づき、生きていることの素晴らしさを感じ取らせることをねらいとした内容です。
 授業では、布団の横に並んで寝てみたよしこの気持ちを考えさせていました。お母さんが、「よしこは、もうこのおふとんではねられなくなったわね。」と言った時のよしこの気持ちを、一人ずつ前に出てきて発表させていました。お母さん役は先生で、布団で寝ている赤ちゃん役は、教室にあったぬいぐるみです。(写真下)
 「わたし、こんなに小さかったんだ。」と発表した子や、「大きくなってうれしいな。」と発表した子がいました。低学年の道徳では、心情を考えさせるために動作化をよく取り入れて指導します。さらにこの後、「自分が大きくなったなと感じるのは、どんな時か」を考えさせました。1年生は、どういう時に自分の成長を感じていると思いますか? 上履きがきつくなったとか、洋服が小さくなったことから成長を感じる子がいるでしょう。体の成長についての気づきです。一方で、自分でできることが増えたとか、ちょっとしたことで泣かないようになった、食べ物の好き嫌いがなくなってきた…と考えた子は、心の成長に気がついたことになります。

1月28日(木) その2

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 5校時に、音楽と理科の授業観察を行いました。前半は音楽室に行き、6年3組の授業を見ました。6年生は、合奏「東京VICTORY」(サザンオールスターズ)の練習をしています。2学期から各自の楽器を決めながら取り組んできました。また、休み時間に音楽室で熱心に練習する音もよく聞こえてきます。
 最初に、クラス全員で通して演奏してみました。音楽専科の先生はさすがだなと思うのは、全ての音を聴き分けているところです。全員が音を出していても、どこの楽器の音がでていないとか、音がずれているというのを瞬時に見つけて、すぐに指導に回っていました。日本を代表する指揮者である小澤征爾さんは、オーケストラ一人一人の音をしっかり聴き分ける能力が高いことで有名です。小澤さんが若い頃の話ですが、たくさんいる弦楽器の一人の音が微妙にずれていることをすぐに指摘する場面をテレビで見たことがあります。
 ところで、3学期の音楽の授業は、区のガイドラインにより、かなり内容が制限されています。まず、歌うことができなくなりました。通常の年であれば、今の時期の6年生は、卒業式に歌う曲を練習している頃です。(卒業式のガイドラインも示され、式中に歌はありません。)また、リコーダーの演奏も3学期から行えなくなりました。合奏でリコーダーに決まっていた子は、ミニキーボードに振り替えました。(写真上の手前の楽器がミニキーボードです。)コロナ対応の予算が配当され、何台か買うことができました。
 5校時の後半は、理科室で5年3組の「電磁石の性質」の授業を見に行きました。前時までに、電磁石の実験セットを組み立てるところまで終わっていました。いよいよ電磁石に電流を流して、その性質を確かめていく内容でした。そして、3年生の頃に学習した永久磁石との違いを見つけました。
 永久磁石では、鉄くぎを引きつけたり、方位磁針を使ってN極とS極があることなどを学習してきました。そこでまず、電磁石でも同じような性質があるかどうかを確かめていきました。電磁石は、電流を流した時だけ磁石のはたらきをします。そこが永久磁石との大きな違いです。また、今後実験をする内容ですが、電流の向きを変えた場合の変化も重要な特徴となります。
 スイッチを入れているのに釘がつかないという子がいました。電磁石のどの部分が磁石のはたらきをするのかということは、たっぷり時間をとって試行錯誤する中から見つけていきます。(写真中)
 5校時の途中から外の様子が変わっきました。雨から雪に変わってきて、どこの教室からも子ども達が喜ぶ声が聞こえてきました。予報では、夕方にかけて雨となっていましたが、気温が低くなり、雪に変わったのでしょう。昇降口には、低学年の保護者の方々が何名か、傘を持って迎えに来られていました。子ども達は、雪が舞う中を大喜びで帰っていきました。(写真下)

1月28日(木) その1

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 1校時に、3年3組の授業観察に行きました。道徳の教科書に載っている「ありがとうの気持ちをこめて」という資料を使い、「感謝」について考える授業でした。
 資料は、東日本大震災直後のお話です。つかさは、一時的に避難していた町からやっと自分の家に戻ることになりました。そこで見たのは、警察や自衛隊、消防の人たちが必死に災害救助に尽くしている姿でした。そのような人たちに向けて、つかさは挨拶を始めます。やがて姉も加わり、毎日手を振って感謝の気持ちを伝えていきました。・・・授業では、2人の姿を通して、自分たちの生活を支えてくれている人々にどのような思いを伝えたいかについて考えさせていきます。そして、その人たちの存在意義に対する理解を深め、尊敬と感謝の気持ちをもとうとする実践意欲と態度を育てることをねらいとして授業を進めていきます。
 この資料は、実話に基づいて作られています。実際に東日本大震災の直後に、2人の姉弟が救助活動をする人たちに向かって3か月以上も感謝の気持ちを伝え続けていたことが新聞に載りました。『夕方、福島市飯野町青木の峠道。警視庁のパトカーが来た。2人はカレンダー裏に書いた「おかえり!!」「いつもありがとう」のメッセージを急いで広げ、手を振って「お疲れさまでした」と大きな声をかけた。警察官も手を振り返した。・・・(朝日新聞より)』
 実話は説得力があります。最初は教科書の挿絵と文章で考えていた子ども達でしたが、先生から新聞記事になったことを伝えられると、スッと背筋を伸ばして写真に見入っていました。(写真上)
 2校時は、6年3組の国語の授業観察に行きました。「漢字を正しく使えるように」という言葉の学習についての授業でした。同じ読み方をする漢字について、適切な字を選択する方法を知ることをねらいとした授業内容でした。いわゆる「同音異義語」を正しく選択して使うという学習です。(写真下)
 「しょう人数で学習する。」の「しょう」は、「小」か「少」か? 正解は、「少人数」です。同じ音(ショウ)の場合は、訓読みを考えると分かりやすくなります。「少」は、訓読みで「少ない」なので、「少人数」となります。では、同じ訓読みの漢字ではどうでしょうか。「破れる」と「破れる」の漢字を例にします。「試合にやぶれる」は、「敗れる」の方を使います。敗北や敗退なと、熟語で考えるとその文にふさわしい漢字が分かってきます。
 パソコンで文章を作ると、自動変換してくれるので便利です。一方で、どちらの漢字を使うのか、いつも迷う字があります。「始め」と「初め」です。「一日のはじめに顔を洗います」・・・どちらの漢字を使いますか? 「開始」という意味なので、「始め」ですよね。「はじめはできなかったが、次にできるようになった」は、「最初」という意味から「初め」です。「始め」と「初め」の違いは、「開始」なのか「最初」なのかにありますが、とても微妙な場合があるので、悩む時が多いです。

1月27日(水) その2

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 3年2組が、理科室でマッチのすり方の実習を行っていました。理科の学習ではなく、総合の学習(社会科も関係あり)で行っている、七輪体験のための「火のつけ方」の学習です。
 マッチをするというのは、3年生の子ども達にとっては初めての経験のようです。理科の授業では、4年生からアルコールランプを使う実験があり、指導していました。「指導していました」と書いたのは、現在はアルコールランプが実験用カセットコンロに代わってしまったので、アルコールランプは使っていないということです。ですから、理科の授業でもマッチをする機会がなくなってしまいました。
 2組の子の中には、家でマッチのすり方を予習してきたという子がいました。子どもと一緒にマッチのすり方を指導してくださった保護者の方に、この場を借りてお礼を申し上げます。今は、どの家庭にもマッチ箱さえない時代です。きっと、どこかから苦労して手に入れてくださったのかもしれません。
 さて、理科室に話を戻すと、子ども達は怖がって難しいかな、と思いきや・・・何度かマッチ棒をすりながらも、どの子もちゃんと火をつけることができました。(写真上)マッチ箱には、グループの人数分のマッチしか入れておきません。(指導する際の基本です。)3年2組は、明日いよいよ中庭で七輪体験を行うようです。他のクラスもそうでしたが、今度は人数分のマッチでは足りなくなるでしょう。それよりも一番の問題は、きちんと炭まで火がつくかということです。
 5校時に2つのクラスの授業観察がありました。まず、6年1組の社会科の授業を見に行きました。6年生の社会科は、1学期の途中から日本の歴史の学習に入り、今月初めまでずっと続いてきました。今日の授業で1組が学習していたのは、「歴史の学習を振り返り、学んだことを意見文にして発表し合う」という内容でした。歴史上の人物や出来事から、自分達の暮らしや現在の社会とのつながりを自分の言葉で表現して伝える学習です。
 徳川家康を選んだ子は、「家康のように、先のことを考えて行動したい。」と発表していました。他にも、樋口一葉から「努力してあきらめずにがんばることの大切さ」、中大兄皇子から「挑戦することの大切さ」・・・と、6年生なりに歴史の学習から自身の生活に結び付けて考えていることが伝わってきました。さらに1組では、先生が指名するのではなく、自分から積極的に発言するやり方で進めているのもすごいなと思いました。
 また、社会科の時間の最初には、いつも都道府県の暗唱と地図でポン(地図帳を使った地名さがし)をしています。ちなみに今日は、「鳴門海峡」を地図帳から見つける問題でした。鳴門海峡の画像を見せながら、どんな場所か先生が話してあげていました。(写真中)
 5校時の後半は、4年2組の国語の授業観察に行きました。漢字の広場の学習で、3年生までに習った漢字を使って文章を書く授業でした。国語の教科書には、どの学年にもこのような漢字の広場が用意されています。新出漢字を学習したり、今回のように漢字の復習問題に楽しく取り組める内容になっています。
 教科書に載っている漢字を使い、各自で文章を作りました。そして、班ごとにお互いの文章を発表し合っていました。(写真下)漢字の練習は、どの学年もたいていは宿題に出されるのが定番になっています。学校では、朝のモジュールの時間や、国語の授業の合間に取り組むことが多いです。とにかく繰り返し書くことと、文章の中で漢字を使うようにすることで定着させていくようにしています。
 最後に、カメの話題を・・・6年1組の教室の後ろで、カメを1匹飼っています。とても小さなかわいいカメです。近くに「たと」と書いてある名札がありました。英語でカメは「タートル」なので、「たとちゃん」とのことでした。カメを見ているのも、癒される時間になりますね。

1月27日(水) その1

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 1年生は、算数の時間に「なんじなんぷん」の学習をしています。時計を使って、時刻を読めるようにする学習です。
 時計の学習は、1年生としては2回目になります。最初は、9月に「なんじ なんじはん」という学習がありました。時計の長い針が12のところにある場合の「何時」という言い方と、6のところに長い針がある「○時半」という言い方を習いました。今回は、さらに細かな時刻を読めるようにしていきます。(写真上)
 ひらがなやカタカナはすぐに覚えられても、時計の読み方がなかなか覚えられないという子が結構います。テレビの時刻表示をはじめ、デジタル時計を多く使っている家庭では、時計を習ってもなかなか読めるようにならないという悩みがあるようです。
 2学期に「○時半」を学習したので、「○時30分」は読めています。そこで、数字が書いてあるところに長い針が来た場合の読み方を考えさせ、「5分、10分、15分、20分、25分」と理解させます。(同様に、35分〜55分も)最初は、10分あるいは5分刻みで時間の読み方に慣れさせていきます。後は、短い針の読み方です。学校では、ダイヤルを回して動かす時計を全員に持たせて学習しています。長い針と短い針の動き方に着目させ、長針が1周すると短針が次の数字のところに移動する仕組みに気づかせます。
 以前、2学期の時計の学習の時にもお伝えしましたが、算数の時間として指導するのは2時間程度です。今まで時計の読み方を知らなかった子が、それですぐに時計を読むことができるとは限りません。日常生活の中で、意図的に教えていくようにしてあげることが大切です。
 今週月曜日から、校庭の桜の木の伐採が始まりました。今月の学校だよりでもお伝えしたように、区の樹木診断の結果、腐朽空洞化が進んでいる桜の木が3本見つかりました。台風等で倒木する危険を考え、伐採した方が良いということになりました。4年前にも何本か桜の木を伐採しています。(その時は、しばらくしてからシダレザクラの苗木を植えてもらいました。)
 朝から大型トラックと大きなクレーン車が校庭に入り、1日がかりで1本ずつ伐採作業をしました。月曜日は、校庭南東端のバクネット裏の桜、昨日は、校庭南側の桜、そして今日は、飼育小屋の隣の桜を切りました。(写真下)同時に、周りの桜の木の剪定もしてもらっています。明日は、正門入ってすぐの桜の木を剪定するそうです。
 ソメイヨシノは、日本の桜の代表的な品種と言えますが、昔から日本にある桜の品種とは違います。いわゆる園芸品種と呼ばれるもので、人の手で作り出した新種の桜です。植え付けると10年、20年で大きな幹になるという性質があり、桜の名所をつくるために重宝されてきました。しかしその一方で、病害虫に弱いという性質もあります。一説によると、寿命が60年と言われています。きっと田柄小の桜の木も、それに近い樹齢のはずです。今後、他の木も次々と伐採されることになったら…と思うと、とても残念な気がします。
 そこで、今回伐採した桜に代わる苗木をすぐに植えたいところですが、3本とも根っこが残ったままになっています。来年度以降、抜根の予算を出してくれれば良いのですが、コロナの影響もあり、予算化は厳しいかもしれません。
 今回伐採した桜の木の一部を利用できないか…と考え、来ていただいた業者に依頼して、桜の幹の輪切りをたくさん作ってもらいました。図工の時間に利用する材料として、倉庫にしまってあります。来年度の展覧会の作品として利用されるかもしれません。

1月26日(火) その2

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 3校時は、3年1組の授業観察がありました。理科「じしゃくのふしぎ」の学習単元でした。今日は、「磁石についた鉄は、磁石になるだろうか」というテーマで実験をしました。
 磁石に鉄釘をくっつけ、そっと磁石から離すと、釘はしばらく何本かくっついたまま残ります。そのことから、釘が磁石になったのかどうかを予想して確かめる実験を考えました。今までの磁石の学習をもとに、子ども達はいろいろな実験方法を考えていました。
 磁石にしばらくっつけておいた釘を別の釘に近づけてみたり、方位磁針に近づける、砂鉄に近づける、水に浮かべてみる…と、様々な方法でしっかり調べていました。(写真上)磁石には、いろいろな不思議がたくさんあります。
 4校時は、3年2組の国語の授業を見に行きました。「伝わる言葉で表そう」という単元の学習でした。言葉には、考えたことや思ったことを表す働きがあります。「とってもおもしろかった。」と言うだけでは、何がどう面白かったのかが伝わりません。状況やできごとが、聞いてる人(読んだ人)に伝わるように表現することが大切です。
 授業では、先生へのインタビューをもとに、どこをどのように直すと伝わりやすい文章になるのかをみんなで考えました。また、近くの友達同士で意見交換もしました。(写真中)
 ところで、授業観察に行くと、いつも授業内容だけでなく、後ろの掲示板にも目が行きます。3年2組の教室には、冬休みの宿題となっていた「冬休み新聞」が掲示してありました。一人一人いろいろな冬休みを過ごしていたことが分かり、見ていてとても面白かったです。
 写真入りの新聞がいくつかあり、目を引きました。中でも特に注目して読んだのが、「誕生日プレゼントにもらった包丁セットで鯛をさばいた」という子の新聞でした。包丁セットには、出刃包丁と刺身包丁と研ぎ石が入っていました。(大きな鯛とともに、写真に立派な包丁が写っています。)3年生で、誕生日に包丁セットをもらうとは…将来は、ぜひ立派な料理人となり、お店に招待してもらいたいものです。さらに、その子の新聞には、子犬を手にしている写真も載っていました。3月に犬を飼う予定で、ペットショップに見学に行って撮った写真のようでした。値段がすごく高かったけどかわいかったということが書いてありました。・・・その通り、最近特にペット(犬)の値段が高くなりました。(ペットを大切に育ててほしいから?)犬を飼うのはおすすめです。癒されます。
 5校時は、5年1組の道徳の授業を見に行きました。「うばわれた自由」という資料を使い、「善悪の判断、自律、自由と責任」について考えさせる内容でした。思いのままに行動することが自由だと思っている王子が、その考えが間違っていることを森の番人ガリューに諭されるが聞き入れませんでした。その後、王になったジェラール王がとらわれの身となり、改めて真の自由とは何かを考えるという内容です。(写真下)
 外国のお話であることと、王様と番人という設定のため、身近な「自由」に置き換えるのが難しい資料でした。でも、5年生ともなると、自由のとらえ違いをして、相手や周りのことを考えずに自分勝手な振る舞いをしてしまうことは誰しもあるものです。「自由の中にもルールを守らなければならない」や「自由なことにも責任をもたなければならない」と、真剣に考えを書いていた子がいました。

1月26日(火) その1

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 今日は、1校時から5校時まで授業観察がありました。1校時の前半は、4年1組の図工の授業を見に行きました。4年生は、「トントンつないで」という木工作に取り組んでいます。角材を切り出し、うすい板と釘を使ってつなぎ合わせることで、角材がへびのおもちゃのようにくねくねと曲がる仕組みを作ることができます。
 4年生になると、木工作で使う道具が多岐にわたります。のこぎりや金づちの他に、きりやくぎ抜きなども使っていました。きりは、くぎを打つ場所の下穴用に使用します。特に今回の作品づくりでは、角材が釘を支点にして自由に動くようにするためにも下穴を開けておくことが重要です。子ども達は、角材をつなぐうすい板の端の方に下穴を上手に開けてから釘を打っていました。(写真上)
 子ども達にとって難しそうだったのは、まず釘打ちです。金づちが垂直に当たらずに途中で曲がってしまい、何度も釘を抜いてやり直しいる子が見られました。また、角材とうすい板の大きさや間隔の取り方によって、曲がる仕組みがうまくいくかどうかが決まります。(ある程度すき間を開けて固定しないと、曲がる「遊び」がなくなってしまいます。)そういう仕組みの理解も、失敗しながら分かっていくのだなと思いました。
 続いて1校時の後半は、5年3組の外国語の授業を見に行きました。好きな季節とその行事にすることを英語で伝え合う授業内容でした。英語での会話文を学習してから、クラス内で友達とペアを組んで実際に会話を練習していきました。外国語の授業では、ここが重要です。いろいろなペアを変えていきながら、何度も発音して英語を身につけていく必要があります。
 今日のALTの先生は、マリアン先生でした。もちろん、マリアン先生も子ども達に積極的に語りかけていきます。相手の好きな季節と行事(やりたいこと)を聞いて、感情を表す言葉も会話文に入っていました。「fan」とか「exciting」などの言葉を言うのですが、さすがマリアン先生は外国の方だなと思いました。喜びや驚きを自然なボディランゲージで伝えていました。外国語の授業では、英語を話すだけでなく、こういう表現力も身につけさせていきたいものだと思いました。(写真中)
 2校時は、1年1組の国語の授業観察に行きました。「かくれていることばを見つけよう」という学習内容でした。『「はちまき」の中には、「○○」がいる。』という問題がありました。言葉をよく見ると、何かがいるみたいです。子ども達から、「あっ、わかった!」と次々と手が挙がりました。「はち」(蜂)と答えた子がいました。正解です。「ほかにもあるよ」と、別の子が「ちまき」や「まき」(薪)を挙げました。でも、文末に注意すると、「ちまきがいる。」とか「まきがいる。」という言い方はしません。「はちがいる。」というように、生き物が入ると「いる。」になります。子ども達は、「なるほど…」という顔をしていました。
 次に、『「すいとう」の中には、「○○」がある。』という、文末が「ある。」になる問題が出てきました。今度は、生き物ではないものが入ります。答えは「いと」(糸)だと簡単に考えていましたが、子ども達からは「とう」(塔)という答えも出てきました。子どもは鋭い・・・確かに正解ですね。
 黒板には、子ども達から出てくる言葉を予想し、かわいらしい絵が用意してありました。板書カードと言いますが、低学年にはこういう準備が大切です。(写真下)

1月25日(月) その2

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 先週は、いくつかの学年の説明文について紹介しました。当然ながら、1年生の国語の教科書にも説明文があります。3学期に学習するのは、「どうぶつの赤ちゃん」という説明文で、ライオンやシマウマ、カンガルーの赤ちゃんについて書かれた文章で構成されています。それぞれの動物の赤ちゃんの特徴や違いなどを考えながら、どんなことがどのように書かれているのかを読み取っていきます。すると、同じ赤ちゃんでも、動物の種類によって生まれたばかりの様子や食べ物などに違いがあることが分かってきます。
 1年1組では、学習の導入として、いろいろな動物の赤ちゃんの画像を見せながら子ども達の興味・関心を高めていました。教室の電子黒板は、パソコンに接続してあり、インターネットで画像を取り込んで映し出すことができます。「動物 赤ちゃん」で画像検索をすると、様々な動物のかわいらしい赤ちゃんの姿を見ることができました。
 ブタの赤ちゃんの写真が画面に出ると、「かわいい〜」という声が教室全体に広がりました。(写真上)小さくてふわふわの体ですが、ちゃんと鼻がブタさんになっています。他にも、カバの赤ちゃん(お母さんの体よりもずっと小さいのに、ちゃんとカバの形をしている)やツキノワグマの赤ちゃん(真っ黒な子犬と言ってもいいくらい愛らしい顔つき)の写真を見ることができました。
 1年生のこの説明文の学習では、本文の学習の後に自分達で動物図鑑を作る学習もします。いろいろな動物に興味をもって調べていけるようにしていきます。それにしても、赤ちゃんはどの動物でもかわいいものです。それは、人間であればなおさらです。赤ちゃんは体に対して頭がずんぐりと大きく、目もくりくりと大きく見えます。手足がぷっくらとしてやわらかく・・・そういうかわいらしさがあることで、親に養育の本能が働き、子どもを大切に育てようとしていくと考えられています。自分のお子さんを改めて見てください。まだまだかわいいじゃありませんか。
 3年生は、理科の時間に「じしゃくのふしぎ」について学習しています。各自が購入した実験セットを使い、磁石の特徴について実験を通して学んでいます。3年2組では、水に浮かべた磁石の向きがどうなるのかを実験していました。磁石には、N極とS極があることを学びました。棒磁石をプラスチック容器に乗せて水に浮かべてみると、赤い印のN極側が必ず北校舎の方を指すことが分かりました。(写真中)
 自分も子どもの頃、3年生か4年生で磁石について勉強したことを覚えています。担任の先生が棒磁石をひもで天井からつるし、N極がどこで止まるのかを何回か実験して見せてくれました。磁石が鉄を引き寄せることは理解できました。しかし、「地球上のどこでどうやってもN極は北を指す」という言葉には、子どもとして納得がいきませんでした。さらに、地球全体が磁石になっていて…と説明されても、小学生の自分には、とうてい信じられなかったのです。
 4校時に、4年1組の国語の授業観察に行きました。先週紹介した「ウナギのなぞを追って」の説明文の授業でした。授業の開始から最後まで、子ども達が積極的に手を挙げ、発言をしていました。説明文全体に対して、段落を追って読み取っていくためのワークシートが有効に使われていました。先生が作った教材は、子ども達の意欲を高めます。1時間の授業で、4年生としてはとてもたくさんの段落を読み取っていきましたが、先生の指示ですぐにワークシートに記入し始めていたのは、今までの学習の積み重ねと言えます。5年生に近づいた4年生の姿を見ることができました。
 ここでも、電子黒板を有効に活用していました。教科書には、「レプトセファルス」というウナギの幼生の名称が繰り返し出てきます。YouTube動画で検索すると、その泳いでいる姿を見ることができます。(写真下)体はウナギのように細長いのですが、無色透明の透き通った体に、子ども達の目が釘付けになりました。広くて深い海の中から、小さなウナギの幼生、さらにはたった1.6mmの卵を見つけるまでの研究の執念に、改めて感動しました。

1月25日(月) その1

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 今朝もZoomを使って全校朝会を行いました。今日は、「適切な返事ができる子に」という題で話をしました。以下、その内容です。
・・・みなさんは、自分の名前を呼ばれてすぐに「はい!」と返事をしていますか? 返事は、あいさつとともに人と人とのコミュニケ―ションを図るうえで、とても重要なことです。
 名前を呼んだのに返事がなかったら、どう思われるでしょうか? 病院の待合室で、あるいはレストランの入口で名前を書いて待っている時のことを考えてみましょう。名前を呼ばれても返事をしなかったら、その人はそこにいないとみなされて順番を飛ばされてしまいます。これは、返事が小さくて相手に聞こえなかったとしても同じことです。まず、返事をする時は、相手に聞こえる声ではっきりとすることが大切です。
 学校で返事をするのは、多くの場合が先生から名前を呼ばれた時にします。朝の健康観察で名前を呼ばれます。また、授業中に手を挙げて、指名された時に名前を呼ばれるでしょう。その時に、どんな「はい」という返事が言えているでしょうか。返事は、短くはっきりと「はい!」と言うものです。「は〜い」という長い返事や「はい…」という暗い返事が返ってきたら、先生はどう感じていると思いますか? きっと、「今日は元気がないのかな。どこか具合が悪いのかな。」と思われたり、授業中の返事であれば、「この子は自信がないんだな。」と感じられたりすることになります。返事一つで、全てのことが相手に伝わってしまうのです。
 「はい」という返事は、約束をする時にも使う言葉です。教科書を忘れてきたとします。先生のところに行き、忘れ物をしたことを伝えました。先生は、「次回から気をつけましょう。」とか「連絡帳をよく見て用意をしてきましょう。」と注意をします。その時に、「はい」と素直な返事ができているかが大切です。先生から注意をされることは他にもいろいろありますよね。廊下を走って注意されるとか、チャイムが鳴り終わってから遅れて教室にもどり注意されるなど、ルールを守っていない時に先生方は注意をします。どの先生方も、注意した子がどれだけ反省をしているか、その子の返事の仕方で判断をしています。先ほど「素直な返事ができているかが大切です。」と言いました。注意されて「はい」と言うのは、「もうしません。気をつけます。」という約束の返事です。「は〜い」とか「はいはい…」という返事をした場合に、それが反省の気持ちを伝えることになるでしょうか。
 その他にも、「はい」と言う返事は、気持ちを入れる時にも使います。「これから1時間目の授業を始めます」と日直が言った後、全員で「はい!」と返事をするようにしているクラスが多いです。その時の全員の「はい!」は、「さあ、勉強をがんばるぞ!」という返事です。
 返事は、たった2つの言葉、「は」と「い」だけで成り立っています。返事の仕方一つで、自分の気持ちが相手に伝わります。あるいは、相手が自分を判断することになります。いつもその場に応じた、適切な返事ができる子に育ってほしいと思います。・・・
 各ご家庭でも、子どもの返事の仕方を意識してみてください。子どもが「はいはい…(わかりましたよ)」みたいな返事をする時ってありませんか? 返事の仕方一つで気持ちが伝わるということを教えてあげたいですね。
 Zoomでの全校朝会では、書き初めの表彰も行いました。まず、1年生から6年生まで、代表作品に選ばれた子ども達の名前が呼ばれました。各教室で、名前を呼ばれた子どもが返事をして立ちました。今年は各クラスから2名ずつ選ばれているので、34名の子ども達が代表になりました。全校を代表して、放送室に待機していた6年生に賞状を渡しました。(写真)

1月23日(土)

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 2年生は、算数の時間に「長い長さを はかってあらわそう」という学習をしています。2年生では、今まで「mm」や「cm」の単位を習ってきました。そして、30cmものさしを使っていろいろなものの長さを測ったり、cmとmmの単位の換算をしたりする学習をしてきました。
 今回は、30cmものさしでは足りない長い長さについての学習です。そこで先生が用意したのが、1mのものさしです。家庭にはなかなかない道具で、洋裁のお店などで生地を測る時に見かけるものさしです。まずは、2人組で手に取り、目盛りの読み方を確認していきました。(写真上)そして、この長いものさし全体で100cmあることから、「100cm=1m」という新しい単位についてまとめました。
 ところで、「あた」、「つか」、「ひろ」という長さをご存知でしょうか? 日本で昔使われていた長さの呼び名です。2年生の算数の教科書に、それぞれが身体のどの部分を使った長さであるかが載っています。「あた」は、親指と中指を広げた長さです。そして、「つか」は握りこぶしの幅、「ひろ」は両腕を広げた長さを言います。しかし、当然のことながら一人一人それらの長さが異なるため、共通の長さの単位としてのものさしが必要になるというわけです。
 3年1組で、「たし算トーク」をしていました。(写真中)ピア・サポート(仲間を支援する、つまり仲間づくりやコミュニケーション活動として使われる言葉です。)の研修等でよく行われるゲームの一つです。子ども同士で楽しく会話をしたり、関心をもって相手の話を聞いたりすることにつながる活動です。
 グループでジャンケンをして、全員が出した指の本数をたし算します。その数をもとにして、たし算トーク用の「話の種シート」からお題を見つけ、みんなで答えていくというゲームです。お題には、「自分の趣味は?」というものから、「無人島に持っていきたいものは?」、「社長と副社長、どちらになりたい?」など、様々なものが書いてありました。
 クラスの仲間とは、いつも一緒に過ごしてきた者同士なのですぐに会話がはずんでいきますが、4月の学級開きの頃にこういう活動を取り入れたらまた面白いだろうなと思いました。人と人との良い関係をつくるためには、コミュニケーションを促進することが重要となります。それは、子ども同士であっても同じで、会話を通じて相手を知ることにつながります。(逆に、自分を知ってもらう機会にもなります。)
 今年も6年生に向けて、PTAおやじの会主催の「キャリア教育の授業」を実施しました。6つのブースに分け、様々な職業の方々を講師として、直接お話を聞く機会となるように企画していただきました。
 おやじの会の皆さんには、昨年度からこのキャリア教育の授業を企画していただいています。今年度は、「警察官」、「保育士」、「ピアノ講師」、「公務員(官公庁)」、「ITエンジニア」、「自動車関連企業」の職業をされている方々にお越しいただきました。事前アンケートをもとに、各自聞いてみたい職業をあらかじめ決めておきました。15分ずつ入れ替えながら、全員が2つの職業について話を聞くことができました。
 どの講師の方々も、6年生向けにとても分かりやすい説明をしてくださいました。仕事の内容やどのようにしたらその仕事に就けるのか、そして仕事のやりがいまで、熱心に子ども達に語りかける姿が見られました。それぞれの仕事に対する子ども達からの質問は、事前にアンケート調査をしておいたので、講師の皆さんも説明がしやすかったようでした。
 6年生の子ども達は、2学期の総合の学習の時間に職業調べをしてきました。どのブースでも、自分の職業について堂々と胸を張って語りかける講師の皆さんの姿は、とても輝いて見えました。卒業を2か月後に控えた6年生です。今日のキャリア教育の授業は、将来へのあこがれや希望をもつための良いきっかけとなったようです。

1月22日(金)

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 3年生は、音楽の時間に「聖者の行進」の合奏に取り組んでいます。自分のパートの役割を生かして合奏し、アンサンブルの楽しさを味わう教材です。使っている楽器は、鉄琴や木琴、エレクトーン、打楽器類です。リコーダーは使っていません。
 練馬区から示された3学期の感染症対応のガイドラインでは、「音楽における歌唱の活動や管楽器(リコーダーや鍵盤ハーモニカ等)を用いる活動は行わない」と記されています。1学期の音楽の授業もそのような対応でした。2学期に入ってから一旦ガイドラインが緩み、マスク越しの歌唱指導やリコーダー演奏(距離をとって吹く時だけマスクを外す)が認められていました。今学期に入ってから、またもや各校の音楽専科の先生方に指導の工夫が迫られています。
 全体の楽器の数とともに、ソーシャルディスタンスも考え、クラスを半分に分けた人数で合奏するように指導しています。発表する子ども達と聞く子ども達に分かれて、お互いの合奏を確かめ合うようにしていました。(写真上)
 ところで、「聖者の行進」は、日本では「聖者が街にやってくる」とも訳されて、スポーツの応援や吹奏楽で有名な曲です。もともとは、アメリカの黒人霊歌の一つとして歌われていた曲です。それをルイ・アームストロングがジャズにアレンジしたことで、世界的に知られる超有名曲になりました。
 5年生は、理科の時間に「電磁石の性質」の学習をしています。実験セットを購入し、電磁石についての様々な性質を一つずつ実験で確かめていく予定です。
 今日は、さっそく実験セットの中身を取り出し、電磁石となる「コイル」を製作するところから始めました。あらかじめ100回巻きのコイルは実験セットの中に入っていますが、50回巻きのコイルは自分で導線を巻き付けるところから行わなければなりません。いろいろな会社から出されている実験セットの中には、たまに初めから全て完成しているコイルが用意されているものがあります。しかし、自分でコイルを巻くという経験をさせる方が手作り感もあり、また興味・関心をもたせるうえでも必要なことです。(写真中)
 私も高学年の担任をしている時に、このコイル作りの指導で苦労した覚えがあります。当時は、電磁石の学習は6年生の理科の内容でした。そして、使っていたのはエナメル線でした。(今回の5年生のセットは、ビニール線なので巻き付けやすくできています。)エナメル線を使っていてどんなハプニングが生じたかというと、巻き付けているうちに何回巻いたかを忘れてしまい、巻き直そうとしてからまってしまうということでした。放課後、ぐしゃぐしゃにからまったエナメル線と格闘し、翌日までにほどいてあげたことが何回かありました。
 3年生は、社会科や総合の学習の時間に、昔の道具についての勉強をしています。今日は、3年1組が中庭に出て、七輪の使い方の体験学習を行っていました。
 七輪は、電気やガス器具が主流になる昭和の中頃まで、各家庭でよく使われていた道具です。木炭を燃料として火をおこします。もちろん、魚や肉を焼く調理器具としての役割がメインですが、ストーブ代わりとして暖をとるために使われることもありました。毎年、田柄小の3年生には、うまく炭に火がついたところで網を乗せ、おもちを焼いて食べさせていました。しかし、感染症ガイドラインで調理実習が禁止されていることもあり、今年は控えることにしました。炭に火がつき、暖まることで炭おこしの苦労を喜びに代えていました。(写真下)
 あるグループの子ども達に聞いてみると、9本目のマッチでやっと火おこしに成功したそうです。焚きつけ用の新聞紙に火をつけてから、その上に乗せた割りばしを燃やします。炭にきちんと火がつくためには、しばらく割りばしが燃え続けていなければなりません。どのグループもこの段階で火が消えてしまい、苦労するものです。
 炭火の良さは、一度火がつくと長い時間燃え続けるところにあります。また、遠赤外線の作用で、魚も肉もおいしく調理することができます。最近は、七輪が安価で手に入ることもあり、ホームセンターなどでよく売れているそうです。ステイホームの日々が続きそうです。自宅の庭やベランダで、七輪を使ってバーベキューはいかがでしょうか。スルメやサンマを焼いたり、干し芋を焼くのもおすすめです。(ご近所への匂いに注意して)

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